初日から1週間ちょっと……いろんな評判が漏れ聞こえてきてた「レベッカ」、自分の目で確かめてきました。いや~~良かったです
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ストーリーも面白かったし、突き詰めていけば深い作品だと思ったし、出演者も……ま、ツッコミどころ&言いたいことはありますけど、それは追々と
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ってことで、観劇記の始まり始まり~~
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それで、いつものことですが、今回も激しくネタバレしてますので観劇予定のある方は気をつけてくださいね。。。
ストーリーは
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一癖も二癖もありそうな人たちの人間模様あり、その中で自分を確立していく「わたし」、人を強くする愛の意味などなど。テーマ的にちょいとM!と重なる感じ
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でも、「わたし」が女性ということで共感できる部分や自分自身に置き換えて考えられたので、ヴォルフ@M!よりも、もっと身近な感覚で観てました。第2幕、レベッカの死の真相→結末までは怒涛の展開で、あれよあれよという間に
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一気にゴールまで行き着いちゃった感はあったのですが、その「スピード感」は観ている者に迫ってくるようなものがあって良かったと思います。
音楽、、、さすがクンツェ&リーヴァイ
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どこかで聞いたような旋律&リズム。全体的にはM!かな~~アンサンブルの合唱の時はコロレド大司教が出てきそうだったし、「わたし」とヴァン・ホッパー夫人の冒頭のやり取りはナンネールとヴォルフorレオポルトとヴォルフの掛け合いにそっくり
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プラスα、ダンヴァース夫人のシーン&第2幕はMAも入ってた~~
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10年以上前、小室プロデュース全盛だった時に、どの曲もTK節
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似てる旋律が多かったけど、こちらはリーヴァイ節……か
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でも、不協和音の旋律は健在でしたね~~特にダンヴァース夫人のソロ、絶対に歌いたくないと思うくらい難しそうな半音ズレがこれでもか
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という程ビシバシ登場
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スゴイな~~あれを歌いこなせるシルビアさん
舞台、帝劇等々で見るような絢爛豪華で大掛かりなセットはありませんでしたが、照明や調度品を変化させたり、紗幕を使ったり……特に紗幕の使い方はじい的にgoo
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紗幕に屋敷の門の模様が映し出されていて、それが後ろの舞台セットと溶け込んでとっても綺麗、なのに屋敷内のあちこちにあるモヤモヤを示しているかのように怪しい雰囲気もあって……そうそう、それで、舞台の演出的に、これまた別作品を髣髴させるツッコミ場所あり
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第1幕ラスト、ダンヴァース夫人の策略で、仮装パーティーの時に「わたし」はレベッカが着ていた白いドレスを着て階段から降りてくるんですけど、階段に白いドレス、階段下には礼装のマキシム、セット2階にはダンヴァース夫人……性別や状況の違いはありますけど、これって、、、思い出しません
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あの作品
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あと、第2幕でレベッカの死の真相をめぐってマキシムが裁判にかけられるんですけど、被告
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が舞台上にいて、それを眺める傍聴人役のアンサンブルの方々が2階から合唱……MAじゃん
キャストは実力派揃い。特に女性陣が素晴らしかったです
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パワフルな熟女パワー
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マキシムの姉・ベアトリスを演じられた伊東弘美さん、「わたし」を雇っていたヴァン・ホッパー夫人@寿ひずるさん、こんな風に年を重ねていきたいな~と思う力強くて面白い女性っぷりが見事でした。
ヒロインの「わたし」@大塚ちひろさん、冒頭のオロオロした自信のないところや好きな人に対する素直な愛情の表現は可愛かったですぅ
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ま、若さゆえ
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ダンヴァース夫人に追い詰められるところとか、完全に負け~~って感じだったし、震える仕草や相手の話を聞く時の「受けの芝居」はまだまだだな~と思ったんですが、磨けば光る
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どんどん進化していける役者さんだと思いました。第1幕のダンヴァース夫人との第1戦
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と第2幕の第2戦
