わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

わーきんぐ・・・まざー・・・ですから

2005年02月16日 | 雑記
今日、さけもとあきらさんのHPのDiaryを読んで、大笑いしつつ、共感してしまいました。
実は、私はさけもとさんと年が2つしか違いません。上か下かはご想像にお任せします(笑)。私もいつまでもさけもとさんと同様、20代だと思っている、いえ、思いたいのです。さけもとさんが4人の子供の父親役か・・・そういう年齢なんだなぁ、信じたくなぁ~~~いと思ってしまいました。
しかし、私のHNがわーきんぐまざーです。信じたくないといっても母なんです。もし、私が20代だとしたら、何歳で出産したことに???

「葉っぱのフレディ」(「フレディ」に現在は改題)を最初に観劇したとき、自分の子供がフレディの年齢になったらこんな風に接したいなぁと思っていました。父親役の佐山陽規さんも、母親役の旺なつきさんも、すごく落ち着いたステキな眼差しで子供を見つめていたからです。
ふと気がつくと、自分の子供がフレディより大きくなっているではないですか!それなのに、親の私は佐山さんや旺さんが演じられた親のように成長していないじゃないですか!

子供への虐待が社会問題になっているので、学校から「完璧な親はいない!」というチラシが配布されました。「ママ、完璧な親はいないだって。良かったね。」と長女。ひどい、ママも一生懸命努力しているのに・・・。いや、このチラシは「完璧を目指さなくていい」と言っているのだから、私は理想的な母親ということかな???ってわけないでしょ(笑)。

バレンタインday

2005年02月13日 | 雑記
バレンタインdayは明日でしょ?
と言われる皆様、バレンタインdayの当日は渡すだけ、準備はその前日までにやらなければなりません。だから、私の本番はもうおしまい。疲れました・・・

バレンタインdayは、私の年代だと、丁度大人になるとともに盛んになったという感じなのです。でも、あまり「義理」チョコはあげませんでしたね。
娘によると、最近は「友」チョコが主流。だからたくさん用意するのです。
でも、不思議なんですよね、私が「チョコはプロが作ったのが一番なんだから買いなさい。」というと、「手作りがいい。」とかたくなに言い張るのです。やっぱり、本命にもあげるつもりか?!?まあ、深く聞かないことにして、チョコは形を作りかえるだけでつまらないから、チョコチップ入りのクッキーを作ろうと提案。いろんな形のクッキーが出来上がりました。パッケージにも一工夫して、出来上がり。
私自身は、手作りのお菓子を男性にあげたことさえないのに・・・
「あっ、パパ食べちゃダメ!」と、娘の叫び声。
男性にあげていました、いや、勝手に食べているだけです。複雑な心境になりつつ、少し残してくれたクッキーを味見。
なかなか、美味しい。大成功。
さて、このクッキー達、本来の役目をちゃんと果たしてくれるでしょうか???

マイクの功罪

2005年02月11日 | 雑記
今、十代の子供たちに「ワイヤレス・マイク」って言ってもきっと「???」でしょうね。マイクとスピーカーが長いコードで繋がっていたなんて、信じられないかもしれませんね。
ミュージカルの舞台でよくみますが、豆粒みたいなマイクも登場しています。舞台では何本もマイクを使う関係でかワイヤレス・マイクみたいにコードの先に何もないとはいかず、手のひらに入るぐらいの機械がついてはいます。それでも、コードが繋がっていたマイクから脱却したことで、マイクは使い勝手の良いものになりました。

話がいきなりワイヤレスで始まりましたが、マイクが誕生したこと自体で、歌い方が大きく変わったことはとても有名なことですよね。マイク誕生前は、とにかく張りのある声で歌い上げなければなりませんでした。誕生後は、語り掛けるような歌を歌うことが可能になったのです。

こうした技術の発達は、舞台効果の幅を当然広げ、観客を大いに楽しませてくれます。
1月25日の研修の際に、音響の調整をしているのを聞きました。本当に同じ音源なのに、いろいろな音が出てきます。劇場のどのスピーカーから音を出すかによっても、感じ方が違います。「三文オペラ」は、「基本的に生音でした」とスタッフの方が説明していたので、2階席にいた私には前から音が聞こえていました。が、最後のマックを他の3人が責めるときは横からも音が出てきていました。マックが聞いている声と同じ感覚に観客もなるわけです。視覚だけでなく、そういう音からも臨場感を味わえるのです。マイク発明を感謝する時です。

