ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

デパートの美術展

2009-01-15 | art/exhibit/museum

今年初めて行く美術展はデパートから。東京駅で友人と待ち合わせ、まずは私が招待券を持っていた日本橋島屋で開催中の美術展へ向かいました。
正面玄関を入った所にはご覧のようなユニフォームの「ローズちゃん」がお出迎えです。正面ホールの展示でも歴代ローズちゃんが勢ぞろいしていました。いままで気が付きませんでしたが、ローズちゃんって島屋のマスコットドールだったのですね。友達は知っているのが当り前ふうに言うもんだから、そうよね、なんて知ったかぶりして答えてしまいましたけど。
キャラクターとかマスコットなど、特に意識して集めたことがないせいでしょうか。歴代のローズちゃんを見ている内に、知らずに長年親しんでいた気がしてきました。意識しなくても頭のどこかに記憶が蓄積されているのかもしれませんね。
一たん知ってしまうと愛着心がわいてきます。
バービーやリカちゃん人形を集める子供のように、そのシリーズを欲しくなってしまいました。
ローズちゃんの時代背景が微妙に私の個人史の一部分と重なってしまうんですもん。

ローズちゃんのうまれた時代が東京オリンピックの年の前後だとすると、そのころの自分がスッと浮かびあがってくるし、あのころ宣伝等に関わった人は、きっと私の親かそれよりすこし若い人たちなのかなぁ、と繋がってきます。(私の年を逆算で計算しないでね!気持ちは若いままですも~ん!)
何度も野暮ったいと思った、昔から変わらぬバラの花の包装紙。時代の経過に媚びないその包装紙は、私の心のなかでローズちゃん人形と共に愛着のあるものに変わって来ました。あぁ、そんなお年頃になっちゃったってことかなぁ。
 
                                                      
歴代ローズちゃん

   

入口から横道にそれてしまいましたが、そのあと目的の8階会場まで行きました。
ガレ・ドーム・ラリック展  アール・ヌーヴォーからアール・デコへ ~華麗なる装飾の時代~

昨年もたしか「麗しのベルエポック展」から始まったと思いますが、目を楽しませてくれる美しき古き時代の装飾ガラスは新年に相応しいのでしょう。あのころの、決して増える事のない壊れ易い作品が、これほど多く残されているとは、全く信じられない程すごい。花器、ランプ、ブローチ、香水瓶、ティアラ、化粧セット、ドレス、と、時代を越え、きっと未来世代の人々までを魅了してやまないことでしょう。よく見ると展示作品の大部分はポーラ美術館蔵でした。箱根のその美術館にはまだ行った事がないので、いつか、訪れたいです。 早くブログupを、と、思っているうちに、この企画展は先日終了してしまいました。相変わらず遅れ気味のupでご免なさい! 

次の目的は、三越新館7階ギャラリーでしたが、絵を見る前に友人お薦めのお店で昼食することに。
同館地下一階にある「東麻布・万歴」という、カウンター席のみのお店でした。開店当時は行列で大変だったとか。そこではお手頃なランチメニュー「海老そぼろのキャベツ包み白味噌仕立て」というものを注文しました。キャベツロールの中が海老そぼろと京いもなんです。美味しいのなんのって。とろけるようなキャベツではなく、どちらかと言えば歯ごたえがありキャベツの香りが漂よってくるような一品でした。
 今月いっぱいのお料理で、一日限定20色だとのことですよ。左の写真ではご飯が大きくupされていますが、その右がキャベツ包みです。
カウンター席というと、一人ならともかく、友人と一緒ですとゆっくりお喋り出来ないのが玉に傷なので、好みではなかったのですが、それほど行列でなかったので落ち着けました。
昼食後、今度は友人の持っていた招待券で新館7階ギャラリーへ。

         

 田渕俊夫氏は、東京芸大副学長であり、日本美術院同人・理事でもありましたが、この展覧会は彼の「画業40年と東京藝術大学退任、そしてパリ・三越エトワールでの展覧会の帰国記念と銘打ったものでした。

