暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

老猫といっても、、、、

2011年11月16日 23時17分35秒 | 日常


イギリスBBCテレビでクリント・イーストウッドの深夜映画を観ていてふと横を見るとさっき居間のドアを開けて入ってきたうちの老猫が座って何かを見ている。 かわいいネズミである。 上を向いて歯を剥いているように見えるけれど苦しみもなかったように死んでいる。 で、うちの猫は別段それに興奮しているようでもないし、それとじゃれる風でもない。 ネズミは傷ついてはいなし、それにその獲物を自分で喰うつもりもないようだ。 ただ座って眺め、時々頭をフロアに下げて下から覗く風でもある。 居間で取ったものではないのは映画を観ている間にあたりを駆け回ることもなかったからこれはどこかから獲ってきたもので、これはこちらに獲物を見せに来たということなのだ。 でなければその辺に放っておくか隅にでも片付けるかするだろう。 大抵夜中の今頃は私のいるところについてきて横の座布団に座るか膝の上で眠るかだ。 普段より妙に落ち着いている風でもある。 どうだ見てくれとでもいうのだろうか。

この猫が動物を獲るというのはしょっちゅうではないけれど昔はあった。 蛙などとは戯れてはいても獲るというものでもなく、蜘蛛は獲って遊んだけれどあまり好きではないようだ。 動物の本能が獲るということをさせるのだろうか。 夏などは裏庭の大きな蛙を溝のそばで待ちわびている風でもある。

この1年ほど台所でガスレンジや流しの裏などを時々考え深げに、また興味深くじっと眺めていることがあった。 4,5年前には昔ながらのネズミ捕りでチーズを餌に物置の小さなネズミを取ったことがあったがそれ以後は何の気配も問題もないのだから多分これは台所で仕留めたものだろう。 これをぼけーとテレビを見ている主人に見せ付けに来たのだ。 眺めたりすかしたりするけれど噛み付いたりじゃれたりする風はない。 だからティッシュを2,3枚とってネズミに近寄り尻尾をティッシュでつまんでオバサン猫の頭をなでて裏の生ゴミのコンテナーに棄てた。

13歳のオバサンからもう婆さんになる猫では最近は獲物をとることはなかったからここに来て動きのすばやいネズミに対応できるだけの動きが取れるのには少々感心もし、獣医から2kgは落とすように言われているちょっとダブダブ気味の体でも動けることを証明したことになる。