わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

ミュージカル「タイタニック」訂正

2018年10月15日 | 観劇記
先日書いた記事で間違いがありました。
オーブニングで一等客が乗船するときに記念撮影するのですが、そのときのカメラマンはどなたかと思っていました。
木内健人さんでした。
吉田広大さんのところに「?」でカメラマンと書いてしまいました。
訂正致します。
それにしても、木内さん、何でもこなすのですよね。

もう一つ、Twitterで呟いた
「一等ダイニングサロンでの夕食が終わり暗転すると、ボーイが二人一等客が置いてくれたチップめがけて飛んできます。」
と書いてしまいましたが、どうやりチップではなく、チョコレート菓子を取り合っていたようでした。
2階席で見てわかりました。


東京千秋楽で気が付いたこともたくさんあるのです。

無線室に向かう藤岡バレットって、船員の栗原ジョセフ・ボックスホールに出会っていたのでしたか?
藤岡バレットの出が早かったのでしようか???

この直前のブリッジの場面、千秋楽で、石川イスメイは栗原ジョセフ・ボックスホールと佐山ロバート・ヒッチングをいつもよりさらっと見ただけでした。
いつもは、二人の視線を見返すようにじっと見ていたのですが・・・


本当に、目がいくつあっても足りないし、何度見ても新鮮な舞台でした。
結末はつらいのですが、劇場に行くときは、どんな発見があるかなぁ、と楽しみで楽しみで!
芸術の秋、満喫致しました。
コメント

ミュージカル「タイタニック」その3

2018年10月11日 | 観劇記
ミュージカル「タイタニック」
日本青年館 2018年10月1日から10月13日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2018年10月17日から10月22日

百名ヒロキさん
ベルボーイ、機関士
最後の船長からの言葉通り、本当に生き生きと舞台の上を、劇場中を飛び歩いている百名ベルボーイ。全体が大人っぽい雰囲気の中、このベルボーイの存在で、この舞台がすごく現実を感じることができているのだと思います。


吉田広大さん
最初に検察官としてイスメイと登場。フレデリック・フリート、カメラマン?乗り遅れた客フランク・カールソン。機関士。その後ジョン・ワイドナーとフリートと半々ぐらいで登場しています。
初演でこの役を演じたのは入野自由さん。結構気に入っている俳優さんだったので、変更にがっかりでした。
吉田さんは初ミュージカルだそうです。う~~~ん、という気持ちは正直あります。ただ、回数を重ねるごとに、ちょっとした台詞にきちんと気持ちが載ってきているなぁと感じています。
「寝巻の姿でグランドサロン」の場面で、エッチスから「一日遅れそうです」と聞くと「一日?」というセリフがあるのです。でも、この「いちにち」という四文字にいろいろな思いが込められているのです。この台詞が日に日に深みがまして聞こえます。
最後の救命ボートが離れて行き、残った男性陣が話しているときのこと。相葉チャールズと藤岡バレットは相手を未亡人にしなくてよかったと話すのです。その時、赤ん坊と妻のいる吉田ジョンは、今まで解いていた救命胴衣の紐をギュっと絞め直すのです。ああ、どうか助かって、と願わずにいられないシーンです。
この作品がミュージカルとの出会いでよかったですよね。今後活躍を期待しています。

栗原英雄さん
三等客の姿で最初に登場、船員のジョセフ・ボックスホールで乗船準備に携わり、エドガー・ビーン二等客として乗船。ほぼ、エドガー・ビーンとして登場。三等客は「メイドになりたい」で演じています。
この三等客では酔いどれおじさん。「金持ちになりたい」そんなこと皆が思っていますよ。ちゃんとした夢はないの?と突っ込みたくなります。考えてみれば、「タイタニック」初演も同じ役だから、この場面を見ていて、トムさんは「パジャマゲーム」のあの役を栗原さんに当てたんですね、笑。
ここもカップルなので、ビーン夫妻の話に広げます。
初演でアリスを演じたシルビア・グラブさん。彼女も個性派なので、この厚かましい、上昇気質の役はシルビアさんが演じると信じていました。ところが、変更。どうなるのかと思っていましたら、今回の霧矢大夢さん、シルビアさんを凌ぐほどの個性的なアリスを演じていらっしゃいます。
一等客の乗船を見ている場面も演出が大きく変わったところです。新聞片手に、夫婦で見つめているのはすごくいいですね。なんとなく、エドガーも興味がないわけではない、みたいな感じがします。
夫婦のありようみたいなものもあって、複雑な思いを重ねて二人を見つめています。でも、最後はエドガーの男らしさにほっとしたりしています。
「秋」をバックに踊り、ハートリーにチップを渡すところ、栗原エドガーかっこいい!
その後も、台詞とかもないけれど、アリスが一人で物思いにふけったり、二人で踊ったりと夫婦の姿には注目して下さい。
栗原さんの演じる船員ジョセフ・ボックスホールは、佐山さん演じるロバート・ヒッチングとともに、初演では最初の場面しか登場しなかったのですが、今回は、もう一場面登場します。「不思議なブリッジ」でイスメイがやってくる方です。イスメイのいろいろな注文を船員一同、「迷惑だ」と言わんばかりに見つめる場面です。イスメイが船員の仕事ぶりをみて、自重する場面ですから、船員は多い方がいいわけです。が、あっここでも登場なんだとなったときに、ファンとしてはただただ嬉しかったのです、笑。
栗原エドガーが最後の方の「征け、タイタニック」で登場した時の笑顔、泣き叫ぶ感じでその姿に手を伸ばす霧矢アリス。そして、アリスがいるかのように振る舞うエドガーを目にして、涙を流すなという方が無理です。あの、栗原エドガーの笑顔・・・忘れられません。

