わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

ミュージカル「アニー」

2016年05月08日 | 観劇記
丸美屋食品ミュージカル「アニー」

2016年5月8日 16時30分開演 スマイル組
新国立劇場 中ホール  2階席


初めて観ました。
結構舞台を観ているのに、意外に観ていない再演が繰り返されている舞台が結構あります。
「アニー」はその一つでした。

ルーズベルト大統領役を園岡新太郎さんが演じられるということで、
観劇しました。
久しぶりの舞台ですよね。
お元気な、といっても、ルーズベルト大統領は車イス生活です、お姿!!!
そして素晴らしい歌声をお聞かせ下さいました。
ルーズベルト大統領は実在の人物であり、映像自体も残っています。
そのような中で、アメリカの国を思う時、友人に対するとき、
そして、子どもたちに対する優しいまなざし。
さすがです。
こういう人物であったからこそ、あの時代を支えたのだと感じられました。
アニーがぶつぶつ言うと「言ってごらん。ここアメリカは自由の国だよ。」
とうようなセリフがとても印象的でした。
そう、民主主義の基本は、自由な発言です!!!
意味自体もなんて大切なことだろうと思うとともに、
さらりと子どもに語りかけながら、印象付けるセリフ回し。
是非、これからもたくさん舞台に立って頂きたいと思いました。

子どもたちはとにかく可愛い。
そして、まっすぐ!

その子どもたちを活かすも殺すも大人キャスト次第だと思って観ていました。

孤児院の管理人?ミス・ハニガンの遼河はるひさんがよかったですね。
1933年という世界大恐慌の直後に、定職があることへの感謝も、
嫌いと言いながら子どもたちと過ごす楽しさも、本当にひねくれてしか
表現しないのですが、何とも味がありました。

ミスター・ウォーバックスの秘書のグレイスの木村花代さんも
よかったですね。滑舌の良さ。スタイルの良さ。
控えめでありながら、存在感があり、女性らしさもあり・・・
うっとり観てました。

この女性陣に対し、ミスター・ウォーバックスの三田村邦彦さんは
ちょっと物足りなかったです。
テレビや映画の印象は、細かい演技をしっかりする俳優でした。
それを期待していましたが、舞台ということで、大きな動きを
心がけていらしたのでしょうか。
あるいは、子どもとの共演ということで、大らかに演じられていたのでしょうか?
グレイスの立ち振る舞いからは、グレイスの感情が伝わってきたのですが、
ウォーバックスからは弱かったのですよね。
ちょっと残念でした。
何歳位を前提としているのかわかりませんが、もう少し姿勢を
よくして欲しいと思いました。
子どもと接するときは、あのような感じの方がいいと思いますが、
他のときはもう少し威厳が欲しいかなぁ。
大統領より年上なんですかねぇ???
いろいろ妄想が広がりました。

あくまで、大人目線の感想です。

あの時代ほどではなくとも、子どもの貧困が社会問題となっている現在。
やはり、今の日本に足りないものは「希望」なのではないかと
舞台を観ながら思いました。
新たな才能を見つけ出す作品としての位置づけもあるのだと思いますが、
社会に光をもたらす作品として、これからも上演が続くことを
祈っています。

新国立劇場での公演は5月9日までですが、夏には地方公演がたくさんあるようです。
是非、親子で楽しんで頂きたい作品です。

それでは、また。



らしくないGW

2016年05月08日 | 雑記
GWを皆さまはどのように過ごされていますか?

関西で過ごすGWがここ数年定番でした。

今年は・・・
ちょっと飛び石になっていて、出掛けにくく、全く計画を考えていなかったのです。

GWに大阪に黒鷲旗(バレーボールの試合)を観に行くことが多いのですが、
一番行きたい日、つまりトーナメント戦の初日が普通の日5月2日に当たっていたので、
今年は行くつもりがありませんでした。
この日の前に行くのは月末なので難しかったのです。
でも、この日の後だとトーナメント戦なので負けてしまうかもしれない。
いった意味がないわけです。
で、諦めていました。

ところが、4月下旬に角田選手の引退表明が・・・

実は、角田選手、東レからジェイテクトに移るときに、
引退すると表明したんですね。
引退するはずだったんですけど、ジェイテクトに誘われたそうです。
いろいろ経緯があったにせよ、現役を続けて下さったことは
とても嬉しかったです。
が、当然、2年前のことが思い浮かぶわけです・・・
ここで、行かなかったら、後悔するだろうな。

そして、大阪と聞くと心揺らぐのが「グランドホテル」大阪公演。

黒鷲旗と「グランドホテル」を満喫するためには、
5月4日と5日に大阪にいる必要があります。
そして、ジェイテクトが準決勝戦に勝ち進んでくれなければなりません。
このリスクをどう考えるか?

梅田芸術劇場はホテルとの複合施設の中。
泊まったことはないのですが、一階のブィッフェレストランを
利用したことがあります。
確か、すてきなホテルだったなぁ。
「グランドホテル」を満喫できそう。
と、甘い誘惑の声が聞こえてきます。

大阪の宿泊先と相当混むであろう5日の新幹線の手配を考えて、
ジェイテクトが勝ち上がる保証もないので、安全策を取りました。

5月1日に大阪日帰りをしたのです。

しかし、ジェイテクトは決勝戦に勝ち残り、準優勝となりました。

ああ、やっぱり、人生、リスクを取らないと本当の満足は得られないのだなぁ・・・
反省しきりのGWとなりました。


でもね、1日日帰りだった割に、大阪で行きたいところにも2カ所も行って、
観たいと思っていた試合も2試合観ました。
(大阪の住人かっ、と突っ込みたくなる行動力)

そして、なにより、たまたまけがした選手が出て、角田選手が交代で入り、
プレーする姿を見られたのです。
とても幸せな時間でした。


うんうん、「グランドホテル」はきっと再演があるはず!!!

らしくない、大人し目に過ごしてしまったGWを反省しつつも、楽天的な私なのでした。


角田選手、お疲れ様でした。
たくさんのきらきらした時間を頂きました。
本当に、ありがとうございました。

(どんなに楽天的な私でも、いろいろ思い出すと涙が・・・)