森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「続 最後から二番目の恋」と、悲しい現実

2014-04-17 | 映画ドラマ
今晩から再スタートするドラマ「続 最後から二番目の恋」の番宣を、
朝からずっとフジテレビの各番組でやっている。
以前にも日記に書いたと思うけど、私はこのドラマが好きで一作目から
欠かさず観ていた。

以前、小泉今日子さんの演技があまり好きではなかったのは、彼女の女
性としての魅力は大いに認めるけれど、女優さんとしては中山美穂さん
同様、何を演じても「彼女たち自身」にしか見えず、つまらなかったから。

でも本作で小泉さんが演じる千明という女性は、たとえ職業が平凡とは
言えなくともそれを感じさせない「リアルに存在する中年女性」に見えて
くるから不思議。それまで意識せずに小泉さん自身が纏っていた元アイ
ドルという「殻を脱ぎ捨てた」感があり、好演している。

バブルを経て景気は低迷したけれどもなお働き続け、今や地位も少しは
確立した独身女性。結婚して家庭を築いている平凡な生活を手にいれた
女性。恋愛が成就せずに独身のままでいようが、結婚していようが、そ
れぞれに満たされないものはある。観ている人のそれぞれの現実と被り
感情移入できる部分も多い。

ふと思い立ち「鎌倉」という場所に転居し、都心で仕事するという、やや現
実味から離れてしまう設定も、憧れても簡単に実現できなかった生活を体感
するような感覚を味わえたり、また主人公たちのファッションもなかなかの
見どころ。
でも私の中の一番の見どころは主人公と「中井貴一」さん演じる長倉和平
とのやり取り(笑)

中井貴一さんもこの役で確実に父親の佐田啓二さんを全く意識させない
存在になれた気がする。実直で融通の利かない役所職員の彼が、ときに
仕事上で本来の自分なら決して実行しないことに取り組まねばならなか
ったり、またそのギャップに悩みつつも折り合いをつけていくといった
一般男性なら誰でも抱える矛盾を、中井さんの持ち味の生真面目な姿と
つい口をついて出てしまったような愚痴だったりユーモラスなセリフで
表現し、なかなか良い味を出している。

この二人のセリフにはアドリブなのかも!と思えるものが多々あり、時
にそのセリフに自分に当てはまる部分を発見し自嘲したり、或いは深い
意味を見出したり。日本のドラマにありがちなしつこい強調とかなくて
洗練された脚本が面白い。
しつこい番宣にうんざりしない稀なパターンかも(笑)

         *********

昨日STAP細胞関連で会見が行われた「理研」の笹井氏。
小保方さんの上司という立場上、少しは小保方さんを擁護するようなこ
とを語るのかなと思っていたら、「私は最終的に関わっただけ」と、無表
情にご自分の「保身」に終始した。
ただ論文の取り下げを望むとしても、STAP細胞そのものの存在を否定し
ない立場はとるという。

iPS細胞の山中氏のライバルであったとされる笹井氏が、共著者として
論文に名を連ねながらも、この時点では身をひるがえし名目上は謝罪
会見としてその実、責任逃れに走るのが、観ていて情けないと思う私。

論文発表のプロセスが、下の記事でリンクを貼らせていただいたBLOGOS
の記事
のとおりならば、論文発表を急いだのは組織ぐるみであったはず。
これが画像を取り違えたり様々な不備の理由であったなら、小保方氏の
ミスを「一人の責任」とするのは卑怯な気がしてならない。

上記のBLOGOSの記事にも「政府・マスコミの共同作業で作った『大本営発表』
の仕組みのために、マスコミどころか大臣までその大本営発表に翻弄されて、
科学政策が迷走するとは何とも皮肉なこと」とあり、「科学ニュースという
大本営発表のために人生を削られている若者たちがいる。STAP問題を機に、科
学報道のありかたを考え直すべきだ」と結ばれていた。

素人の私にはこの手の「裏の事情」が解るはずもないけど、どう見ても
「美味しいとこ取り」はしたいけど、若山氏にしても「一抜けた!」と
早い時点で「言ったもの勝ち」な感が漂うのは否めない。
長倉和平のような「大人の事情と誠実さの狭間」で真剣に悩むような上
司はそうそう現実には居ないということかな。

これって、もしこの先彼女のモノとしての論文を取り下げられたとして
他の誰かがこの細胞の存在を明確にした実験とか画像を付けて新たに論
文を発表したとしたら、その誰かの功績になってしまうのかな。
既に裏ではもうそこに向けて動いているのかな・・なんて詮索してしまう。
やっぱりそこには莫大な金の鉱脈の影で蠢く人たちの匂いがするけど。

