愚図

2023-10-29 18:46:05 | 研 ナオコ
研ナオコ



あの娘が アンタを好きだって
こっそりあたしに 打ち明けた時
友達だものまかせときなよ!なんて
心にもない事 云っちまった
あの娘はまつ毛が 自慢の娘で
瞬きしながら 人を見るのさ
比べてみたって 仕方がないよなんて
独りで勝手に 決めていたっけ
アタシって本当に 愚図なお人好し

あの娘に アンタを逢わせたのは
アンタと行きたかった コーヒーショップ
仲良くしてよいい娘だから!なんて
ふたりを笑わせて ばかりいたっけ
あの娘は精一杯 おめかしをして
アタシは色の褪せた ジーパン姿
一人で矢鱈喋って ばかりいたから
目の前のコーヒーも 冷めたしまった
アタシって本当に 愚図なおせっかい

早く独りに なりたかったよ
そして何処かで 泣きたかった
急に重たい 心の中に
二人の笑声 遠くに聞こえた

喉まで出かかった 言葉だけれど
云わずに先に 帰って来たのさ
本当はアンタが 好きだなんて
今更云える訳 ないじゃないの
アタシって本当に 愚図なおばかさん 





演技と表現、パッと見、同じでも、実は全然アプローチが違うものです。

例えば、「良い子」・・・

まるで仮面をかぶるように良い子を演じる「演技」と、自分の中の人間的な良い部分を引き出し外に表そうとする「表現」とは、似て非なるものです。

21世紀型美人などとも一時言われた研ナオコさんは20世紀にひとつの歌の世界を作り上げました。

ちょっと暗く、感受性が強く、幸せになりきれない・・・そんな女性を演技ではなく歌で表現した歌手です。

”愚図”というマイナスのイメージの女性が主人公というのは、作詞された阿木燿子さんの感性、そんな意外性を音として具現化した作曲家の宇崎氏もさすがですし、

作品を包み込み歌った研ナオコさんの歌唱力も注目に値するものでした。

普段はあっけらかんとした明るさが持ち味の研さんが見せる暗い女性のイメージ、このギャップが新鮮な驚きを生んだのかもしれません。

研さんが歌い始めると独特な世界が生まれませんか。

21世紀型美人が21世紀にもまだまだご活躍なのは、とても嬉しいですね。

ついでに、22世紀まで!・・・ちょっと無理でしょうね。 (* ´艸`)クスクス












































































































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