観測にまつわる問題

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七奪なる韓国の主張を検討

2019-03-06 23:33:46 | 世界史地理観光
ネットでそういうツイートを見かけたのですが、教科書出版の最大手の東京書籍の教科書に日本統治期に「朝鮮人の土地を奪った」と記述しているらしい(未確認)。また、関連して七奪なる韓国の主張を知りました。韓国が被害を誇張するのは何時ものことですが、日本の教科書が鵜呑みにしているとしたら問題ですね。以下、七奪に関して検討してみます。

七奪の七とは主権・国王・人命・国語・姓氏・土地・資源を指すようです。それに対して七恩だという見方もあるようですが、さすがにそれは客観的な(教科書に載るような)見方ではないとは思います。

まず主権を日本が獲得したことは否定できません。日清戦争前、朝鮮は清の属国でしたが、日清戦争後に大韓帝国として独立しました(ロシア人が設計施工した独立門なるものを建造しています)。これで終わっていたら主権に関して日本に恩があると言えるのかもしれませんが、まぁいろいろあって併合したのは事実です。

国王を奪ったという見方は事実ではなく、併合時にいたのは皇帝だと思いますが、併合後は王公族という身分になったようです。つまり日本が王公にしました(格下げしました)(日清戦争前は王でしたが)。完全に王で無くしたのは実質的にはアメリカの指示だと思います(身位喪失)。

人命に関しては治安維持以上のものはないとは思います。

国語は確かに日本語にしたはずです。朝鮮語も教えましたが、朝鮮人も大日本帝国臣民として活躍できるよう日本語をやらせたのは間違いないと思います。日本は欧米に学び和製漢語を創造して中国語にも影響を与えましたが、それを朝鮮語においてもやるのようなことまではしなかったはずです。朝鮮語は民族語として教養か何かの扱いだったのでしょう。大韓帝国は知りませんが、李氏朝鮮では漢文が公文書で使用されており、一般人に対する教育機関は無かったようです。

創氏改名は「氏」を創設させ、「名」を改めることを許可した政策。この内創氏は全朝鮮人に適用され、父系原理の姓は法的に氏に変わりました。日本では家族はひとつの氏ですが、朝鮮では姓は婚姻で変わらず、養子も同じようで、同姓でなければ養子にとれないルールもあったようです。ただ宗族制度を維持できるよう本貫と姓は戸籍の記載に残されたようではありますが、法的に本名は氏の方になりました。名前は日本風の名前を名乗れるよう制度をつくりましたが、強制・非強制で議論があるようです。通説は強制のようですが、非強制が妥当かもしれません。陸軍中将まで上り詰めた洪思翊や陸軍大佐の金錫源、満州国軍中尉の白善燁、舞踏家の崔承喜、東京府から出馬して2度衆議院議員に当選した朴春琴らがいるからです。筆者の目には制令十九号(創氏)と二十号(改名)という2つの異なるシステムを混同していることが問題のように見えます。

土地に関して言えば、総督府は土地所有者の調査を実施し、所有者のいない土地は接収して日本人移住者や朝鮮人有力者に分配したとされます(貧しい農民に分け与えたということは多分ないはずです。何故なら戦後の日本において農地改革で地主から土地を取り上げ小作農に分配したのはGHQだからです)。総督府が接収した農地は全耕作地の3.26%ほどだそうですが、所有者がいる土地を奪ったということではありません。日本は大日本帝国を富ませるため、朝鮮においても必要な施策を行い、効果は出たようには思います(つまり豊かになりました)。

資源は何かの勘違いだと思います。そもそも資源が豊富と言われているのは北朝鮮ですが、未だに資源が眠っていると言われます。どうしてでしょうか?あれば使いはするでしょうが。日本は資源目的で北朝鮮に工業投資を行い、朝鮮戦争当初の北朝鮮優位に繋がったと言われます。


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