どちらにしても、表面に見えていることは物事のほんの一部。
十年後二十年後あるいはもっとずっと先に、その結果だけが姿を変えて
見えてくるのかもしれない。

 

 

 
今年は桜の時期が短くてあっという間でしたね。カメラを替えた後、色の補正など
上手くいかなくて、遅ればせながら唯一撮った曇り空の下の桜の画像を今頃アップ(笑)

本当は色々な画像を撮っていたけれど、フォトショップの古いバージョンが
今のPCにインストールできないままなので、どうも今一つ納得できない色味;
もともとフォトショも使いこなせてなかったので、私にも扱える簡単なフリーの
画像ソフトを探し中です☆

コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 映画「プレステージ」 | トップ | ガーランド作りと画像の簡単補正 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Maria)
2014-04-18 11:41:24
最後から…No2 楽しんでいらっしゃるようですね^^
私はこのドラマ見ていませんが…実は内心
「クソ忌々しい!チッ…」と舌打ちしている状態です
楽しんでいらっしゃる方に下品で申し訳ありません^^;

このドラマは特に江の電の乗車率を凄~~く上げてしまって
江の電さんは笑いが止まらないかも
利用者は………舌打ちしています^^;
こんなところで愚痴を…申し訳ありません

STAP 細胞の一連の流れは これで少し落ち着くかもしれませんね
理研の副所長笹井氏は相当高名な化学者!と言う事で
取り乱す事も無くお話していらっしゃいましたが
結局謝りながらも〈私に責任は殆どないんですよ!〉というスタンスでしたね
確かに組織では部下の全てを把握するのは報告がないかぎり難しいことだと思いますが
名前を共著者として載せる以上 もう少し念入りな介入が必要だったのでは…と思います
世界的な大発見なのですからね
但し全て目を通したとしても映像の差し替えや、編集は見抜けなかったと思いますね
その行為については小保方氏は又反論をされるそうですが
それなら何故正しい映像を理研の調査段階で提出しなかったのでしょう?
謎が残ります
若山氏の印象は私は少し違う印象を持っていますが
wildrose さんのご発言に度々感じることですが
目指す嶺は同じであるから共感出来るが
登山口が違うので見える景色や印象が異なると思っています
違ったらゴメンナサイ^^; 独断です
それぞれの印象の違いなどが参考のデータになれば幸いだと思います



返信する
Unknown (Hiro)
2014-04-21 02:58:43
wildroseさん、お元気になられたようでよかったです。
先日はご体調がすぐれない折に長いコメントを入れてしまいすみません。
音楽オーディションの話になるとつい・・・^^;

PCを開くのもつらいという状況を自分が悪化させているのでは、と申し訳なかったです(__)
ブログを拝見すると日常の出来事やご趣味、映画やドラマなど、幅広いジャンルに関して深い洞察に満ちた
文章をお書きになっているのでつい読みふけり、コメントを入れたくなります。

私は日本のドラマをあまり観ないのですが、STAP細胞騒動は興味を持って推移を見守っています。
笹井氏の印象、wildroseさんや世間の多くの人と同感です。
やはり、理研内部の人間として保身が必要だったのでしょうね。
でもこの人、出てくるのがあまりに遅すぎませんか。
iPS細胞のネガキャンや山中教授への対抗意識を否定していたのは特にしらじらしいです。

STAP細胞の発表会見当初、小保方さんのことを「僕のシンデレラ」「ケビン・コスナーになって彼女を守る」
と持ち上げていたなら(マスコミ報道なので本当にそんな寒いセリフを言ったかどうかは不明ですが)、
少なくとも1週間前に彼女と共同記者会見をすれば少しは「守ってあげられた」のに。
理研がそれを許さなかったのかな? というか、当事者である二人を同席させなかった理研の記者会見が
そもそも変ですよね。

科学者というより「のりピー」を想起させた小保方さんの涙ながらの記者会見も、世間の同情を買おうとする
弁護士の手法が鼻についてドン引きしてしまいました。
「ひとりで責任を負わされてかわいそう」という意見には同意しますが、それは理研との問題であって、
今後、実験の成果を第三者が検証できる形で発表できない限り汚名返上にはならないと思います。
アラサーのかわいいリケジョでも50代の冴えないオッサンでも(失礼!)、科学の世界で「結果が全て」
という条件は同じなのでは?