霧矢大夢さん
アリス・ビーン、三等客
三等客は「メイドになりたい」で登場なのですが、目立たないように奥の方に座っています。
アリスに関しては、栗原さんのところで語りました。

菊地美香さん
キャロライン・ネビル、グッゲンハイム夫人、給仕係
キャロラインについては相葉チャールズのところで語りました。

小南満佑子さん
ケイト・マクゴーワン、シャーロッテ・ドレイク・カルドーザ、給仕係
小南さんも3等客のケイトで登場していると思ったら、謎の一等客シャーロッテとして登場したりしています。
ケイトのような女性になかなか共感できない私がいます。こういう女性が、本当の自由の国アメリカを作っていったんだろうなあと思いながらも・・・
小南ケイトは初日硬かったんだなぁと、その後何度か観て感じています。だんだん、押すところと引くところができていて、ケイトがんばれ、という気持ちになってきています。

屋比久知奈さん
ケイト・マーフィー、エレノア・ワイドナー、給仕係

豊原江理佳さん
ケイト・ムリンズ、マデリーン・アスター、給仕係

お二人も、ケイトになったり、一等客になったり大忙し。
冒頭と、最後で、イスメイを見つめるその姿を見るだけで涙が溢れてきます。
どうか、力強く生き抜いてほしいと願わずにいられません。


安寿ミラさん
アイダ・ストラウス、三等客
最初に三等客の姿で登場。その後、「メイドになりたい」でもう一度三等客の姿で登場しますが、それ以外はアイダです。詳細は佐山さんのところで。

鈴木壮麻さん
エドワード・スミス
初演から役変わりとなった鈴木さん。
鈴木さんの舞台はたくさん拝見しています。初日に拝見したことも何度もありますが、いつも初日から完璧。他の役者さんが手探りの時でも、鈴木さんはしっかりしていて、鈴木さんが軸となって舞台が成熟していく感じでした。
ところが、初日、あれ?鈴木さん迷っている?
と感じたものの、スミス船長自身、本当に、どんな命令を出すときも迷っていたのではないかとも思えたので、初日の感じもすごく新鮮で、よかったと思っています。
その後は、さすが船長です。迷っていることは出しつつも、不安を表に出してはいけない、ということが観客には伝わる、迷っている船長を演じていらっしゃいます。文字にすると難しいですけど、こういう感じです。
鈴木船長のすてきなところを上げたらもう切りがありません。で、どうしてもというなら、最初の方なんですけど、イスメイの意見に押されて、速度を上げたすぐ後に、小野田ライトーラーに航路が外れていると言って怒鳴りつけるところです。封建社会の名残が・・・そして、制度は民主的でも、実際はこのころと変わっていないと感じ、それではいけないのではないかと考えさせられる場面です。そして、次の「バレットの歌」にも繋がっていくのですよね。
こう書いていて思い出しました。
ベル役をやっている木内さんが、航海士からボイラー室への命令を伝えられるときに「承知しました」と言うのですが、全部で5回言っていると思うのです。同じ「承知しました」が微妙に違うのです。本当はどう考えているのかなぁと思いながら、聞いています。