しかし、良い事ばかりかではない気がするのです。技術の進歩は、人間の能力を衰えさせていると実感する私です。マイクもその例外ではないと思います。

昨日、私は「歌」で一番気になるのは「音程」と言いました。「声量」はこのマイクである程度コントロール出来てしまうので、私にはよく分らないことが多いのです。
しかし、そんな私にもわかる時があります。それは、台詞と歌のつなぎの時です。音響さんのミスなのか、台詞の途中で歌仕様のマイク設定に変わってしまうのです。台詞にエコーが!!!音響でかなり加工しているんだなぁと分ってしまいます。

私は、基本的に歌ばかりのミュージカルの方が聞きやすいのです。マイクに助けられて歌う方が多くなってしまったためか、台詞と歌が混じると、二つの間に激しい断絶が起こって、ずこくイライラしてしまいます。
台詞と歌では、声のコントロールが違うのだということはよく分ります。が、ミュージカルは両方があるからオペラと違う楽しさがあるのだと思うのです。ですから、それらがあってこそ、それらを等しく美しく観客に楽しませることが出来てこそ、ミュージカル俳優だと思うのです。

マイクのおかげで、いろいろな方面で活躍なさる方がミュージカルに出演することは、本当に楽しいことです。でも、その一方で、本当に素晴らしいミュージカルを作り出せる方々がその実力を多くの観客に知っていただけない、ということは寂しいことです。

私も、たまには手で字を書かないと!いや、「読めないから手紙ではなくメールを下さい。」と言われるかも。やっぱり科学技術の発達は、人類を幸せにするのかな!?

やっぱり歌はこれがなくては?

2005年02月10日 | 雑記
ブログを本格的に動かしても、あまり筆がすすみません。
観劇や、最近また流行しつつあるミュージカル映画に夢中でして・・・
本当は、年明けからちょっとかわった舞台を観たというか研修に加わりましたので、いろいろ綴っておきたいこともあったのです。続くかわかりませんが、ぼちぼち書いてみたいと思います。

今日は歌のことを少し。
歌を重視しないミュージカルもあることにはありますが、ミュージカルには「歌」があるのです。「歌」が重要な役割を果たします。ですから、安心して歌を聴いていられないキャストがいると、ましてそれが主要な役を担うキャストだったりすると、気をそがれます。
歌と一口に言っても、音程、声量、声質、表現力などなどいろいろ要素が入ってきます。これがあればとか、これはなくてもとか、いろいろお考えがあると思います。
私が一番気になるのが「音程」です。これが不安定だと、はっきり言って聞くのが苦痛です。当然、舞台の印象は最悪になります。
私はそんなに厳しい耳を持っているわけではないのです。その私が音程が違っているのではと思う音程で歌う方がミュージカルを演るということ自体ちょっと不思議です。

NEVER GONNA DANCE

2005年02月08日 | 観劇記
05年02月8日マチネ公演を観劇。
東京国際フォーラム・Cホール 実質3列目やや上手寄り。

「ネバ・ゴナ・ダンス」を観てきました。
本当に楽しく、これぞミュージカルと、時の経つのを忘れました。本当に小粋な舞台でした。

ざっとあらすじを。結末を書いていますので、これからご覧になる方はご注意下さい。
時は1930年代、ペンシルヴァニア。ボードヴィルのスター、ラッキー・ガーネット(坂本昌行さん)は、結婚式の当日にもかかわらず、舞台に立っていた。しかし、これが最後のショーと決めていた。スター不在に不安を抱く仲間がラッキーの時計を遅らせていたため、ラッキーは結婚式に遅刻。待っていたのは花嫁のマーガレット(秋山エリサさん)とその父(前根忠博さん)。父親はかんかん。それに娘の生活にも不安を抱いていたので、結婚しなくてすむように、ラッキーにダンスを踊らずに2万5千ドル稼いで来い、という。ラッキーはそのままニューヨークへ。
ニューヨークで、多くの人と出会うラッキー。マーガレットと婚約しているのに、ダンス教師で、ダンス大会のパートナーであるペニー(紺野まひるさん)に心惹かれる。ペニーに惹かれるので、お金を儲けなくてもいいのに、ラッキー・コインを預けたモーガン(三田村邦彦さん)はどんどん稼いでしまう。ペニーを思うのはラッキーばかりではない。リカルド(赤坂泰彦さん)はプロポーズしていた。
ダンス大会はアマチュアが対象だったのに、ラッキーはプロ。また、一番の敵となったカップルも実はプロだった。ラッキーはそのことを主催者に伝える。そこへマーガレットも現れ、ペニーはラッキーの嘘が許せず、リカルドと結婚することにした。が、ラッキーはマーガレットが以前付き合っていたのがリカルドだと分る。この二人は愛し合っていたのに、父親が嘘をついて引き離していたのだった。
ラッキーとペニー、リカルドとマーガレット、そして、モーガンとメイベル(大浦みずきさん)と皆ハッピー。

