WOODY HERMAN / SESOND HERD
ベイシーのオーケストラ。自分の一番のお気に入りの作曲家&編曲家というとNIEL HEFTY。好きな曲が多いという理由もあるが。
すでに紹介した、BASIE (アトミックベイシー)と、BASIE PLAYS HEFTIがその代表作だ。このニール・へフティ、ウディーハーマンのオーケストラにもアレンジを提供していたそうだ。あまり気にも留めていなかったのだが。
ハーマンといえばセカンドハード。試しにセカンドハードの演奏している曲を眺めてみると確かにへフティーの名前とアレンジがある。
セカンドハードといえは、サックスセクション(ゲッツ、シムス、コーン)。
曲はアーリーオータム。編曲はラルフバーンズ・・・・と、イメージはこれに尽きる。
このアルバム自体、その曲が入っていたので買い求めた次第だ。
改めてこのアルバムを通して聴いてみる。
キャピタルに移籍して吹き込まれた曲の中から、歌伴を除いたオーケストラ演奏だけを集めたもの。それなりに、意味ある選曲だ。
ちょうど、自分が生まれた前後の録音。
Bopが流行っていった頃のオーケストラの演奏は如何に変わろうとしたのか?アレンジャーの個性と共に、それだけでも興味ある内容だ。
戦後の復興の時、そして試行錯誤の時代であり、世の中のエネルギーが何でも新しい物を求めていて、それに正解があった訳ではない。
このハーマンのオーケストラは、この難題にチャレンジしていた。
ボーカルのバップコーラスを加えたり、バーンズに斬新なアレンジを依頼したり。いわゆる「スイングオーケストラの次世代」というのではなく、スイングを超える次世代のオーケストラを目指していた。
その意味では、ベイシーオーケストラがモダンスイングの頂点を極めたとすると、ハーマンのオーケストラは、ガレスピーのオーケストラと同様に、本当の意味のモダンビッグバンドの原点ともいえる。
そのアルバムは、ラルフバーンズがアレンジした曲が半分。
いわゆるフォーブラザースサウンド、サックスのクールなサウンドの高音域のアンサンブルが特徴だ。
残りは、ショーティーロジャースが半分。ラルフバーンズと好対照な、バップ色の強い歯切れのよいアレンジ。
この時代のハーマンは、2人の特徴あるアレンジャーのお陰で、ガレスピーに負けない派手なバップサウンドと、クールなウェストコーストサウンドに繋がる2つの顔を持つオーケストラだったことが分かる。
その間に挟まるように、へフティのアレンジやアルコーンの編曲が加わっている。
メンバーの入れ替わりも短期間で激しく変っている。あの、ゲッツ、シムス、コーンが一緒にプレーしたのも、このセカンドハードの活動のほんの一時期だった。
プレーヤーの変化に加え、編曲者によって、オーケストラの演奏も微妙に異なっていくのが分かる。
その後、西海岸を中心に活躍したジャズミュージシャンの大部分がハーマンオーケストラの出身という事実を見ても、このハーマンオーケストラのエネルギー、演奏はもちろんのこと、それを支えたアレンジャーの活躍も重要だったのであろう。
へフティーのアレンジはThe Great LieとTenderlyの2曲だけだが、何となく、ベイシーのアレンジの予兆を感じる。
Spainでは、トランペットの席に座っているが、アレンジはバーンス。
改めて、このセカンドハードを聴いたがすごいバンドだ。この前向きのパワーが、代は替わっても50年以上持続したのに更に感心する。
ハーマンが過小評価されているような気がする。
<Session 1 >
That's Right
Lemon Drop
Early Autumn
Keeper Of The Flame
Stan Fishelson, Bernie Glow, Red Roney, Ernie Royal (tp)
Shorty Rogers (tp,arr)
Bill Harris , Bob Swift, Earl Swope, Ollie Wilson (tb)
Woody Herman (cl, as, vo) Sam Marowitz (as)
Stan Getz, Zoot Sims, Al Cohn (ts)
Serge Chaloff (bs)
Lou Levy (p)
Chubby Jackson (b,vo)
Don Lamond (d)
Recorded in Hollywood, CA, December 29~30, 1948
<Session 2 >
Not REally The Blues
The Great Lie
Tenderly
Lollypop
Rhapsody In Wood
Stan Fishelson, Al Porcino, Ernie Royal, Charlie Walp (tp)