佐山陽規さん
イシドール・ストラウス、ロバート・ヒッチング、三等客
最初、三等客の姿で登場。次に船員のロバート・ヒッチング。そして、一等客イシドール・ストラウスで乗船します。三等客の姿は「メイドになりたい」で再登場。一番奥でカードをやっています。そして、栗原さんと同じく「不思議なブリッジ」でイスメイがやってくる方の場面でロバート・ヒッチングとして登場。このヒッチングさんは名前だけ、一等ダイニングサロンに船長を訪ねてくるマードックによって登場します。
さて、安寿アイダと佐山イシドールのストラウス夫妻。結構演出が変わったと思うのです。私の印象ですけれど、初演では「今でも」で観客はあんなに泣いていなかったですよね。それが、今回は、私も含め、ほぼ泣かないでここを通り過ぎるとこがないですね。客席に座っていて、明らかに観客の皆さんが涙しているってわかるってなかなかないですからね。
なぜ、そんなに印象が違うのか考えてみたのですが、やはり演出でしょうね。初演の時、全体を通してあんなにセンターでお芝居していたかなぁと。佐山さんに注目して観ている私は、かなりひいき目ですから、サブセンターでもセンターぐらいの印象があってもいいはずなんでけれど、そういう印象はないのです。
今回、もうぐっときて、涙腺崩壊する、安寿アイダが「あなたがいらっしゃるところに行きます」のセリフが、舞台のセンターになったのは大きかったと思います。初演は、下手の甲板だったためか、観客がややもすると聞き逃す感じだったのです。
あと、安寿アイダは前回はただただ控えめな奥様だった印象でしたが、今回はもう少し強い女性として演じていらっしゃる感じがします。佇まい、物腰は柔らかく、本当に優雅で、大金持ちのなかの大金持ちなんだろうなぁと思えます。威圧感は全くないのに、周りの人が思わず頭を下げてしまう感じです。もちろん、同じことが佐山イシドールにも言えます。
短いソロが一幕にもありますが、なんと言っても「今でも」。佐山さんのファンなのでたくさん歌を聞いてきました。大好きな歌はたくさんありますが、こんなに心に深く入り込んでくる歌声はなかなか出会えないと感じています。お二人で歌われるので、そのハーモニーもすてきなのです。
私の語彙がないのかもしれませんが、文字で伝えることなんてできませんよね。
思い出すだけで、心が震え、涙が止まりなくなります。ということで、どうでしょうか?

あまりに、重い話で終わるのはちょっとなので。
トムさんの演出と言えば、キャストの道具運びですよ。
ほぼ給仕係で登場する須藤香菜さんも女性なのに、タラップを何度も動かしています。
まあ、多くは、若手男性陣が担当しているわけです。で、佐山さんは何か運んでいるのかなあと観察(うん、ここまでくると観劇とは言えないかも)していると、「メイドになりたい」の場面が終わったとき、座っていた椅子を持って捌けていきました。

ファンの皆様、ご自分のご贔屓が何を運んでいるか探すのも楽しいですよ。


出航日の一日おきに乗船してきた私も、あと一回の乗船で最後となります。
何とか、無事生還を果たしてきました。そのおかげで、いろいろ語ることができました。

この舞台は群像劇です。そして、重なり合う声の美しさ、力強さを楽しむことができます。それを楽しむことができるのも、キャストお一人お一人の歌の技術の高さだと思っています。あんなに大勢で動きながら歌っているのに、歌詞がはっきり聞き取れるなんて、なかなかないことです。
本当にすばらしい舞台に出会えて、私はとても幸せです。
少なくなりましたが東京公演もまだあります。続いて大阪公演があります。歴史の目撃者になるもよし、耳福な時間を過ごすもよし、是非是非、劇場へお運びください。
ああ、あの場面のこと、もっと話したいなぁと思うのですが、そろそろ筆をおくことにします。
コメント

ミュージカル「タイタニック」その2

2018年10月10日 | 雑記
ミュージカル「タイタニック」
日本青年館 2018年10月1日から10月13日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2018年10月17日から10月22日

