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九死に一生スペシャル その9

2010-09-25 00:44:26 | 日記
山口瞳先生は、著書『礼儀作法入門』の中で、「病院見舞いは難しい」と書いている(20人からメロンをもらって困惑する人の例が挙げられている)が、見舞い品のことでいえば、一昔前と違って、昨今は現金主義であるのでわかりやすくなっている。 一方、見舞われる方にも苦労はあって、今回の私の場合は自分の妹の来訪すら断ったりしていた。むろん妹には会いたいのだが、先立つのが疲労感だった。肉体だけはない。頭というか神経の疲労もあったし、とにかく誰かの前でイヤな顔をしてしまうのが怖かった。しかし、9月12日(退院の2日前)にすごいことが起きる。かつての仕事仲間5人(うち夫婦が2組)、家人の弟とその娘夫婦と子供が、ほぼ同時刻に見舞いに来てくれ、我が家の4人を含めて総勢13人、私の病室の近くにあるロビーを、一族で占領し、1時間あまり雑談したのだ。翌日の最終検査(造影剤を投与してのCT撮影で、かなりきつかった)を乗り切ったのも、このパーティーで元気が出たのかもしれない。 その1時間、私が疲れなかったのは、大勢いたので却って気を遣わずに住んだからだと思う。 今日は9月24日。倒れたのが8月24日だから、まる1カ月が過ぎたことになるが、このヒトツキは長かったか短かったか。人生には、永い1日、永い1時間、あるいは永い1分間もあると思っているが、同時に、過ぎ去ってみればすべては短いときの間とも言える気がする。 来週の木曜日は、退院後初めての通院でチェックを受けに行くが、どの先生と会えるのか、楽しみもあり懐かしさもある。

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