彌栄会オフィシャルブログ

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平成25年度 第3回栄養部会

2013-10-01 07:00:00 | 介護老人保健施設やよい苑
和歌山県老人保健施設協会 平成25年度第3回栄養部会が9月19日(木)ビッグ愛に於いて開催されました。


栄養部会では県下の老健施設の栄養士が集まり、2ヶ月に1回勉強会を開いています。


今回は、南河内嚥下勉強会 会長 房晴美先生をお招きし「尊厳ある食事の提供」という内容で、ご講演いただきました。


南河内嚥下勉強会は、摂食・嚥下障害の方々の知識と理解を深めることを目的として発足した会で、今年で10周年を迎えられます。


少し講演内容を紹介させて頂きます。


摂食・嚥下障害のある方の食事形態は、ゲル化(ゼリー状)調整食品・とろみ調整食品に病態によって分けられます。


同じとろみ調整食品でも病態によって、とろみの粘度が違ってきます。


送り込み障害・嚥下反射遅延・咽頭残留…同じ嚥下障害でも、障害のある場所が違えば、提供する食事形態も変わってきます。


作り手は、いつでも同じ質、安定した食事の提供をする必要があります。


それは他の食事形態でも、同じことが言えます。


例えばミキサー食。食材をしっかりと使用してミキサーにしたものと、食材を少量とだし汁たっぷりととろみ粉でミキサーにしたものでは、見かけは同じでも、大きく栄養価は変わってきます。


最近では、食事に添加して栄養価を高めることのできる栄養補助食品も販売されるようになってきました。


栄養補助食品と言えば、「栄養があっても、これはおいしいのか?」とよく聞かれますが、各メーカー様、美味しいものを開発されています。


現状のミキサー食の二分の一の量で、栄養価は2倍になる。しかも味を損なわない!…こんな画期的な商品も出てきました。


南河内嚥下勉強会では、摂食・嚥下障害の方々に「最後まで口から食べていただくこと」を基本理念においているそうです。


超高齢社会となり、65歳以上が人口に占める割合は21%以上となっています。


これから益々、摂食・嚥下障害を持たれた方が増えてくるかもしれません。


食事形態を細分化し、対応できるようにする必要性が、より求められるものになってきていると実感致しました。


投稿者:栄養管理課・井内
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