先日、
(ここで、細かい感想を書くことに挫折、苦笑。後日追記していきたいと思います。)
となってしまいました。
続きを書きたいと思います。



相葉裕樹さん
序曲の場面でも登場していらっしゃると思いますが未確認。船への積み込み作業時が給仕係という設定なのでしょう。次はチャールズ・クラークとして乗船。比較的チャールズとしての登場が多いです。一等ダイニングサロンでの食事の時は一等客として登場なさいます。午後のダンスの時も一等客という括りで登場していらっしゃるのかもしれません。
相葉さんも何度か拝見しているのですが、一番最近は「HEADS UP」です。気の弱い舞台監督の役どころでしたので、優しい、という印象でした。まあ、この舞台を私が観に行った動機が別の役者さん目当てでした、まあ、「馬、馬、馬」が「靴、靴、靴」になる時点ですべて持っていかれる舞台ですから、相葉さんの印象が優しい人だけになってしまうのも仕方なかったと思っています。
しかし、今回、チャールズ、いいですよ。本当に、存在感ありますよ。
チャールズとキャサリンのカップルは初演と総入れ替えになったわけですが、駆け落ちをしている、という背景にピッタリの若いお二人。ここで、菊地キャサリンのことも語りますが、本当に素晴らしい歌声です。
「この手をあなたに」のきっぱりとした歌い出しにキャサリンの芯の強さを感じ、そのあとの優しくも伸びやかな歌声にいつも彼女の幸せを願わずにはいりれません。
前後しますが、M6Aグリンカ#2の場面で、チャールズが「こんなことして、ばちがあたると思っていないか」というようなことを聞くのですが、本当に、この台詞を聞くたびに胸がギュっと締め付けられます。
キャロラインは独身ですから、ネビル家に戻ったのだと思います。そして、その後家族とうまくいったのでしょうか?お父上は彼女を許したでしょうか?
最後の「征け、タイタニック」を聞きながらこのことを思うのです。


津田英佑さん
ウィリアム・マードック
数少ない、一人一役。どんなマードックに再会できるのか楽しみでした。
安定した素晴らしい歌声。なんて、まっすぐな人だろうと思います。
私の一番のお気に入りは、一幕最後の方の「不思議なブリッジ」で、イスメイがブリッジにやってきた時点で、船長を呼んでくるようボーイに言っているあたりから、イスメイに「船長を呼んだな」と睨まれるあたりの演技です。
歌は勿論、演技というか佇まいが素晴らしいので、もっともっと舞台に立って頂きたいです!!!

渡辺大輔さん
最初はジム・ファレルと同じ衣装で登場しているのではないかと思います。それから荷物を積み込む給仕係。ジム・ファレルで乗船。機関士。ドジな給仕係。ジム・ファレル。午後のダンスで一等客として参加。その後はジム・ファレルだと思います。
渡辺さんは初めて拝見しました。ジム・ファレルという役どころは難しいですよね。ちょっとケイトに押され気味?でも、夫婦は妻が強いぐらいがいい家庭になると思うので、幸せになってほしいとほほえましく、ジムとケイトのやりとりを楽しんでいます。
一番印象に残っているのは、救命ボートに乗るときに、ケイトと一緒にストラウス夫妻に救命胴衣とお財布やら宝石を受け取るところ。この先、この二人にはストラウス夫妻の思いを繋いで、幸せにそして慈愛の心を持ちづけてほしいと思うのでした。

上口耕平さん
ハロルド・ブライド、ジョン・B・セイヤー、三等客
通信士ブライド役。彼は生還しました。よって、ブライドとして登場する場面が多いです。
一等客セイヤーは、乗船時と「寝巻の姿でグランドサロン」の場面ですかね。
三等客では「メイドになりたい」の場面で「お店を持ちたい」と歌っていらっしゃいます。
先日も少し書きましたが、「プロポーズ」~「夜空を飛ぶ」を私の一番のお気に入りの場面です。
ここは、初演と大きく演出が変わりました。初演は、二人が割と離れたまま会話していました。ところが今回は、背面から「バレットです」と声をかけると「機関士の・・・」と言いながら振り返る上口ブライド。この演出本当にすてき。船員同士の絆が感じられるとてもほのぼのとする場面。藤岡バレットの手紙の内容を聞きながら、ちょっと驚いたり、微笑んだりする上口ブライドがまたとてもすてきなのです。お二人の歌声も素晴らしいのです。
ここでの「夜空を飛ぶ」は一幕の最後や、最後の救命ボートのシーンでリプライズされている重要なナンバーなのです。
今回、上口ブライドの登場シーンが増えたのも嬉しいし、このほうが、この事故の人災であったことがよくわかります。
その登場シーンの内、一等ダイニングサロンでの食事の場面。メッセージ戸井エッチスが仲介してるのだけれど、直接船長に手渡そうと入ってくるシーンで、戸井エッチスが「下がれ下がれ」みたいに手で追い払うのです。それを振り切って、鈴木スミス船長へ氷山の警告電報の報告をする場面が秀逸です。
また、この演出もすごいと思うのが、スミス船長が通信室へ入ってきて、上口ブライドに救援を頼める船のことを聞きます。加藤アンドリュースもいるのですが、二人はカルパチア号が4時間後でなければ到着しないことを聞いても冷静さを保っているのです。そこへ、石川イスメイが登場し、状況を聞いて「とっくに沈んでいる」と言ってしまう。上口ブライドが驚き、動揺するわけです。この場面は、この時点での乗客乗務員の事故への認識の度合いを凝縮していると感じられる場面です。
危機が迫っているとき、私たちはどのように情報を受け取るべきなのか、また、出す側になったとき、どのように伝えるべきなのかを考えさせられる場面です。
上口ブライドの絡むシーンで語ってしまいました。
ちょっと力が入ってので、最後はほっこりする場面を。
バレットとのシーンの前に、通信室に入る上口ブライドに戸井エッチスがメッセージを渡します。そのとき、チップもあるのですが、コイン投げ当てゲームをします。当たったり、外れたり。その時の二人の楽しそうなやりとり。こういう、生きた場面を入れてくる演出がトムさんの素晴らしいところなのでしょうね。

