NHKスペシャル『青海チベット鉄道 世界の屋根2000kmを行く』を見る。青海省の西寧からチベット自治区のラサまで鉄道が開通したのは新聞で知っていた。オレが15年くらい前にチベットへ行ったのは、ネパールのカトマンズから飛行機でラサに入りバスなどでまたカトマンズまで戻ってくるというルートだった。中国側からだとゴルムドからバスでラサまでというのが一般的だったが、今回は西寧からゴルムドを経由してラサまで、全長約2000km、26時間の列車の旅である。
まずこの鉄道開通による政治的・経済的な問題などはおいておくことにして、とにかくこのルートに鉄道を通そうと考えたのが今から50年前のことで、その後計画は長い間頓挫し、5年前に再開され強大な経済力を背景に見事完成に至ったようだ。
高度5000mほどを通過するため、それまでのペルーの高山列車の記録を抜いて、最も高地を通る列車としても注目を集めたようだ。この鉄道の客車はいわゆる中国の鉄道を思い返してもらっては困るほど、設備の充実したクオリティーの高い列車なのだ。車体は飛行機と同じく完全な密閉車両で気圧の維持管理がなされており、酸素ボンベも各コンパートメントに備え付けられている。チベットまでの旅が完全に変るのだ。
凍土の上にレールを敷くのも科学的な対応が必要で、とにかく何から何まで新しいのだ。景色は綺麗だし、途中に通過する自然保護区では雪を頂く山々を背景にヤクなどの動物が草を食んでいて、もう無性に旅がしたくなってきた。中国は変るな、ほんとうに凄い劇的な変化を続けるんだろう。なんか、これを見ながらいろいろ考えたり、ああでもないこうでもないと思いをめぐらせ、とても充実した時間だった。
まずこの鉄道開通による政治的・経済的な問題などはおいておくことにして、とにかくこのルートに鉄道を通そうと考えたのが今から50年前のことで、その後計画は長い間頓挫し、5年前に再開され強大な経済力を背景に見事完成に至ったようだ。
高度5000mほどを通過するため、それまでのペルーの高山列車の記録を抜いて、最も高地を通る列車としても注目を集めたようだ。この鉄道の客車はいわゆる中国の鉄道を思い返してもらっては困るほど、設備の充実したクオリティーの高い列車なのだ。車体は飛行機と同じく完全な密閉車両で気圧の維持管理がなされており、酸素ボンベも各コンパートメントに備え付けられている。チベットまでの旅が完全に変るのだ。
凍土の上にレールを敷くのも科学的な対応が必要で、とにかく何から何まで新しいのだ。景色は綺麗だし、途中に通過する自然保護区では雪を頂く山々を背景にヤクなどの動物が草を食んでいて、もう無性に旅がしたくなってきた。中国は変るな、ほんとうに凄い劇的な変化を続けるんだろう。なんか、これを見ながらいろいろ考えたり、ああでもないこうでもないと思いをめぐらせ、とても充実した時間だった。