じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

笑の大学 2回目

2023-03-05 00:34:11 | 観劇記
2月16日マチネの観劇記です。

初日から1週間、、、前回はどセンターで2人を拝んできましたが、今回はセンターブロックですが上手寄りで観てきました。2回目ということもあって余裕を持って観劇。お互いの心情がチラチラと見え隠れするのを感じられたように思います 椿の絆創膏が初日より大きめになっていた しかも片側が剥がれかけておでこでペ~ラペラ 向坂に更なる課題を突き付けられてムキになったように帰っていく椿……余計に笑えた~!!!

5日目と6日目、演劇にのめり込んでいく向坂……検閲を通り越して台本直し 椿と喜劇を作っていく中での会話が堪らなく面白い もちろん目の前で繰り広げられる劇中劇でのやり取りが純粋に面白くて笑えるというのはあるのですが、下手くそが真面目にやっている棒読みではなく真に一流の役者だからこそ成せる棒読みセリフとぎこちない動きだからこその味わいがあるんですよね。もうぅ~~それがそこはかとなく可笑しくて可笑しくて これぞ“本物の笑い”なのではないかと思う節があったり……。向坂の思いつきやアイデア、椿の緻密で論理的な作品の組み立て、、、向坂は「俺は門外漢だから・・・」と演劇を生業にしている椿に遠慮がちに提案していたけど、素人だからこそ気づく素朴で純粋なもの、プロだからこそ行き着く域、大人の事情があるプロだからできないことがある。観る側の要望と期待、作る側の狙いと忖度、そして理想……喜劇だけでなく全ての芸術に繋がる創作とは何ぞや?的なことも頭を過ったりしてワクワクヒリヒリしながらの大爆笑でした。この場面、実はテレビや興行主や事務所云々を揶揄していたりして

7日目に椿を待つ向坂の姿を見た時、来てほしくない気持ちと来てほしい気持ちの両方を感じました。前日に笑いの要素を一切排除した喜劇の台本、上演するなということかどうか「解釈はご自由に」と椿をけし掛けた向坂。ガラリと変わるこの場面、、、いろいろな感情が湧いては消え、消えては湧いて……ものすご~く複雑な気持ちになるんです だからこその7日目に椿が現れた時の向坂の醸し出す空気感、、、一種の高揚感みたいなもの???本心は嬉しかったのか辛かったのか、来てほしかったのか来てほしくなかったのか。敢えて無理難題を吹っ掛けたのは逃げることを想定したのか、それさえも超えられる凄い男と踏んだのか……う~~ん、いろいろ考えさせられる場面です。

椿に赤紙が届いた話から実は向坂がそれを差し止めていたことが判明する件。初日の後にパンフを読んでいて、検閲する側とされる側の互いに利用し利用されていた側面について書かれているところがあったんだけど、差し止められていたはずの令状が椿の告白と共に動き始めたのは実は……?!とバッドエンドを想像するのはさすがに邪推かな 普通に手違いだったとするのが筋だと思うけど、時代的に壁に耳あり障子に目ありの嫌~な時代だから2人の関係の変化を嗅ぎつけた密告者がいた可能性もあるのか……いや、これまた考えすぎ…ですよね

最後は初日以上に涙涙 向坂の一言一言が心に沁みました。お前の作品をもっと観たい……これ以上に悲しくて切ない、そして戦争に対する怒りを含んだ言葉があるだろうかと思いました。ラストで遠くを見つめて目を潤ませる向坂、そして一度暗転したところで明るくなった時に向坂の向かい側に椿が立って微笑んでいる。戻ってきたと希望を持たせてくれる結末のような……でも現実はおそらく……それでも希望を見せてほしいと思う幕切れでした。このラストシーン、、、その時々で違う思いを抱かせる名場面だと思います。。。

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