小野田龍之介さん
チャールズ・ライトーラー、ジョン・ジャイコブ・アスター大佐、三等客
ライトーラーも生還するのです。よって、ライトーラーとしての登場が多いです。
初演の時に、初見だった俳優の方の中で、一番印象的だったのが小野田さんでした。
大佐は乗船時と午後のダンスの場面ですかね。
三等客も一番目立たない感じですから、ファン皆様よ~くみて下さいね。
ライトーラーはすごく難しい役どころだと思うのです。本当の職場でもありそうなお飾り上司の下にいる有能な部下ですよ。上司の手前目立ってはいけないけれど、ことが上手くいくようにすべてに目配りしている人ですよね。
こういう立ち位置の人の役柄なんだって観客に思わせるって一番難しいです。それを小野田ライトーラーは嫌味なく演じ切っていると思います。
あっ、上司の一等航海士マードックはちゃんと、ライトーラーは優秀であることに気が付いているのですよね。津田マードックの「船長、お気持ちは、嬉しいのですが・・・」切ないですね。(このあたりから、舞台がよく見えていないことが多いです。周りのすすり泣きに、誘発されて、我慢の限界なのですよ。)
ライトーラーはまた海運関係の仕事を続けたようですが、船長にはならなかったようですね。
私は、密かに、エッチスが歌う「船長になるということは」はライトーラーが歌ってもいいのではと思っているのでした。もし、史実で船長になっていたら、担当したのかもしれませんね。

木内健人さん
ウォレス・ハートリー、ジョセフ・ベル、一等客室のウェイター、通信士
木内さんこそ、今あなたは何の役???というぐらい、舞台の上にいます。だれかわからなかった木内さんだろうというぐらいいます。
木内さんも「タイタニック」は今回が初参加ですが、これでトムさん演出の日本公演作品すべてにかかわっていらっしゃいます。
私は観客として、全作品制覇なので(笑)、木内さんの成長にお付き合いさせて頂きました。ハートリーの歌、いいですよね。エッチスに「実力派です」と紹介されるから、この舞台だとプレッシャーですよね。(こら、作品の内容と現実を一緒に評価するな!と初演はこの件につき自粛しましたが、今回は大丈夫!)木内ハートリー実力派歌手です。
「秋」を歌いながら、ビーン夫妻を見つめる演技は本当にすてき。
ダンスの木内さんから、歌もダンスも芝居もの木内さんになっていらっしゃいますよね。
間違っていたらごめんなさいなのですが、最後の方の「いつの世も」に入る前に、石川イスメイのブランケットを預かる人が木内さんだと思うのですが、あの佇まい、いいですよね。どんな演出を付けているのかわかりませんが、イスメイをいたわっているような感じがします。
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ミュージカル「タイタニック」

2018年10月08日 | 観劇記


ミュージカル「タイタニック」
日本青年館 2018年10月1日から10月13日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2018年10月17日から10月22日

開幕して一週間が経とうとしています。ブログではなく、短くツイートですませてしまっています。
気が付けば、一年前に日本青年館に「パジャマゲーム」を観に行っている時以来の更新・・・
このままいくと、日本青年館で観劇するか、トム・サザーランドさんの舞台のことしか書かないブログになりそうです。
一年の間に、感激一杯の舞台もたくさんあったのですが、またいつか書きたいと思います。

さて、話を「タイタニック」に戻しましょう。
2015年のトム・サザーランド版初演も何回か観劇していました。いつ再演されるのだろうと心待ちにしていた作品でした。
劇場も多くのキャストも変わり、印象もがらっと変わるかと思いましたが、私としては、大きな違いはありません。お芝居の部分が深みを増したように思いました。

これを書いている時点で、初日とあと2回、合計3回観ました。
いずれもセンターですが2回はかなり前方で、1回は一階のかなり後方で観ました。
後方に座って、あれ、こんな風に照明が当たっていたんだ、とか、通路をこういう風に使っていたんだ、とわかりました。

群像劇を何度か観ると、なぜか、だれが何の役でどこに登場するかを解明したくなるのです。
全員は無理なのですが、わかる範囲で頑張ります。初演の時は、何かを手掛かりに観ていたなぁ・・・と調べてみたら、初演のプログラムには役名が全部載っているのです。名前があるのに、こんな役で出た?となっていたのを思い出します。今回のプログラムには主に演じる役名しか書いていません。サザーランドさんは稽古の進行時に、相当変えて(何もかもらしい)いくので、役も変わるかもと書かなかったのでしょうか?

