森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「多忙」が幸せだったかもしれない

2018-09-20 | 番組
昨夜の「NEWS ZERO」では、この時代に「7人に一人」の子供が食事も満足に摂れない状態にある
という現実「子供の貧困」を、特集していた。

レポートでは、そういう子供たちが通う無料の「食事付き学習塾」でボランティアをしている男性
(と言っても、まだ20歳そこそこ)の家を訪問していた。
その家庭は未だ「貧困」の中にあり、破れかけたTシャツを着た弟に食事を作るその男性の姿は
その年齢とは思えない程に細く痩せていた。

先日最終回が放送された「健康で文化的な最低限度の生活」では、主人公が訪問する家庭の「ネグレク
ト」が取り上げられていた。母親は自分中心で、長年男性と何処かに行ったまま帰らず「生活保護」目当て
に年老いた母親の介護と、彼女に預けっぱなしだった娘の面倒を見ると言って突如戻ってきた。

けれども保護手当の手続きが済むとまたも娘を放置し、娘は祖母が入所したまま帰らない一人ぼっちの家で
10日間も食べ物のない生活をしていた。観ていて腹が立ってしかたなく、何度見るのをやめようと思った
ことか。

昨夜の「過保護のカホコ」の特別版でも、母子家庭の母親は男性にふられた時だけ子供を施設から連れ戻し、
また違う男性に出会うと子供を放置すると言うことを繰り返していた。カホコが引き取ると宣言すると、
それでも子供は「お母さんと暮らしたい」と言うのだ。「健康で・・」のドラマでも同様に、そんなダメな
母親なのに、子供は「お母さんと一緒がいい」と言うのだ。

先日日記にかけなかった「透明なゆりかご」では、母親の再婚相手に性的暴力を受けていた10歳の娘の話
だった・・。観るのも辛かった。けれどもこんなおぞましいことが、闇から闇に葬られながらもきっと「現実」
としてあるのは確かだろうと思う。救いは、それを打ち明けられた母親が男性の告訴を含め「子供を守る」と
言い切ったことだった。

再婚や恋愛が悪いわけではないけれど、これらのドラマのどれもが、「女としての自分を優先」させた母親
を描いていた。
これは、多くの「母子家庭」が辿りがちな現実なのかもしれない。

私は・・と言えば、そんなどころではなかったなぁ・・と、自分の別居時代や離婚後を振り返る。
あの多忙は、そんなことを考える時間を私に許さなかった(笑)

ご近所のママ友と生協や無農薬野菜の共同購入で、冷蔵庫はいつもパンパンに物が詰まっていたし、
身内が入れ代わり立ち代わり遊びに来たし、パートの休みには「マイケルを通じて知り合った友人」
とお茶会をしたり、古くからの友人との長話に子供から怒られたり;子供たちの幼稚園や学校の行事にも
出向き、我が家に「お茶」しにくる友人もいた。
それでも合間には新聞を隅から隅まで読んでいたし、好きな音楽もたくさん聴いた。

この小さな体の一体どこにそんなパワーがあったのだろうと、思う。
私は間違いなく、「子供たち」とあの「忙しさ」に助けられたのだと思う。
関わったある人は遠くに引っ越し、ある人は亡くなり、ある人は別居中だったり離婚したり、また病を得て、
生活が激変した人も居る。

全てが懐かしく思い出せるのも、今が「穏やかな生活」だからだろうと思う。


コメント