わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

遅帰悪?早出良?

2011年07月20日 | 雑記
前回
それに・・・
でやめたのは、夕食を作る時刻になったからです。
他意はございません。

昨日は、上の子の誕生日でした。本当に、大きくなりました!!!
勿論、手もかからなくなり、私も好きな時に好きなところへ出掛けることが
出来るようになっています。
でも、一人での外泊はもちろんのこと、午前帰りにならないよう、
仕事でも、遊びでも気を付けています。
母親としてのけじめのつもりです。

それなら、朝早く出かけるのはいいのか???

2000年10月22日午前4時すぎ、こっそり外出しました。
向かったのは、新国立劇場。
「太平洋序曲」千秋楽の当日券を入手するために!!!

今から、11年前ということは、子どもたちはまだまだ手がかかりまして、
パパは大変だったと思います。
行動力のある女だとはわかっていたと思いますが、こんなところで、
その素晴らしい能力が発揮されるとは思っていなかったでしょう。
でも、「早出は良し」だったらしく、怒られることなく、
無事観劇致しました。

そこまで、私を駆り立てた「太平洋序曲」初演。

その後の2002年版にも、今回の2011年版にもない、何かがあったのです。
もしかしたら、2002年版や、今回の2011年版にあった何かが、なかったのかもしれません。
あるべきものだけがある、凛とした美しさ。
言葉で言うのはとても難しいです。
たった2回しか観ることが出来なかったから・・・
もう11年も経ってしまったから・・・
記憶の中で美化しているということもあるかと思います。

3つのバージョンを比較して、善し悪しをつけるつもりはありません。
また「Pacific Overtures」と「太平洋序曲」を比較するつもりもありません。
それぞれに、素晴らしい魅力があります。

それでも、私の中では2000年を超えるバージョンはないのです。
2000年10月22日聴いた「Next」は今でもはっきりと耳に残っています。

というわけで、観劇記は2000年の舞台を創って下さった俳優の方々を
中心にお届けする予定です。

今度は小さな話

2011年07月18日 | 雑記
「太平洋序曲」を応援し続け11年が経とうとしています。
私を見かけて、「太平洋序曲」の話をして下さる方々がいらっしゃる程なので、
私の「個人ブランド」は「太平洋序曲」を通して、形作られているのかも
しれません。
が、それは、一面でしかありません。
ただ、「太平洋序曲」の構成が、私の理想とする生き方なのかもしれません。

ものすごい重い課題を、面白く、そして、多面から見つめる。
その上で、物事を解決していきたい。

でも、理想ですからね。現実は程遠いわけです、苦笑。

数日の充電が済み、「太平洋序曲」にまた取り組もうと、ネットでいろいろ
検索していました。
いろいろな方が、いろいろな感想を述べていて、とても参考になったのです。
いつか上演されるときに、お邪魔にならない程度に、
いろいろな方のお役に立てるよう、HPもきちんと整理しておこうかと思っています。

また、観劇記も続けていこうと思います。

19+19-4=34

この式は何でしょうか、笑。
勿論、いろいろな理由で、俳優活動をなさっていない方もいらっしゃるので、
実質は30名ぐらいなのですが、それでも追いかけきれません。


それに・・・

この続きは、また今度。

重過ぎる「個人ブランド」

2011年07月18日 | 雑記
なでしこジャパンの活躍に勇気をもらった早朝。
やはり日本には、あるいは日本人には、底力がある、と信じたいです。

ここ数日、相当遊び歩いたというか、充電をしている私です。

今日は、スマートフォンの研究です。
が、ちょっと気になる記事を見つけました。
「個人ブランドの世の中へ」
まあ、確かにそうなのかもしれません。
すべての人がブログやツイッタ―で自分の考えを世界に発信できる世の中になってきました。
以前であれば、マスコミを通してしか大勢の人に意見を聞いてたもらえませんでしたから、
まず、マスコミが相手にしてくれる個人、あるいは法人の代表的存在にならなければ、
その機会は与えられませんでした。
しかし、今は違います。
法人の代表も、法人の代表としての意見ではなく、個人としての意見をいう機会が
与えられています。
まさに「個人ブランド」です。
ある意味、政党も党としてのまとまりより「個人プランド」なのかもしれません。

しかし、この「個人ブランド」は相当重いです。

今、話題と言えば、原子力発電所に対する考え方。
この原発についての発言は、今まで積み上げてきた
「個人ブランド」あるいは「法人ブラント」をも揺るがせかねない事態になっています。
人間ですから、過ちは犯します。
前言撤回をしたいこともあるでしょう。
しかし一度傷ついた信頼を取り戻すのは、本当に難しいことです。

これからますます、いつでも、どこでも、だれでも、世界に向けて
自分の考えを発信できる環境が整っていきます。
その先にあるものは、何なのでしょうか???