加藤和樹さん
トーマス・アンドリュース
設計士です。一役のみです。見るたびにお芝居が深くなっていきます。本当に、カッコ良すぎるのですよね。開演前から設計をしている場面として座ってお芝居が始まっています。目の保養、笑。
辛口のことを言えば、もう一歩、相手の感情に踏み込んだお芝居を期待しています。

石川禅さん
ブルース・イスメイ
タイタニックを所有するホワイト・スター・ライン社の社長。一役のみ。
再演からの参加。
初日、最初の歌である「いつの世も」を歌いながら、目に涙を一杯ためているイスメイを拝見して、彼も苦しかったんだなぁ、と感じました。これは、初演にはまったくなかったイスメイへの思いでした。でも、途中のイスメイは本当にいけ好かない。「まぬけ」と船長に向かって言うなんて!!!
と、私も怒られているように思えるから、石川さんの演技は鋭いです。
是非、冒頭もラストも「いつの世も」の石川イスメイに注目して下さい。

藤岡正明さん
最初、三等客で登場し、機関士のフレドリック・バレット、一等客のベンジャミン・グッゲンハイム、バレット、グッゲンハイム、三等客、グッゲンハイム、バレットと一幕を終えるのでは?
二幕は、グッゲンハイム、バレットでしょうか?
一幕の間、どこかに藤岡さんがいるみたいな状況だと思います。
この作品の中で、「バレットの歌」と「プロポーズ」(その後も含む)の二曲ソロがあるので、とても印象に残ります。また、二つの歌の曲想が正反対。藤岡ワールド全開です。
「バレットの歌」の歌詞は結末を知って聞いているので、心に突き刺さります。
「プロポーズ」については上口さんのところで語ります。

戸井勝海さん
最初、ヘンリー・エッチスで登場し、出航するまでの間は船員のハーバート・ピットマンです。その後は、ずっとエッチスですね。
階級制度のありようをまざまざと見せつける役どころ。生まれながらにして、こういう職業に向いている人っているなぁと思います。
役替わりせずに、一番長く舞台上にいるのがエッチスだと思います。彼の立ち居振る舞いで、相手の階級がわかるので、舞台のメリハリをつけている影の演出家のような気がしています。さすが、戸井さん、と思う場面ばかりです。

(ここで、細かい感想を書くことに挫折、苦笑。後日追記していきたいと思います。)

相葉裕樹さん
チャールズ・クラーク、一等客、給仕係
のはず。給仕係はどの場面かなぁ?

津田英佑さん
ウィリアム・マードック

渡辺大輔さん
ジム・ファレル、給仕係・・・
前回ジムは古川さんでした。プログラムには別の役名もあるれど、今回は担当していないような???

上口耕平さん
ハロルド・ブライド、ジョン・B・セイヤー、三等客

小野田龍之介さん
チャールズ・ライトーラー、ジョン・ジャイコブ・アスター大佐、三等客

木内健人さん
ウォレス・ハートリー、ジョセフ・ベル、一等客室のウェイター、通信士?

百名ヒロキ
ベルボーイ、機関士

吉田広大さん
フレデリック・フリート、フランク・カールソン、ジョン・ワイドナー、機関士、検察官か弁護士か?

栗原英雄さん
エドガー・ビーン、ジョセフ・ボックスホール、三等客

霧矢大夢さん
アリス・ビーン、三等客

菊地美香さん
キャロライン・ネビル、グッゲンハイム夫人、給仕係

小南満佑子さん
ケイト・マクゴーワン、シャーロッテ・ドレイク・カルドーザ、給仕係

屋比久知奈さん
ケイト・マーフィー、エレノア・ワイドナー、給仕係

豊原江理佳さん
ケイト・ムリンズ、マデリーン・アスター、給仕係

安寿ミラさん
アイダ・ストラウス、三等客

佐山陽規さん
イシドール・ストラウス、ロバート・ヒッチング、三等客

鈴木壮麻さん
エドワード・スミス

須藤香菜さん
ミセス・ビーチャム、給仕係


後半戦に入って、2回目を観る方も多いと思います。何かの助けになれば、幸いです。

藤岡バレットと上口ブライドの掛け合いのシーンが一番のお気に入りです。大きく演出が変わりました。今回のほうが二人の親密度が増しています。船員同士の絆が感じられるとてもほのぼのとする場面。お二人の歌声も素晴らしい。
今回、上口ブライドの登場シーンが増えたのも嬉しいし、このほうが、この事故の人災であったことがよくわかる。

