仏課長

　今朝、職場の最寄り駅について、地下道を歩いていると、前から見覚えのある人が歩いてきた。

　うちのI課長だ。眼の見えない人の腕を支えながら、私が来た地下鉄駅のほうへ向かって歩いている。

　万人に親切なんだな、と朝から感服する。

　私は化粧室でイヤホンを仕舞ったり、髪を梳かしたりしたのち、職場に向かって歩き出したところ、ちょうどI課長と出くわした。

　私「おはようございます。人助けしてはりましたね」
　I課長「いや、さっきうちのビルの入り口で迷ってはって。駅に行きたいっていうからお連れしてきたんですわ」

　と、にこにこしている。

　そういえば、このあいだ、石川県のサポートにうちの職場から応援に一名１週間行かないといけなくなったときも、Ｉ課長が率先して（？）行っていた。ちょうど決算期で今期と来期の狭間で一番忙しい時期の忙しいＩ課長しか行く人がいなかったの？と思わず職員にきいたくらいだ。

　それでも現地からのメールには「充実した時間を結構楽しくやっています」と書かれていた。

　おととい、Ｉ課長がこの月末にポリープを切除する手術をするということで２日間の休暇届けが出ていることを知った。ストレスためすぎなんじゃないだろうか････

　今朝の話を隣のＮ主事に言ったら、

　「仏ですね」　と返事がかえってきた。

　ほんとだ。仏だ。来期も引き続きうちの課の課長をやってくださると思う。

　無理しないで自分の身体も大切にしてほしい。

　写真はきょうの宇治川。一昨日よりも３０分早い快速の窓から。