自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

憲法と政治を考えよう

2016-05-08 18:33:42 | 自然と人為

 ウルグアイ国民はホセ・ムヒカを大統領に選んだ。国民と政府が一体になって行動したウルグアイの国は幸福だった。国民はウルグアイに生まれ、生きていることを喜んだ。私はここに政治のあるべき姿を見る。彼の言葉をもう一度紹介したい。

 「人生は一度きりで瞬く間に過ぎていきます。人間としての時間をどう使うべきか、一人一人が自分に問いかけるべきなのです。なぜなら、生きることは死に向かうことだから。これは変えようのない事実であり、私たちの存在において最も大事なことなのです。」

「例えば日本では高齢化が急速に進んでいます。 一人り暮らしの高齢者がたくさん孤独に苦しんでいるのです。どれだけお金がかかっても、 国は施設を造って住まいを用意し、 孤独な老人をサポートするべきです。 日本は先進国、だから国民と政府が一体となって行動すべきです。 彼らに寄り添い、高齢者を置き去りにしてはいけない。そのために税金を使うべきです。これは社会全体で決めることです。 個人も家族も一人では生きていけません。だから政治が必要なのです。」

「人生はお金が全てではありません。人々の愛情、名誉、そして人々が決めたこと。それはある人たちにとっては、お金よりも価値があるのです。 問題はお金の好きな人物が政治家になろうとすること・・・。これは非常に危険です。」

「考えなければいけないのは、子供や孫が生きていく世界。 彼らにどんな世界を残すのか?ゆっくりでも人間は少しずつ良くなっていけるのです。ですから皆さん、どうぞ失望しないでください。若者は世の中を新しくする希望そのものなのです。」

 彼は、「この世に生まれた幸せを生きる」という価値を一人一人に問いかけ、赤ちゃんから老人まで一人では生きていけないから、皆して助け合う社会をつくる政治に参加し、次の世代にどんな世界を残すのか考えている。また、人間は必ず少しずつ良くなっていけるし、若者は世の中を新しくする希望そのものなのだとも言う。

 人の価値観は多様だが、「国民と政府が一体となって行動」できることが、政治に求められる原点ではなかろうか。その政治の基本の枠組みを決めているのが憲法である。憲法公布(1946年11月3日)以来、70年を迎えようとしている。政党や政治家にもいろいろな考え方があるが、下記の番組の発言を政党ではなく一人の政治家の考え方として紹介して、皆様がどう評価されるか資料として残しておきたい。

NHK「憲法記念日特集 憲法70年9党代表に問う」2016.5.3
憲法改正は必要か
どう考える憲法改正、安倍首相の発言受け止めは
安倍首相の発言受け止めは どう考える憲法9条
どう考える憲法9条 憲法9条と自衛隊は 憲法9条と集団的自衛権
憲法9条と集団的自衛権は 今後の改正論議あり方は
今後の改正論議あり方は

1.憲法改正の動き


私は政治家としては3代目です。憲法改正はわれわれ戦後生まれの世代に課せられた大きな宿題であり、責任でもある。

国民投票法を作ったが、これは憲法改正するための橋

正々堂々と議論をし逃げることなく答えをだしていく

 今の憲法のどこを改正する必要があるのか。参議院選から18歳以上に選挙権を与えて憲法改正の賛否を問うと言うが、「政治家3代目の責任」は個人的な問題意識であり、首相自らが憲法改正を積極的に言いながら、何を改正するのか正々堂々と何も議論していない。

2.憲法改正は必要か(動画)
 
 首相が憲法改正を頻繁に語り、メディアも取り上げるので憲法について話し合う機会を増やしたいと思う人が60%で、話し合う必要がないと思う人の30%の2倍になった。しかも、改正の必要があると答えた人は、2013年の42%から2016年の放送前では16%と激減し、改正の必要がないと答えた人も27%から31%に増えている。岡田氏の「立憲主義の基本を理解しない安倍総理のもとでの憲法改正は極めて危険です。」という意見に私も賛成です。2016年2月15日、衆議院予算委員会にて山尾しおり議員が放送法4条「政治的公平」について安倍総理に質問した表現の自由の根拠(動画 21分~26分)についての、総理の答弁からその実態を知ることが出来る。
 参考:安倍首相”9条改正”言及:サンデーモーニング2016/2/7)







3.憲法9条と自衛隊(動画)



中山恭子「9条の1項と2項のバランスがとれていない。第1項は「不戦条約」にあり、日本は大日本帝国憲法からこの考え方できている。それに対して2項は矛盾してくる。2項で軍隊を持つということを明記しないと通常の独立国ではない。」

 第1項の不戦条約があったにもかかわらず自衛のための戦争を認めたから、第1次、第2次世界大戦を防げなかったではないか。軍隊を持つことは戦争に備えることであり、それを独立国の条件と考えることは戦争を放棄しないことである。むしろ1項と2項に矛盾はない。自衛隊の任務を世界の国民の命を守る災害緊急援助隊に特化することで、独立国に対する固定観念を打破すれば良いだけだ。我々も次の世代も未来を目指して生きている。 

参考:
NHK世論調査 憲法改正「必要」27% 「必要ない」31%
改憲不要55%、必要37% 朝日新聞世論調査
憲法「現在のままでよい」初の5割 日本経済新聞世論調査
憲法9条改正反対52% 「憲法改正」は拮抗 毎日新聞世論調査
(憲法を考える)9条、立憲主義のピース 寄稿、憲法学者・石川健治
憲法記念日~安倍改憲と対峙する民進、生活、共産、社民の談話

日本人奴隷化の真実
安倍改憲はアブナイという印象が、国民に広がっている。
今でも自衛隊は国民の生命・財産を守るものだと誤解している人が多い
安倍、中曽根が改憲に意欲
櫻井よしこは「言論人の仮面をかぶった嘘つき」だ!
日本国憲法施行69周年の憲法記念日 安保法制の廃止を求める会長声明
平和憲法は堅固
<緊急事態条項>被災3県で「必要」1町

ラジオ深夜便「昭和史を味わう 保阪正康」

外務省: 日本外交文書 サンフランシスコ平和条約 調印・発効
サンフランシスコ平和条約 - 東京大学東洋文化研究所

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2011/8/20~2012/9/1 第三部 サンフランシスコヘ(55)
2012/9/8~2013/11/19 第四部 9帰ってきた日本(20)
2013/1/26 ~2014/12/27 第五部 講和発効まで(101)
2015/1/3~2016/1/16 第六部 60年安保への序曲(55)
2016/1/23~2016/4/26 第七部 岸訪米(9 )

初稿 2016.5.8

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