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最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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スネアカヒメドロムシ

2014-03-14 10:38:29 | ヒメドロムシ

スネアカヒメドロムシ Optioservus variabilis
2012年9月採集 新潟県産

本種は色彩変異が大きく、全体が橙色になるものから四紋になるもの、真っ黒になるものなどが見られる。
この辺りの種は未だにまったくわからないのでこれも本当にスネアカかどうか…。

とりあえず手元にあったものを適当に撮ってみた。今年はきちんと標本も撮ろう。

アカツヤドロムシ

2013-09-18 09:08:14 | ヒメドロムシ



アカツヤドロムシ Zaitzevia rufa
2013年9月 新潟県

今回採集した場所は昨年採集した場所から直線距離で7~8kmほど離れているが、同じ山塊の河川で、この山塊では広範囲に生息している可能性が高い。採集地の標高は700mほど。
この場所では1時間ほど採集したが、ヒメドロムシは本種のほかにはOptioservus属(スネアカ?)が2頭採集されただけで、ヒメドロムシは非常に少なかった。ちなみにハコネサンショウウオは確認できず

この環境は今まで採集してきた場所と異なり、本種は結構生息環境の幅が広いのでは?と思う。
特に河川の上流域では広く生息している可能性が高いように思うので、今後は様々な山塊の沢に入って調べていきたいと思う。

ケスジドロムシ

2013-06-26 23:39:41 | ヒメドロムシ

ケスジドロムシ Pseudamophilus japonicus
2013年6月 新潟県

外灯下にて。

もう夏のヒメドロが出てくる季節になってしまった…。
今年は動ける時間が少ないので広範囲をサッとやるか狭い範囲を重点的にするかで迷うな

新潟県のヒメドロリスト(仮

2012-11-24 22:36:41 | ヒメドロムシ
10月以降、止水域ばかりに行って、すっかりヒメドロムシと離れてしまっていた
最近は中々時間も取れず、いつまとめられるかもわからないので、とりあえず備忘録として、手元にある新潟県のヒメドロムシを羅列してみる。
文献記録はのちのちまとめるので、とりあえずは家にある採集品を…。

・ハバビロドロムシ[Dryopomorphus extraneus]
・ヒメハバビロドロムシ[Dryopomorphus nakanei]
・ミヤモトアシナガドロムシ[Stenelmis miyamotoi]
・ゴトウミゾドロムシ[Ordobrevia gotoi]
・アカモンミゾドロムシ[Ordobrevia maculata]
・キスジミゾドロムシ[Ordobrevia foveicollis]
・ホソヨコミゾドロムシ[Leptelmis parallela]
・アヤスジミゾドロムシ[Graphelmis shirahatai]
・クロサワドロムシ[Neoriohelmis kurosawai
・ツヤヒメドロムシ[Optioservus nitidus]
・ヒメドロムシの一種(セアカヒメドロムシ?)[Optioservus sp.]
・ヒメドロムシの一種(スネアカヒメドロムシ?)[Optioservus sp.]
・ヒメドロムシの一種(クロマルヒメドロムシ?)[Heterlimnius sp.]
・ケスジドロムシ[Pseudamophilus japonicus]
・キベリナガアシドロムシ[Grouvellinus marginatus]
・ツヤナガアシドロムシ[Grouvellinus nitidus]
・ツブスジドロムシ[Paramacronychus granulatus]
・ホソヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria gotoi]
・マルヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria ovata]
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis]
・ツヤドロムシ[Zaitzevia nitida]
・ミゾツヤドロムシ[Zaitzevia revalis]
・アカツヤドロムシ[Zaitzevia rufa]

今、家にあるのは上記の23種類。この中で問題になるのがOptioservus属とGrouvellinus属。
Grouvellinus属はキベリとツヤしかいないが、この2種は見れば見るほどわからなくなってくる
山形県産との比較もしてみるが、正確な同定にはどこか決定打が足りない感じ…。しかし2種とも採集はしていると思う。

Optioservus属に関してはもうさっぱり。お手上げ状態です。
県内の記録ではセアカとスネアカが記録されているので、この2種かなとも思うが、山形の例(Optioservus属の未記載種)もあるのでなんともいえない感じ。
記録元となった個体も要検討かも。

いつかは手元の標本を綺麗な画像できちんと紹介(そして同定をしてもらう)ができたらいいなと思ってますが、技術・機材の不足で綺麗な写真が撮れません
微小な昆虫類などを綺麗に撮る方法・道具などを教えていただければと思います

アカツヤドロムシ、再び

2012-09-08 13:02:49 | ヒメドロムシ

アカツヤドロムシ Zaitzevia rufa
2012年9月採集 新潟県産

長岡市で念願のアカツヤドロムシを採集してから一月。
新しい種を求めて県内各地を点々としていたら意外なところで追加のアカツヤドロムシを採集。
採集地は標高700mほど。今まで低山帯でのみ確認していたので、まさかこの標高で採れるとは思わなかった(しかし、栃木では1000m以上の場所でも採集されているらしい)
そしてさらに驚いたのが流木で採集されたこと。