山梨大の若山氏については、私はもしかしたら上の↑Mariaさんのご意見に近いかもしれません。
所詮、ネット報道なのでいい加減ですが、この方は当初、論文の取り下げを理研側と話し合おうとした
のに聞き入れられなかったため、やむをえず単独で記者会見したとのこと。
STAP論文の不備に関して責任ある立場とはいえ、テレビ報道で見た限りは、真摯で誠実な研究者のように
私には映りました。
もしも、笹井氏がほのめかしたように若山教授が不正や捏造に絡んでいたらショックで寝こんでしまうかも。
海外の犯罪捜査ドラマではよくあるんですけどね。被害者と親しかった「いい人そうな」知人が実は犯人で
愕然とするという展開、もう何度も経験しています^^;
返信する
Mariaさん ご免なさい (wildrose)
2014-04-21 11:00:08
こちらにもコメント下さっていたのですね;
気付かず上の記事の方にだけレスしていました。

「続・最後から・・」は次の日記にも書いた通り初回は期待外れでしたが、
前作を観ていた時にはMariaさんの住んでいらっしゃる所だわーと
「湘南・鎌倉」という地の魅力を堪能しました。
同時に千明が電車でもみくちゃにされているシーンでは、
江ノ電についてMariaさんがこぼしていっしゃったことも思いだしていました^^;

ブームとはいえ、通勤まで邪魔されてしまっては愚痴も言いたくなりますよね。
それにしても私ならしょっちゅうブログで言ってますけど
Mariaさんの「チッ」は新鮮でした~(笑)


この記事を書く前にMariaさんのブログで「STAP細胞 真実の行方」を拝読していました。
コメントしようと思いながら、こちらでアップしたい記事があったので先に作業していて
いつもながら時間切れでした(笑)

>目指す嶺は同じであるから共感出来るが
登山口が違うので見える景色や印象が異なると思っています

そうですね。目指すところは共に「真実」には違いないはずですから☆
ただそれぞれの視点(登山口)や自分自身の体験したことなどから
少しずつ検証ポイントや感想が違ってくるのかもしれませんね。

できるだけ不得意な分野ほど考えの拘りを捨て、
その道のプロの人の考えを多く聴くようには心がけていますが、
いくら彼らからコピペが日常的に行われていると言われようが、
このような類の論文に於いては「ルール違反以前の問題」だと感じる気持ちに変わりないし
また画像の間違いから「核心に触れる」部分への疑いが生まれるのは当然だとも思います。

こちらでも度々「創造や発明、モノ作り全般においてのオリジナリティ」について
記事にしていることでも感じておられるかもしれませんが、そこが私が最もこだわる点だからです。

若山氏の、「あると信じたい」と言われた部分に関しては真実だろうなと思いました。
ただ新たな細胞に関する「期待」が、「研究検証」を甘くしたのかもしれませんし、
「重大な間違い」に気付いた時点でその公表を急がねばならなかったというのも
その責任の重大さからよく分かります。

氏個人を知っていればまた少し観方が変わるのかもしれないですね^^
なので他の方の視点は切り口が新鮮で、目からうろこだったり参考にもなります。
(って、文系の私にははあくまでも人間性の視点でしか観ることができませんが・・;)
いずれにしてもこの件に関してはまだまだ色々出てきそうですね。

返信する
Hiroさん 遅くなりました; (wildrose)
2014-04-21 11:40:16
こちらこそお気遣いさせてしまってすみませんでした^^;
最近は、当初の目的だった日々の楽しさを綴ることよりも
報道されたニュースなどの中に感じた疑問を投げかけることの方が多くなりました^^;
でも拙い文を読んでくださって有難うございます☆

>小保方さんのことを「僕のシンデレラ」「ケビン・コスナーになって彼女を守る」

笹井氏、そんなことを言っていたのですね!
それが真実なら、もうあの会見は全然違うじゃないですかー(笑)

小保方さんにはもちろんのこと、笹井氏には上司としてまた熟練した(はずの)研究者として
やはりがっかりさせられました。

Hiroさん同様、理研が会見に二人を同席させなかったことにも首を傾げたくなります。
理研側に都合の悪いことへの口封じだと思われても仕方ないし、ここは皆一様に不信感を抱くポイントですよね。


加えて、STAP細胞の発表後のマスコミの報道の照準の合わせ方にも
(いつもながら)うんざりでした。
小保方さんの釈明会見では仰るように弁護士側からの指導でしょうか
服装からメイクに至るまでの、細かな「印象の操作」があったと言われていますね。

