免疫を付けるのは医者ではない

免疫は細菌から
2011/06/07
　人間の身体は60兆個の細胞で出来ています。そして人間以外の細菌（単細胞の生物）は腸内だけで100兆個以上が共生しているそうです。

　ＮＨＫサイエンス・アイの今週は、人間の免疫を強くする腸内細菌の話でした。腸内細菌を根絶やしにすると、免疫の数値が、普通20のものが、１とか２になってしまい、腸が赤くはれ上がる病気があるそうです。腸内細菌の関係ありそうな種類30種類の内、どの細菌が欠けるとなるのかを研究している学者がいます。もう２５年これ一筋の実験ですが結局分かったのは、細菌２５種の共同作業ということでした。
　若い弟子が、その研究の延長で、その細菌にＴ細胞が触れると形が変って免疫酵素を産生するようになることを発見しました。

　その腸内細菌は、腸壁に足を埋めている細胞で、流れの速い腸内で固着しているもので、電子顕微鏡写真では逆Ｖ型に立っていました。
　悪い黴菌が体内に入ると、それに対抗する免疫が出来るとしか思っていたので、免疫を作らせる細菌がいるとは驚きでした。

　現在、ユッケにＯ－111がついて食中毒死者が出て、ユッケも禁止になりましたし、ヨーロッパでもＯー１57で死人が多数出ています。
　Ｏ－１５７を食べたって、全員が発病するわけでもなく、大多数の人には、その細菌を退治するための免疫が作られるのですが、恐ろしがって安全第一で危険なものに近づかなければ、免疫のないひ弱な人間ばかりになってしまいそうです。
　子供に手を洗え、うがいをせよ、アルコール消毒せよと仕付けていると、潔癖症の草食性人間ばかりになりますよ。

　太陽にあたると癌のおそれがあるとして、幼稚園のプールでは、日よけテントを張って、安全だと威張っているのもテレビに出ていました。
　そんな都会人間を教育するために、東日本震災があるのかもしれなせんよ。

　南洋の川のように、トイレも飲み水も一緒の生活もあります。アフガニスタンでもインドネシアでも、私たちが行って現地生活すれば、病気になります。
　アメーバ赤痢などと怖い名前が付いていますが、下痢して２日寝れば、免疫がついて何ともありません。細菌を敵視して、悪いものだと決めつけず、下痢して流せば皆同じと、不潔に耐えましょう。眼に見える不潔は、放射能に比べれば罪は浅いと考えましょう。

人間の歴史は、発展のみです。弱者は死に、強者が次の世代を作ってきました。
生きる権利で弱者こそ生かすべきだと言っていると、次の世代はどうなるでしょう？　人類滅亡への道かもしれませんね。