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後者の方はマキシムとの愛に目覚めて強くなっているので対等に渡りあってる感じは出てるんですが、第1幕の方は存在感薄すぎ
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自分に自信が身についてるかどうかって違いがあるので、その差を敢えて出しているとしたら凄いと思うんですが、そうじゃないなら……第1幕の方も自信が持てないダメダメならそれなりの存在感を出してもらえるといいかな~~と。公演を重ねるごとに深くなっていってくれると嬉しいな~~「わたし」って存在、自分にも重ね合わせてるところがあるから、もっともっと心に響く演技を期待したいです
そしてそして、今回のMVP
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この方しかいません。ダンヴァース夫人@シルビア・グラブさん。舞台に立ってるだけで周囲を暗くて冷たい空気に変えてしまう凄い存在感でした
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歌も迫力いっぱい
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アの母音で音を伸ばす時にレミゼの時にも感じた、喉が変に開いててつぶれたような声になるところが気になったところもあったんですけど、相手を威圧する歌声は心に響きました。しかも、ダンヴァース夫人だけを演じているんじゃないんですよ。キャスティングされていない&姿かたちも明らかにされない「レベッカ」の存在までも背負っている感じ。ダンヴァース夫人がいることで「レベッカ」があたかもそこにいたような感覚にしてくれてて……どんな人か、いろいろと想像するんですけど、「会ってみたい」「姿を見てみたい」、そんな気にさせてくれるんですよね~~
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いや~~当たり役になるんじゃないかな
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男性陣もそれなり
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に。。。っていうか、結構もったいない?贅沢な?使い方でしたわ
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主要キャストとしてシーンの主役を張れる方々なのに出番が少なめ
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でも、実力があるからこそ、少ない登場でも場面を引き締めたり、ストーリーのキーパーソン
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と思われる役だったり……禅さん、今回は最後まで良い人で良かった~~しかも立ってるだけで注目させてしまう存在感。マキシムがレベッカの従兄弟・ファヴェルに脅迫されるところで、黙っているのに心配してる&怒っている気持ちが伝わってきました。ベン@治田さん、精神的に病んでいる役なんですが、真相のカギを持っていて、喋りそうで喋らなそうで……可笑しみ&皮肉までも込められた演じ方が良かったです。ファヴェル@吉野圭吾さん、かな~り
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シカネーダーが入ってましたわ。あと、オカマヴァンパイアも少し
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第2幕、マキシムへの脅迫が失敗して開き直っちゃうところで周りを扇動~~ダンス~~してました
そして、、、祐サマ
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相変わらず手の振り
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は健在で。。。芝居部分、ゴメンナサイ
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ちょっと・・・以下省略、じい、初めてかも~~普通に芝居してる祐サマを生で観るのは
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今回はビッグナンバーもないので(レベッカ殺害を告白する迫力ある歌はありましたけど…)イマイチ物足りないというか。。。ぶっちゃけ言っちゃうと、帝劇ミューみたいな大きな作品&祐サマの魅力全開の歌が満載だと、さほど演技力云々は気にならない、というか上手く隠してくれるし、祐サマにしか出せない劇場を支配する圧倒的な存在感が活きてくるんですけど、今回は芝居力が求められるし、駆け引きやミステリー要素がいっぱいの舞台だし、だからこそクリエみたいな規模の方が向いてる感じがするんですよね~~そこに祐サマが合うかというと、、、ちょっと疑問。マキシム=祐サマじゃなくても。。。そうかと言って、「この人なら!」って他は浮かばないし。。。(ま、実はじいの頭に一人だけ浮かんでる人が…
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)でもね~~そうは言っても素敵は素敵でした
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「わたし」を自分と重ねてみてるところがあったので、第1幕とか一緒に歌いたいな~と思ったし
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祐サマ、相手に合わせて歌う余裕があるから心地良さそうなんだもん
いろいろ課題は山積
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でも、また観たい作品ですね~~音楽的にも演出的にも伏線がありそうなので、絡み合ってる糸を是非ともほどいてみたい
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それに内容も、もっともっと深く味わえそうだし。こなれた頃にまた行こうかな~~と本気で思ってます