脱力感

2011年07月05日 | 雑記
今日は7月5日。
とにかく暑いです。

ここ数日、ブログに書き飛ばした記事を読み返して、訂正しないといけないのですが、暑さのためか、あるいは、寂しさからか脱力感がすごいです。
その上、仕事が山のように積上がっています、苦笑。
そうそう、郵便物とかもかなり積上がっています。

明日、やろうと思います。

無事終了致しました、が!!!

2011年07月04日 | 太平洋序曲2011年公演
2011年神奈川芸術劇場における「太平洋序曲」の公演は、7月3日の千秋楽をもちまして、すべての日程を無事終了致しました。

キャスト、スタッフの皆様、本当に素晴らしい舞台をありがとうございました。

そして、客席で舞台を観て下さった皆様、本当にありがとうございました。
私はスタッフでも関係者でもないので、こんなことを言うのも変かと思いますが、観客の皆様があっての舞台です。
再演は皆様の支持があって、初めて可能となります。
再演に向け、声を上げ続けて頂ければ、こんなに嬉しいことはございません。

また、当ブログに参加して下さったり、お読み頂いた皆様、本体のHPをご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。
皆様のコメントやトラックバックが、再演へ繋がります。
公演は一区切りですが、当ブログは引き続き、コメントやトラックバックを受け付けております。
是非、ご参加のほど、よろしくお願い致します。

再演に向け、是非、皆様のお力をお貸し下さい。
よろしくお願い致します。

「太平洋序曲」公演概要

2011年07月03日 | 太平洋序曲2011年公演
ブロードウェイ・ミュージカル
亜門版「太平洋序曲」

会場:KAAT神奈川芸術劇場ホール

公演日程:
6月17日(金)19:00
6月18日(土)13:30/18:30
6月19日(日)13:30
6月20日(月)19:00
6月22日(水)貸切
6月23日(木)14:00
6月24日(金)19:00
6月25日(土)13:30/18:30
6月26日(日)13:30/18:30
6月28日(火)19:00
6月29日(水)14:00
6月30日(木)19:00
7月 1日(金)14:00
7月 2日(土)18:30
7月 3日(日)18:30

チケット代金:S席8,500円/A席7,500円/B席4,500円(全席指定・税込)
その他割引制度あり 詳細はKAATのHPをご覧下さい。

スタッフ:作詞/作曲 スティーヴン・ソンドハイム
     台本/ジョン・ワイドマン
     演出/宮本亜門


キャスト:八嶋智人  山本太郎  佐山陽規  畠中洋  戸井勝海 園岡新太郎  岡田正  石鍋多加史  原田優一 
     富岡晃一郎 石井一彰  さけもとあきら  岡田誠  麻乃佳世  小此木麻里  森加織  田川可奈美  
     田山涼成  桂米團治


公演についての詳細はKAATのHPをご覧下さい。

「太平洋序曲」公式サイトもご覧下さい。

「太平洋序曲」ナンバー担当キャスト紹介

2011年07月03日 | 太平洋序曲2011年公演
(この記事は「太平洋序曲」開幕中、上の方に載せておきたいので、実際に書いた日付を変更しています。)

敬称は略させて頂きます。カッコ内は役名です。出来る限り歌う順番ですが、メインに歌うキャストを優先している曲もあります。

第1幕
「プロローグ」
麻乃佳世(衣装は黒服)

「太平の浮き島」
全員

「帰り待つ鳥」
戸井勝海(ワキ)・畠中洋(ワキ)

「黒い竜が四匹」
さけもとあきら(漁師)・園岡新太郎(泥棒)・桂米團治(ナレーター)・コーラス(香盤表を参考にして下さい。)

「菊の花茶」
佐山陽規(将軍の母)・岡田誠(占い師)・石鍋多加史(神官)・石井一彰(神官)・原田優一(小姓)・森加織(将軍の妻)・小此木麻里(腰元)・さけもとあきら(医者)

「俳句」
八嶋智人(香山)・山本太郎(万次郎)

「ウェルカム・トゥ神奈川」
畠中洋(女将)・富岡晃一郎(女郎)・森加織(女郎)・田川可奈美(女郎)・小此木麻里(女郎)

「木の上に誰か」
石鍋多加史(老人)・原田優一(少年)・岡田誠(武士)・桂米團治(ナレーター)


第2幕
「プリーズ・ハロー」
戸井勝海(アメリカ司令官)・さけもとあきら(イギリス司令官)・石井一彰(オランダ司令官)・佐山陽規(ロシア司令官)・畠中洋(フランス司令官)・桂米團治(ナレーター)・田山涼成(阿部)

「ボーラ・ハット」
八嶋智人(香山)

「プリティ・レディ」
石井一彰(水兵)・原田優一(水兵)・岡田誠(水兵)

「ネクスト」
全員

以上です。
仮面のようなものを付けていたり、薄暗かったり・・・あのお声はどなたかしら?の疑問が解消できれば幸いです。
「あのフレーズを歌っているのは誰?」というご質問はメールでお願い致します。

2011年6月22日作成

紹介文を紐解く

2011年07月03日 | 太平洋序曲2011年公演
パルコ劇場の2011年公演の「太平洋序曲」の紹介文です。


「宮本亜門がカナガワで、あらたな『太平洋序曲』の扉を開ける!

