ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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パリ二人旅 3

2008-12-26 | パリ二人旅

モンサンミッシェルからは、行きと全く同じルートでパリへ向かいました。すでに行きに見ている車窓からの風景ですが、何回でも、飽きずに眺めていました。途中で一瞬のうちに小さな村を幾つか通り過ぎるので、本なんか読んでいられません。2009年の年賀状にも、この時通り過ぎた景色を切り取って使用しているんですが、絶対に牧場があるぞー!そしてウシがいるぞー!と、確信していた通りの眺めが現れた時の私の歓喜をご想像下さい。

モンパルナス駅には午後1時過ぎに到着。駅の出入り口付近のフラワーショップが溢れんばかりの花束で私たちを出迎えてくれているようでした。駅の花屋さんで花束をパッと掴んで買って行くのは、男性なのでしょうか?

日本の女性誌や花の専門誌には、個性豊かなパリの一流フラワーショップが幾つも紹介されていますが、駅や道端の花屋さんは、花もラッピングも共にカラフル。赤と黄色だなんて、反対色ではありませんか。ここでは、“何とも言えない微妙な色あい”の花は見当たりませんでした。

花束に値札がついていますが読めるでしょうか?10~25ユーロ位の花束が多いようです。日本円にするには、その時の相場・・・120円位かな・・を当てはめて下さい。
寒い時期は何と言ってもチューリップが安らぎます。パリの一般的なお花たちは、ほぼ見慣れたものばかりでした。
    

駅を出て、モンパルナス通りのカフェでお昼をするつもりでしたが、ごちゃごちゃした駅前をあっちかな~こっちかな~と、ウロウロしているうちに、偶然ギャラリーラファイエットのモンパルナス店の前に出てしまいました。
まだ寄るつもりではなかったデパート。
わがホテルから歩いて行けるころにオスマン店があるので、ゆっくり楽しもうと思っていたんですがこんな所で出遭っちゃうだなんて・・・もう知らないよ!
 
あっという間に1~2時間が過ぎました。セール品も多くありましたが、割引してもらうにはデパートの会員カードが必要でした。ここで私が買ったのは、実用的なハンドクリームとつめ切り。パリでつめ切りを買おうと思い、持参しなかったけど、日本の方がお洒落かも。
マフラーや小物等は素敵なデザインと色使いのものがいっぱいありますが、素材を見ると購買欲が萎えます。私もそうなんですが、日本人って天然素材が好きな気がするんですよね~。値段を考慮しなけりゃ、勿論、色々といいものがありますです。ブランドには全然興味ないbianca?ですが、いいな、と思ったモノは日本と同様やはり高い!

なぜだかお腹のすき過ぎることの多い二人旅ですが、この日も又、お昼をとっくに過ぎた中途半端な時間になってしまいました。モンパルナス大通りを、カード屋さんを覗いたりしながら目的地周辺まで行くと、通りを挟んだ両側にある数軒の老舗カフェが目に入ってきました。さて、どこに入ろう・・・。
だって、だって~どこも、20世紀初頭のエコール・ド・パリ時代の作家や詩人,画家たちの溜まり場だったんですも~ん。全部を覗きたかったけど、私たち、小旅行帰りなので、おのぼりさんのように、ボストンバックをずっと持ち歩いていたんです。
雑誌で見るだけだった憧れのカフェが実際に目の前にあるんです!ただ、もっと質素かと思っていたのですが、それらのきらびやかな外見に少し引いてしまったのも事実です。もはや観光化されているのでしょうかね。
     
 
  
冬場なのでオープンカフェとは行かず、お客は殆どが建物の中です。「ル・セレクト」を過ぎ、VAVINの交差点手前にあるカフェは「ラ・ロトンド」1903年開業当時はダンスホールも兼ねていたそうです。この建物の一室で、シモーヌ・ド・ボーヴォワールが生まれたとのこと。


横断歩道を渡った所には「ル・ドーム」があります。ガイド本によると1898年開業。モディリアニ、藤田嗣治、ピカソなどが常連で、ロバート・キャパも利用していたという由緒あるカフェ。今は魚料理の店としても有名で、高級化しているようです。このカフェの右をちょっと行った所には「ラ・クーポール」があり、アールデコの内装が素晴らしいようなので入りたかったのですが、結局、娘の希望を叶えてあげました。

 
夕刻も迫った時刻だったのでお客はガラス越しの席のみで、中はディナータイム前で準備中なのか、誰もいませんでした。
ステンドグラスがとても鮮やかで、一世紀前の店内を想像しただけでもドキドキしちゃいます。
トイレは地下。昔の写真が壁にいっぱい貼ってありました。
友人が、パリではレストランに入ることないわよ カフェご飯で十分よ・・と言っていたのを思い出しましたが、ここはどうも区別しているようです。
 
