goo blog サービス終了のお知らせ 

最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
※このブログの内容・写真の無断転載を禁止します

ワモンナガハムシ

2018-04-10 19:28:01 | その他甲虫

ワモンナガハムシ 
2018年4月 新潟県

久々に天気が良かった今日。やっとギフチョウを確認しました
春本番ですが、山にはまだまだ雪も多く、通れない道も結構あった。

写真のワモンナガハムシはマユミなどに集まるハムシの普通種。
まだ新芽が伸びきっていないものにも集まるので、本種が多数網に入ると今掬ったのはマユミだったんだなとわかる。
斑紋の変異も大きく、前胸背の筋はないものもある。写真では見えない白い紋も流れるものがあるが新潟では未確認。北海道では結構な頻度ででたんだけどなぁ。

ツツオニケシキスイ

2015-12-05 23:30:00 | その他甲虫

ツツオニケシキスイ Librodor subcylindricus
2014年6月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:3.6-6mm

斑紋が特徴的なケシキスイの仲間。
樹液や土場で見られるが、キノコで多数採集したこともある。

細長い体型と斑紋で区別は容易。


撮影後、ゴミや埃が気になったので筆で掃除をしたら脚がふっとんでいってしまった
仕方が無いのでこんな写真で。

クロルリゴミムシダマシ

2015-12-04 23:42:39 | その他甲虫

クロルリゴミムシダマシ Metaclisa atrocyanea
2014年6月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越○、中越○、下越○、佐渡×、粟島×
体長:10mm内外

ブナ帯に生息するゴミムシダマシ。
太目のブナの立ち枯れで見られることが多い。

光沢のある深い青が非常綺麗な種類。
似ている種類は数種いるが、分布は重ならない。

コマルキマワリ

2015-12-03 23:19:39 | その他甲虫

コマルキマワリ Elixota curva
2014年6月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越○、佐渡×、粟島×
体長:8mm前後

平地から低山帯に多いゴミムシダマシ。
細めの立ち枯れや部分枯れなどで見ることが多い気がする。

特に似ている種類はいないかな?
頭が下向きなのも特徴。

モンキゴミムシダマシ

2015-12-02 22:39:57 | その他甲虫

モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi
2014年6月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄(別亜種)
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:6-7mm

低山帯に多いゴミムシダマシ。
キノコに多い普通種というイメージだが、あまり採ってない。夜間にサクラの切り株で群がっているのは見たことがある。

近縁種にオオモンキゴミムシダマシ[D. niponensis]というものがいるが、前胸背板の形状や体の幅などから区別は容易。北海道から九州まで分布するようだが私は未採集

ヒメホソハマベゴミムシダマシ

2015-10-31 22:05:54 | その他甲虫

ヒメホソハマベゴミムシダマシ Micropedinus pallidipennis
2014年4月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越○、佐渡×、粟島×
体長:3-4mm

海浜性のゴミムシダマシの仲間。
ゴミや流木、海鳥の死骸の下などで見られる。

写真の通り、色彩にはバリエーションがあり、真っ黒から橙色まで段階的に変化する。
近似種に少し大きめのホソハマベゴミムシダマシ[M. algae]体長4.5-5mmがいる。
が、いまいち図鑑の解説文を読んでもしっくりこない。

以下、図鑑に書かれている形態を。

ヒメホソハマベ…複眼は上部が比較的小さい(?)
        小楯板は大体四角形(ホソハマベもほぼ四角形)
        上翅は点刻を疎布するが、列状にならない(ホソハマベも列状にならない)
        附節は先端節を除いてやや葉片状(ホソハマベも同じ感じ)

ホソハマベ………背部全体に大点刻を疎布(ヒメホソハマベよりは強めな気がする)
        前胸背板側縁はややまるく、ごく細く縁どられる(ヒメホソハマベも同じ)
        基縁前両側に小押圧部がある(ヒメホソハマベも同じ)
        上翅は全面強く点刻される(ヒメホソハマベより疎らな気がする)
        前脛節は下面に太短棘を密生(ヒメホソハマベよりは顕著だが両種共にある)

