どんぐりッ子 

2023-09-25 22:30:41 | 森昌子
森昌子 



あこがれの住む街に 雨が降る
ふるさとの空が 遠くなる
つらいけれども 歌おうよ
明るい声で こころの歌を
虹はかがやく 七色に
雨が晴れたら
寂しさに 耐えて行けば
いつか花も咲く 
ただひとり.歌いながら
明日の道へ歩こうよ
・・・・・・・・・・..



田舎娘のお手伝いさん(織本はつ)と、親の愛情に恵まれない都会の子供(加治木家の次男の勝美)との友情物語「どんぐりッ子」は、森昌子さんの

「芸能生活五周年記念映画」として1976年公開されました。

この作品、もともとは1954年に「小説新潮」に掲載された由起しげ子の「女中ッ子」が原作で、映画としても同タイトルで日活から1955年公開されています。
 
(織本はつは左幸子、加治木勝美は伊庭輝夫が演じています)

そういう意味で、「どんぐりッ子」は「女中ッ子」のリメイク版ということになるわけですが・・・

ところで、「どんぐり」と言えば童謡「どんぐりころころ」が浮かんできます。

どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあ大変
どじょうが出て来て こんにちは
坊ちゃん一緒に 遊びましょう

どんぐりころころ よろこんで
しばらく一緒に 遊んだが
やっぱりお山が 恋しいと
泣いてはどじょうを 困らせた

この「どんぐりころころ」の作詞者は、故 青木 存義(あおき ながよし)さんです。

青木さんの家は今で言うセレブ家庭、広い敷地の中には、ドングリの木があって、池があって、そこには、ドジョウもいたそうです。

ですから、この歌詞、青木さんの子供時代と重なるようですが、突然の終わり方が、気になります。

そこから想像するのですが、もしかすると、この「どんぐり」というのは女中さんか丁稚さんでは?、そう考えると納得出来ます。

どんぐりが坊ちゃんで、ドジョウが奉公先の人。
 
池が奉公先で、坊ちゃんを奉公に出します。
 
大変だ!と坊ちゃんは慌てますが、奉公先の人は坊ちゃんをかわいがってくれました。
 
坊ちゃんも、しばらくは良かったんですが、「やっぱり、家に帰りたい!」と泣いてしまったので、奉公先の人は困ってしまった。

なんて・・・

突然、終わってしまうのは、坊ちゃんに、自分の人生、その後の人生を、考えてみてほしい、というメッセージかな、と受け取りました。

周りの人から、愛情を受けているという事実、ただ、泣いても何も変わらない、ということ。

甘えているだけでは、どんぐりのまま。

そこから、しっかり根をはって、どんぐりがたくさんなる、大きな木になってほしい!!と、勝手に解釈してみました。

















































































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