宮本亜門演出による『太平洋序曲』は、2000年10月、東京・新国立劇場において日本語版として初演されました。
この翻訳版『太平洋序曲』を世界文化賞授賞式の為に来日していたソンドハイムが観劇し、『これ以上素晴らしい「太平洋序曲」はない』と高く評価しました。
そして彼自身の強い推薦により、2002年にニューヨークのリンカーンセンターと、ワシントンDCのケネディ・センターでの上演が実現しました。
この公演は、ニューヨークタイムス、ワシントンポストなどから大絶賛を受け、同年10月の新国立劇場での凱旋公演も大成功を収め、この功績によって宮本亜門は、ブロードウェイ史上初の東洋人演出家として、アジア系アメリカ人キャストで念願のブロードウェイ進出を果たしました。そして、2005年同作はトニー賞の4部門でノミネートという素晴らしい成果を得ました。
ブロードウェイの興奮から6年、満を持して宮本亜門が再び『太平洋序曲』を、カナガワで手掛けます。
どうぞご期待ください!」


舞台は毎公演変化します。キャスト、スタッフが変われば同じ脚本、音楽でも変化します。
観客の反応が舞台を変化させます。
そして、上演されている「時代」が舞台を変化させます。

それでも、初演や海外公演のことが気になる皆様もいらっしゃることでしょう。
初演は11年前、再演も9年前になりますので、まだまだネットでの発信も少なかったころです。
「『太平洋序曲』を愛するページ」を参考にして頂ければ幸いです。

また、上記紹介文だけではわかりにくいこともあるかと思い・・・「カナガワ」がなぜカタカナ?のように・・・少しお節介な解説を加えていき、作品の魅力も語れたらと思っています。
なお、この記事は上演中上位に置きたいので、書いた4月10日ではなく7月3日としています。
アンダーラインの語句をクリックして頂くと、お節介な解説を書いた記事にジャンプします。解説は段々に増やしていきますので、時々覗いて頂けると嬉しいです。

キャストの皆様への思い(後編)

2011年07月03日 | 太平洋序曲2011年公演
さて、語りきれそうですかね。ここから、長くなりそうな・・・

石鍋多加史さん。
ソンドハイム氏ご自身が一番好きな「木の上に誰か」。「太平洋序曲」の一番のテーマも入っているといえる一大ナンバーを本当に素晴らしく歌いきって下さいました。白い布をかけられて、亡くなったことが示唆されるのですが、きっとあなたの見たことは、次の世代へと語り継がれました、と声をかけたくなるそんな印象です。この歌のメッセージがきちんと伝わってきました。
ちょっとコミカルな神官も大好きです。政治をもてあそんでいる感じがしました。今の政治家を揶揄していらしたのでしょうか?

畠中洋さん。
あまりにもご活躍の場面があり過ぎて語りきれないぐらい。
私が大好きなフレーズ「他に何か」。その痩身のお姿からは想像もできない厚みのあるお声で「他に何か」。そう、何もない・・・と思わずつぶやいてしまいたくなります。
女将はもう語ったと思うので、飛ばして。フランス司令官。もう、花道を行ったり来たり。それでも、息も上がらず歌いきる畠中さん。もう、すごいとしか言いようがありません。
そして、ラストの殺陣。それまでのご活躍を見ているのですが、やはり畠中さんは日本人なんだなぁと思う場面です。もしかして、最多国際人?殺陣の場面では、一度ぐらい万次郎に勝たせてあげたい、と思うのは私だけ?

やはり、残ってしまった初演組。
11年間いろいろ観てきていますので、いろいろな舞台でのことが思い出されて、「太平洋序曲」で暴れまわると形容した方がふさわしいぐらいのご活躍ぶりに、嬉しいだけでは片づけられない思いなのです。
深呼吸して、心を落ち着けて書きます。

岡田誠さん。
岡田さんのバリトンがなくては絶対にこの舞台はあり得ないです。
「木の上に誰か」も「プリティ・レディ」も。あの低音があるからこその美しいメロディです。
そして、思うのはこの9年で、ものすごく演技力がついたということです。勿論、歌も以前より素晴らしいのですが、歌の色がすごく増えたと感じです。
「菊の花茶」は以前も楽しかったです。「木の上に誰か」が本当に変わりました。武士のしたたかさが出ました。それゆえに、歴史の目撃者は見るだけではないということがすごく重く感じられるようになりました。
語り部を呼ぶ場面は、観客に背を向けているのですが、セリフがこもることなく以前にもまして美しいのにはびっくりします。意外に、気付かないのですが、後ろ向きでセリフを言い、観客に伝えるのは難しいことなのです。