こんな感じで解説文だけでは決定打に欠ける気がする。大きさは目安にはなるだろうが個体差も考えると決定打にはなり得ないと思う。
採集個体を見る限り、雰囲気で2種とも採っていることはわかるのだが…。
パッと見て違うのは前附節の太さと、前脛節の棘(附節の付け根)、あと触角もちょっとちがうかなという感じ。

ルリゴミムシダマシ

2015-10-30 23:34:46 | その他甲虫

ルリゴミムシダマシ Derosphaerus violaceipennis
2014年6月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越○、佐渡×、粟島×
体長:14-16mm

低山帯の雑木林に多いゴミムシダマシ。
立ち枯れや伐木に集まる。日中でもよく見られるが、基本的には夜行性で、夜間はナラの立ち枯れで多数見ることがある。

大型のゴミムシダマシの仲間ではキマワリについでよく見る種類。
同属には本種を含め3種類いるが、アラメゴミムシダマシ[D. chinensis]は名前の通り、上翅が荒目状。ヒメルリゴミムシダマシ[D. exularis]は沖縄(八重山諸島)に分布し、分布は重ならない。


ヒメコメツキガタナガクチキ

2015-10-29 23:31:33 | その他甲虫

ヒメコメツキガタナガクチキ Synchroa melanotoides
2014年6月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国。九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:8.2-13mm

平地~低山帯にかけて広く生息するヒラタナガクチキムシ科の1種。
やや細めの広葉樹の枯れ枝などを叩くとよく落ちてくる。

特に似ている種類は無し。近縁のナガクチキムシ科(本種も昔は一員だったらしい)にはちょっと似ているものもいるが、あくまでちょっと。
Webで調べると近似種にコメツキガタナガクチキというものがいると書かれているところもあるが、日本産ヒラタナガクチキムシ科は1種のみなので勘違いだろうと思う。(参考

それにしてもヒメと付くからには一回り大き目の種類もいても良いと思うのだが、なんでだろう?


※訂正(2015,10,29)
ナガクチキムシ科にコメツキガタナガクチキ[Paramikadonius crepusculus]というのがいたのを忘れていた過去に採ったことあるのに。
でも本種とは特に似ていない。

ヒメナガニジゴミムシダマシ

2015-10-28 19:38:55 | その他甲虫

ヒメナガニジゴミムシダマシ(ナガニジゴミムシダマシ) Ceropria induta
2014年6月採集 新潟県産


分布:本州、四国、九州、沖縄
県内:上越×、中越○、下越○、佐渡×、粟島×
体長:10mm前後

低山帯に多いゴミムシダマシの仲間。
立ち枯れや伐採木に集まる。キノコを食べるというが、キノコが生えていない材でも見ることが多い。

太陽光の下で見ると綺麗なのだが、室内であの光沢を出すのは難しい…。
体に厚みがあるので、深度合成しないとピントが合わないのも難点。これは絞り値F20で撮影。

Ceropria属は原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)によれば国内に4種生息する。
どれもよく似ているが本種と一番似ているのはホソナガニジゴミムシダマシ[C. striata]だろうか。
区別点は前胸背板側縁の形状や触角の形状が挙げられているが、これは比較対象がないと難しいかも。色彩も多少違うようだが、生きているときと標本とでも色変わりはしないのだろうか?
今回は、「中・後脛節は内側中部がややえぐられ内湾」との記述(ホソナガニジには記述なし)から本種と同定したが、雌雄差とかではないですよね


※追記(2017.2.2)
日本産ゴミムシダマシ大図鑑にて新称が与えられたので、新称に変更。
「中・後脛節は内側中部がややえぐられ内湾」との記述は、予想通り雌雄差のようでした

オオサビイロモンキハネカクシ

2015-10-27 21:41:08 | その他甲虫

オオサビイロモンキハネカクシ Ocypus scutiger
2012年6月採集 新潟県産


分布:本州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:20-24mm

大型のハネカクシの仲間。
詳しい生息環境などは不明だが、低山帯のブナ林内で歩行中のものを採集。

腹部の黄色い斑紋が特徴的。近似種にサビイロモンキハネカクシ[O. dorsalis]がいるが、大きさ、前胸背板の幅と長さの比率から本種と同定した。
サビイロモンキの前胸背板は幅よりも長いが、本種は幅と長さがほぼ同じとのこと。