A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

後の名アレンジャーが思わぬところに登場・・・・

2007-09-11 | MY FAVORITE ALBUM
THE GROUP

あのクリードテイラーと組んで有名になったアレンジャーがDON SEBESKY。テイラーの片腕ともいえるアレンジャーだ。
先日紹介したジョージベンソンもそうであったが、ウェスモンゴメリーを筆頭に、セベスキーの一種独特のアレンジをバックにした有名プレーヤーのアルバムは、CTIを中心に数多くある。
そのセベスキーは。そもそもはトロンボーンを吹いて、アレンジもやっていた。メイナードファーガソンのオーケストラ、それもブラスロック風に変身をするはるか前の初期オーケストラのメンバーでもあった。
ところがそのセベスキーは、60年にトロンボーンを断念してアレンジに専念することになった。

テイラーとの出会いはVERVE時代であったが、その間アレンジの仕事を単発的に行っていたのであろう。思わぬところに、ドンセベスキーの名前が。
ボーカルグループ「The Group」のアルバムのアレンジに彼の名前がある。
このコーラスグループ、男性2名と女性2名の何となくLH&Rの流れを汲むモダンなコーラスグループだ。ただし、LH&Rのように特にボーカリーズを売りにするわけでなく、正統派のコーラスグループだ。バラードありスキャットあり。軽いノリがあったかと思えば、スイングするものまで。
名前どおり「これぞ(コーラス)グループ」と言っていいほどの完成度だ。
なのに、まもなくこのグループは解散してしまう。いかなる理由があったか知らないがもったいないものだ。
アルバム自体もしばらく「幻の名盤化」していたものだ。

セベスキーのアレンジは、CTIのように別に凝ったものではない。24歳の発展途上のアレンジャーが取り組んだ一枚として記憶に留めておこう。
ジャケットの裏を見ると、このアルバムを出したRCAが、お勧めの他のアルバムのタイトルを載せている。

LH&B のLIVE ST BASIN STREET EAST
ロリンズのOUR MAN IN JAZZ
そしてデスモンドとマリガンのTWO OF A MIND
こんなアルバムと一緒に出たアルバム、有名プレーヤーがメジャーレーベルからアルバムを出していた時、こんな新人がメジャーから登場してのだ。

It Don’t Mean a Thing
But Beautiful
Joey ,Joey, Joey
Something’ Coming
Nino Never Knew
I hear Music
Get Me to the Church on Time
The Second Time Around
I Won’t Cry Anymore
Ding Dong, the Witch is Dead
Ev’rytime We Say Goodbye
Fugue for Tin Horns

The Group
Anne Gable
Larry Benson
Tom Kampman

Arranged by Don Sebesky
Produced by George Avakian

Recorded in Oct.& Nov. 1962 , Jun.1963


コメント (2)
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