Shorty Rogers (tp, arr)
Bill Harris, Earl Swope, Ollie Wilson (tb)
Bart Varsalona (btb)
Woody Herman (cl, as, vo)
Sam Marowitz (as)
Gene Ammons, Buddy Savitt (ts)
Jimmy Giuffre (ts, arr)
Serge Chaloff (bars)
Lou Levy (p)
Oscar Pettiford (b)
Shelly Manne (d)
Neal Hefti, Johnny Mandel (arr)
Recorded in NYC, May 26, 1949
<Session 3>
Spain
Conte Candoli , Paul Cohen , Don Ferraro , Bernie Glow , Neal Hefty(tp)
Eddie Bert , Jerry Dorn , Bill Harris (tb)
Woody Herman (cl, as, vo)
Sam Marowitz (as)
Al Chon , Bob Graf , Buddy Wise (ts)
Marty Flax (bs)
Dave Makenna (p)
Sonny lgoe (d)
Milt Jackson (vib)
Recorded in NYC, May 5, 1950
<Session 4>
Music To Dance Of You
The Nearness Of You
Sonny Speaks
Starlight Souvenirs
Conte Candoli , Rolf Ericson , Don Ferraro , Doug Mettome (tp)
herb Randel , Jerry Dorn , Bill Harris (tb)
Woody Herman (cl, as, vo)
Sam Marowitz (as)
Phil Urso , Bob Graf , Buddy Wise (ts)
Marty Flax (bs)
Dave Makenna (p)
Sonny Igoe (ds)
Recorded in NYC, June 25, 1950
ベイシーのオーケストラ。自分の一番のお気に入りの作曲家&編曲家というとNIEL HEFTY。好きな曲が多いという理由もあるが。
すでに紹介した、BASIE (アトミックベイシー)と、BASIE PLAYS HEFTIがその代表作だ。このニール・へフティ、ウディーハーマンのオーケストラにもアレンジを提供していたそうだ。あまり気にも留めていなかったのだが。
ハーマンといえばセカンドハード。試しにセカンドハードの演奏している曲を眺めてみると確かにへフティーの名前とアレンジがある。
セカンドハードといえは、サックスセクション(ゲッツ、シムス、コーン)。
曲はアーリーオータム。編曲はラルフバーンズ・・・・と、イメージはこれに尽きる。
このアルバム自体、その曲が入っていたので買い求めた次第だ。
改めてこのアルバムを通して聴いてみる。
キャピタルに移籍して吹き込まれた曲の中から、歌伴を除いたオーケストラ演奏だけを集めたもの。それなりに、意味ある選曲だ。
ちょうど、自分が生まれた前後の録音。
Bopが流行っていった頃のオーケストラの演奏は如何に変わろうとしたのか?アレンジャーの個性と共に、それだけでも興味ある内容だ。
戦後の復興の時、そして試行錯誤の時代であり、世の中のエネルギーが何でも新しい物を求めていて、それに正解があった訳ではない。
このハーマンのオーケストラは、この難題にチャレンジしていた。
ボーカルのバップコーラスを加えたり、バーンズに斬新なアレンジを依頼したり。いわゆる「スイングオーケストラの次世代」というのではなく、スイングを超える次世代のオーケストラを目指していた。
その意味では、ベイシーオーケストラがモダンスイングの頂点を極めたとすると、ハーマンのオーケストラは、ガレスピーのオーケストラと同様に、本当の意味のモダンビッグバンドの原点ともいえる。
そのアルバムは、ラルフバーンズがアレンジした曲が半分。
いわゆるフォーブラザースサウンド、サックスのクールなサウンドの高音域のアンサンブルが特徴だ。
残りは、ショーティーロジャースが半分。ラルフバーンズと好対照な、バップ色の強い歯切れのよいアレンジ。
この時代のハーマンは、2人の特徴あるアレンジャーのお陰で、ガレスピーに負けない派手なバップサウンドと、クールなウェストコーストサウンドに繋がる2つの顔を持つオーケストラだったことが分かる。