なんと単純なストーリーでしょうか。それでも構わないと思うぐらい、舞台の流れや音楽、構成が素敵でした。
そして、ラッキーとペニーはお互い惹かれているけれど、お互いその気持ちをはっきり言わないのです。それは、相手のことを思いやってのこと。そのすれ違いが観ている側の心をほんわかさせてくれます。

モーガンとメイベルもとても不思議なカップル。ブローカーだったモーガンは大恐慌のため乞食に。毎日セントラル駅を通るメイベルの姿を見るのが楽しみだったのです。ラッキーについてきて、メイベルと接触が始まります。モーガンは金を儲け、また、ある程度の生活をし始めますが、メイベルはお金にではなく、モーガンの優しさに惚れこんでいます。まあ、現実はこうはいかないでしょうけれど、これまた理想のカップルです。
本当に、心が温かくなるお話でした。

まあ、どんなに作品が良くても、舞台の出来が悪ければ、つまらないのですが、とても良い舞台だったと思います。総勢25名のキャストが、素晴らしい場面を次々と作り上げて下さいました。構成も良かったですね。無駄がなくて、ぎゅっと絞り込んだ舞台でした。
そして、何より、音楽が素晴らしいです。知っている曲が多かったためもありますが、本当にステキな音楽が一杯。
そして、その素晴らしい音楽をさらに楽しませようと、ダンスに歌にとキャストの皆様が素晴らしかったのです。ただ、タップがすごい、というふれこみだったので、もう少し全体に織り込まれているといいのになあと思いました。最初に集中しているので、終わってみると、あれタップは?という感じになってしまうのです。

ラッキーの坂本さん。
「学校へ行こう」というテレビを子供と一緒に見ていますが、そのときの様子からして、実は、ほとんど期待していませんでした。何となく、爽やかさが感じられなかったのです。
が、その予想に反して、素敵なラッキーを演じて下さいました。とても歌もしっかりしていて、台詞との繋がりも自然でした。最後の方のすごく悩みながら、ペニーへの思いを表現する「NEVER GONNA DANCE」のナンバーはダンスの技だけでなく、すごく演技力が必要な場面だと思われます。それが、とても物悲しくも素敵で、最後のハッピー・エンドへの繋がりとなり、とても印象に残りました。
そして、坂本さんが間違いなく主演ですし、有名タレントでもあります。が、こういう俳優さんに特有の輝き過ぎ、もっと言えば浮いた感じがなく、舞台を本当に引っ張っていけるスターなのだと思いました。

ペニーの紺野まひるさん。
宝塚時代に数回観ていると思うのですが・・・。
坂本さんのところでも少し触れましたが、「NEVER GONNA DANCE」のダンスは本当に素晴らしかったです。もう、可愛らしくて、もてるはずだと感じました。

モーガンの三田村さん。
ステキです。もう、なんとも言えないボケ具合といい、ほんわかした歌といい、本当に素晴らしいのです。

と、全員やっているといつまでたっても終わらないので・・・
最初にも触れましたが、アンサンブルの方たちのがんばりは本当に素晴らしかったです。タップに歌に、舞台に華を添えます。そういう演出がまたいいですね。さすが、BWミュージカルだなぁと実感しました。その場面の主役をいかに美しく見せるかを知り尽くした構成だと思いました。

