The Capp / Pierce Juggernaut Featuring Joe Williams Live At The Century Plaza
ジャガーノート、ジャガナート (juggernaut) は、止めることのできない巨大な力、圧倒的破壊力の意味を持つという意味だそうだ。イギリスでは巨大な重量を持つトラックの意味にも使われているとか。そもそも、「ジャガーノート」の語源はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の八番目の化身であるクリシュナの異名、ジャガンナート (Jagannāth) である。
このバンドが結成されたのは1975年。
バディーリッチやウディーハーマン、メイナードファーガソン、サド・メルそしてドンエリスのオーケストラなどが活躍はしていたが。みな徐々に現代風に衣替えをしていて、昔懐かしいビッグバンドサウンドとは違った趣になっていた。
その中に突然登場したこのオーケストラ。コンセプトは徹底的に楽しいバンド。ベイシーであり、昔のハーマンであり、そのスタイルを徹底的にコピーした。
首謀者は、ドラムのフランキーキャップとピアノのナットピアース。キャップはケントンオーケストラでシュリーマンの後釜を努める。ピアースはハーマンのバンド出身。
メンバー達は、それができるベテラン中心。重戦車になる要素はすべて揃った。
演奏する曲も、ピアスの曲以外にも2人が50年代から集めていた多くのアレンジを使った。
このアルバムにも、アルコーンが60年代にハーマンバンドのために書いて没になった“TARRAGON”という曲も収められている。
それで、戦闘準備は整った。
1曲目は、40年代を思わせるリフスタイルのよくスイングする曲。次のピアースの曲はそのままベイシーのオーケストラになりそう。リズムセクションが素晴らしい。そして、ベニーカーターの”SOUVENIR”は色々なプレーヤーが演奏しているが、ここではロイヤルが、亡きリッチーカムカに捧げたアルトプレーが見事だ。
重戦車が軽快に驀進する。
ライナーノーツの書き出しに、「このバンドの楽しいスイング感で席を放り出されないようにシートベルトをつけて下さい」との一言が。これが、このオーケストラの特徴を表している。
Concordで2枚目のアルバムになるが、前作に続いて今回もライブ録音。
おまけに、ゲスト歌手がジョーウイリアムス。ホテルのホールで聴衆を相手にしたライブ特有のノリで張りのある喉を披露する。バックは当然のようにベイシーオーケストラの様相を呈する。
昨今、日本では「偽表示問題」が毎日のようにニュースネタになっているが、本物の元気が無い時にこのような「偽物」は大歓迎だ。メンバーには、ウェストコーストジャズ全盛期に活躍したボブクーパー、ベイシーオーケストラで活躍したマーシャルロイヤル、他のメンバーも皆西海岸のつわもの揃いなので中身は「偽者」ではなく本物だ。
1. Fiesta in Brass Mundy 3:44
2. Basie's Deep Fry Pierce 5:21
3. Souvenir Carter 4:01
4. Capp This! Pierce 4:54
5. Tarragon Cohn 4:45
6. Swing Shift Clayton 4:25
7. Joe's Blues Williams 10:43
8. What the World Needs Now Is Love Bacharach, David 2:18
Carl Jefferson Producer
Nat Pierce (p)
Frank Capp (ds)
Al Aarons , Bill Berry , Bobby Shew , Frank Szabo (tp)
Garnett Brown , Buster Cooper , Alan Kaplan , Britt Woodman (tb)
Bob Coope , Marshall Royal , Bill Green , Lanny Morgan , Herman Riley (sax)
Ray Pohlman (g)
Chuck Berghofer (b)
Joe Williams (Vocals)
Recorded Live at the Century Hotel Plaza, Los Angels
Originally released on Concord CJ-72 , Jul 21, 1978
ジャガーノート、ジャガナート (juggernaut) は、止めることのできない巨大な力、圧倒的破壊力の意味を持つという意味だそうだ。イギリスでは巨大な重量を持つトラックの意味にも使われているとか。そもそも、「ジャガーノート」の語源はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の八番目の化身であるクリシュナの異名、ジャガンナート (Jagannāth) である。
このバンドが結成されたのは1975年。
バディーリッチやウディーハーマン、メイナードファーガソン、サド・メルそしてドンエリスのオーケストラなどが活躍はしていたが。みな徐々に現代風に衣替えをしていて、昔懐かしいビッグバンドサウンドとは違った趣になっていた。
その中に突然登場したこのオーケストラ。コンセプトは徹底的に楽しいバンド。ベイシーであり、昔のハーマンであり、そのスタイルを徹底的にコピーした。
首謀者は、ドラムのフランキーキャップとピアノのナットピアース。キャップはケントンオーケストラでシュリーマンの後釜を努める。ピアースはハーマンのバンド出身。
メンバー達は、それができるベテラン中心。重戦車になる要素はすべて揃った。
演奏する曲も、ピアスの曲以外にも2人が50年代から集めていた多くのアレンジを使った。
このアルバムにも、アルコーンが60年代にハーマンバンドのために書いて没になった“TARRAGON”という曲も収められている。
それで、戦闘準備は整った。
1曲目は、40年代を思わせるリフスタイルのよくスイングする曲。次のピアースの曲はそのままベイシーのオーケストラになりそう。リズムセクションが素晴らしい。そして、ベニーカーターの”SOUVENIR”は色々なプレーヤーが演奏しているが、ここではロイヤルが、亡きリッチーカムカに捧げたアルトプレーが見事だ。
重戦車が軽快に驀進する。
ライナーノーツの書き出しに、「このバンドの楽しいスイング感で席を放り出されないようにシートベルトをつけて下さい」との一言が。これが、このオーケストラの特徴を表している。
Concordで2枚目のアルバムになるが、前作に続いて今回もライブ録音。
おまけに、ゲスト歌手がジョーウイリアムス。ホテルのホールで聴衆を相手にしたライブ特有のノリで張りのある喉を披露する。バックは当然のようにベイシーオーケストラの様相を呈する。
昨今、日本では「偽表示問題」が毎日のようにニュースネタになっているが、本物の元気が無い時にこのような「偽物」は大歓迎だ。メンバーには、ウェストコーストジャズ全盛期に活躍したボブクーパー、ベイシーオーケストラで活躍したマーシャルロイヤル、他のメンバーも皆西海岸のつわもの揃いなので中身は「偽者」ではなく本物だ。
1. Fiesta in Brass Mundy 3:44
2. Basie's Deep Fry Pierce 5:21
3. Souvenir Carter 4:01
4. Capp This! Pierce 4:54
5. Tarragon Cohn 4:45
6. Swing Shift Clayton 4:25
7. Joe's Blues Williams 10:43
8. What the World Needs Now Is Love Bacharach, David 2:18
Carl Jefferson Producer
Nat Pierce (p)
Frank Capp (ds)
Al Aarons , Bill Berry , Bobby Shew , Frank Szabo (tp)
Garnett Brown , Buster Cooper , Alan Kaplan , Britt Woodman (tb)
Bob Coope , Marshall Royal , Bill Green , Lanny Morgan , Herman Riley (sax)
Ray Pohlman (g)
Chuck Berghofer (b)
Joe Williams (Vocals)
Recorded Live at the Century Hotel Plaza, Los Angels
Originally released on Concord CJ-72 , Jul 21, 1978
The Live at the Century PlazaFrank Capp,Pierce Juggernaut Band with Joe WilliamsConcord Jazzこのアイテムの詳細を見る |