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じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

エリザベート名古屋公演

2008-08-26 23:05:53 | 観劇記
8月23日マチネの観劇記です。じい、1度中日劇場を体験したいという極めて不必要な 願いで←帝劇まで待て!って感じですよね~ 名古屋遠征をしてきました。中日劇場、噂に聞いてたものがいろいろ……出待ちをするエレベーター付近とか、段差があって後ろでも観やすい客席とか。。。確かにその通りでした。今回は19列目上手だったのですが、視界が広くて変なストレスがなく楽しめました

新生(一応)エリザ、基本的には2004年からの再演版を踏襲していますが、キャスト変更の影響 ちょっと変更点もあり。バートイシュルのお見合いシーンでシシィが落ちた苺 を追いかけるところは蝶を追いかける行動に変更されてました。衣装も結構変わってて、ヘレネの衣装がマジに趣味悪く変わってました ドレス下部の真正面にでっかいリボン あと、シシィのドレスもバートイシュルの場面で腰周りに白いレースがあしらわれている薄い水色のドレスだったり、ウェディングドレスで肩から腕にかけて2段レースの袖になっていたり……閣下の衣装も変更あり 祐サマの方は未見なのでもしかしたら変わってない かもしれませんが、武田クンの衣装、2幕の「私が踊る時」のコートの下、悪夢の場面等々でウィーン版の閣下を髣髴させる白シャツ&黒パンツ じい的には、、、日本人にはかなり無理があるような 特に武田クンは小柄なので……う~~ん

舞台の出来としては……う~~ん、、、まだまだ始まったばかり 目指す方向が一つに定まってないというか、皆さん手探り状態って感じがしました。随所でぎこちなさが感じられたし、堅さも目立ったし。全体的にはちょいと物足りなかったかな~~こなれてないせい?去年ウィーン版を見てたせい?特に「プロローグやウィーンのカフェ等々アンサンブルのシーンは迫力がなくて……キャスト同士の絡み方も淡白に、というかぎこちない感じでしたね~~ゾフィーとグリュンネ伯爵の「彼女はき~れ~い~~」の所の顔近づけはなし←この場面の治パパが好きだったのに ラストのシシィとトートのキスも抱擁も淡白すぎました。やっと見つけた安らぎって印象でもなかったし、シシィを手に入れた嬉しさも感じなかったし。。。ま、自信満々に手を広げて待ってる閣下は苦手なので(これを許せるのは祐サマ閣下だけ)いいんですけど。。。せっかくだから、ウィーン版的な解釈にすれば良かったのに~と思ったり……今回のエリザならそれも面白いんじゃないかな~とチラリと思いました。

以下、言いたい放題のキャスト感想。


朝海シシィ:

歌はかなり微妙……です 前評判で酷評されてるほど歌えていないわけではないのですが(心配してた村井パパとの不協和音デュエット@コルフ島は無難にこなしてた)声の出し方がやっぱり男役っぽいんですわ。ファルセットと自分の声を上手に使い分けてないし。。。正直、聞いてて心地よい歌ではないですね~~ま、心地良く聞こえるだけで印象に残らない「上手さ」があっても、これまた困るんですけどね 更に、、、シシィの強情さ、強さが前面に出るシーンではオスカルの面影が 「私が踊る時」で真正面を向いて歌い上げる視線=眩しそうな感じで見下ろす視線なんぞまさにオスカル様 ヅカ時代は嫌いじゃなかった、っていうかむしろ好きだったんですけど、さすがに今はちょっと あと、最後のチャンスで「あなたとは踊らない」ってトートを拒絶して出口を指さすシーンとか、ハンガリー訪問のエーヤンの場面の手の振り方……男役がチラチラ でも、若い分(笑)少女の場面は可愛いし(ヅカ版シシィを引きずってる感はあるけど)、雰囲気は悪くないので頑張って歌上達+自分なりのシシィ像が定まって化けてくれたら良い線行くんじゃないかな~と期待は 帝劇までに手探り状態がそれなりに解消されるといいな~と思います。

武田トート:

