ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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読むように見る絵あれば・・・

2011-12-20 | art/exhibit/museum



ブリジストン美術館に向かう途中、見つけたPen Station。
お昼をとりそこねていたので、ここでカフェとパンをいただきました。
気持ちのいい空間の真ん中にあるこの階段を上ったところは、
カフェと同じ広さほどのペン・ミュージアムとなっていました。

さて、小腹を満たしたあと、向かった先で開催中の展覧会は野見山暁冶展

 

ブログを始めた2005年の夏、軽井沢から上田まで足をのばし、
無言館に行きました。そこで、館主・窪島誠一郎氏とともに
全国を回り、戦没画学生の遺族を訪問し、遺作を蒐集したのが
画家・野見山暁冶氏だったことを知り、どのようなお方なのか、
ずっと興味を抱いていました。
1958年に、ブリジストン美術館で野見山氏を紹介する展覧会が
開催されてからすでに半世紀が過ぎ、同美術館で再びの展覧会となったのです。

約110点の作品は、どれも力強く、独特な色使いがとても印象的でした。
年代が進むにつれてより抽象的になり、それらの絵のタイトルがなかなか
ユニークです。で、タイトルと絵の関連性を考えながら
じっくり鑑賞してきました。心象風景とも感じさせるその作風・・・・、と、パンフに
書かれていましたが、まさにその通りなんです。
「流れゆく階段」、「さっきは御免」、「忘れていたこと」、「聴こえるだろ」・・・・などなど
まるで詩のタイトルのようで、詩を見ているような気分でした。

 
左は「風の便り」(1997年)、右は「予感」(2006年)

大作の前にあるイスに座って絵と対話したくなる、そんな展覧会でした。

台風で甕(かめ)が弾け飛び、粉々になったのを見て、
見せ掛けの現実の底にあるものをひっぱりだそうとやっきになる。
「すべての景色はうつろうものだ。今ある形は束の間のこと。
魔性を孕んでいるものは美しい。」

上の青字は、印象に残ったので会場でメモッてきました。自分で書いた
メモなのに、判読出来ない部分もありましたが(いつもそう・・・)
だいたい、合っているかな、と思います。このようなメッセージを読むと、
ますます野見山暁冶氏という人物への興味がフツフツと湧いてきて、
もっと知りたくなります。とても人間性豊かでまっすぐな彼の感性と、
無言館開設へ向けて、全国を回るというエネルギッシュな行動の、
なんと素敵な一致だこと。

この記事のついでに、正反対の、写実画だけの美術館のご紹介です。(HP



テレビなどでも取り上げられたそうですが、なによりも斬新なデザインの建物と、
館内にある人気シェフのレストランが気にかかっていたので、見に、そして
食べに行ってきました。数ヶ月前のことです。

地図を見ながらでないと行けないような場所でしたが、
同行者の指示通りに行ったので迷わず到着。美術館はともかく、
その周りの環境がいまひとつ・・・・なぜって周囲は新興住宅なので、
美術館へのアプローチから、家々の洗濯物が目に飛び込んでくるんです。
後側は昭和の森なので文句なく素晴らしいロケーションと言いたい
ところなんですけどね。公園内に建てたらよかったのに。

まずはレストランに予約を入れてから館内を鑑賞しました。



ここまで写実に描くなら写真でいいのに、と思いたくなるような絵を
このように大量に見るのは初めてです。感想は・・・・実に素晴らしいものもあるし、
退屈なものもある、という感じ。内部も内装に興味をそそられましたし、
美術館の展示会場内にカフェがあるのは珍しいですね。
こんなお洒落なプライベート美術館が存在するとは、、、
オーナーはどんな方かしら、と思ってしまいました。

見終わったあと、遅いランチを取る頃は、満員だった席もガラガラ。

結局最後の客となりました。

最近行った、もう一つは、三菱一号館

1894年に原設計されたという、煉瓦造りの低層棟が復元されて、
2010年4月に美術館としてオープンしてから一年半以上が過ぎました。
ロートレック展は以前も別の美術館で見ているからパスするつもりが、
チケットをいただいたので、東京駅に出たついでに寄ってきたのです。

古きを温ねて新しきを知る ~ 温故知新
意味は違いますが、古いものにはホッとするような温かみを感じます。

 

 美術館の話題もそうですが、記事をブログアップできないでいるうちに、
溜まり過ぎて、ますます投稿拒否が続きました。
一年も前に遡りますが、すごくブログ投稿したかった、3331アーツ千代田での
日比野克彦展。日比野氏を間近に見てドキドキしたなぁ、と、去年の冬を思い出します。
アーツ千代田は旧練成中学校だった場所で、教室が有効利用されていて
ユニークなんですね。若い人のアートに接すると心も若返る気がします。
私の従弟の一人がその昔、越境入学した中学校だと後で思い出しました。

佐藤忠良展を世田谷美術館まで見に行ったのは今年三月。
大地震の起こる何日か前だったと思います。そして同じ月の月末に
同氏の訃報に接したおどろき。あと少しで白寿を迎えるところでした。
宮城県出身の忠良氏は東日本大震災を体験してしまったのですね。
この展覧会にも宮城県から多くの作品が運ばれたそうです。
すてきな彫刻や絵本などを沢山残して下さってありがとう、と言いたいです。

まだまだあるのですが、時間がありません。
画像追加するかも知れませんが いつになることやら。

 


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