さけもとあきらさん。
畠中さんと双璧をなす忙しさ。歌詞も忙しいものばかり。
「ボーラ・ハット」で畠中さんもさけもとさんも、ちょこちょこ出てきていろいろやるのですが、これって本当に難しいと思うのです。演技や歌の邪魔にならないように、うまいタイミングで出なければならないですから。きっとこのお二人は「ボーラ・ハット」を歌ったも素晴らしいと思います。
さけもとさんと言えば「四匹の黒い竜」にして「菊の花茶」にしても、目の動かし方がとにかく素晴らしい。前者は、思わず後ろになにかあるのか、と思ってしまう強い眼差し。後者は、目だけでセリフを語ってしまいますからね。そうそう、結構ツボだったのが「菊の花茶」で原田小姓を突き飛ばすところ。原田さんも凄いです。本当に緊迫感が溢れる場面にするために、身体を張っていると思いました。でも、見ているときは、おっ!!!!!ぐらいしか思っていませんので、苦笑。
イギリス司令官はもうお話しすることもございません。が、一体普段、どれほど早口でお話しする方なのかという興味が湧いてしますよね。(まあ、私の人生経験からいうと、そういう方は、普段のんびり屋さんなんですけどね。)

園岡新太郎さん。
泥棒さんなのに、いいよ、盗んで、と言ってしまいたくなるような、悪党ぶりかと思えば、幕府に選ばれたすごい武士。はたまた、語り部。強く、厳しく師匠であり父親。その変幻自在の演技。艶やかなお声。江戸時代に絶対にいるこういう侍。という素晴らしい剣術。殺陣じゃなくて、剣術だと思うのですよ。迫力すごいですからね。
先日も書きましたが、なにがすごいって、園岡さんは一人で舞台を仕切る場面が多いのです。一歩間違えば、緊張感が緩んでしまうのです。それがないばかりか、すっかりリラックスした観客を、また大混乱の幕末ワールドに引き戻して下さるのです。
この幕末を描く作品に絶対にいらして下さらなくてはならない方だと私は確信しています。

さて、トリは・・・
佐山陽規さん。
勿論語りたいのはあの場面にこの場面なんですが、その前に・・・
亜門さんも人使いが荒いというか、苦笑。「黒竜」のときに孔子の話が挿入されるのですが、そのときに、屏風の狭い位置にじっとしているのが火消し役の佐山さん。02年の時からツボだったのですが、まさか、今回も佐山さんがおやりになるとは!きっと若手に譲ると思っていので、初日に「佐山さんだ!」とわかった時に、一人大笑いしてしまいました。本当にすみません。
「ボーラ・ハット」の机運びだって・・・と思って香盤表をみると、他にやる人がいない?
勿論、これは佐山さんに限った事ではありませんが、あの場面、黒服で登場するためには、ロシア司令官から刺客ではなく、黒服への着替えという作業が増えるわけです。本当に、袖にいるのに休む暇がない!
さて語ると言えば「菊の花茶」。セリフの中にメロディーがある歌。その上言葉遊びもしている。そして、演技・・・私は、この作品の歌詞を殆ど暗記しています。楽譜はさすがに頭に入っていませんが、この音が出たら歌、という感じはわかってるのです。この歌は出を間違えたら、一生もとに戻れないほど淡々とした歌です。で、あれもうすぐ出なのに、というそのぎりぎりのところまで、将軍の妻の叫び声を聞いて止めて・・・ぱっと歌に入るのです。この切り替えが凄い。演技の中に歌があるのですよね。
ロシア司令官は相当いろいろなところで語りましたが、他国の司令官があんなに頑張るのに「コートに触るな」の一言で、おいしいところを全部持っていきますからね。

語り尽くせない「太平洋序曲」です。
明日(正確にはもう(十数時間後)に千秋楽を迎えます。
気持ちの整理はもちろんします。
でも、これからも再演にむけて、悪あがきを続けていこうと思うのです。
その、エネルギーを全身に浴びてこようと思います。

キャストの皆様への思い(前編)

2011年07月03日 | 太平洋序曲2011年公演
少々固い文章の後ですが、今度は思い切りファン・モード全開で飛ばしましょう。
全員分書けるかわかりませんが・・・
順不同。思いついたまま。長い短いはご容赦下さい。後日、つけ足したりするかもしれませんが、今は、とにかく書けるがままに・・・

