Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

寒い。おでんつくった

2010-11-09 20:44:28 | 飲食

きょうは風が冷たくて寒かったので、おでんをつくった。
といっても、一袋にいろんな具が入っているものを買って、大根、ジャガイモ、こんにゃく、はんぺん、ちくわぶを別に買って加えた。あ、ゆで卵も。おでんセットに入っていた粉末のダシに醤油とさらにダシを加えて煮た。
ちくわぶやはんぺんは関西以西ではおでんの具として存在しないようなことも聞く。こっちのおでん屋に行った時に「好きな具をどうぞ」と言われて「ちくわぶ」と答えたら、なんじゃそら、みたいな反応だった。知らない人のために、写真のジャガイモの下、大根の上に乗っかった2つの白いのがちくわぶ。近所のダイエーにはある。さすが全国規模。九州ではおでんの具といえば牛筋らしいが、僕は特にこだわらないので、なし。
大根は十分に柔らかくなったけど、一晩置いたほうが味がしみこむのでは。明日の弁当だな。

甄子丹の映画「精武風雲・陳真」みた

2010-11-09 19:10:16 | 映画鑑賞
中国・香港のアクションスター、甄子丹(ドニー・イェン)の最新作(?)かな、中国で9月に封切られた「精武風雲・陳真」を見た。カンフー映画にはかすりもしないほど疎いのだが、李小龍(ブルース・リー)の第2作目にして大ヒットした「精武門(ドラゴン怒りの鉄拳)」に続く物語というか、オマージュなのだという。ブルース・リーの作品も中華民国時代に日本の柔道館に師匠を殺された陳真が日本人に復讐するという内容。
この「精武風雲・陳真」も第一次世界大戦で、中国人苦力(クーリー=肉体労働者)として戦場で物資運搬などをしていた主人公(甄子丹)が、戦闘のなかで友人が銃で殺され、ものすごい脚力と身体能力で戦場を駆け巡り、刃物だけでドイツ兵を何人も殺す、というシーンから始まる。
(すでにネタバレ注意です)
舞台は日本の軍人らが幅を利かせている開戦直前の上海で、甄子丹はナイトクラブのオーナー(黄秋生=アンソニー・ウォン)に気に入られて共同経営者となっている。そこのスターダンサーのの舒淇(スー・チー)といい仲になるが、彼女は日本軍のスパイだった。で、日本軍が反日中国人との名簿を発表、次々に暗殺していくなか、ブルース・リーが演じたカトーのようなマスクをかぶった甄子丹がそれを阻止していく。日本軍はこのマスク男を追い、日本軍のトップの大佐(木幡竜)は、かつて自分の武道家の父(倉田保昭)を殺した男・陳真を探していた。第一次大戦で一緒に欧州にいった仲間らが次々と日本軍に殺され、甄子丹は単身、日本の道場(何の武道なのかは不明。柔道というより空手、日本の敵役の大佐のフットワークはボクシングみたいだ。木刀もあるから剣道?)に殴りこみに行く、というストーリー。

甄子丹といえば、「葉問(イップマン)」も日本人と対決する物語だった。陳可辛(ピーター・チャン)監督作品の「十月囲城」は、建国の父、孫文が広州入りする際、清朝宮廷派の暗殺団から命をかけて孫文を守る、ある意味、愛国物語。NHKがスペシャル番組の中で紹介していて、陳可辛は僕が香港時代に好きな監督だったので期待してみたが、期待はずれだったので、特にこれまで感想は書かなかった。

これらの映画がヒットするのは、尖閣諸島の問題などが勃発するや、これらの映画をみた「単純な」(失礼)、愛国心と日本軍国主義に反対する強い気持ちを持った中国の人々を必要以上に鼓舞し反日精神を高揚させる作用を与えたのではないか。尖閣反日デモの底流にはこんな気分も関係しているのではないか。

映画製作者もマーケットの需要を考えるわけで、悲しいかな、今の時期は愛国心をあおり、反日をあおるこのような作品が大いに受けるのかもしれない。それに合わせて、反日の内容の映画が連発的に上映されるのは、ある意味仕方がないのか。愛国はともかく、反日が商売になるのは悲しいね。

甄子丹はこの映画の香港でのプレミア上映に乱入した藤原紀香に「釣魚島は中国領土だ」と言ったと前書いたが、調べてみると、これは香港メディアの誤報で、実際は舒淇に「君は映画の中で日本軍のスパイを演じ日本語の台詞もあったから、彼女に日本語で『ラマ島(香港島のすぐ西側にある小島)はおれたちのものだ』といってやれよ」とジョークを語っただけだという。これが間違って伝わったという。舒淇も藤原紀香に伝えていないという。
それから、上海西郊の松江区にオールド上海の映画撮影村があるからとはいえ、この時代の上海を舞台にした映画にはもう食傷気味だね。愛国映画を撮るにはこの時代が一番楽なんだろうな。監督は香港の近年の映画では最高傑作「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ(劉偉強)だって。うーん。「インファナル・アフェア」と違ってこういう映画はストーリーとかは関係ないんだろうな。ブルース・リーやカンフーが好きな人は感激してみてしまうんだろうなあ。確かに甄子丹のアクションは素人の僕が見てもキレキレで素晴らしいと思った。

そういえば甄子丹の「錦衣衛」(李仁港=ダニエル・リー=監督)も見た。これだけ彼のアクションばっかり見てると、もう結構です、という感じも。でも、こっちのほうがよかった。明朝の秘密警察「錦衣衛」のトップ甄子丹が、勅命を受けて組織を離れて裏切り者を消し、奪われた玉璽を取り戻そうと西域を舞台に活躍する内容。協力者の娘に趙薇(ビッキー・チャオ)、この撮影のあと出産したんだなあ。甄子丹は、いろんな武器がはいった木箱をいつも持っていて、この武器の使い方が見せ場なんだろうなあ。