最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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タンチョウ

2010-02-13 02:44:49 | 鳥類

タンチョウ Grus japonensis
2007,4,30 網走市


北海道を代表する鳥。
釧路にしかいないと思っていましたが、網走市でも少数が見られるようです。
当時のデジカメではこれが精一杯。コンデジで鳥は無理がありますね


同個体(トリミング)


これも同個体(トリミング)

匍匐前進で近づいたのに気づかれて逃げていってしまった
この写真で気がつきましたが、タンチョウって尾羽が黒じゃなかったんですね

アカネカミキリ

2010-02-12 21:20:59 | カミキリムシ

アカネカミキリ Phymatodes maaki viarius
2009,6,18 網走市(超ピンボケ


ブドウ類をホストにするカミキリムシ。網走周辺ではヤマブドウの蔓に多い。
花での観察例は少ないながらあるようだが、樹液にも来るとは知らなかった
写真の樹液は後ろにヤナギシリジロゾウムシが写っていることからわかるように、ヤナギ類の樹液です。ちなみに、付近ではヤマブドウは見ていません。

ヒグマ

2010-02-11 15:51:08 | 哺乳類

ヒグマ(エゾヒグマ) Ursus arctos yesoensis
2008,6,4 斜里町


北海道で昆虫採集をするにあたってもっとも気をつけなければいけない動物。
熊鈴などでこちらの存在を気づかせてあげれば逃げていくと言うが、過去には三毛別羆事件や福岡大ワンゲル部事件などがあるので、常に危険が付きまとうことになる
特に子供連れの母熊は小熊を守るために飛び掛ってくることがあるらしい…。

この写真を撮ったときは、

子連れでした(トリミング、光量不足と怖くて手が震えているのでブレブレですが)
この時は車のすぐ近くだったのですぐ車に逃げ込みましたが、山の中で出会ったらパニックになってしまいそうで怖いです。護身用に鉈やスプレーなどもありますが、どこまで効果があるのやら

ムツアカネ

2010-02-10 22:42:10 | トンボ

ムツアカネ Sympetrum danae
2009,9,23 網走市


アカネ属では数少ない赤くならない赤とんぼ。名前の通り寒冷地のトンボだが、この辺りでは普通種の様で低地から生息し、個体数も少なくなかった。

新潟では生息地が一箇所しかなく、マーキング調査などもしたのに…。
さすがは北海道!というところですかね



アキアカネ

2010-02-09 05:36:29 | トンボ

アキアカネ Sympetrum frequens
2008,8,11 遠軽町


普通の人が赤とんぼというとこの種類を指すほどの一般的な種類。
低地から高地へと避暑の旅をすることで有名で、この個体は避暑の真っ最中(標高約1100m)

この時はすでに低地にもどる個体がほとんどのようで、帰る途中では空に多数(おそらく数百ではきかない)のアキアカネが飛んでいた。

コノシメトンボ

2010-02-08 06:52:10 | トンボ

コノシメトンボ Sympetrum baccha matutinum
2008,9,29 美幌町


これも赤とんぼの仲間。翅はミヤマアカネと同じように黒色部があるが、本種は翅の先が黒くなる端黒型。似てる種類にノシメトンボがいるが、横から見たときの胸の模様が違うことで区別できる。

ムラサキツヤ?ミヤマオオ?

2010-02-05 19:40:26 | コガネムシ・クワガタ
本日二度目の更新です。
網走は水道管が破裂して断水しているところもありますが、幸い自分が住んでるところは無事でした
道内に住んでる方は水道管の破裂に注意してくださいね。

今回は久々に標本です。
北海道のProtaetia属は図鑑によれば4種類記録されていますが、網走支庁内では2種(ムラサキツヤハナムグリとミヤマオオハナムグリ)が記録されています。
しかし、網走支庁のムラサキツヤハナムグリはミヤマオオハナムグリの誤同定の可能性が高いらしく、きちんとムラサキツヤハナムグリと同定された標本はない?らしい。