貴重?な生態写真。もっと綺麗に撮りたかったが、この後走り出したので焦ってすぐに捕獲


採集環境。左下の岩に挟まった流木の裏面についていた。


今まで採集した場所はヒメドロムシに共通点があまり見られないが、ほとんどの場所でハコネサンショウウオの幼生を確認している。
ハコネサンショウウオの産卵場所は伏流水と言われていて、その辺りはアカツヤドロムシの生息環境と一致する。
ハコネサンショウウオがいれば必ずいるとは言いがたいが、いる可能性は高いと思う。


ハコネサンショウウオ Onychodactylus japonicus

この場所でも複数確認できた。

ミヤモトアシナガミゾドロムシ

2012-08-27 20:02:47 | ヒメドロムシ

ミヤモトアシナガミゾドロムシ Stenelmis miyamotoi  
2012,8,25採集 新潟県下越地方産

大きさ3mmほどのヒメドロムシ。
中流~下流に生息している。近縁種にアシナガミゾドロムシ[Stenelmis vulgaris]がいるが、肩の張り出しが無いことによって区別される。
ヨコミゾ・ホソヨコミゾと同じように、アシナガとミヤモトアシナガは同一種の短翅型と長翅型との話もある。
肩が張り出しているものが長翅型でなで肩のものが短翅型になる。



ホソヨコミゾドロムシ

2012-08-23 14:12:43 | ヒメドロムシ

ホソヨコミゾドロムシ Leptelmis parallela
2012,8,21採集 新潟県中越地方産

大きさ2.5mmほどのヒメドロムシ。
中流~下流に生息している。近縁種にヨコミゾドロムシ[Leptelmis gracilis]がいるが、肩の張り出しがあることによって区別される。
しかし、ヨコミゾとホソヨコミゾは同一種の短翅型と長翅型との話もある。
植物の根ぎわや流木についてるようだが、写真の個体は灯火に飛んできたもの。

新潟県内では「新潟県のドロムシ類」にてヨコミゾドロムシが下越から記録されているが、本種は記録されていない。
なので新潟県未記録かと思ったが、野村鎮コレクションのデータベースを見ると、ホソヨコミゾドロムシのパラタイプに下越産(1960,9,11採集)のものが指定されていた。
本種もツヤドロムシやツヤナガアシドロムシのように「新潟県のドロムシ類」が出たあとに記載されているので、ヨコミゾとして記録されたが、実はホソヨコミゾだったのかと思ったが、写真を見る限るは「新潟県のドロムシ類」のヨコミゾはヨコミゾドロムシでいいように思う。
しかし、「新潟県のドロムシ類」で記録されているものは1960年5月から約一年間のものが基になっているようなので、ホソヨコミゾの記録が抜けてるのもおかしい気もするのだが…?結局はよくわかりません。

それにしても本種が中越で採れるとは。この前の下越遠征とはなんだったのか

念願のアカツヤドロムシ採集!

2012-08-11 19:10:34 | ヒメドロムシ

アカツヤドロムシ Zaitzevia rufa
2012,8,10採集 新潟県長岡市

というわけで、ついに念願のアカツヤドロムシを採集することが出来ました
長岡で採集されたと聞いたときから何時間川に入ったことか。これでやっと長岡で採集されているヒメドロムシ全部を自己採集したことになった。
そもそも採集している人間がほとんどいないので、初めからほぼ自分の採集品=長岡の記録ではあったんですがね

そしてうれしいことにこの個体を採集した場所は、河川こそ去年採集された場所と同じではあったが一応環境も異なる別の場所。自分で見つけた新産地!
やっぱり昆虫採集は前情報などなしで、自分で予想しながら見つけることが醍醐味ですね。
昨年の記事はこちら。今回の採集で少しは自信が取り戻せたかな。


さて、これで長岡のヒメドロは全部採集したわけだが、こうなって来ると次は記録がないものを狙いたくなる。
県内で記録があり、長岡で記録が無い種類は
・アシナガミゾドロムシ[Stenelmis vulgaris]
・ミヤモトアシナガミゾドロムシ[Stenelmis miyamotoi]
・ヨコミゾドロムシ[Leptelmis gracilis]
・セマルヒメドロムシ[Orientelmis parvula]
・スネアカヒメドロムシ[Optioservus variabilis]
・セアカヒメドロムシ[Optioservus maculatus]
・キベリナガアシドロムシ[Grouvellinus marginatus]※文献上での正式な記録はなし
・ホソヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria gotoi]
の8種類。

スネアカ・セアカは標高的に厳しいかもしれないが、他の種類はまだ可能性があるかもしれない。
特にホソヒメツヤはどう考えてもいないわけが無いと思うのだが、なぜかいない。ホントにいない。
当面はコイツが目標か…。

アヤスジミゾドロムシ

2012-08-04 20:30:28 | ヒメドロムシ

アヤスジミゾドロムシ Graphelmis shirahatai
2012,8,1 新潟県長岡市

ついに採集した念願のヒメドロムシ!と言いたいところだが、この数日前に灯火でそこそこの数を採集してしまったので感動は薄かった
それでも水中で流木についている本来の姿を見れたのはうれしかったこれで長岡で記録があるヒメドロはアカツヤドロムシを残すのみ。
…本当はこの日もアカツヤ狙いだったのですが見事に空ぶりました。


灯火に来たアヤスジ。トリミング
2012,7,26 新潟県長岡市


電池式といえどブラックライトは優秀ですね。