ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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プラハ二人旅3

2008-12-20 | プラハ二人旅



到着日を一日目、としての第3日目。ホテルで朝食をした後、ホテル前を流れるヴルタヴァ川沿いをプラハ城へ向かって歩いていくと、もう見学を済ませて戻ってきた大勢の団体さんとすれ違いました。
田舎からやってきた農協の団体さんのような雰囲気でしたが、年配の女性の中にはほっぺを赤くしてスカーフを頭から被っている人が何人もいたということは、もしかしてウクライナの田舎の方たちかしら・・?
外国で、各国からの団体さんを目にするのはどことなく面白く、お国はどこかしら、とか、何語で話しているんだろう、と耳をそばだてたりしてしまいます。スペイン、イタリア、フランス、ポルトガル、そして英語辺りなら見当がつくのですが、チェコ語や東欧・ロシア語などはさっぱりわかりません。

去年の晩秋、鎌倉でバスに乗っていた時、外国人の女性二人連れに、降りる駅のことで英語で尋ねられたことがあるのです。
降りる駅が同じだったので、拙い英語でそう言いましたが、その女性同士は聞いたことがないような言葉で話しているのです。どうしよう・・・と迷いながらも我慢できず、お国はどこかを尋ねてしまいました。すると「チェコ」という言葉が返ってきたではありませんか!
“Oh、really?I'm going to go to Prague next week!”とか言ったら大そう驚かれ、プラハは日本より寒いからね~覚悟して・・と言われたのです。ブロークンだろうと中学英語だろうと、話してよかったぁ、と思いました。

さて、チェコ橋とカレル橋の間にあるマーネス橋を渡り、前の人たちが歩く方向へと、細い坂道をどんどん上って行き、途中で振り返って見ると、そこには煉瓦色の屋根が美しい、プラハの街の遠景が広がっていました。何度となくパンフレットや雑誌で見たことのある、あの光景です。新しいビルが街の景観を考えずにニョキニョキと建つどこかの首都とは大違いだわ~と、他の人も思ったかどうか、皆、このあたりでカメラを構えていましたよ。

歩いていると、「プラハ城」というのがどこからどこまでか、わからなくなります。途中でおもちゃ博物館やら何とか宮殿やら教会やら黄金小路、修道院などがぎっしりと建っているんですもの。あとでガイドブックを見たら、すべてをひっくるめてプラハ城というようです。

   

さぁ、いよいよ聖ヴィート大聖堂がその後ろ姿を現しました。私たちは逆から歩いて来たということですか。ここ、ヴィート広場には大きなクリスマスツリーが地味目な飾りをつけて立っていました。と、突然新郎新婦が歩いてくるではありませんか!付き添いも数人いたかいないか程でしたが、周りの人々と一緒に私たちも拍手などしてしまいました。お二人さん、おめでとう!どうかお幸せに!

広場で「特設カフェ」を見つけました。カフェといってもおばさんが一人で、紙コップにカフェをついでくれるだけのものですし、大きいポットとちょっとした商売道具が置いてあるだけのもの。
それでも寒空の下、温かいカフェをいただきながら人間ウォッチングをするのは、街ウォッチングをするのと同様、あるいはそれ以上に楽しいのです。

 
この子たちは学校の遠足で来ているのでしょうか。帽子と靴下の色がお洒落なこの一枚は娘が撮ったもの。二人併せると1200枚にもなるデジカメ写真ですから、よし、やるぞ!という意気込みでないとブログupが出来ません。写真をどれにしようか、だけでも時間が過ぎて行きます。
なかなか投稿できないのは、その意気込みが途中で何回もへこたれるから。もう、人に読んで貰おうと思うより、自分のweb上の旅行記だ、と思って楽しんでやるしかないですね。

大聖堂の外壁の至る所に立派な彫刻があります。それをゆっくり見ていると、目の前の大聖堂内に辿り付くのはいつのコトやら、になります。ツアーでないと何でもゆっくり見れますが、急がない分、見学箇所は少なくなるということですね。

やっと聖堂入口まで来たら反対側面へ、と行列が伸びていましたが、もはや並ぶしかありません。その日は土曜日。夜の6時から旧市街広場で、クリスマスマーケットの点灯式がある日だったのです。いくらオフシーズンとは言っても近隣の町からの観光客だって、点灯式を目当てに訪れるでしょうし、その前にプラハ城などを見て来ようか、となるのでしょう。

この大聖堂は、もとはといえば930年に造られたシンプルな教会から始まったそうで、14世紀のカレル4世の時代に、現在見られるような立派なゴシック建築へと、改修工事が始められたとのことです。その後も手が加えられ、最終的に完成に到ったのは20世紀に入ってからだと言います。

     

長蛇の列の割には早く中に入れました。聖堂内は自由に見学できますから、自然渋滞だったのでしょう。中に入るや色鮮やかなステンドグラスに目を奪われました。下のステンドグラスの中にはミュシャの「聖キリルと聖メトディウス」という作品もありましたがどれだか判りますか?

      

     

 

 


大聖堂内を歩いていてふと見上げると、上のようにいかにもチェコっぽい木製の人形を見つけました。チェコの人形って、どことなく不気味だけどそこが面白いんだよね、など話しながらも次から次へと別の魅力的な被写体を探す二人。upの写真に娘がよく登場しますが、人を入れないと記念にならないと思い、ウンザリ気味の子を無視してそこに立ってもらっているのです。
次第に「はい、チーズ!」なんて言っても笑わなくなったり・・・。そんな娘を見ていて、私の娘時代が交互します。父親との旅行で、私ばかりを(景色とともに)撮る父に、しだいに無愛想になっていた自分が目に浮かび、クスッと笑ってしまいます。顔をぼやけさせた方が美人に想像していただけそう!

 
     

 第二の中庭では17世紀末に建てられたバロック式噴水があり、その後ろの建物は大統領府として現在も使用されているそうで、大統領が国内で職務を果しているときは、新王宮の南翼上方に大統領旗が見られるとか。あ、旗が見えますね。
大統領は中にいらしたのでしょうか?
見どころ満載のプラハ城ですが、まだカレル橋を歩いていないので、そろそろ次へと移動することに。こんどは正面から出て、初めてトロリーバス(トラム)に乗ることにしました。バスのことで売店の人に尋ねると親切に教えてくれました。チケットは車内で買えないので、乗り場近くにある販売機で買うこと、販売機はお釣りが出ないので、本当は18コルナ(約100円?)だけど20コルナを入れること、カレル橋に行くなら〇〇と言う所で下車するとよい、などなど。
お釣りが出ないなんて、日本じゃ有り得ませんよね。
トラムはすぐに来たので飛び乗りました。前の人を見ながら、入った所に設置されている改札機に自分で券を入れると、時刻などが印字されるんです。それを下車まで持っているだけで、運転手に渡す、ということはありませんから無銭乗車出来そうな気が・・・?

さ~ぁ、ちゃんと目的の場所で降りることができるかな。


これで「チェコ二人旅」最終回にしたかったのですが、、、もう一回、書かなくては終わりませんでした。〈その4〉を、首を長くして待っていて下さいね。