2006年に比べると歌はずいぶん上達してました……と言っても、手放しに褒められる状態では決してありませんが 存在感も、黄泉の国の放蕩息子→いちおう(笑)「閣下」と呼べる感じにはなっていたかと。。。祐様トートの歌い方の影響あり、内野トートを髣髴させる面影あり、武田クン自身のやりたいことを出してる部分あり、、、まだまだ模索中、定まっていないかな~って感じはしました。「愛と死の輪舞」では確かに電流が走って恋に落ちた表情になってるし、「最後のダンス」では陛下に奪われて悔しい雰囲気になってたし。。。でも、シシィ一筋 って感じでもなかったんですよね~~前々から武田クンが言ってた死の帝王の「黒い」部分にやっぱり拘ってる感じ???やっぱり演出変更を考えてもいいんじゃないかな~と思いました。

武田クンの歌 自分勝手に高らかに歌い上げてくれるので、正直……ウザイ と感じられる部分も。「愛と死の輪舞」でシシィが後ずさりするところがあるんですけど、勝手に納得しちゃいましたから~~そりゃあ、逃げたくなるキモさ、じゃなくて不気味さだわさっ そうなんですよぉぉ~~歌は確かに上手くなってるんだけど、どうにも実力以上の冒険をしているような感じなんですわ。もち、祐サマのような歌唱力があるわけではないし、そういうのは期待してないんですけど、喋るような声で歌い上げるんですよ。で、それがセリフのように聞こえて言葉が伝わってくるんならいいんですけど、そういうわけでもなくて……なので、思わず「お前はジャイアンかっ」とツッコミを入れたくなるんですよね~~特に「最後のダンス」 思いっきりジャイアンでした そんでもってじい、大爆笑~~ ヲイヲイ トホホ~ そのシャウトの仕方、間違ってません?とポカッと殴りたくなるような“愉快な”曲でした。

ま、観ていて飽きないというか、面白い閣下ではあるので一見の価値はあります……かな。ただし じい的に1つだけどうしても許せないところが……1幕ラスト、フランツと共に生きていくことを選んだシシィの後ろでふられた閣下の仕草 武田トート、最後に真正面を向いて一歩足を踏み出すんですよ。それが許せないのよぉぉ~~ ここはやっぱり正面を見せてほしくないのよね~~横顔が切ないんだから

禅フランツ:

彼の「夜のボート」じゃないと泣けないんですよね(決してもう一人の陛下が嫌いなわけではないので誤解なきよう)シシィとすれ違う時に手を差し出すのに拒否される。その手に込められた不器用な愛がヒシヒシと伝わってきて……更に搾り出したような声で「愛してる」なんて 今回もウルウル

「皇帝の義務」での登場シーン、禅マリほどの衝撃はありませんでしたが、「スゴイな~~若返ってるよ(爆)」とひたすらに感心。ジャベ、ルイ16世、フランクと見てきて本当に変幻自在な人なんだな~~とますます好きな役者さんになってしまいました。でも、雰囲気は少し変わってましたね~~2006年までは少年っぽさや老け度が激しかったんですが、今回はかなり淡白になっていてビックリ 1幕でシシィに会う場面は釘付け、お見合いの話を聞かされた時の慌てぶりはありませんでした。まさに「感情を抑えるのが皇帝の義務」を実践してる感じでワンクッション置いたリアクションでした。。。そこに孤独感や悲哀が感じられたんですけどね。だからこそゾフィーに抗議する場面は哀しかったですわ。陛下の負った宿命を感じて……

浦井ルド:

ちょっと期待ハズレ いろいろな舞台を経験してきてもう少し進化/深化してると思ったのに……5月の「ルドルフ」は一皮向けて良いな~と思ったのに。。。下手だったわけではないけど無難にこなしているというだけで何も印象に残りませんでした 2005年の井上ルドを考えると……もう少しヒシヒシと伝わる何かを表現してもらわなくては

実は、、、2幕は思い出してましたね~~「伝説」の幻想を実際には、もう二度とやってほしくないけど、無性に恋しくなりました。そして、、、最後。愛のテーマが流れて下手からトートが出てきた瞬間に、、、涙ウルウル 思い出したのは2005年。やっぱり好きだったんだな~~

さ~~て、、、次は帝劇。行く予定にはしてまっす いちおう全部の組み合わせで……それまでにこなれた舞台になっていることを願いつつ。。。


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