森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「何も知りませんでした・・ごめんなさい」

2020-10-14 | 映画ドラマ
昨日の日記で予想した通り、今朝の朝ドラ「エール」では恩師の死に直面した祐一
が震える声で嘆くシーンで終わりました。
先生の亡骸を抱きしめて「僕、何も知りませんでした・・ごめんなさい・・ごめんなさい」
と繰り返すそのシーンに、涙が溢れました。

でも「インパール作戦」については、ドラマでは深くは触れず、ナレーションにより「それ
から間も無く、インパール作戦は中止となりました。およそ9万の将兵が投入されましたが、
生還者は1万数千人しかいませんでした」と結ぶに留まりました。

やはり朝ドラだけに、あの悲惨さは描けなかったのかもしれないけれど、もしかしたら今も
NHKに対して政府の介入があるからかもしれません。今回の「日本学術会議の任命拒否」問
題然り、安倍政権時代からより顕著になった「右傾」的な方針に反する者を排除する動きが
菅政権にも脈々と受け継がれていそうで。                

というのも、実は昨日の日記でリンクを貼った三年前の日記のコメント欄を読み返すと、最
も重要なリンクの一つが「Not found このページは削除されました」となっていました。
このページには、戦地で生き残った方々の証言を取りあげていました。(以下その時の説明
文です)

「彼らが一様に後悔するのは『国のためと信じて虚しい戦いに身を投じたこと』への後悔でした。
もっとも衝撃だった『インパール作戦』では
負けを確信していても、撤退を良しとしなかった旧日本軍の司令に
次々と兵士が餓死病死する現場で味方の人肉まで食したと言う悲惨な現実を(中略)
今の政権では、これらの証言もやがて消されてしまうのではないかとの危惧もあり
せめてネットで拡散して欲しいと思っています」 ↓(リンク切れです)
https://tr.twipple.jp/h/47/99/%23%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BD%9C%E6%88%A6xnhk%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB.html

一体誰が削除したのかは分かりませんが、「この事実を知られたくない」「証拠を消し去りたい」
人もしくは組織が存在するということは間違いないと思います。現政権にとって目障りな「安保法
案」

や「共謀罪」に反対の考えを持つ人を排除しようとするだけではなく、「日本学術会議」の存
在そのものを無効にしようとする動きさえあるようです。

先日の平井上席委員のデマ発言(のちに謝罪)も、その一端だと思いました。
私自身は、「日本学術会議」を擁護する立場ではないし、中国などあらゆる意味でジワジワと
日本「侵略」のような動きに警戒する気持ちも全くないわけではありません。

けれども、「国を守る」ということは「国民を守る」ということであり、決して「国家の威厳
を守る」事ではないと思っています。安易に戦争に協力する思想や法案には決して賛成できま
せんし、政府に意見できる識者の方々の存在は「必要」だと思っています。

イエスマンばかりでは、どんな国であろうと、政権が誤った方向に突っ走るのを止められませ
ん。過去の反省を込めて作られた組織であれば、そういう人たちを排除するのは危険ではない
でしょうか。

今朝はドイツでも「少女像」の設置を「当面の間、認める」と発表され、残念な気持ちです。
戦争は多くの場合、双方が「被害者」であるだけでなく「加害者」でもあるのですから、
(以前のコメントにも書きましたが)
互いにそこに至るまでの非を認め、心の底から反省し、償えることは償うことはもちろんで
すが「恨みによる教育」を続け、長く政治利用している隣国にはいささか辟易しています。

「真実を包み隠さず後世に伝え続けること」と「歪曲して恨み続けること」は違います。
人の美徳である「赦し」がなければ、本当の平和など訪れるわけもありません。

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