勿論、すべてが素晴らしいというわけではありません。
私は、身体的なことは変えられないことなので、その役に合っていないとしたら、それはキャスティングした人に落ち度があると思っています。例えば、病気を患っている役に健康そのもののやや太目の俳優を当てたり、身長差があって美しく見えるカップルという想定なのに、そういう二人を起用しない、などはキャストの問題ではなく、キャスティングしたスタッフの問題だと思います。
残念ながら、今回も、一人一人としては素晴らしいのかもしれませんが、カップルにしてしまうと互いの魅力を消しあってしまうカップルが・・・。敢えて、お名前は出しませんが、リードする男性の方の手が女性より短いというのはちょっと頂けませんでした。ダンスは足の長さより、手の長さかも。

そして、これはアメリカのお話にはどうしても必要なのかもしれませんが、ちょっと日本では不自然と思うのが、人種の違いです。「サタデー・ナイト・フィーバー」はとてもよく似た話です。このときも、主役のカップルのライバルが有色人種でした。踊りタイプが違うというだけでいいような気がするのです。日本の文化には、人種差別がありませんから、そういうところを強調する必要はないと思います。ダンスの内容や衣装での違いだけで、充分なのではないでしょうか。

さて、最後に、私がこの舞台を観に行くきっかけとなった治田敦さんのご活躍について書いておきたいと思います。
治田さんの役は、ペニーとメイベルが勤めるダンススタジオのオーナーか支配人のパングボーンです。ペニーとラッキーが初めて出会う重要な場面を構成するお一人です。
オカマの役ということで、もっと女々しいのかと思いましたが、私には普通の男の人に思えました。その重要な場面を、楽しく、印象深いものにするため、いろいろ笑わせてくださいました。が、結構遠慮がちな雰囲気かもしれませんね、治田さんにしては。それに、もう少し悪い奴という感じが表に出てもいいのではないかと思いました。何しろ、メイベルがペニーに「そんなことしていると首よ」って何回か言うのですから、冷血で、傲慢なおじさんを想像しますからね。治田さんのパングボーンって本当に理解ある上司という感じですね。二幕頭の場面があるから、優しいのかなあ。最後にマーガレットとリカルドの仲を嘘をついて引き裂いた父親に「最低な人間だ。」みたいな台詞を言うのですが、私としては、この台詞って「パングボーンに言われたくはない。」という位置づけではないのかと思いました。
かなり私の妄想です。優しさ漂うパングボーンもとても素敵です。
また、二幕の頭では、ちょっと踊ります。上手くないという設定なので、ダンスは楽しい!と思える下手なダンスをご披露下さいます。しかし、下手に踊るのも大変ですよね、もともとお上手な方が。

本当の意味で、この舞台が今年の初観劇舞台となりました。昨年の反省を活かし、今年はいろいろな舞台を観劇して行きたいと思っています。初観劇がとても楽しい舞台だったので、今年は春から縁起がいいなぁ!

テレビの前で不覚にも・・・

2005年02月06日 | 雑記
テレビの前で不覚にも泣いてしまいました。ちょっと恥ずかしいけれど、号泣に近かったかも・・・。
「宮本亜門 ブロードウェイに挑む」という教育テレビを見ながらです。

「太平洋序曲」がBWに登場するまでの過程を見ながら、懐かしくなったり、いろいろな方のコメントを聞きながら、嬉しかったり、していました。

最後に、ソンドハイム氏から亜門さんへのメッセージがありました。
「50年間舞台を見続けてきましたが、日本で『太平洋序曲』の舞台を観たことは人生最高の一ページでした・・・」

と、書きながら、涙が止まらない私です。

2004年/ミュージカル・ベストテン

2005年02月04日 | 雑記
月刊誌「ミュージカル」の2月号は毎年、前年のミュージカルのベストテンの発表をしています。

今年の第1位は「INTO THE WOODS」でした。
第2位は「ナイン」、第3位は「SHIROH」でした。

宮本亜門さんは演出家賞に選ばれました。第1位の「INTO THE WOODS」、第9位の「ユーリンタウン」、再演の部で第4位の「キャンディード」、そしてブロードウェイ・デビューと大活躍でしたから、堂々の受賞でした。

こうして一年を振り返って下さると、私の頭の中も整理されますし、観なかった作品が再演されたときの参考になるので、毎年楽しみにしています。
が、再演の欄の方に大型ミュージカルがずらり・・・。ちょっと考えさせられますね。