中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

金鑚神社(旧中山道を歩く 61)

2005年09月19日 21時31分00秒 | 2.武州(埼玉県)の旧中山道を歩く(27~65
(金鑚神社の扁額)


(本庄宿5)

右手に見える金鑚(かなさな)神社がある。
この神社の本社は、児玉郡神川町にあり、
大きな山を背景に大鳥居に参道、拝殿があるが、
神体は山そのもので、日本に古くから伝わる
山岳信仰である。

「神社の起源は山を神体としたもので、
もともと本殿はなかった」というが、
本社の拝殿の後ろには山に登る階段が造られており、
容易に山を登ることが出来る。
頂上には大きな岩があり、天照大神もこんな岩屋に
隠れていたと思われる岩の裂け目のうしろに洞穴が在った。
これがご神体のようである。

江ノ島の弁財天の岩屋にも、岩の裂け目の洞穴ようのものが
在ると言うが、このような裂け目をもつ岩がご神体になるのは、
岩屋の形が女性自身に似ており、
「そこからは世にも不思議な生命の誕生を見る」
と言うような神秘性があるからであろうか?

天照大神も弁財天も女性であるのは、
生命を生み出し、天地万物の初めとなる
「阿」にも通じるのであろうか?
(神社の社殿)


(神社脇のオオクスノキ)

(オオクスノキ)

(オオクスノキの脇に建てられた案内標柱、木の大きさが判るでしょうか)

本庄の金鑚神社は、神川町から招いたもので、
現在の本殿は極彩色の権現造りで、
享保九年(1724)のものという。境内はうっそうと
古木が繁り、寛永16年(1639)に植えられた
クスノキと社殿は埼玉県指定文化財になっている。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