じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

ハムレット プレビュー初日

2017-04-14 23:45:19 | 観劇記
4月7日プレビュー初日の観劇記です。

~あらすじ~

デンマークの王子ハムレット(内野聖陽)はふさいでいる。父の先王が不慮の死をとげてまもなく、叔父クローディアス(國村隼)が王位を継いだ。そして、喪もあけぬうちに、母ガートルード(浅野ゆう子)が叔父と再婚したのだ。ある日、衛兵たちから城に先王の亡霊が出ると告げられたハムレットは深夜に待ち伏せし、ついに亡霊との対面を果たす。それは父であった。父は、庭で昼寝をしていたところ、耳から毒薬を注いで殺されたこと、その下手人はクローディアスだということを告げる。叔父が、高潔な父を殺し、母を奪ったのか……それが本当ならどうするか懊悩するハムレットは、その心の内を親友のホレイショー(北村有起哉)にだけ告げる。他の者には悲しみのあまり気が狂ったふりをし、すきをついて真相を探ろうとするのだ。

ハムレットには年若いオフィーリア(貫地谷しほり)という恋人がいた。その父ポローニアス(壤晴彦)は、王子と娘の身分違いの恋に浮き足だっていたが、ハムレットの様子がおかしいことから、王クローディアスに申し出て、娘に様子を見させることとする。息子のレアティーズ(加藤和樹)は海外に留学にでかける。オフィーリアはハムレットに近づくが、以前とはうってかわった様子で意味の分からない言葉をぶつけられ、ついには「尼寺へ行け」と突き放されて動揺する。クローディアスは、さらにハムレットの学友であったローゼンクランツ(山口馬木也)とギルデンスターン(今拓哉)を呼び、ハムレットの様子を探らせる。

機会を探るハムレットの前に父王の亡霊が現れ、決断を迫る。ハムレットは旅回りの芸人たち(村井國夫)に『ゴンザーゴ殺し』という芝居を演じさせる。父が殺されたと同じ状況を演じてもらい、クローディアスの反応を見ようというのだ。果たして、御前での芝居で、この場面になるとクローディアスは怒り狂って芝居は中断した。ハムレットはクローディアスの犯行を確信し、復讐を誓う。

母に呼ばれて寝室に向かうハムレットは、クローディアスが一人祈りを捧げる場にでくわす。背後から一突きで仕留めるチャンスだが、懺悔の祈りをする者は死ぬと天国に行ってしまうので、見送る。寝室で母の不実をなじるハムレット。しかしそこに父の亡霊が現れ、母を守るようにと説く。寝室の幕の後ろに他人の気配を感じ、ハムレットが剣で突くと、それはクローディアスではなく、秘密裏に探りをいれていたポローニアスだった。

クローディアスは、臣下を殺したハムレットに学友二人を付き添わせイギリス王のもとへ送る。持たせた親書には「到着次第この者の首をはねるように」と書いて……。

恋人に父を殺され、気が狂ったオフィーリアは川に落ちて死んでしまう。留学から帰ったレアティーズ、英国から危機一髪戻ってきたハムレットがその葬儀で顔を合わせる。レアティーズはハムレットに決闘を申し込む。クローディアスはレアティーズを呼び、彼の剣の先に毒薬を塗り、ハムレットの飲むワインに毒を入れるので大丈夫だと請け合う。決闘の最中、レアティーズの卑劣な一刺しでハムレットは毒に冒される。ハムレットの言葉でクローディアスの陰謀を理解したレアティーズだが時は遅かった。レアティーズも傷を負って死ぬ。そしてハムレットのための毒入りワインを飲んで母ガートルードも死ぬ。ハムレットは、クローディアスを刺して本懐を遂げ、この悲劇をのちの人に伝えてくれるよう、ホレイショーに言い残して、「あとは沈黙」とこと切れる。

(公式サイトより)


