最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
※このブログの内容・写真の無断転載を禁止します

ゲンゴロウ

2012-10-25 22:46:27 | 水生昆虫

ゲンゴロウ Cybister japonicus
2012年採集 新潟県産

ゲンゴロウというとゲンゴロウ科(コツブゲンゴロウ科なども)の総称としても使われることが多いが、コイツはまさに正真正銘のゲンゴロウ。
和名がゲンゴロウだと紛らわしいのでナミゲン・ホンゲン・タダゲン・オオゲンなどの呼び名もある。ちなみに私はナミゲン派です。

写真の個体は左がオスで右がメス。オスはメスを掴む為に前脚に吸盤があり、メスはオスに掴まれやすくなる為に鞘翅に皺が沢山入る。
なのでオスは光沢があり、メスはあまり光沢がありません。

オス背面。


メス背面。

他の種類のゲンゴロウでもメスは点刻が荒かったり、筋が入ったりするものがいますが、同様の理由と思われます。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
メスの背中 (Harpalini)
2012-10-26 11:41:39
メスの背中の微細構造が顕著になってつや消しになる例はゴミムシでは沢山あります。オスだけ腹板が凹んでいるのもあります。凹みに微毛まで生えてます。デオキノコのオスは、中胸の腹側に長い毛がはえていています。勿論何の最中にずり落ちないためでしょう。各虫で色々工夫してます。
返信する
私も断然ナミゲン派です! (源五郎)
2012-10-26 15:40:35
タダゲンもまあ、アリかなあと思いますが、個人的にはオオゲンはちょっと抵抗ありますね。
それはそうと、私は、メスの翅に皺があるのは、交尾そのものがメスにとって負担になるので、くっつきにくくするためだと思っていました。確か、メススジゲンゴロウ属の翅の皺と、オス前脚の吸盤との関係の論文があったように思いますが、その結論を勘違いしていたのかなあ・・・
返信する
Harpaliniさま (wata)
2012-10-28 00:36:24
ゲンゴロウがゴミムシに近縁と言われるのはこのようなことも関係しているのでしょうか?
それにしても繁殖の戦略は様々ですね。
返信する
源五郎さま (wata)
2012-10-28 23:57:20
名前はやはりナミゲンですよね!ゲンゴロウは本種が基準?なのに本種にオオとつくのはちょっと変ですしね。
鞘羽の皺ですが、つかまりやすくしている説と両方あるようで、現段階の私では判断しかねます…。
メススジゲンゴロウやゲンゴロウモドキのような明瞭な溝が入るものは吸盤ではくっつきにくそうですし、ナミゲンのような細かい皺だとくっつきやすいようにも思えます。
それぞれの種類で戦略が違っているのかもとも思いましたがどうでしょう?
件の論文、私も探してみてみたいと思います。
返信する

コメントを投稿