実は、手元には2008年に網走市内で採集したムラサキツヤハナムグリだと思う標本があるのですが、メスだったと言うこともあって、オスが採れるまで保留しようと思っていました。
しかし、2009年に比較的頑張って探しましたが、ついに採集できず、なんとなく今後も採集できる気がしなくなったので、皆さんに同定してもらいたいと思います

全体像↓


上翅の凹部の点刻


腹板突起(うまく撮れませんでした


写真は全てメスで、
左上 2001,7,7  新潟県長岡市産 ムラサキツヤハナムグリ
右上 2008,7,22 北海道網走市産 ムラサキツヤハナムグリ?
左下 2008,7,31 北海道網走市産 ミヤマオオハナムグリ(赤銅色型)
右下 2008,7,22 北海道網走市産 ミヤマオオハナムグリ(一般的な色彩)
網走市産はすべて同じ林道で採集。


「日本産コガネムシ上科図説」の第2巻では、
ムラサキツヤハナムグリ
 色彩・・・赤銅色から暗銅色。島嶼では多少とも黒化する。
 凹部の点刻・・・密に馬蹄型に点刻される。(図鑑の写真はおそらく上下逆さま)
 腹版突起・・・楕円形。

ミヤマオオハナムグリ
 色彩・・・濃赤銅色から暗銅色、まれに濃緑銅色。
 凹部の点刻・・・小さくまばら。
 腹板突起・・・横長の楕円形。


網走市産のムラサキツヤハナムグリと思われる個体は、凹部の点刻と腹板突起からはムラサキツヤハナムグリでいいと思うのですが、色彩がなんともいえない色で、ムラサキツヤハナムグリでは無いような色をしています。新潟県産の個体でも、色彩の個体変異がいくらかあるので、顕著な個体差の可能性もありますが、ボロなのでくすんでいるだけ、というだけかもしれません

ミヤマオオハナムグリの赤銅色型は、はじめ、2匹目のムラサキツヤハナムグリだと思っていたのですが、腹板突起からミヤマオオハナムグリだと同定しました。ただ、浅いですが凹部の馬蹄点刻は確実にあります。他の個体と見比べても点刻が多いので、もしかしたら雑種か!?とも考えましたが・・・。可能性は低そうです。

オスが採れさえすれば交尾器で同定できるのに、といつも考えていましたが、この個体の採集地ではなぜかオスの割合が少なく、1:5くらいの割合です。
他の場所では大体1:1なのになんで?

ミヤマアカネ

2010-02-05 05:51:27 | トンボ

ミヤマアカネ Sympetrum pedemontanum elatum
2009,7,12 北見市


俗に言うあかとんぼ(アカネ属)の仲間。写真の個体は羽化直後なのでまだ赤くはないですが
アカネ属は似ている種類が多いが、ミヤマアカネは翅に帯があることから区別は容易。

近年全国的には少なくなっているようですが、今回見つけたのはこんな環境のすぐ脇↓

2009,7,12 北見市

分散能力が高いのか、ここはもともと水環境がよかったのを潰したのか、後者でないことを願っているが、どうだろうか?

ヒゲナガカミキリ

2010-02-04 05:54:01 | カミキリムシ

ヒゲナガカミキリ Monochamus grandis
2009,8,7 網走市(夜間、フラッシュをたいて撮影)


前種と同じで針葉樹の立ち枯れや土場に集まるが、本種は基本的に夜行性なので灯火にもよく集まる。

そこまで個体数が多い種類ではないと思うが、網走市では前種がいないためか個体数も多く、日中活動していることも珍しくない。
網走市内では、雄の体長も小さく、個体数が多いことと関係があるかもしれない

シラフヨツボシヒゲナガカミキリ

2010-02-03 04:57:55 | カミキリムシ

シラフヨツボシヒゲナガカミキリ Monochamus rosenmuelleri
2008,8,11 遠軽町


アカエゾマツ・トドマツなどの針葉樹の立ち枯れや土場に集まるカミキリ。
個体数は多いが、北海道の特産種。

針葉樹さえあればどこにでもいる種類だと思うが、なぜか網走市内では採集できない(いない?)種類。去年はこれを採る為にだいぶトドマツの立ち枯れを見たんだけどなぁ