休憩15分を含めて全2幕の上演時間3時間20分。舞台はこんな感じ↓↓↓



ステージサイドシートがある為 やや上手寄りに作られています。舞台の上手側には手前に藤原道山さんの演奏席、奥側には木製階段や木の箱があって役者陣は出番がない時はここで一緒に観劇していたり次のシーンの準備をしていたり……ここにいる時のお芝居も演出に含めてという感じかな。ついつい目がいってしまうのですが、そうすると肝心のハムレットの方が……(笑) 今回は6列目のセンターからの観劇でしたが、そこから観ている限りステージサイド席も思ったよりは置いてきぼりにならない印象だったでしょうか。演目によっては当たり前だけど舞台正面メインでお芝居をされて後ろ姿しか拝めないということもあるので 今回はいちおう四方を使った演出というか上手、下手、後ろ、いろんな方向を向いてセリフを発するシーンがあったりするので逆に通常の客席側からは見えない表情もあったりして……ステージサイドでの観劇の時にしっかり見ようっと!

衣装は和を取り入れた着物風でした。オフィーリアは若干西洋寄りのような気もしますが……でも和とシェイクスピアは違和感なし。尺八の音色とも相性が良くてこんな味わいになるんだなぁと感心しました。最後のハムレットvsレアティーズの決闘シーンでは敢えて、だろうな~~竹棒が使われているのですが、その打ち鳴らす音が絶妙なBGMになっていて迫力満点 見惚れちゃいました

キャスト陣も実力派が勢ぞろい。立ち並びによっては(爆!)マクベスとマクダフ?!勘助とみつ?!と突っ込みたくなる組み合わせもあったりして しほりちゃんのオフィーリアは愛らしかったし加藤君のレアティーズも悪くない、しかも歌う場面ありって狙ってたとか(笑) 浅野さん演じるガートルードは美しいけどちゃんとお母さんだったし馬木也さんや今さんの日和見ご学友の厭らしいことと言ったら おじさんズの面々の芳醇な味わいと言ったらもうっ 墓堀りシーンの村井さんと壌さん面白すぎ!!!國村さんは一度ナマの舞台でお目にかかりたいと思っていたのですが期待通りの素晴らしさで……先王の亡霊とクローディアスの演じ分け、亡霊を演じたその姿のまま舞台後方で着替えた瞬間からガラッと雰囲気が変わってクローディアスへ 実はクローディアスを演じられる姿を見ながら実は他の役者さんのことが頭を過ったのですが、今回のハムレットは國村さんのコレでいいんだと納得できたような。。。あと、、、いつも思うけど……というか自分が遭遇する役が偶々なのかもしれませんが(苦笑)有起哉君の演じる役ってオイシイ役が多いよな~~と 今回のホレイショーも憎らしいほど良い奴で惚れちまうじゃないかって

そして愛しい愛しい内野ハムレット 全然老けた王子ではなく青年ハムレットでした セリフの量が膨大で大変だったというのも分かる気がしましたね~~とにかくよく喋る(笑)セリフの言い直しも結構あった気が……これは他キャストも含めてですが。公演が進むにつれて言葉のエネルギーや空気感がどんな風に変わっていくのか楽しみなところではあります でも、、、独白シーンは素晴らしかったです。クローディアスへの復讐心を高めていく過程も凄く人間的というか身近な感じで受け止められた感じでしょうか。いや、何とか付いていけた!というギリギリ状態なので次はもう少し前のめりで入り込みつつ突き放しつつ見たいかなぁ

作品の中身は……というかとにかく置いて行かれないように喰らいつく感じで必死でした 忙しさにかまけて原作を読まずに行ったので(その昔新潮文庫のを読んだけど子供すぎてよく分からなかった印象が)終演後は頭から煙がシュワ~~プシューー これから大変なことになるぞと悲壮感漂い……。登場人物はウザい程(笑)よく喋るんだけどいろんな意味に取れるように余白があるから各々でどうにでも受け取ることができる。しかもハムレットは狂っていると周囲は捉えているけど実は狂っている“フリ”をしているだけで周りの方が狂っているとも言えるし、でもそれを観る側は肯定できるほど“真っ当”と言えるのだろうか……なーんて、全ての境界が曖昧で分からなくなってくるような、なかなか格闘し甲斐のある作品ではないかと思いましたね~~プレ初日、若干ショート気味にはなりましたが良い演劇を観たなと心は豊かになりました。

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