やはり、この方から。

八嶋智人さん。
誉めたり、けなしたりといろいろブログに書いてしまいましたが・・・すみません。
とにかく、素晴らしい。初ミュージカルとは思えないです。是非、ミュージカルにまたご出演下さい。普通、初めてミュージカルに挑戦すると、歌なんだけど全然セリフじゃない俳優さんが多いのですが、八嶋さんはセリフが歌になっているのです。とにかく感動致しました。もちろん、演技が素晴らしいのは、私がどうのこうの言うようなことではありませんね。香山として生き抜いて下さったと思います。で、こうなると、もっと出来るのに、とか、こうやって欲しいのに、とか、欲が出て、ついつい辛口のことを言ってしまうのです。なんという天邪鬼。そして、万次郎と刀を交え、最期のときを迎え倒れる場面・・・涙なくして見られません。

山本太郎さん。
いろいろなことがあったようですが、それなりに様になったのではないでしょうか?この作品との出会いが、自分に何が出来て、何が出来ないのか。何をするべきで、何をするべきではないのか。そんなことを考えるきっかけになって下さったのなら良いなぁと思います。私は、この作品を観ながら、楽しんでいるわけではありません。いろんな難題が思い出されるので、ある意味辛い作品です。でも、その難題から逃げないという気持ちで作品と向き合っているつもりです。山本さんの方が私よりもずっと深く関わっていらっしゃるのですから、もっと強く感じていらっしゃると思います。
今後のご活躍に期待しています。

戸井勝海さん。
戸井さん目当てで観劇した舞台がどれほどあったでしょう。そのたび、戸井さんの素晴らしさに、「この舞台観てよかった」と何度思ったことでしょう。
その期待はあまりにも高かったのかもしれません。あるいは、共演者があまりに個性的で、ちょっとイケメンすぎる戸井さんが霞んだ???
アメリカ司令官の高飛車さは最高です。
そして地味ですが、結構好きなのは、侍として舞台の端に控えていらっしゃるところでしょうか。ピシっとしながらも、いろいろとお芝居があって、無言なんですけど、いろいろ伝わってきて本当に楽しませていただきました。

小芝居と言えば・・・
岡田正さん。
老中として、なかなか地味な役どころではありますが、中間管理職の悲哀みたいなところがすごく感じられました。

さらに、小芝居と言えば・・・
原田優一さん。
えっ、歌じゃなくて、ダンスじゃなくて?とファンの方には言われてしまいそうですが、まあまあそれはもうよくわかっていらっしゃるではないですか。
「木の上に誰か」の少年の伸びやかな声は素晴らしかったです。はつらつとしていて、でも、お芝居もしっかりしていて、こんな少年がきっと今も歴史になっていくいろいろなことを見つめていてくれるだろうと希望がわく場面でした。
小芝居は「菊の花茶」の小姓です。普段の原田さんの活躍から言って、逆に、こんな小芝居が見られるのは貴重な舞台だと思います。ご本人にとっても、きっといろいろ勉強になったと思います。一つの場面の中で、あれだけいろいろなことが起こり、いろいろなことをしなければならないのですから。
今までも舞台でのご活躍楽しみでしたが、ますます楽しみになりました。

原田さんと言えば、子役の頃から知っているもうお一人・・・
小此木麻里さん。
この作品は男優さんより女優さんの方が活躍しないちょっと変わった作品ですが、小此木さんの存在感はど~~~んという感じでした。
そして、とにかく素晴らしい歌唱力。コーラスとして声が重なっていく曲が何曲かあるのですが、小此木さんが加わると、一気に厚みが増します。


麻乃佳世さん。
たまて、ほんとに素晴らしいです。はかなげな女性をしっかりと演じて下さっていたと思います。観劇するたび、私もこんな女性でありたいと思うのですが、今回はさらに強く思いました。
丁度反対の女性に憧れるのですね、苦笑。


石井一彰さん。
とにかくイケメン。そんな印象しかなかったのですが・・・オランダ司令官のおとぼけをすごくしっかりやって下さいました。そのおとばけの中ですが、オランダ司令官の歌の中で聞かせどころはしっかり歌い上げていて、何ともそのコントロールの良さに脱帽しておりました。イギリス水兵のセーラーも予想通りとてもお似合いでした。ちょっと嬉しくなってしまいました。

富岡晃一郎さん。
女郎がかわいいのですよね。もう少し、男っけがあったらもっと楽しいなぁと思っていました。神官の場面も、とても朝廷の考えがわかる鋭い演技で楽しませて頂きました。

影???の主役
桂米團治さん。
本当にご苦労なさったと思います。
初日は、笑いが取れず・・・それはそうです、落語は「笑うため」にお客様が集まりますが、ミュージカルはそうではありませんので。
でも、さすが笑いのプロ。お客様を乗せるのがお上手。日に日に観客と一体となっていったように思います。
歌の方は、もうそれはそれは・・・ソンドハイムさんの曲ですから。ここから歌です、という合図が伴奏にない!演出上、助けてくれるキャストもそばにいない!音程もさることながら、「歌い出し」が崩れることがしばしば。でも、これだけ歌えれば、普通のミュージカルなら絶対合格点だと思います。
やはり、素晴らしいのは、「ボーラ・ハット」のときの語り。八嶋さんの素晴らしい歌も、米團治さんの素晴らしい語りに引き出されていたのかもしれません。

