じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

幻蝶 2回目

2012-03-24 22:46:36 | 観劇記
3月17日ソワレの観劇記です。(注!ネタバレあり)

初日以来の幻蝶~♪今回のお席は8列目下手の思いっきり壁!すがるのに楽だった~~とそういうトコじゃなくて(爆!)下手奥が見えづらい部分はあったのですが、ちょうどキャスト陣の視線が落ちる辺りなのでストレートに伝わってくるところがあってちょうど良いお席だな~と感じました(じい的ベスト位置@クリエは他のトコなんだけど)それに、、、2回目にして既に悟ったこの演目のお気に入りサイド……上手<下手かな じいはお目当ての役者さんの立ち位置側にいるよりもセリフや空気感が投げ出された側にいる方が好きなので 下手側はスモークサーモンになった気分も味わえます(笑)もちろん本物の煙ではありませんが、水蒸気に含まれた舞台上の匂いは思いっきり分かりました。あとタバコの煙も……そういえば「私生活」の時もにおってきてたわ

前回は初日ということもあったのか、少し堅い感じでムムムッ と思うこともありましたが、今回は開幕1週間を前にして既にこなれてきているな~と思いました こちらもあらすじを最後まで把握しているので余裕を持って受け止めていたせいもあるのかもしれませんが…。初日以上に号泣でしたね~~戸塚さんと真一が並んでいる姿を見ていると、戸塚さんと真クンの叶わなかった未来と重ね合わせてしまってね~~ 特に最後、真一が戸塚さんを背負って森の中を彷徨うところ……場面自体が幻想的というか、夢の中の出来事?2人の妄想??現実的な出来事を幻想的に描いてる???いろいろな受け止め方ができる演出になっていると思うのですが、ホント真一と真クンがシンクロするようで、そこに冒頭から内野さん演じる戸塚さんが積み重ねてきた日々や心が醸し出されていたんですよね~~もちろんそれだけじゃなくて「幻蝶」という作品が持つ様々なモノが含まれていて。。。

ユカのセリフの中に「世の中の人は夢の中にいるのと同じで、それは私たちが作り出した世界の中にもいるだけにすぎなくて、目が覚めた時に初めて分かる」みたいな感じのことを言う場面があるのですが、これは幻蝶を追う戸塚さんや真一のような“マニア”だけでなく全ての人間の営みにも当てはまることだと思うんですよね。夢……実現/実在しなくても、憧れとかそういうものだけでなくて、あーしたいこーしたいという欲望も含めて、確かだけど曖昧なモノの中で、あるいはそれらを抱いて生きていくのが人間。この作品に出てくる登場人物たちからそれがひしひしと伝わってきて、たまらなく切なくて愛おしくて……

今回の戸塚さんですが、、、脱ぎっぷりが激しくなっていたような??? 今にも大事なところがみえそうーーってか、もう恥じらうような乙女な年ではありませんが(笑)むしろがん見……初日の時点で思いましたが、そのうち絶対にハプニングが起きたり勢い余ってということになりそうな予感がするんですよね。あと、、、フランス語がフランス語っぽく聞こえなーーい!!!じいの勝手な言語の響きのイメージですが、戸塚さんの喋っているのはスペイン語やイタリア語のイメージ(爆!)そしてやっぱり愛の力をもってしてもフランス語だけは好きになれない自分だったり

初日はセリフを追って人物の動きを把握するのが精一杯だったのですが、今回はひたすら戸塚さんをパパラッチ……というか目が話せない雰囲気がありました。特に真一を見つめる視線が、時に優しく、時に厳しく、、、いい加減でノリで生きているように見えて大人の視線や雰囲気を感じて萌えっとするのに、決して大人の落ち着きや分別があるとは言えないやんちゃさんでどうしようもない男でもあって、そういう不完全なところがむしろ完璧でもあって……戸塚さんの生き様そのもののように感じて哀れというか共感できるというか、、、だからこそ この作品ってある意味真一の成長物語みたいな部分はあって(特に2度目の今回はそう感じた!)、戸塚さんは余命が僅かということを知った上で自分の生きた証を残す?真クンにしてやれなかったことをしてあげた?真一に託した?……そんなこんなの妄想に耽りつつも、全く恩着せがましいというか偉ぶる大人の嫌みなところを感じないところが戸塚さんの姿というか、まぁそういうキャラクターだからこそ「普通」には生きられなかったんだと思うんですけど(苦笑)誰かの役に立ちたいみたいな崇高な心がけというよりも自らの欲望の赴くままという感じの激しく素直な気持ちでやったことなんだと思うし。ユカと真一の恋愛の結末をどこかで予感していた?シロギフの存在が嘘だということを知っていた?それでも真一の誘いに乗ったワケとは?戸塚さんの視線の中にそのココロが見えたような気がしました

結局、シロギフチョウは見つからなかった 「(シロギフチョウの生息地は)やっぱり東側の方ですよ」って言ってるし。でも、シロギフの存在を頭ごなしに否定はできないのよね。拘っていた廃屋から外の世界に踏み出した真一、最後まで濃厚に生きた戸塚さん、それぞれを集約したような幕切れだったのかなーと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もしかして?! | トップ | 週末は日比谷~♪ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観劇記」カテゴリの最新記事