わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

密かに・・・

2012年06月19日 | 雑記
ブログを書かかずに、気が付けば数カ月。
その間も元気に観劇、映画観賞、野球観戦、遊び回っていました。
家具のレイアウト変更もしたりして、体力も相当使っていました。
実は、遊び過ぎて、せっかくのレイアウト変更が完了していない部分も
あるのです。
大体、家具が早く届かないから、予定が狂ったんですよね。
と、他人のせいにしてみます、苦笑。

自分では世話好きだとは全然思っていないのですが、気が付けば、
一つは自分から言い出した集まりの企画を、
もう一つは、本来やるべき人が何もやらないので、「何とかして!」
という仲間からのお願いで企画のとりまとめを、
していました。まだ、両方進行している状況です。

本当に、今はメールがあるので助かります。
夜中にメールを書きまくり、企画は進んでいっています。
ブログを書く時間がちょっと取れませんでした。

が、少し時間が出来たので、観劇記を密かにアップ致しました。
かなり前のもあるのですが、なかなかまとめられなくて、笑。
ものすごく感動した場合、表現する言葉が見つからないのです。

あまり感動しなかった舞台の観劇記も書きためているので、
また、密かにアップしようと思っております。

今月中はもう観劇予定はありません。
来月はまたいろいろと。楽しみです。

サロメ

2012年06月16日 | 観劇記
サロメ

2012年06月16日マチネ  新国立劇場中劇場  最前列センター

最前列で見る衝撃は、ちょっと計り知れないものがありました。
お芝居とはわかっていても、生きている人が最期を迎えていくことへの恐怖、悲しみは、もう少し距離を置いたところで見ていたかったように思います。

思い出すのも結構辛いのですが、少々感想を。

白を基調とした現代風の家具。天井は鏡。無機質な世界で繰り広げられる舞台でした。
あらすじは、簡単に言えば、サロメが、義父ヘロデ王を困らせて、預言者ヨカナーンの首を貰う、という話です。

私の思いこみかもしれませんが、サロメは妖艶だと思っていました。しかし、今回のサロメは聖書のなかにあるような少女でした。
そういう設定もありだと思いますが、そうだとすると、この戯曲では無理があるように思いました。

ヘロデ王は兄王から奪った美しくも怪しいヘロディア妃がそばにいるにも関わらず、宴会の間サロメをずっと見ていたとあります。
部隊長もサロメを見て、そして、サロメがヨカナーンに惹かれていることを知ると自殺してしまうのです。
まあ、皆が皆、少女趣味だったというのなら、少女サロメもありかと思いますが、どうなのでしょうか?

最前列で見ていたので、ヨカナーンとサロメの出会いの場面は、観客というよりは、舞台にいる一兵士ぐらいの気持ちで参加していました。
ヨカナーンの成河さんの目の動き、息づかいが手に取るように伝わってきます。ヨカナーンはサロメを一目見たときから、心惹かれたのだと思います。自分が預言者であり、サロメの母ヘロディアをいさめるためにこの城に来たにもかかわらず、その娘サロメに心惹かれてしまう。その動揺は、サロメに誉められているときより、なじられているときに大きくなります。しかし、心を押し隠し牢へと帰って行くのです。

預言者ヨカナーンの心をとらえるサロメはやはり妖艶であって欲しかったですね。

キャストの方への感想を少し。

サロメの多部未華子さん。膨大なセリフを自分のものとして、堂々たるサロメ。素晴らしかったです。妖艶さとは程遠いとはいえ、彼女はそれを演出家には求められていなかったと思うので、彼女のせいではないと思います。

ヨカナーンの成河さん。素晴らしかったです。肉体美といい、表情の動きといい、素晴らしいかったですね。そして、何より声が魅力的です。サロメでなくとも、ヨカナーンの予言をずっと聞いていたいです。意味がよくわからないのに、ずっと聞いていたくなるその声に惚れ惚れしました。本当に預言者なのではないかと思ってしまったほどです。
当然ですが、私の中では成河ヨカナーンの首を欲しがるサロメへの憎悪はすごかったですね。もし、サロメが舞台の客席側の淵に来ていたら、突き落としていたかも・・・(というぐらい、舞台に引き込まれていたのです)しれません。

ヘロディアの麻実れいさん。とにかく妖艶で、計算高くて、いやな女を、好演。あの難しい時代を生き抜くには、そして娘を育て上げるには、こういう妻であり母でなくてはならなかったのだと思われる真の強さを醸し出す素晴らしさ!!!麻実さんの娘としてのサロメというとらえ方なら、今回の多部サロメなのかとも思います。

演出、舞台装置が斬新でした。
が、最前列は厳しかったですね。


その日の夕食は、骨付き鶏肉のトマトソース煮込みのはずだったんですが、さっぱり醤油仕立てにしたのは言うまでもありません、苦笑。