(遅くなりましたが8月4日に加筆、訂正致しました。)

繰り返し上演して欲しい理由

2011年07月03日 | 雑記
3月11日東日本大震災が起こりました。
多分、地震だけだったら、6月にはある程度落ち着くとすぐに思ったはずです。
地震自体の被害がない場所に、大きな不安を与えているのが福島第一原発の事故。
そして、頻発する余震。
少しずつ落ち着いたものの、舞台を楽しむという心の余裕はまったくありませんでした。
それでも、余震が減るにつれ、だんだん遠方へも出かけられるようになりました。というよりは、出かけなければならないことが多くなり、慣れたという方が正しいかもしれません。

それでも、ドアからドアなら片道1時間半はかかる神奈川芸術劇場へ出かけるのは相当な覚悟だと思い、3回分だけチケットを取りました。

しかしながら、開幕が近付き、ブログにいろいろ書いているうちに、そして、政治のあまりにも情けない状況を見るうちに、「太平洋序曲」は「今」を映す鏡だと思えてきたのです。
この点については、何度も書いてきたので、ここではこれ以上書きません。

そして、開幕し、初日を観た時、やはり素晴らしい作品だと思いました。勿論、00年や02年とは違うのですが、是非、語り続けていかなければならないと強く思いました。
困難な時でも、平穏的でも、この作品を上演し続ける意義はあると考えています。
その理由をいくつか書いていこうと思います。

この作品の生い立ちとその視点です。
このとことも何度か書きました。が、再度書いておきたいと思います。
この作品は、「日本」のことを「アメリカ人」が書いています。日本人からしたら、間違った歴史、誤解、と思う場面もあります。しかし、アメリカからはこう見えているということを知るとても貴重なミュージカルだと思います。日米の相互理解が深まっても、理解できないことはあります。それが、この舞台の随所にあります。私たち日本人が違和感を感じるところにこそ、アメリカと上手くお付き合いしていくカギが隠されているのだと思います。

次に、舞台構成です。
ラスト・ナンバーで大掛かりな仕掛けがあるとしても、とにかくシンプルな舞台装置です。屏風と呼んでいる木の板の使い方だけで、舞台を一度も空にすることなく進んでいくのです。舞台を回したりはしないので、省エネかもしれません。
屏風を動かすのは、人の力のみを頼りとしています。それはそれで大変ですが、とにかく人間の暖かさを感じる舞台装置なのです。まあ、照明はたくさん使いますので、省エネとはいえないかもしれませんが・・・
悲しみに打ちひしがれた後に、したたかな人間が登場する。
ショー・ストップする華やかな場面の後に、深刻な場面。
その構成の素晴らしさは他に類をみません。
それなのに、舞台装置が大きく変わるわけではないのです。
人間の持っている可能性が、舞台の場面を変えるのです。
アイデア次第で、可能性が広がることを教えてくれる舞台構成だと思います。
若手のこれから舞台の仕事に就こうと考えている方や、就き始めた方などの参考となる舞台のはずです。
大きな予算を動かせない時代に、人間のアイデアが舞台作りの可能性を広げられることを学んで欲しいと思います。

ミュージカルの可能性です。
ミュージカルは華やかで、恋愛物語が描かれる。
ヒーロー、ヒロインが心に残る(歌いやすい)ナンバーを歌いあげて、ショー・ストップする。
これがミュージカルに求められているものかもしれません。
これに対し、ソンドハイム氏の曲は難し過ぎる。作風があまりにも社会派過ぎる。
確かにそうだと思います。まして「太平洋序曲」は、難曲にもほどがある難曲揃い。
それなら、ミュージカルではなく、ストレート・プレーの方が物語がよく伝わるのではないかという意見もあるかと思います。しかし、その曲によって、役柄の心の動きが、セリフより少ない言葉でも伝わってくるのです。
その曲はその場面にぴたりと合っているのです。
観客が喜びそうな曲ではなく、物語に沿った曲作りなのです。
音楽とは何か。歌とは何か。ミュージカルとは何か。
そんな難題を突き付けるようなミュージカルだと思います。


