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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#17.3957-17.3959

2013年06月11日 |  / 万葉集

6/11
「辺鄙なる地方を治めと大王の命ずるままに任官す()」
「青丹よし奈良山過ぎて泉川清き河原に馬駐トドめ別る()」
「運がよく還ってくるよう無事祈り待っていてよと語らひ別れる()」
「その日をば最後となれる道遠く隔だててあれば恋しくもあり()」
「逢いたいと思い間に使い来ていい知らせかと問えば悲報が()」
「不吉なる戯言なるか愛すべき汝弟ナオの命ミコトが何したことか()」
「すすき穂や萩のにほえる家の庭踏むこともなく逝けりと告げる()」
「いうところ故人は花草好みたり多くを植えて花薫るらし()」
「朝庭に出で立ち平ナラし夕庭に踏み平らげず里を往き過ぐ()」
「佐保山に火葬するゆえ里を過ぎ佐保の山にと葬られると()」
「足引の山の木末コヌレに白雲が立ち棚引くとわたしに告げた()」


「天ざかる 夷治めにと 大王の 任マケのまにまに 出でて来コし 我を送ると 青丹よし 奈良山過ぎて 泉川 清き河原に 馬駐トドめ 別れし時に 好去マサキくて 吾アレ還り来む 平らけく 斎イハひて待てと 語らひて 来コし日の極み 玉ほこの 道をた遠み 山川の 隔ヘナりてあれば 恋しけく ケ長きものを 見まく欲り 思ふ間に 玉づさの 使の来ケれば 嬉しみと 吾アが待ち問ふに 妖言オヨヅレの 狂言タハコトとかも 愛ハしきよし 汝弟ナオの命ミコト 何しかも 時しはあらむを はたすすき 穂に出ヅる秋の 萩の花 にほへる屋戸を 《言フハ、斯ノ人、為性ヒトトナリ花草花樹ヲ好愛コノミテ多ク寝院ノ庭ニ植ヱタリ。故レ花薫フ庭ト謂ヘリ。》 朝庭に 出で立ち平(なら)し 夕庭に 踏み平らげず 佐保の内の 里を往き過ぎ 《佐保山ニ火葬ヤキハフリセリ。故レ佐保ノウチノサトヲユキスギト謂ヘリ。》 足引の 山の木末コヌレに 白雲に 立ち棚引くと 吾アレに告げつる(長逝ミマカれる弟オトを悲傷カナ
シむ歌一首、また、短歌 #17.3957)」

「好去マサキくと言ひてしものを白雲に立ち棚引くと聞けば悲しも(#17.3958)」
「ご無事でと言ってくれるも雲になり立ち棚引くと聞けば悲しい()」

「かからむとかねて知りせば越の海の荒磯アリソの波も見せましものを(#17.3959 右、天平十八年秋九月ナガツキの二十五日、越中守大伴宿禰家持が遥かに弟の喪を聞き感傷カナシみてよめるなり。)」
「こうなると前から知れば越前の荒磯の波を見せてあげたのに()」


おせいさんのエッセィ1-3

2013年06月11日 | 日めくり帖

6/11
「男きてなれ顔に寄る日を思ひ恋することはもの憂くなりぬ(与謝野晶子)」
「おせいさん絶賛をする上の歌中年頃の歌であるらし(凄みがある)」
「おっちゃんがお酒を提げてまたも来た図々しくも遊びましょうと()」
「中年は酒天童子になりたけれ姫様さらい食ってみたいと(中年は出口がないので、そのストレスを発散させるには)」
「長風呂が終われば次は何をする濡れたる髪を乾かしたりして(『イブのおくれ毛』)」
「殿様の奥方三十路になるころにおしとねすべりしたというなり(奥方が次の彼女を選んでいくと)」
「プレイボーイなどとよばれるひとなりし(『何を以て松鶴師匠に劣るべきわが老い先はプレイボーイに』)」
「大阪でショウバイニンとはほめことばツトメニンとは貶し言葉と()」
「四畳半判決なるは不可解で毒性のない猥褻ワイセツありか(『お袖なる女可愛く描きおり文章などもうまいと褒める』)」
「このエセー六年分の連載をまとめたもので四つの題が(『女の長風呂Ⅰ・Ⅱ』、『イブのおくれ毛』、『ああカモカのおっちゃん』)」
「なれてきてアッと思うが減りたるかテンション下がる達意の文に()」