森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

大捕り物

2015-07-03 | 動物
そろそろ出勤時間なのに、頭が痛い。
疲れすぎた身体って結構眠れないものだなと、いつも思う。

最近あまり気になる野良猫に出会わず、内心ほっとしている私。
ところが昨日、銀行のATMに行こうと急いでいた時、同じ敷地内にある集合住宅で
いつもは目が合うとすぐに逃げてしまう白黒の野良ちゃんに声を掛けられた。
その子がいた一階のベランダの柵から、しきりに上を見上げて鳴くので目をやると、
二階の窓の下にある30センチほどの幅の出っ張りに、そっくりの仔猫がうずくまっ
ていた。

親猫も上にあがったりして仔猫を咥えようとするのだけれど、二カ月弱ほどの大きさ
の仔猫が痩せた親猫には咥えたところで落とさずに降りられるわけもなく、諦めて
こちらを見ては悲壮感漂う声で訴えるように鳴く。

どうしようと思いながら、急いでいたのでその場を後にした。
休日で羽毛布団洗いなどのあらゆる家事を済ませた後だったし、本当はスーパーで少し
ゆっくり買い物をしたかったけど、ATMで用事を済ませ急いで戻った。
もしかしたら野良猫教育の一つで、もう自分で降りることができたかもしれないと
淡い期待を抱きながら。

でも戻るとそこにその子はまだいた。
ああどうしよう。
ご近所の動物好きの人に相談すると、消防署に連絡してレスキューしてもらえばいいと
言われたけれど(実は私もそう考えたりした)助けられた後に殺処分なんてことになる
のではと、躊躇した。

親猫にいつもご飯をやっている人に相談すると「どうしようもないねぇ」とそっけない。
一旦家に戻り、夕飯の支度をしながらちょくちょく窓からその場所を見ると、やはり
状況は変わらず。 親猫だけが心配そうに下から見つめている。
途方に暮れている間にもだんだんあたりは薄暗くなってきた。

思い切って消防署に電話すると、「人命に関わることでなければ動けない」と丁寧に
断られてしまった。
さてどうしたものかと見上げる私に、傍の公園でいつも花の手入れをしてくれている
Tさんが「どうしたの?」と声を掛けてきてくれたので事態を説明したところ、ご主人
に脚立に乗って捕まえてもらうように頼んであげると言ってくれた。

長い脚立が花の手入れのためにあるのだそうで、8メートルほどの長さのその場所に
楽々届き、Tさんと一緒に下で支える私に仔猫は手渡された。
でもその時には怖がる親猫は何処にも姿が見えず、仔猫はあっという間にどこかへ消
えてしまった。

ああ時間切れ;
続きはまた。

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