森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

動物たちのそれぞれの冬

2009-12-26 | 動物
今日は大掃除。
取り掛かるのが遅かったせいで、あっという間にシッポの晩ご飯
の時間になってしまった。
代わりに行ってくれた娘が、いくら待ってもシッポが来ないと
帰ってきた。

その後、夕食の支度をしながら合間合間に近所を見回りに行く。
だけど、いくら探しても何処にもいない。
駐車場の車の下から猫の鳴き声がしたので覗くと、そこでは
茶色ちゃんが寒そうに縮こまってこっちを見ている。

持っていたシッポのご飯を、車から離れた場所でやり
傍に居ると怖がって近づかないので、一旦家に戻ろうと
その場を離れながら振り向くと、一所懸命食べている。

急いで夕食を済ませ、茶色ちゃんの食事の片付けをして
またシッポを探すが、何処にもいなかった。
2・3日前から声が枯れていたし、こんな寒い夜にご飯を
食べずにいたら、野良は寒さに負けるんじゃないかと余計
気掛かりになる。

   *************************

先日の、茶色ちゃんと一緒にいた足を怪我した黒白ちゃんは
あの5日後にやっと会うことができた。
片足は確かに浮かせたままだったけれど、その他の足で元気
よく駆けてきて、体を摺り寄せてくるし、ひっくり返って
お腹をクネクネして見せる。

以前世話をした猫も、この状態からすぐに治ったので大丈夫
かもしれない。聞けば、近くの猫好きさんが寝床を用意して
面倒を見始めたようなのでひと安心。

その日の夕方の買い物帰り、少し離れた場所にある公園で
しばらくぶりのチビに会った。
普段は夕方の散歩はおじいちゃんで、朝がおばあちゃんだが
その日は珍しくおばあちゃんの方が散歩させていたので、
挨拶を済ませ「チビちゃん、今日はお父さんと一緒じゃ
ないんですね」と言うと、「亡くなったんですよ」とおばあちゃん。

言葉もなくたたずむ私に、おばあちゃんの方が「入院からあっという
間に亡くなった」状況を細かく話してくださった。
いつも丁寧に挨拶してくれたおじいちゃんが、もういないなんて・・。
この頃近くを通りかかっても、チビの姿が庭に見えず不安だった。
この前日まで動物病院に預けられていたからだったなんて・・。

「寂しくなりますが、チビちゃんのためにもお元気でいてくださいね」
と励ましにもならないことを言ってしまった私に、「ええ、この子が
私より先に逝ってもらわないとね・・」と返ってきた言葉が、心に
重く響く。

万が一そんなことになったら私が引き取りますと言いたくても言えない
自分の環境が
「チビちゃんにはもうお母さんしかいないんですから、お元気でいて
ください!」と言わせたのかもしれない。

ご高齢の飼い主さんたちには、その万が一が、高い確率で起こり得る。
そんな時に託すことができる施設が、絶対必要だと思う。
別れ際、チビから思いっきり顔を舐められながら
こんな日々がどうかもっと続きますようにと祈った。

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2 コメント

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その後.. (みなあん)
2009-12-30 01:43:01
シッポちゃんは、いかがですか?
もう、姿を見せてくれているといいのですが..。
警戒心が強く行動範囲の狭い猫のこと、少し怖いことがあって
近くに隠れているだけと信じたいです。
一刻も早い再会を、お祈りしています。

チビちゃんのおじいちゃんのこと、ショックですね。
マイケルもそうですが、命とは何と儚いものでしょう。
今はきっと、チビちゃんがおばあちゃんの支えになっているのでしょうね。

ご高齢のかたと伴侶動物の暮らしは素晴らしいと思いますが、
何かあった時に信頼して託すことができる相手や施設が必要ですし、
その為の準備を元気なうちにしておきたいですね。
イギリスやドイツのように、施設が充実している国は羨ましいです。
もちろん動物にとっては、「一生同じ家族に同じ環境で愛される。」ことが
何よりの幸せでしょうけれど。

チビちゃんとおばあちゃんの寄り添う生活が、末永く続くようお祈りしています。
そしてwildroseさんも、あまり心配しすぎて体調を崩されませんように。

今年の後半は、マイケルとのお別れと再会、そしてwildroseさんとの出会いで、
思慮浅~い私も多少は人生を深く考えるようになりました。
本当にありがとうございます。
新しい年も、またお邪魔させて下さいね。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
返信する
ご心配をおかけしました☆ (wildrose)
2009-12-30 22:17:27
シッポは、この翌日に無事見つかりましたが、
今度は私の方が体調が悪くなり、
ネットに書きっぱなしになってしまいました。
気になりながら、ご報告が遅れてごめんなさい;

シッポはやはり少し風邪気味でしたが、
ご飯も完食したので安心しました。もしかして、
>少し怖いことがあって
近くに隠れているだけ
だったのかもしれないですね(笑)
外の猫の世界は、私には分からないことだらけです。
何処がねぐらなのかも未だ分からないのですから・・。

そしてチビは・・
みなあんさんの仰る
「一生同じ家族に同じ環境で愛される。」ことが叶わず、
何度も何度も捨てられた子だから尚更、
もう二度と辛い目には遭わせたくないと思ってしまうのでしょうね。

こういう場所で、こうやって書き記すだけでも心が少し軽くなる私ですが、
いつも一緒に考えてくださる方がいてくれることが心強く、
助けられてます。

このような出会いを、マイケルが与えてくれたんだと勝手に思ってます(笑)
こちらこそ、来年もどうぞ宜しくお願いします。

みなあんさんにとって、来年が良い一年でありますように。
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