 
 クロークムッシュを頼んだら、うぅ・・っ、チーズが臭い!だめだぁ。チーズは好きですが癖のある、匂う(臭う)チーズはダメなんです。その上、緑の添え物が何もな~い。ピクルスでもクレソンでもチョンと添えてくれるだけで、よりおいしく感じるのにね。というか、日本式に慣れているからかもしれませんね。フランス語のメニューから選ぶのって、サンドイッチ一つにしても難しい。
このカフェの、この時刻の客層ですが、ご年配が多かったです。母ぐらいの年齢の方が、ひとりでブラッと店に入って来て、常連の同年代の方を店内で見つけ、お喋りに花を咲かせていたり、新聞に目を通し、ゆっくりしたひとときを過している男性とか、きっとご近所の常連さんなんでしょうね。大人のカフェ文化が浸透しているパリって、年をとっても楽しめる要素が多くあるかもしれません。
 
さ、暗くなってきたのでメトロに乗り、どこかで一度乗り換え、ホテルまで戻りました。夜は娘が幼なじみのコンちゃんと会う約束をしていたのです。会うまで部屋でゆっくり過しましたが、彼女は普段でも仕事が夜遅くまであるようです。翌日はポーランドへの出張が控えていたそうですが、今夜が唯一の予定の入っていない夜だったのです。モーレツキャリアウーマンなんでしょうか・・。
9時過ぎになってしまう、との連絡から、8時には行けそうだ、と再度電話が入り、再会の時間が刻一刻と迫ってきました。NYでは娘がご馳走になったので、今回は私がご馳走するつもりでしたが、彼女のブラジルにいる父親が、是非私たちにご馳走したい、と言っているとのことで、お言葉に甘えましたが、やはり二人だけで会ったほうが積もる話もし易いのでは、と、急遽、私は遠慮する事に。
 
8時になり、ドキドキしながらエレベーターに乗り、ロビー階で降りると、もうそこにはコンちゃんが待っていました。
  
7~8才だった女の子が、その時のイメージをそのまま保ちながらも素敵な女性としてそこに立っていたんです。嘘みたい!何て言っていいやら・・お互い抱き合って挨拶を交わしました。娘とは英語で、私とはポルトガル語です!忘れ掛かったポ語ですが、そのほうが自然に口から出るんです・・・なぁ~んて、笑っちゃうようなレベルですけどね。
こんなにカッコいいコンちゃんですから、さぞや取り巻きが多いのではと思い、ご結婚はまだ?と尋ねると、「う~~ん、じっくりと・・選ばなくちゃぁね!」とウィンク。仕事で忙しそうだけど、どんな仕事をなさっているの?の質問では、この国のボスが私のパトロンなの、というので、えっ、どういうこと?もしかして、えぇ~~っ!サ、サル○○氏の?・・と聞き返すと、そうなの・・と返事が返ってくるではありませんかぁ。もうおったまげました。
 
さて、私は二人を送り出したあと、一人で近くを歩きまわり、入り易そうな小さなラーメン屋を見つけました。ラーメン屋といっても中国人の店でしたけど。サル○○氏のもとで仕事をするコンちゃんを想像しながらパリの空の下、一人侘しくラーメンをすするbiancaでしたが、そんなミスマッチが次第に愉快になって来ました。食後は細道を蛇行し、夜のオペラ界隈を怖いもの知らずでルンルン気分でウォーキング。スタバを見つけてカフェでも、と入ったのですが、若者がぎっしりテーブル席を占領していたのでテイクアウトにしました。で、ここでナンパされかかったので~す。本当だってば! うっそ~! 本当だってぇ!
その相手の子、片言の日本語で話しかけてくるので少しお喋りをしたのですが、一人なの?と聞いて来たので、夫が外で待っているんで・・じゃぁね!と言ってその場を去りました。全くどうってことなかったけど、おばさんに声を掛ける人っているのね。(ちょっと喜んだりして。エヘへ)
   
ホテルに戻ったのは10時をとっくに過ぎていました。娘はその一時間後位に帰ってきましたが、「ママ、すごいこと聞いちゃった!」と興奮気味です。
さっき興奮していたのに更に更に、、で、今度は何だ、と思ったら、な、なんと、サル○○氏がコンちゃんの義理の兄に当るんだって!と言うんです!!
 
(←娘と一緒に食事に行った先でのコンちゃん。)
 

(2009/03/10)