カメラの目を意識してわざと私生活での良きパパぶりをパパラッチに撮らせたり
大統領という立場の人でもそれをやらねばならない国もありますが
海外では有名人がPR担当にそういう指導を日常的にしてもらうことは知っていましたが
日本もなかなか・・なんて変なところで感心しました(笑)

すでに海外の犯罪捜査ドラマよろしく、「裏のある善良な人」たちが
ゾロゾロと登場するこのSTAP騒動ですが、現実はもっと陰で糸を引く怖い人たちが
いるのかもしれませんねー(震)

※アメアイ先週のぶんはチラッとだけ、今回のもまだ観ていません;
ネットで先の週の分まで観た前回の「Xファクター」と大違いな私です(どれだけ関心ないのやら・笑)
返信する
STAP祭りの余波 (Hiro)
2014-04-29 07:39:28
wildroseさん、先日は丁寧なご返信ありがとうございました。
その後、和やかな写真をいろいろアップされていたので(お元気になられたのかな)と安心しました。

STAP細胞を巡る騒動はその後、STAP論文を小保方さんの不正と断定した調査委員会の石井氏が辞任し、
あろうことか、今度は山中教授にまで昔の論文を巡る疑惑が浮上している様子。
もう、ここまで来ると魔女狩りというか、単なる足の引っ張り合いですね。
どこの暇人がネット上で延々と人の粗さがしをしているんだか・・・。
山中教授については不正などではなく、単に当時の元資料が保管されていなかっただけで、別の学者に
よると「6年以上前の資料は時効になるレベル」とのこと。
貴重な研究時間を削られて謝罪会見せねばならないとは、本当に気の毒です。
日本の科学界はなんだかおかしな空気に包まれてますね。

ところで、アメアイはその後、ごらんになっていないのでしょうか。
私は日本のFOX放送に合わせてTop6になるまで観たところです。
先日の放送で、アレックス・プレストンが「ジェーソン・ムラーズに会ってお茶した」と
発言していてびっくり!
wildroseさんにお聞きしなかったら私はジェーソンを知らなかったので、アレックスの
このセリフも素通りしていたはず。
その他、ジェシカも「アレックスの歌い方はジェーソンに似てる」と言っていたし、
やっぱりwildroseさんのご推察通りだったと納得です。
貴重な情報ありがとうございます!こういう発見も楽しいですね。
返信する
Hiroさん お久しぶりです^^ (wildrose)
2014-04-29 15:55:14
ご心配をおかけしましたが、その後罹った風邪もほぼ回復に近づいてきました☆

>STAP祭り
なるほど確かに世間の扱いは「祭り」の域ですよね;
まだ何の問題も発覚してない頃にはこちらでも「STEP細胞」とか「STOP細胞」
果ては「SKIP細胞」などと言い換えて笑い話にしてましたが、
まさか世間の嘲笑の的になるとはご本人たちも思ってもみなかったことでしょうね。

小保方さんの画像差し替論文コピペが発覚し、彼女が責められ始めた時点でも
「魔女狩りのようだ」と言われていましたが、それは違うと思いました。

ただ仰るように、ネット上で指摘され次々に発覚する問題に関しては
それに近いモノのようにも思えます。
知識のある人が面白がってやっているのか、それとも
そもそもの疑惑を撹乱する目的なのかなどと考えると、
私にはもはや何が正しいのかさえわからなくなります・・。

アメアイ・・所々飛ばしながら何とか観ています(笑)
アレックスが自作曲を初めて歌ったとき、観ていた娘と私はほぼ同時に
「ジェーソン・ムラーズ・・!」と口をついて出たくらいそっくりでしたから
彼の傾倒ぶりは相当なモノなのでしょうね^^;

ジェシカの「似ている」発言は聞き逃しましたが
アレックスがジェーソンに会えたと話していたところは私も観ましたよ^^
視聴率が落ちたとはいえ、この手の番組では「自分の曲を歌った人」に
歌手の側から番組を通してコンタクトをとることも多いですね。

番組で歌った後は候補者の曲がダウンロードされるだけではなく、
ご本家の曲も一緒にダウンロードする人が多いと聞きましたし
歌手の側にとっても一部のコアなファンだけではなく
もっと多くの視聴者に名を売ることができるビッグチャンスでもあるのでしょうね。

あまり表情豊かではないアレックスからは読み取れませんでしたが
きっとさぞ嬉しかったことでしょうね^^


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画ドラマ」カテゴリの最新記事