一番のお気に入りはこっちでは?と思われる方も多いかもしれませんが、もう、この場面は涙なしに見つめていられないので、辛い場面になってしまうのですよね。それは、2幕のストラウス夫妻のやり取りですよ。前回は、救命ボートに乗らないとアイダが言うのが下手のデッキ上だったので、すごくバタバタした中だったのです。今回、なんと、センターで喧嘩腰。この方が、ことの大きさが観客にとても伝わります。そのあとの「今でも」が本当にぐっとくる演出です。アイダが鏡の前で震えるのも、涙涙・・・ほかにもいろいろ語りたいのですけれど、そのうちに。

さて、あと何回乗船できるでしょうか?

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「パジャマゲーム」もう少し語りたい

2017年10月27日 | 観劇記
東京公演が終わってしまい、今は大阪で公演中。その大阪公演もあと数回を残すばかりですね。
Twitterでの呟きを眺めながら、皆さんマニアックだなぁとクスクス。
ただ、私自身はリピートすることもありますが、一度しか観劇しない人が多いので、何度も観ると楽しいという舞台は評価しません。(「何度も観たくなる」は勿論大歓迎です。)
でも、何度も観たからついつい言いたくなるし、マニアックなファンに仲間入りしたくなってしまうのです。
2度目を観たとき、香盤表作ったら楽しいだろうなぁ、と思ったのですが、拠り所にするものがパンフレットにないのです。開幕しばらくして、ホームページ上にナンバーが発表になりました。パンフにこれがあれば作れたかもしれません。でも、もう、「太平洋序曲」の時のようなパワーはないですね。十数年前の話ですから・・・年を重ねました・・・
でも、ついつい、香盤表を作るなら・・・と変なところを観察(観劇ではない)私がいました(苦笑)。

さて、前置きはこれぐらいにして、書き残したいことを気ままに書こう、の勢いで書いていきます!!!

最初の場面で、男優さんがミシン台を飛び越す場面があります。公開稽古の映像にあったのですが、こんないい場面公開しちゃうのね、と思いましたし、怖いなあとも思いました。見るたびにしびれました。東京千秋楽まで本当にケガなく、良かった、と思う場面でした。
大阪もどうかケガのないようにと祈っています。

ケガなくと言えば、盆がないのに回り舞台のようなセットなので、躍動感あふれる舞台ではあるのですが、ヒヤっとすることも。
ある時、ハスラー社長が階段を上っているときに、あっ、こけた?と思ったら、シド工場長も危うく段ボール箱を落としそうになっていました。どうやら、上に着いたら止まることになっているはずが階段の途中なのに止まったようでした。
いろいろなタイミングでセットは回っていますが、階段を上る時は、セットが先に回り始めていてそこに乗っていくようですね。遥か昔に聞いた、慣性の法則、でスムーズにキャストの皆さんが動いているんですよね。
かなり前方に座ったときに、ピクニックナイフ投げの場面とかキャストの皆さんの反応の声が聞こえるのです。それで、セット回すときに掛け声とかあるのかなあ?と耳と目にこのうえない集中力を与えたのですが、収穫なし。つまり、音楽やセリフで動き出しを決めているんでしょうね。ダンスリーダー(青山航士さん)がいらっしゃるように、これもリーダーがいらっしゃったのかな?(逞しいのでついつい目が行ってしまう神谷直樹さん?)収穫あったとしたら、止める力もかけている場面も結構あったことかな。ついつい動かし始めには注目しますが、止める頃はお話が進んでいますので、ついそちらに気持ちが行ってしまっていました。押すより引く方が大変なんだろうなあ、と。で、ストッパー押して。止めるのはあまり注目していないのに、なぜかストッパーを押すしぐさは注目していたのですよね。目が二つしかないから、すべてを見るのは難しいのですよ、苦笑。
装置を動かすほうも大変だけど、動いていたことすら観客に感じさせない装置上の役者の皆さん、そして演出が素晴らしいなぁと思いました。
装置を動かすといえば、何よりヘルナンドス・ハイダウェイの場面、若手男優さん総出でビアノ2台乗った盆を回すのですが、とてもステキ。アップライト・ピアノとはいえ、300キロ近い重さがあるのが2台。600キロをあの速さで回す!!!!!あそこでピアノを登場させるのもステキなんだけれど、回っている・・・感動!!!
この場面は、もうお話も終盤ということで、いろいろなことが起きているのです。ところがちょっと暗め。ついつい何度も観たくなってしまう場面です。
でも、大筋は主要人物を見つめていればちゃんと進むので、初見の方も大丈夫です。