最後にキャスティングです。
今回11年神奈川公演には、八嶋智人さん、山本太郎さん、田山涼成さんというテレビでもおなじみの俳優を迎えての公演となりました。その意味では少々誤解を与える内容になってしまうかと思いますが、00年、01年のキャストであれば、当時はそうだったと思いますので、その点ご了解のうえお読み下さい。
華やかな場面が殆どない、しかし、とにかく難しい曲ばかり。これを歌いこなし、きちんと観客に意味を伝えることが出来るキャストを探すという作業は、数年、10回ものオーディションを行ったと聞いています。
その結果、大きな作品には出演なさっているけれど、ソロを聞いたことがない、という俳優の方々が集結しました。
「歌が上手い」ということと「ミュージカル俳優」ということの違いがわかるキャスティングだったと思います。
きっちり歌わなければ、音楽として破綻してしまうソンドハイム氏の音楽。言葉遊びも多いので、はっきり歌わなければいけないソンドハイム氏の、そして訳詞の橋本邦彦さんの歌詞の詰め込み。その上に、しっかりとした演技が必要なのです。
これらが本当に出来ているのは、実は、大きな舞台で主役を支えている俳優の皆様でした。主役は支えられているだけだったのかと思いました。
正直、00年の素晴らしさと、02年のアメリカ公演の大成功を経て、ミュージカル俳優の実力主義がもっと定着するかと思ったのですが、そうはならなかったのです。
この作品が、数年ごとにでも上演され続ければ、本物のミュージカル俳優が育っていくと確信しています。

一ミュージカルファンとしては僭越なことばかり申し上げましたが、この作品に出会って11年。11年の間に、「太平洋序曲」を超える作品に出会うことはありませんでした。その間に観劇した舞台はどれほどあったでしょうか?
それらの舞台になくて、この「太平洋序曲」にあるものが、以上のようなものではないかと思うのです。
是非、日本のミュージカル界の発展のためにも、こういう異色のミュージカルが上演される意義はあると思います。
再度の上演に向け、多くの関係者の皆様のお力添えを、お願いしまして、筆を置くことに致します。

今日の内にがんばる

2011年07月02日 | 雑記
明日の千秋楽を前に、いくつか記事を書きたいと思います。
多分、今のまま行くと、しばらくは「太平洋序曲」を観ることが出来ないとなると、心ここにあらず、という症状が続くことは予想できます。そうなると、とても、ブログを書くこともできなくなりそうなので、まだ、「観ることが出来る」今日の段階で書いておきたいと思います。

皆様からの感想を読んだり、コメントを頂けると、かなり心安らぐと思いますので、こちらは引き続きよろしくお願い致します。

お願いとお詫び

2011年07月02日 | 太平洋序曲2011年公演
公演日全日程についてブログの記事「感想をお寄せ下さい」を配置しています。是非是非このブログにお立ち寄り頂いた皆様、一言のコメントでも頂ければ幸いです。

自分のブログだけで「感想を書き込んで下さい」とやっていてもだめということで、さまざまな検索サイトから日々検索をし、トラックバックができるブログで「太平洋序曲」の感想を書いて下さっている皆様には、トラックバックをこちらからさせて頂きました。本来、コメントを書き込むべきだと思うのですが、コメントだと、たくさんにはお邪魔できませんので、ご無礼を致しましたこと、こんなところでますます失礼ですが、お許し頂きたいと思います。

感想を拝見し、是非、トラックバックを頂きたいと思うブロガーでいらっしゃるのに、トラックバックを禁止なさっていて私からのトラックバックが出来ないブロガーの皆様もいらっしゃいます。どうか、是非、当ブログへトラックバックをお願い致します。

また、私のトラックバックをご覧頂き、こちらへもトラックバックを送って下さった皆様、本当にありがとうございました。

やはり、この作品は、繰り返し上演する意味があると思いますので、是非、そのための署名活動のようなものですので、何か一言でもコメントを、また、トラックバックをよろしくお願い致します。


「太平洋序曲」7月1日感想

2011年07月01日 | 太平洋序曲2011年公演
今日は、上手のサイドから観劇しました。
違う位置から見ると、新たな発見があったりします。
ただ、やはりここまでサイドに寄っていると、音響はよくないです。
花道を含めた劇場全体を見渡すにはとてもよい席でした。

舞台は、「生(なま)」何が起こるかわからないところに、面白さもあり、怖さもあるのですが・・・
この話は最後の方で。

開幕してかなりの日数が経ち、落ち着いたところもあれば、雑になったところもあります。体力を相当消耗するので、疲労も目立ってきました。
が、こういう感想は、リピートする一部の観客の感想なので、どうかとも思いますが、少しお付き合い下さい。

観劇するたびに、観客の反応がいろいろ違うことに、私も一観客ながら驚いています。
そこで笑う?ここで拍手しない?などいろいろあります。
その観客の反応によって、キャストの皆様もいろいろ小芝居を打ってくるわけです。
それが成功しているときもあれば、やり過ぎではないかというときもあります。

