観測にまつわる問題

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家族別姓(夫婦別姓)と中世・近世への回帰

2024-09-04 06:07:56 | 少子化・男女問題
小泉進次郎氏、選択的夫婦別姓に賛成 自民党総裁選巡り(日経 2024年9月2日)

アナウンサーと浮名を流したとされる進次郎さんですが、学歴コンプレックスを感じます。また子煩悩かつパートナーに対して割り切り重視で相互不干渉のドライさを求める傾向があるように見え、小泉家重視の世襲の権化のようにも見えます。夫婦別姓は女性を家に入れないことで、進次郎さんの育ちに深く関係しているようにも見えます(実母は離婚しており、伯母が母親代わり。弟は長く生き別れた)。奇しくも夫婦別姓に拘りが強い政治家は世襲が多いようにも見えます。女性を家を継承するための産む性だと考えているんでしょうか。これは中世から江戸時代にかけての日本の古い文化だと思いますが、明治時代に欧米流の家族同姓文化を導入して、変えていくことになったはずなんですね。売名行為を必ずしも否定しませんが、女性活躍で女性が本名で名前を売る日本の一部にある女子アナ文化の自己肯定が日本の文化を元に戻してしまう気がしてなりません。子供を育てるのは家族か一族か。一族の証が同姓であり、家族の証が同姓なんです。「夫婦別姓」議論の台頭は宗族制度の逆襲と言っても過言ではありません。

少子化進むイタリアになぜか「子だくさん」の地域 手厚い支援の背景に複雑な歴史も(GLOBE+ ニューヨークタイムズ 世界の話題 2024.05.31)

イタリアの少子化の原因は家父長制とも言われますが、イタリアは夫婦別姓なんです(娘は結婚しても姓が変わりません)。そのイタリアでも少子化対策は有効なようですが、資源は有限なのであって、文化が変わることが少子化対策として有効なのは明らかです。

アメリカも少子化で、移民で補っていますけど、国民の多くが家を持って家族を持てるアメリカンドリームが復活すれば、少子化を克服した最初の先進国になるのかもしれませんね。個人主義が先進国の条件だと思いますが、その上で社会を再生産する最小の基盤は(核)家族になると考えます。宗族(一族)の制度が長期的に競争に強くないのは東アジアの状況から明らかだと思いますが、何故そうなるかと言えば、少数支配の集団主義になるからだと思います。「秋ナスは嫁に食わすな」では女性が力を発揮できませんよね。「引きこもり」「家事手伝い」「居候叔父さん」は社会保障にはなりますが、個人で稼いで個人で消費しないので、経済成長の足を引っ張ることは明らかではないでしょうか。ただ個人主義が行き過ぎると、社会が再生産されません。これが少子化問題です。こうしたことから、家族同姓が最もマシな選択肢だと私は考えます。少なくとも夫婦別姓と少子化の相関関係は注目されて良い。

集団主義と工場労働の相性の良さは良く言われるところですが、そのような側面はあるかもしれません。つまり一族主義がチームワークを受け入れる土台になったかもしれませんが、個人主義の国でもチームワークは可能ですし、先端工場ではロボットの導入も進んでいます。

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2 コメント

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名字変更ワンストップサービス (管理人)
2024-09-14 11:37:00
選択的夫婦別姓が日本文化を破壊するだろうなと思う理由の一つに姓の変更の面倒さがあります。特別自分の姓に拘っていなくても面倒の一点で旧姓を選ぶ人もいると思うんですよね。引っ越しではやってるみたいですが、マイナカードで行政だけでもワンストップサービスをするべきじゃないですか(民間では旧姓利用でも良い)。名前を変えても面倒な手続きがないなら、家族同姓を選択して家族同姓文化を守ろうという人も増えると思うんです。まぁ、何にせよ、議論、全然熟してないですよ。
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続柄を証明する戸籍は個人のもの? (管理人)
2024-09-14 11:57:54
戸籍制度は故人(被相続人)と相続人の家族関係を証明する等、素晴らしい制度という指摘もあるようですね。あんまり夫婦別姓と関係ないような気もしますが、戸籍は今の時代、個人に一つにするべきのような気はします。離婚歴等慣れというか、気にしなければ良く、隠すことではないみたいな。
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