初めて目にする氏の画業でしたが、興味深い作品が多く、初期の作品から、代表作といわれる現代アートにも見える「時の証人」、そして永平寺や鶴岡八幡宮の襖絵等、50数点が展覧。
水墨画の襖絵は圧巻でしたが、他の作品の中で、墨の濃淡だけで描かれた桜がピンク色に見えてくるのには驚きました。
昨日から、こんどは日本橋高島屋でも「
智積院講堂襖絵完成記念 田渕俊夫展」が開催されましたが、私はそれにも友人と、来週早々に見に行く事になったんですよ。

1月11日に、NHK教育テレビ「
新日曜美術館」でも取り上げられたことを友人が知らせてくれたので夜の再放送分を見ました。(朝、まだ寝ている時に一回目の電話があったようなのですけどね・・!)相変わらず調子わるいわが家のテレビですが、この時は30分ほどは続けて見れました。
そこでも「形と色をそぎ落とした水墨の桜から見えないはずの色が浮かび上がってくる」と語っていましたが、やはりテレビ局の取材班も同じように感じたのですね。彼のスケッチブックには人の目にとまらない雑草ばかりを描いたものがあるそうです。富士山麓を訪れたときでも山を描くのではなく、ススキの穂に目が行き、それを描いたと言います。最初は同じように生まれ育つが、最後にそれぞれ変わっていくことがあたかも人生の歩みに似ている。人間もちょっとした条件の違いで歩む道が異なってくるものだ。と言う話は、自分の人生を照らし合わせてもすごく納得が行きます。それと、
田渕氏の日本画の手法が、余りにも自由奔放で、自身の伝えたいイメージを描くにあたって最適な手段を用いていることを初めて知りました。

オーバーヘッドプロジェクターなるものを使って拡大した画像を、スクリーン(画材となる紙)に投影して出来るその影に、直接絵を描いていくんです。投影する場所を少しずつずらしたり、透明ビニールシートを利用したり、と、従来の日本画では考えられない斬新な手法が満載だということがわかり、面白かったです。そんなことを知ったあとの、島屋での美術展、なんだかすごく待ち遠しい・・・。

さて、美術鑑賞のあとは、「お客さまサロン」でのコーヒーブレーク。友人がお〇〇カードなるものを持っているんですよ。そこでたっぷりとお喋りに花を咲かせ、近況報告と情報交換です。
そのあと、私はSALE中の店内を物色したかったのですが、彼女ったらもう一箇所の招待券を持っていたんです。「相田みつを こころの道」展。東京国際フォーラムに移転してからまだ行った事がない、と言う友人に付き合いました。もちろん歩きです。途中「うさぎや」で、友人が注文していたお菓子を受け取り、どらやき一つは半分ずつにして、食べながら歩きました。  
相田みつを美術館は、ホッとする空間です。以前にも取り上げたので詳しくは書きませんが、同じ言葉を繰り返し読んでも、「そうなのよね、本当に!」と、相田みつをさんの書く言葉にはこころ静かに頷けます。

友人は記念に本を購入していましたが、私は今回、何も買わず、3ヶ所も回ったのに、支出はランチと交通費だけ。
こころ豊かになったし、美味しいランチも頂いたし、大いに得した気分にまりましたね。それもデパートの美術展だからこそ、はしごができたのですね。

尊きものは
遺産では
なくて
そのために
流された先人の
汗である

みつを

 

 


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2 Comments

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出向いてこそ! (テレーサ)
2009-01-20 19:02:09
実際に足を運び、「見て、聴いて、感じて!」
疲労は少しあっても、
やっぱり・・出かけないとね

近場のデパートならではですネ

+ ランチ + お喋り =元気のもと=
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外出は元気のもと (bianca)
2009-01-21 00:25:06
家にいるのも好きですが(本当に!)外出はウォーキング出来るし
新しい発見が沢山ありますね。歩けるうち、見えるうち、
食べれるうち、ボケないうちに大いに行動しましょ!
嬉しいことに、わが街はどこにでも出向いて行きやすいですものね。
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