この「装置動かし」に気を取られるようになると、いわゆるヌマの淵にたたずんでいる感じでしょうか(苦笑)
トム・サザーランドさんの演出は、役者を袖に捌けさせない、が原則なのかと思っています。
装置動かしは突然舞台に出てきて動かすわけではないんですよね。自然に、そのあたりにいて、いろいろやっているの。なにしゃべっているのかなぁ、でも、あんまり楽しいこと話していると、きっかけ、遅れちゃうだろうしなぁ。
観劇ではなく、観察に近づいていますね・・・
ああいう演出だから、カンパニーの一体感がものすごく出るんでしょうね。
(「グランドホテル」も基本は舞台の奥の椅子にいることになっていたのですよね。ホテルだからいつも人がいるという設定。)

演出と言えば、「恋なんてしてない」をグラディスが引き継いで歌いながら場面転換するところも、自然な流れを大切にしていていいなぁと思うのです。同じ曲なのに、アレンジが違うと空気が涼しくなるのですよね。いつも、すごくおしゃれな転換だと思っていました。

最初のミシン台飛び越しも、ピアノ回しもしびれると言うか、ゾクゾクする場面ではあったのですが、私、自分が意外なところに目が釘付けになっていることに、ある日気が付きました。
それは、シドが背広の上着を着る仕草。中でも、上着着て、最後にYシャツの袖を引っ張るところとか、すごくいいなあって。
上着着るのは演出なのだと思いますが、シャツの袖を引っ張るのは、ご本人の癖?
ええ、新納さんについてあまり語っていませんでしたけど、こうしてちゃんと見つめていましたよ。
チャーリーへの思い入れが大きいのは確か。でも、役者さんとしては新納さんの方がたくさんの舞台を拝見しています。それだけにいろいろ思うことがありすぎて、言葉に出来ない感じでした。
新納さんは、見た目、とてもステキで、立ち姿も非の打ちどころがないのです。でも、動くと脆いというか、弱いというか、もっと自分を信じようよ、と声かけして差し上げたくなる感じでした。でも、今回のシドは、「自信」を感じました。歌も素晴らしいし、演技もどこにいても、いつでも「シド」でした。そしてセリフにしても歌にしても声の厚みが増したなぁと。
シドは、一人で舞台にいることも多いし、ソロも多い。だから、迷いがあると舞台全体が崩れてしまうと思うのです。「ブルー・タウン」はとても不安定な音の運びなのですが、安心して、というかあの時のシドの心情に寄り添うことができる歌唱でした。「ねえきみ」もしっとりと、よいですねえ。

正直、大好きな、特に歌声が大好きな佐山陽規さんがあまり歌わないにもかかわらず、なんでまた観たくなるのか?自問自答していました。答えは、キャストの皆様が佐山さんの歌声に匹敵する素晴らしい歌の数々を聞かせて下さるから、でしょう。そして、本当にストレスがありません。こんなこと言っては何ですが、「ええ、どうしてこの役者さんがこの役???まあ、あの役者さんがステキだからこの役者さんには目をつぶろう」と妥協しながら、プラスマイナスしながら、プラスに傾くとリピートしているわけです。この「パジャマゲーム」にはそういうストレスがありません。もちろん、細かいことを言えば、話の展開が強引なところもあります。でも、限られた時間の中でのこと。その強引にところは、観客の想像力を掻き立てるためにあると思えば、本当に楽しいです。それに、東京の半ばごろから、サイドストーリーの想像力を掻き立てるような小芝居(演技の充実)が随所に見られるようになりました。厳しく言えば、初日からやって頂きたいのですが、観客の反応が変化をもたらしているのかもしれませんから、日々変化するのは仕方のないことなのでしょうね。

まあ、いろいろ言ってみても、本当に楽しい舞台でした。
新納さんの言うように、「頭、パッカーン」で楽しめる舞台です。
でも、楽しいだけではなくて、歌、ダンス、演技、そして、演出、振付、装置、衣装、音楽どれをとっても素晴らしくて、観れば観るほど、また、観たくなる、刺激と安心感が同居している舞台でした。
大阪での大千秋楽までもうすぐですが、多くの方に観劇して頂きたいですね。

書き残したいことを気ままに書こう、の勢いで書いたとはいえ、支離滅裂。大変失礼いたしました。それでは、また。



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