クリニック便り～第7回那賀糖尿病連携懇話会～

平成24年9月13日（木）16:00より公立那賀病院にて第7回那賀糖尿病連携懇話会が開催されました。


本会は那賀圏域における医療連携促進と幅広い糖尿病診療の普及を図るために、公立那賀病院を中心として定期的に開催されている勉強会です。


今回のテーマは「糖尿病腎症への早期対応をどうするか？」ということで、当クリニックからは坂頭院長が「当院での透析予防管理の指導の現状」と題して今年5月から実施している糖尿病透析予防指導管理料についての取組みや課題について講演をされ、活発な討議が交わされました。



ご承知の通り、糖尿病患者さんの長寿化に伴い、人工透析導入例が著しく増加していることが我が国の医療経済上大きな問題になっており、これら腎症進行例を少しでも減らすことが急務です。


この流れを受けて今年４月の診療報酬改定にてあらたに糖尿病透析予防指導管理料が設置されました。


幸いなことに当院ではこの指導管理料を算定できる人員配置・体制（糖尿病専門医・看護師・管理栄養士）や糖尿病教室開催等必要とされる施設基準を満たしており、他医院に先駆けて取組みをはじめました。


腎症を放置し続ければ、将来とても大きな代償を払わなくてはなりません。


早期（第2期）腎症段階からの予防教育が非常に大事であり、その段階でのアプローチをいかに効果的なものにするか。


当院を含め、他施設でもまだまだ手探り状態ではじまったこの取組みですが、一人でも腎症進行例を減らすべく今後の指導体制構築に努力していきたいと考えております。


投稿者：クリニック広報