わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

治田敦さん

2007年08月25日 | 俳優情報
治田敦さんは、2008年4月6日~6月30日、シアタークリエに於いて「レベッカ」にご出演の予定です。
(以下、敬称は略させていただきます。)

脚本・歌詞  ミヒャエル・クンツェ
作曲     シルヴェスター・リーヴァイ
原作     ダフネ・デュ・モーリア
演出     山田和也

主なキャスト
山口祐一郎 大塚ちひろ シルビア・グラブ 石川禅 吉野圭吾 阿部裕 
KENTARO 伊東弘美 寿ひずる

治田さん、今さん、岡田さん

2007年08月15日 | 俳優情報
治田敦さん、今拓哉さん、岡田誠さんは、
2007年11月24日~12月9日東京国際フォーラムホールC
2007年12月14日~12月16日北九州芸術劇場・大ホール
2007年12月19日~12月21日中日劇場
2008年1月3日~1月5日梅田芸術劇場メインホール
に於いて「テイクフライト」にご出演の予定です。
(以下、敬称は略させていただきます。)

脚本  ジョン・ワイドマン
作曲  デイヴィッド・シャイヤ
作詞  リチャード・モルトビー Jr.
訳・演出・振付  宮本亜門
訳詞 森雪之丞

キャスト
天海祐希、城田優、池田成志、橋本じゅん、小市慢太郎、坂元健児、花山佳子、杉村理加、華城季帆、菅原さおり、本田育代

帰りの新幹線

2007年08月11日 | 雑記
あっと言う間に夏休みが終わります。
長野駅前の温度計は40度でした。

一昨日、昨日と10度前後の立山で過ごしたので堪えます。

立山までは乗り継ぎも大変、荷物も最小限と最近にはない不便を受け入れ、我慢の旅となりましたが、久しぶりに大自然を満喫しました。

夜は満天の星。
子供達は初めて本物の天の川を見ました。流れ星もいくつも見て、なにやら願い事をしていました。

朝は少し早起きして、あまり好きではない山歩きへ。私なりにがんばって、絶景を見ました。ヨーロッパのユング・フラウ・ヨッホにも行きましたが、日本アルプスも本場アルプスに負けない絶景だと思いましたね。

写真は雪渓を渡ったときの雪の写真です。涼しさのおすそ分けです!


誰と話してる?

2007年08月03日 | 雑記
「ねえ、危ないからちょっとどいて欲しいんだけど」
「そっち、行くの?だめだめ、こっちに出てきてよ」
質問、私は誰に話しかけているでしょう?

答え、数日前、夜にクルマを出そうとしている私がカエルに話しかけているところでした。

我が家は、公道から数十メートル私道があるので(すごい豪邸に思えるでしょ、笑)、クルマを出すのがちょっと大変。その上、夏にはカエル君(ちゃん、かも)がやって来て、行く手を塞ぎます。

クルマの下に入ってしまったカエル君を踏まないように、ちょっとクルマを動かして、降りてカエル君を見て、また動かして、またカエル君を見て・・・数回繰り返し、やっと公道に。

で、帰ってからがまた大変。何分夜のこと。保護色のカエルはぱっとは見つかりません。ちょっと私道にクルマを入れ、ハイビームで前方を照らし、カエル君を探します。

いました!「ずっと、ここにいたの?危ないから、ほらこっち。」とカエル君を今度は無事捕まえました。
えっ何で掴んだか?そりゃ手ですよ。素手でカエル君をふにゅ~~~~~~っと掴み、安全な場所に着地させました。
私も安心して、クルマを入れました。

実は、昨年の夏、カエル君に気づかず、クルマでひいてしまったのです!何かやわらかいものの上にのってしまった、と思ったものの、もうおそいです。でも人命、いえカエル命救助に駆けつけました。すると、足がちょっと伸びていました。どうしようとカエル君に「ごめんね。」と言いつつ撫でてやると、伸びた足をもとに戻し、ちょっとジャンプ。ほっとしました。
それ以来、夏の夜にクルマを運転するときは、まず、カエル君探しです!

さて、私はどこに住んでするでしょう?今は、窓にヤモリの影が・・・
わが住処を知っている人は信じられないと思われるでしょうけど、意外にこのあたりは、というか我が家は自然が一杯。何しろ豪邸ですから!(勝手に隣の家の庭をわがものにしないの)

森は生きている

2007年08月02日 | 観劇記
森は生きている
2007年08月02日  シアター1010 1階6列下手側

ライズプロデュース制作の「森は生きている」の初日に行ってきました。
この作品の舞台はとても多いので、どんな演出か、どこに重きを置いているか、そして舞台装置がどんなか、に注目してしまいます。
でも、ついつい何の役に注目するかで、結構見え方がちがっているような気がします。まあ、このお話は後ほどゆっくりと。

あらすじ。
有名なサムエル・マルシャーク原作の「森は生きている」のお話そのままですので、短くまとめます。
意地悪な継母と実娘にいじめられている娘は自然が好きで森に親しんでいる。一方この国のわがままな女王は「マツユキ草で新年のお祝いを」と考え、真冬にもかかわらず「マツユキ草を持ってきたものには金貨を与える」とおふれを出す。継母たちは吹雪の中、娘を森に行かせてしまう。娘は森で新年を迎える準備をしている十二月の精たちに助けられ、マツユキ草をもらう。マツユキ草を見た女王は喜ぶが、自分も咲いているところへ行きたいと森へ行く。自然の厳しさに触れた女王は、自分のわがままに気づくのだった。

感想です。
作品自体とても好きですので、観終わるとすがすがしい気持ちになります。
舞台としても、初日、しかも子供たちもたくさん出演するにもかかわらず出来上がっているなぁと感じました。その子供たちから、若手、そしてベテラン勢と配役もバランス良く、また、歌、芝居、ダンスもミュージカルらしい割合で配されていて、楽しい舞台でした。

