森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

新しい命

2008-07-28 | 動物
金曜日、ご近所の猫仲間の一人Mさんから一緒に来てほしいと言われて
ついていった先に居たのは、一匹の痩せた小さなキジ猫の赤ちゃん。
でも、抱いていた男の子の手からするりと逃げ出して、発見された元の
場所の植え込みに隠れてしまった。

いくらご飯をやろうとしても、大声で鳴くばかりでそのまま出て来ずに
夕方になり、私たちはしばらくそこを離れることにした。
人を恐れる習性から、おそらく野良ちゃんの生んだ子供だろう。
次の子の妊娠で無理やり親離れさせられてしまったか、はぐれたかの
どちらかだと思われる。

もしはぐれたのだとしたら、私たちが居ては迎えにも来ないし、
捨てられたとしても、70歳になるMさんには「もうこれ以上
飼えない」とのことだし、アレルギー娘の居るウチでも然り。
とりあえずご飯さえ食べてくれれば、との思いから、餌を置いて
その場を離れた。

その後、様子を見に出るももうそこに子猫は見当たらず、
餌もそのまま残されていた。
しばらく探してみたが何処にも居ないので、きっと親猫に見つけて
もらったんだと、その晩は思うことにした。

翌日土曜日、夕方からまた子猫の大声が何処かから聞こえてきて
娘と二人捜し歩いたが見つからず、深夜近く再び探しに出た娘が
近所のコンビニの駐車場に停めてある車の下にやっと見つけ、
餌をそっと置いてやるとおずおずと食べ始めたという。
ずっと一緒についてきたいつもの黒猫ちゃんが、うろうろと心配そうに
その様子を見ていたらしく、車の音にビクついてどこかに子猫が消えても
黒猫ちゃんは虐めるような子ではないのでそのまま置いてきたと言う。

昨日の日曜、公園猫の餌やりの後、私は黒猫ちゃんと少しだけ遊んで
家に戻っていたが、遅く回収に出た娘がなかなか帰ってこない。
心配していたところ、娘が感動的な光景を見たと言って帰ってきた。

黒猫ちゃんがコンビニの駐車場で子猫を見守るように一緒に居て、
娘の差し出す餌の方へ、子猫を押しやるようにして食べさせたと
いうのだ。お尻を銜えてみたり、口で押して転がすように。
ああ、なんてカワイイ!
子猫がご飯を食べた後も、とったセミを子猫にやっていたという。

先日避妊手術を受けた子が、その後ボランティアさんの一人に
だいぶ懐いて、もう触れるようになったという。
生き残ったたった一人の子も大きくなり、最近はお父さん猫の
黒猫ちゃんの傍を離れ、ひとり立ちした。

きっと面倒を見ることを覚えたのだろう。性格の良い子だから。
でも、もしかしたらこのキジ猫ちゃんも、他所で作った黒ちゃんの
子供だったりして・・;な~んてことはないよね?
だって、いまだに帰らぬ手術した子を待ってご飯残すんだものね。

今朝、Mさんに電話しててん末をお話したらやはり感動しておられた。
「やっぱり黒ちゃんは優しい子ですね;;」と。
このまま何事もなく大きくなってくれたらいいけど・・。


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