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三線と泡盛の起源と原料に見る東南アジア(~インド)と沖縄(琉球)の関係

2019-01-15 10:57:09 | 日本地理観光
三線(サンシン)(イラスト沖縄)

沖縄の三線に使うヘビの皮は、昔はどのような手段で手に入れてたのですか?(Yahoo知恵袋 2014/8/10)

沖縄と東南アジアの伝統的な貿易関係と三線(三味線)という文化。三線の蛇皮は小さいハブではなく、ニシキヘビ使用。東南アジアのタイ(シャム)等からどうも輸入したという話ですが詳しくありません。三線が福建由来としても福建自体、東南アジアとの交流があったでしょうし、いずれにせよニシキヘビが福建にいないのであれば、沖縄は原材料を大陸以外の何処かから輸入したに違いありません。

泡盛もタイとの関係が深くラオロン(詳しくありませんが老龍と読めなくもありません。ただ、後述しますが蒸留酒自体の起源からそもそもの東南アジアの蒸留酒が中国起源は考え難く、後の時代の用語の可能性もあるかもしれません)起源説が有力だそうでインディカ米使用。泡盛の語源はサンスクリットのアワムリ(酒)とも言われます。福建省の代表的な酒に福建老酒(紹興酒)があります。泡盛ってどう見ても中国系ではないと思いますし、蒸留酒ですから起源が沖縄にあるということも無さそうです。蒸留酒はルーツが中東・西欧にあって、中国より東南アジアの方が蒸留酒を知るのは早かったのではないかと考えられます。ゆえに泡盛は東南アジア起源(更にはインド起源)が濃厚と思いますが、焼酎は中国起源(ただし更に辿ると中東か西欧に行き着くはずです)だと思います。チュウ(日本語で言えばシュ)が中国語の酒だからです。

シャムはサンスクリットに由来するとも言われます。調べてみるとサンスクリットとパーリ語の関係とかややこしいんですが、いずれにせよ、シャムは東南アジアにおいて先行したクメール(カンボジア)から見た他称みたいですね。クメールがどう見てもインド系文化な訳です。タイも南伝仏教ですが。東南アジアの文明化は明らかにベトナム北中部を除き、西方からであったことは疑いありません。

スペイン語・ポルトガル語の大航海時代の文献で琉球(レキオ)人の東南アジアにおける活躍が知られるようです。ゴーレスとも。明との朝貢貿易と琉球王国との深い関係は派手な建造物もあり当然目立ちますが、琉球王国人は直接東南アジアに出かけていたことも当然踏まえるべき歴史です。

余談ですが、沖縄が東南アジアとの関係を取り戻すのであれば、教育を考えるのもいいような気もしますね。ITは人手不足業界ですし、場所のハンディもあまりなく、距離的に東南アジアに近い優位性があります(シンガポールやタイとの直行便あり)。優秀な人材が集まる場になれば面白いと思います。英語立県を目指す沖縄県ですが、会話に特に優位性があるんだろうと思います(英語教育の本筋は読みでしょうか)。多言語対応もいいですがキリがなく、世界共通語が広く使われる環境にしていけば、多様な外国人が訪れやすいのは間違いありません。


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