舞台装置も白で統一され、照明の色で季節感を出していました。大掛かりではなくても、舞台を自由に与える大道具の配置もいいなぁと思いました。

オープニングとラストに沢木順さん(作品中では老兵役)が現代とこの作品のつながりをメッセージソングとして歌うのですが、これがとても良かったです。

ダンスには子供たちが加わっているためか、とても軽やかで、明るくて、ミュージカルはこうでなくてはと思いました。振付は名倉加代子さん。名倉先生らしい、体のバネを存分に使って表現するダンスは自然の力強さを感じさせて下さいました。

ミュージカルですので、音楽にも注目するわけですが、私は子供の頃から林光さんの「十二月の歌」を聞いて歌って育った世代ですので、このイメージを払拭するのは本当に大変なのです。焚き火をしながら歌う歌は「たきび」の歌でしたから。それほど慣れ親しんでいるメロディを超える音楽に出会うのは無理だと思っています。ですから、この作品の場合、あまり音楽に重きをおいて観ていないのです。

今回の舞台の前に「森は生きている」を観たのは、無名塾制作の舞台でした。その舞台では「娘」に重きがあったように思いますが、今回はどちらかというと「女王」が主役に思えました。子供たちの出演が多いので、観客にも可愛いお客様が一杯。「女王」の成長とともに客席の子供たちも成長して欲しいので、客層を考えたとてもよい演出だと思いました。場面的に両役の配分は、無名塾の舞台とあまり差がないのに感じ方が違うなんておもしろいなぁと思いました。

娘役の石川由依さんはとても美しい歌声でした。健気な感じもいいのですが、もう少し柔らかさが演技にあればなぁと思いました。楽しげな時の歩き方がもっと弾んでいると、絶望の方ももっと生きてくるのにと思いました。

女王役の黒木マリナさんは、「セーラームーン」の舞台でセーラームーンを演じているのを数年前に観ています。で、「森は生きている」の配役で「女王に黒木マリナさん」と見たとき、ううう、ぴったり過ぎる!と私は正直思いました。その期待通り、本当にイメージ通りの女王様でしたね。わがままどうしようもない小娘なんですけど、どこか憎めなくて・・・女優さんだったら一度はやってみたい役ではないかと思います。難しい役ですからね。

娘も女王も同じように両親の愛を知らず、心が凍てつくことがあるという共通の思いを前面に出した演出に、とても共感しました。周りから理解されない子供が、大人から見ると問題行動を起こしていて、それが社会問題にもなったりしている現在に、何か解決の光を見たような気がしました。
そして、最後に女王が「私、人に頼む方法を教えてもらっていないもの」と言うような事を言いますが、今の子供たちの問題行動の責任は結局大人にあるのだと思います。
挨拶、感謝の言葉をもっと大人が発していかなくては!!!

ちょっと、話がそれてしまいました。
舞台の感想です。
この作品の影の主役は、継母とその実娘(義姉)です。今回は、継母が後藤英樹さん、義姉が及川健さんという配役でした。バレエの「シンデレラ」でも意地悪な継母たちを男性がやることが多いし、こういうキャラクターは男性の方が出しやすいのかもしれませんね。
女王以上にわがままで、高圧的で、ほんと嫌な奴で、たくさん笑わせて頂きました。
悪役が「楽しい」という印象になって残る舞台は、大抵、印象深いのです。本当に楽しかったです。

十二月の精たちもとてもステキでした。衣装がステキなのもありますが、自然の豊かさを醸し出すような立ち姿、動き、歌声でした。

女王様の教育家係、博士役は佐山陽規さんでした。無名塾のときは1月の精でした。今回は12月の精(あぜち守さん)の方が、十二月の精のリーダーという感じでした。このあたりも演出によって変わるところなのかと思いました。
話は戻って、博士です。わがままな女王を持て余し気味で、「すまじきものは宮仕えなり」の言葉通りの様子です。でも、楽しい歌もありますね。また、森へ行くことが決まって、自然の恐ろしさを知ることになる、という歌はとても短いフレーズなのですが、不思議と心に残りました。なんというか、自然の大きさを感じさせて下さったからでしょうか。でも、またすぐ別の展開になり・・・(笑)。本当に、いろいろ楽しませて頂きました。
やはり、こういう風に、お芝居の中で台詞として歌い、場面をどんどん展開させていく役をなさると、佐山さんの魅力が全開!とつくづく思いました。

ファンとしてはいろいろ思うことがあるわけで・・・正直、ここしばらくのストレスがやっと解消したというか、何というか・・・まあまあ、この話はやめておきます。語りだすと長くなるので(苦笑)。

というように、正直言って、佐山さんといっしょに活躍する役の方に、私はどうしても印象が強くなってしまうので、この舞台は「女王」中心なのでは、となってしまうわけです。本当に、いろいろ言っている割にはいい加減なものです、ハイ。

充実した舞台でしたが、もし、一つ物足りないとすれば、女王たちを懲らしめるために、十二月の精達が季節をどんどん進めるときの展開でしょうか。もう少しめりはりがないと、女王たちの苦しさ、つまり自然の厳しさの印象がちょっと弱いように思いました。

この作品の大きなメッセージである自然の大切さは勿論、現代の私たちが忘れがちな様々なメッセージを、素晴らしいキャストの皆様が、観客にしっかりと伝えて下さいました。
6公演しかやらないので、本当に勿体ないという思いです。

子供から大人まで楽しめますし、いろいろな楽しみ方がある舞台だと思います。もし、お時間がありましたら是非ご覧になって頂きたいです。(シアター1010で8月5日まで)