さて、話は少々変わりますが、私も「太平洋序曲」で検索をして、いろいろな方の感想を読みます。まあ傾向として、面白かった、感動した、考えさせられた、など、好意的な感想が多いです。それは当然なのです。ブログを書かれる方が多いと思いますが、それなりに時間も、体力も、思考力も必要ですから、その原動力が舞台になければ感想を書く、という行為をしないわけです。私も、その傾向にあります、苦笑。
ですから、批判的な感想を書いて下さるブロガーの方々はとても貴重な意見を書いて下さっていると思います。
その批判的に感想のほとんどは、以前に私も書きましたが、「歴史がめちゃめちゃ。」という点から出発しています。きっと、教科書に書かれた歴史こそが本当の歴史だと信じていらっしゃるのだと思います。その視点から離れられないと、音楽が、構成が、キャストのがんばりが、とお話ししてもこの作品の良さはお分かり頂けないと思うのです。が、負けずに、その視点から離れてみて欲しいとアプローチさせて頂くこともあります。話してみなければ、わかりませんからね。

なぜ、私がこの話をしたかといいますと、勿論、脚本に書かれたお話自体に問題はあります。しかし、観客にこのお芝居の舞台は幕末、つまり、武士が武士道を守っていた時代だと伝えることは、とても大切にことです。また、その武士道自体が、この作品の一つのテーマともなっているわけですから。

具体的にいいますと、香山役の八嶋智人さんと万次郎役の山本太郎さんで芝居をなさる場面が多いのですが、はっきり言って、初日、3日目、中日と進むにつれ、芝居が雑になっていると思います。
セリフは、言いたいことは確かに同じかもしれませんが、言葉自体が全然違っています。
脚本に忠実にお願いしたいのです。
特に、語尾。語尾には会話の相手に対する身分の違いが表れるのが日本語ですから、絶対に勝手に変えてはいけないと思います。「よ」とか「ね」とかをつけたら、目下の者に対するセリフになってしまいます。
また、八嶋さんの笑顔が魅力的なのは私も同感です。しかしながら、香山自身のセリフにもあるように「私はわらったりしないぞ。」が、あのころの武士なのです。とにかく感情をあまり出さないのが武士です。だからこそ、たまての死に直面したときにも、香山が泣声を上げるのではなく、ナレーターが泣くのだと思います。
万次郎は歯を見せて笑っていいのですが、香山は絶対にしてはいけないと思います。
そういう対比が、日米の習慣の違いや、服装は西洋風になっても、心がついていかないあのころの日本人の苦悩を描きだすのだと思います。

観客の笑い声は、キャストの皆様にとって魅力的なのだと思います。一番によくわかる反応ですからね。でも、それがだらだらと垂れ流しになったのでは、つまらないと思いませんか。ぎゅううううっと絞って、わっと出る方がもっと楽しいと思うのです。
あくまで、私の好みですが・・・

是非、もう一度、日本から一歩も出たことのないけれど、西洋を理解しようとする香山、
アメリカの素晴らしさを知っているが、日本の身分制度もしっかりわきまえている万次郎、を描いて頂きたいと思います。

香山と同じような身分と思われる武士を「剣士」として演じていらっしゃるのが、園岡新太郎さんです。
いくら、00年、02年に演じられていたとはいえ、2週間で仕上げるとは・・・毎日殺陣をなさっているのかしら、と思ってしまうほどです。つまり、武士道が身に付いていらっしゃるように感じるのです。
一幕の「ウェルカム・トゥ・神奈川」のあとも、二幕の「プリーズ・ハロー」のあとも、観客が楽しんで、気持ちが高揚している時に、お一人で何かをなさるのです。一幕の方は、多少笑いの部分もありますが、それでも、それまでの観客のイケイケムードを、幕末モードに冷やして下さるのです。客席のムードに流されず、己を通す。まさに武士!
立ち姿だけでも、現代を江戸時代に変えてしまえる感じが、もしかして、毎日、武道(殺陣)をなさっているのではと思わせるのです。

話がまた飛びますが、ブロードウェイ公演の冒頭の踊りを見てものすごく感じた違和感。これは、腰の高さにあると思うのです。東洋人の血が流れているとはいえ、日本の風習にはなじんでいないので、何をやっても腰高になってしまうのです。
多分、ソンドハイムさんが日本初演の舞台に感激したのも、自分たちが追及したのに追求できなかったもの、つまり日本人が大した意識もせずにしている所作の美しさを目にしたからではないかと思います。

「太平洋序曲」は全体として、笑いがちりばめられた作品です。
先日来話がよく出ている「プリーズ・ハロー」のロシア司令官の「コートに触るな」なんて、なぜおもしろい?と聞かれて、答えられますか?私は他の場面は、いろいろ考えますが、考えるなんて損、とにかく面白い場面です。そんな場面がちりばめられた作品ですから、あまり無理に、笑いを取ろうとすると、とてもダレた作品になってしまうと感じています。

しかし、笑いを取るつもりもなく、必死に演じているのに、舞台は生(なま)!!!ハプニングは起こるものなのですねぇ。
詳しく書こうかと思ったのですが、まあ、やめておきます。そのうち時効かな?って思いましたときにでも書きます。

と、いろいろ思いましたが、本当に「太平洋序曲」最高!