更なる後方視界の確保(その2)で紹介した、「POWERMADD」ハンドガードミラーセット。今回発注したのは2種類3個ですが、「千早」は常用速度域が高いため、下手な機構が無い方が剛性や信頼度は高いと考え、「千早」へは可倒式ではない標準のハンドガードミラーセットを装着することにします。一方の「千波」は、折角ですから可倒式の方を奢ってやることにしましょう(笑)。
先日、待ちに待ったハンドガードミラーセット(可倒式)が届きました♪

<米国から届きました>

<「POWERMADD」ハンドガードミラーセット(左)と同時に注文した「千波」用エクステンション>
ここで、今回購入したハンドガードミラーセット(可倒式)と国内で調達した標準のハンドガードミラーセット(固定式)とを比較してみると、外観上の或る違いに気付きました。

<上が今回の輸入品で下が国内調達品、螺子の有無が確認できます>
螺子が外に出ているか、出ていないかの違いだけなので、見なかったことにします(笑)。
予め、「千波」から外しておいたハンドガード本体を準備。先ずは、ミラー側の誘導孔の中心部へ1/8吋(≒3.17mm)のドリルで穴を開けろとの説明書の指示に従い、ハンドガード本体へミラーを仮合わせして3.2mmの穴を開けます。続いて、1/4吋(≒6.35mm)のドリルで穴を開けろとの指示で、同様に6.0mmの穴を開けます。

<開けた穴に…>

<ハンドガードミラーを付属の螺子で固定して、取り付け完了!>

<使用しない場合は、このように倒せます>
しかし、実際に「千波」へと装着してみると、或る問題が生じました。ハンドガードマウントにそのまま装着しただけではハンドガードのミラーが下の方を向いてしまい、後方の確認ができないのです。ハンドガード自体の角度を調整すれば良いのですが、ここで「千波」のハンドガードマウントと「千早」のそれとでは構成部品が異なっていることに気付きました。「千早」のハンドガードマウントには歯車状のワッシャーが入っていて、ハンドガードの角度が任意で調整できるようになっていますが、「千波」にはそれがありません。代わりに入っている部品は、ハンドガードの角度を或る一定の角度に固定してしまう物。そこで、件のワッシャーをオンラインショッピングで調達することにします。

<銀色のワッシャーが「千早」の物、黒色のが調達したワッシャー>
改めて「千波」に装着して、ハンドガードマウントの位置からハンドガードの角度、バックミラーやレバーの位置に至るまで、全てを微調整して納得できる取付位置を探り、漸く完了です!

<もう1つのオプションである、エクステンションとの同時使用も可能です>

<真横から見たところ>

<(エクステンションの端から)片側で約3.5cm、左右では約7cm横幅が広くなります>
さあ、次は愈々その効果の検証です。バックミラーの死角となる機体の斜め後方へ小型のロードコーンを置いて、乗車時の視点からその見え方を検証してみましょう。

<実際のロードコーンの位置は、こんな感じ>

<画像では分かり難いですが、バックミラーでは捉えられないウインカーやロードコーンが、ハンドガードミラーに映っているのが分かるでしょうか?>

<実際には、ロードコーンがもっとはっきりと視認できます>
これなら、死角から接近する敵機の存在も容易に発見できることでしょう(笑)。
さて、sada tdmさんも懸念していましたが、振動についても検証してみました。「千波」の常用速度域である80km/h前後では確かに多少の振動が出ますが、ハンドガードミラーの中の映像は想像以上に鮮明でした。寧ろ、路面の凹凸を乗り越える際の映像のぶれの方が、遥かに大きく感じられました。