ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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パリ二人旅 7

2008-12-29 | パリ二人旅

パリに到着した日を含めると、この日が6日目。なのに予定したようには事が進まずまだ行っていない場所だらけ。まずシテ島を目指し、それから対岸のサンジェルマン方面へ歩いて行くことにしました。なのに、あっちゃらこっちゃらと寄り道多し、で、シテ島までの道程の遠いこと。

  

エティエンヌ・マルセル通りで、青山にも出店しているアン・フォンテーヌという、白いブラウスシャツが特徴のブティックを見つけ、娘がちょっと見たいと、ドアを開けてしまいました。パリのブティックってドアが閉まっている所が多いので、すいていると入りづらい。その時は私たち以外一人のお客もいなかったので、店員さんと話すしかない雰囲気。しかし女店員さんがとても感じよかったし、色々話しているうちに、デザイナーのAnne Fontaineがブラジル出身だということがわかり、私たちも以前住んでいたことがある、という話から、彼女の姉がサンパウロにいるので自分も時々遊びに行く、などなど話が弾みました。その上、ポルトガル語を話せるというので一層親しみが持てたのです。だからだか何だか、娘はここでブラウスを購入。これからあちこち回るというのに・・。そこからさらに歩いて行くと、カタツムリが入口の上に鎮座しているエスカルゴ専門店や食料品店などのある賑わった通りになり、サントゥシュタッシュ寺院に続いていました。

 

この付近がレ・アール地区だとあとで知ったのですが、ホテルで地図を見ただけで当てずっぽうに歩いていたので、ちょっと行ったところにポンピドーセンターがあったことも後になって知りました。娘について歩いていくbiancaの姿って想像できますか?老いては子に従うの図です。信じられないけどそれは「幸せの構図」とも言います。私も大人になったもんだ~。

回り道をしながら、やっとパリで最古の橋、ポンヌフまでたどり着きました。曇り空の映るセーヌ川と対岸の景色は絵になるほど美しく、シャンソンがどこからか聴こえてきそうな空気が流れているのは確実でしょう。       

   

★ Pont Neuf・・・それは新しい(NEUF)橋(PONT)という意味。どんなに古い橋でも、出来た当時は一番新しいものだったんだ。
エッフェル塔からサン・ルイ島にかけてのセーヌ河岸一帯が世界遺産に指定されている、ということが頷ける眺めの中で、にわかパリジェンヌ気取りの私たち。
 
                                  
                                   (↓ポンヌフの柱のレリーフ) 
ポンヌフから右手に見える大きな建物はコンシェルジュリー(王室管理府)。そこはもうシテ島の中なのです。最高裁判所を挟んで隣に私たちの目指すサント・シャペルがあります。
パリ最古の、ステンドグラスで有名な教会です。
門をくぐるのに行列が出来ていたので、そこに並べばいいのか係り員に聞きにいくと、あと5分ほどでお昼の休憩時間に入るというので焦りました。休憩時間を設定している所って、あるんですね。びっくりです。
列に並んでいると、図々しくもとなりの柵をくぐって数人が割り込んできました。私たちのすぐ前に並んでいたフランス人が文句を言っていましたが、割り込んだ方は屁理屈を並べながら居座り戻ろうともしません!で、次に割り込んできた女性達を、こんどは娘が体で阻止。「ママ、この人たちずるいんだから早く押しのけて前に来て!絶対に入れる必要ないからね!」と息巻く。それもそうだ、と思いましたが、娘の強行な出方に内心ニヤリ。今入らなくては休憩時間のあとにしか入れないので必死なのはわかりますが、だれだって条件は同じ。言葉ではなくてモラルの問題ですよね。
            

 ★ Ste-Chapelle・・・

 1248年に完成したサントシャペルはルイ9世がコンスタンティノープルの皇帝から買い求めたキリストの聖遺物などを収める為に作らせたという、ゴチック様式の素晴らしい礼拝堂です。
私たちは運良く、休憩前に中に 入ることが出来たのですが、いったいあの行列はなんだったの、と思うほど、チャペルの中はゆったりしていました。
最高裁判所と同じ敷地内なのでセキュリティチェックが厳しいのでしょうか。


     

     

チャペル内は上下二層に分かれているので、最初に下の階を見て、なぜここが娘の知人の一番のお勧め場所なのか判りませんでしたが、狭い階段を上の階へと上がって礼拝堂に入るや即納得。感嘆ものです。天井と床以外が全てテンドグラスで覆われていると言っても過言でないほどの見事さ!1134景もの場面が描かれているそうですが、いちいち見ていたらエライコッチャな話です。

     

 
 

スーベニアショップではバラ窓(二つ上の画像)柄のステンドグラスのミニチュアペンダントヘッドが販売されていたのですが、悩んだ末、やめました。パリでは、欲しいと思う物はなんでも高いので、物欲が起きないんですよね~。いいことです。
入口とはべつの出口を出ると裁判所の前だったのか、一連のデモ隊と、それをやんわり取り巻くPOLICEの姿が。
横断幕に何と書かれていたのか、もっとブロガーとして突っ込めばよかったな。



  
★ Cathedralel Notre-Dame de Paris・・・

次に向かったのは勿論ここ、ノートルダム大聖堂。
1163年にパリ司教モーリス ・ド・シュリーによって起工され、1225年に完成したこの大聖堂は、「我らが貴婦人=聖母マリア」に捧げられたものですが、建築、彫刻、ステンドグラスのどれもがゴシック様式の建造物として美術史上重要な位置を占めているといいます。1804年にはナポレオンの戴冠式も行われました。
                   
     

大聖堂前にはこの時期ならではのクリスマスツリーが飾られ、国内外からの学生グループや観光客で溢れていました。

        

     

     
             ↑ ジャンヌ・ダルク像      
                     
     
     ↑ 幻想的なキャンドルライトと、三つあるバラ窓のうちの一つ、北のバラ窓(でしょうか?)
              

     

見どころの多い大聖堂でしたが、塔に上らなかったのが残念でした。387段もある狭いらせん階段を上がっていくのですが、いつでも長い行列が出来るほど人気があるのは、眺めが良いだけでなく、ガルグイユと呼ばれる奇妙な怪物とも出合えるからかもしれません。あぁガルグイユに会いたかったなぁ。

     

      これからサンジェルマンデプレに向かって歩きます・・・