平成4年に宅建の試験を受けた。年齢と経験(不動産業での仕事をしたことがない、等)の条件から見ると、合格率は低かったが、設問のことを考えると、案外こなせるような気がした。テストはマークシート方式で全50問、1つの問題は4つの記述の中から1つの正答を選ぶ方法がとられている。つまり、4つの中に1つだけ〇があるわけで、いわゆる〇✖式とは少し違う。〇✖式では、4つの中にいくつの〇があるか、はわからないのだ。
昭和23年に学制改革が行われた。私はその中の新制中学の第一期生であり、また〇✖式世代とも呼ばれた。〇✖世代という呼び方には少々の軽蔑の響きがあった。つまり、「お前たちの学校のテストは、〇と✖をつけるだけで、記述を必要としない安易なものだ」といったような意味である。しかし、〇✖式では出題者も工夫する。なんとか間違えさせてやろうと考える。いじわるになる。
「次の中に三権の長に該当するものがあれば〇をつけよ」(これは私が中学2年か3年のときに実際に出題されたものである)。
(A)内閣総理大臣 (B)最高裁判所長官 (C)衆議院議長 (D)参議院議長
社会科に民主主義の授業があって、三権分立を教わっている。司法、立法、行政の独立性を教わっている。この問題の穴は参議院議長にある。三権の長だから3人なのではないか。ひとり〇でないのは参議院議長ではないか。たとえば、国家予算の案は衆院で可決されれば、参院で否決されても成立するということが教科書にあった。と考える優等生がいる。それが出題教師の狙いであり、4人列記されていて4人オール〇はないのではないかという頭も働く。私がハンデを背負いながら、宅建を突破したのは、昔の〇✖式がナンボか役立ったのかもしれない。
昭和23年に学制改革が行われた。私はその中の新制中学の第一期生であり、また〇✖式世代とも呼ばれた。〇✖世代という呼び方には少々の軽蔑の響きがあった。つまり、「お前たちの学校のテストは、〇と✖をつけるだけで、記述を必要としない安易なものだ」といったような意味である。しかし、〇✖式では出題者も工夫する。なんとか間違えさせてやろうと考える。いじわるになる。
「次の中に三権の長に該当するものがあれば〇をつけよ」(これは私が中学2年か3年のときに実際に出題されたものである)。
(A)内閣総理大臣 (B)最高裁判所長官 (C)衆議院議長 (D)参議院議長
社会科に民主主義の授業があって、三権分立を教わっている。司法、立法、行政の独立性を教わっている。この問題の穴は参議院議長にある。三権の長だから3人なのではないか。ひとり〇でないのは参議院議長ではないか。たとえば、国家予算の案は衆院で可決されれば、参院で否決されても成立するということが教科書にあった。と考える優等生がいる。それが出題教師の狙いであり、4人列記されていて4人オール〇はないのではないかという頭も働く。私がハンデを背負いながら、宅建を突破したのは、昔の〇✖式がナンボか役立ったのかもしれない。