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文字

2015-02-11 23:21:56 | 日記
母は美しい字を書いた。毛筆のものは残っていないのでペン字だけだが、いわば流れるように美しい字だ。Y子さんの時が母に似ていた。Y子さんは同人誌の先輩で、我が家の表札のもとになる山口瞳先生の墨書を手に入れてくださった方だ。 母は大正3年生まれ、Y子さんは同じく13年の生まれである。 叔母(父の妹)は定規で線を引いたような字を書いていた。線形の字というのは、一見きれいに見えるが、少し眺めていると、味がないことに気付く。 叔母と似た文字を書く女性も何人かいて、その人達の性格が叔母のそれと近いので、私は文字相というものが存在し、書かれた文字でその人の性格がわかる気が舌(このことは別の機会に話してみたい)。 流れるような~ではないが、温かく佳い文字を書くのが、妹と長女で、整形は異なるが、味わいは似ている。妹はおおらかな性格で、長女は神経が細いから、2人を知らずに文字相だけで診断すれば、2人ともおおらかとなってしまうだろうが、そこを研究するのが文字相学のおもしろいところだと思う。もしかすると、長女の神経の細さは、或る対象に限られ、そのほか(大部分)は太いのかもしれぬが。

アイスクリーム

2015-02-11 23:15:57 | 日記
夏の暑い日、祖母が神戸のデパートに行くのが愉しみだった。アイスクリームのおみやげが期待できるからだった。昭和15年か16年か、戦争の始まる前だった。家に氷塊を最上段に置いた冷蔵庫があって、その氷をブッカキにして、水を足し、コーヒーシロップかカルピスで作った飲み物が旨かったが、むろんアイスクリームには及ばない。 祖母のみやげは、筒型のケースに入っていて、蓋を開けるとドライアイスの白煙が上がった。アイスクリームは少しとけかかっていて、叔父や叔母、女中さん達も混じって、大急ぎで食べた。デパートの食堂で出てくるものと違って、ウエハースはついていなかった。まもなく戦争になって、アイスクリームどころではなくなるということを、誰も知らなかった。   20年前、脳梗塞で2週間入院した。 痛みも苦しみもなく、ただ右脚の回復を待って、毎日、朝から晩まで点滴薬の滴りを見上げていた。何日目かに、娘がハーゲンダッツのアイスクリームを買って来てくれた。これが旨かった。アイスクリームってこんなに旨いものだったかと思った。酒を呑んでいないから、糖分不足になっていたこともあったかもしれない。その日以後、私は、それまで遠ざけていた甘い物を食べるようになる。冷菓はダメだが、昼食後にアンパン、クリームパン、もなか、ビスケト、時には虎屋の羊羹、文明堂のカステラもある。娘が西の方へ出張するときは、必ず、赤福を頼んでいる。

曜日

2015-02-11 23:10:33 | 日記
同年のA君と電話していて、物忘れの話にあった。曜日のことがわからなくなると彼が言い、私も同感だった。朝、目が覚めて、蒲団の中でぼんやりしているとき、ふと今日は何曜日だろうかと考えてしまうことがある。ボンヤリが、段々覚めてくると、月曜日はリハビリがある。先生が若い女性だからヒゲを剃らねばならぬと、これは金曜日も同じである。土日は競馬があるので頭も晴れている。 木曜日は家人がフラダンスとコーラスに出かけるので、寝室にもどこかあわただしい空気が漂う。そうやって指を折って数えてみると、何もないのは火曜日と水曜日だけになってくるわけで、逆に言えば、何の予定もないから火曜か水曜とおぼえればいいことになる。 学生時代もサラリーマン時代も、いちばん好いのは土曜日だった。朝から麻雀のメンバーが揃うかどうかが気になった。学生の頃なら簡単に集まりそうなものだったが、誰かがデートだったり、運動部の試合だったりと、とにかくメンバーが出来上がるまでは苦労があった。団地時代は日曜麻雀が流行って、朝の10時に飯を食べていると、必ず電話が鳴った。高度成長期というのは、私にとっては酒と麻雀だった。 現在の私は、いわゆる、毎日が日曜日の老人である。 かかりつけのドクターに休刊日を作るようにと再三言われていて、これが実行できれば、今夜はノンアルコールビールとなって、寂しい予定日となって、頭に刻まれるだろう。しかし、私はまだγーGTP優等生だから、それはもう少し先の話だ。

2月8日

2015-02-11 23:05:02 | 日記
朝の血圧は、153-89。5時頃から室温を22度にしている。本当は起床するまではエアコンを使うのは嫌いなのだが、室温が低いと血圧が上がる。何もかも安全運転で生きている。 娘の誕生日で、昨日誰かからプレゼントされた大きな苺のケーキがあって、これなら家人でも平らげるのに3日はかかるのではないか。昼食は堅いヤキソバで、これは仕上げにかける酢の量が味を左右する。 競馬は東京新聞杯で、残念ながらバースデーのおまじない馬券の目はない。狙ったエキストラエンドも凡走。 夜の祝賀会はステーキ。といっても家人と娘だけで、私はポークソテー。牛肉はスキヤキ以外は食べなくなった。味覚の変化というのがなぜ起きるのかは知らないが、ビーフよりポークの舌になったのは60歳ごろだったのではないだろうか。先週末に発表されたアメリカの雇用統計は好い数字だったが、それゆえに金融緩和策をきつくするのが近くなると見て、ニューヨークダウは60ドル下げた。 円安ではあるが、明日の東京マーケットはどうなるか? 胃腸を悪くしたのが2週間前。健康とはまず空腹を感じることだとわかる。 空腹は酒にも必要だ。今夜はサントリーオールドの栓を切ったばかりのものを呑んだが、ストレートは一口だけで、あとは水割り。もったいないが、食道も胃も大事だから仕方がない。何もかも安全運転で生きている。