その間に挟まるように、へフティのアレンジやアルコーンの編曲が加わっている。
メンバーの入れ替わりも短期間で激しく変っている。あの、ゲッツ、シムス、コーンが一緒にプレーしたのも、このセカンドハードの活動のほんの一時期だった。
プレーヤーの変化に加え、編曲者によって、オーケストラの演奏も微妙に異なっていくのが分かる。
その後、西海岸を中心に活躍したジャズミュージシャンの大部分がハーマンオーケストラの出身という事実を見ても、このハーマンオーケストラのエネルギー、演奏はもちろんのこと、それを支えたアレンジャーの活躍も重要だったのであろう。
へフティーのアレンジはThe Great LieとTenderlyの2曲だけだが、何となく、ベイシーのアレンジの予兆を感じる。
Spainでは、トランペットの席に座っているが、アレンジはバーンス。
改めて、このセカンドハードを聴いたがすごいバンドだ。この前向きのパワーが、代は替わっても50年以上持続したのに更に感心する。
ハーマンが過小評価されているような気がする。
<Session 1 >
That's Right
Lemon Drop
Early Autumn
Keeper Of The Flame
Stan Fishelson, Bernie Glow, Red Roney, Ernie Royal (tp)
Shorty Rogers (tp,arr)
Bill Harris , Bob Swift, Earl Swope, Ollie Wilson (tb)
Woody Herman (cl, as, vo) Sam Marowitz (as)
Stan Getz, Zoot Sims, Al Cohn (ts)
Serge Chaloff (bs)
Lou Levy (p)
Chubby Jackson (b,vo)
Don Lamond (d)
Recorded in Hollywood, CA, December 29~30, 1948
<Session 2 >
Not REally The Blues
The Great Lie
Tenderly
Lollypop
Rhapsody In Wood
Stan Fishelson, Al Porcino, Ernie Royal, Charlie Walp (tp)
Shorty Rogers (tp, arr)
Bill Harris, Earl Swope, Ollie Wilson (tb)
Bart Varsalona (btb)
Woody Herman (cl, as, vo)
Sam Marowitz (as)
Gene Ammons, Buddy Savitt (ts)
Jimmy Giuffre (ts, arr)
Serge Chaloff (bars)
Lou Levy (p)
Oscar Pettiford (b)
Shelly Manne (d)
Neal Hefti, Johnny Mandel (arr)
Recorded in NYC, May 26, 1949
<Session 3>
Spain
Conte Candoli , Paul Cohen , Don Ferraro , Bernie Glow , Neal Hefty(tp)
Eddie Bert , Jerry Dorn , Bill Harris (tb)
Woody Herman (cl, as, vo)
Sam Marowitz (as)
Al Chon , Bob Graf , Buddy Wise (ts)
Marty Flax (bs)
Dave Makenna (p)
Sonny lgoe (d)
Milt Jackson (vib)
Recorded in NYC, May 5, 1950
<Session 4>
Music To Dance Of You
The Nearness Of You
Sonny Speaks
Starlight Souvenirs
Conte Candoli , Rolf Ericson , Don Ferraro , Doug Mettome (tp)
herb Randel , Jerry Dorn , Bill Harris (tb)
Woody Herman (cl, as, vo)
Sam Marowitz (as)
Phil Urso , Bob Graf , Buddy Wise (ts)
Marty Flax (bs)
Dave Makenna (p)
Sonny Igoe (ds)
Recorded in NYC, June 25, 1950