つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1118号 CD『てとてをつなごう』内二本松はじめ作品譜面

2020年05月30日 | 抱っこ通信

 5月25~30日、私のフェイスブックで動画を投稿しましたが、その譜面です。
若干というか、かなりというか、動画で歌っているものと譜面との違いがありますが、ライブ感覚に近いです。CDは譜面通りだと思います。思う?申し訳ございません。
 
【おはよう】
 
 
【くっついた】
 
【うし】

【おいらカエルやめる】
 
【テイクオフ】

 
【あのやまこえて どこいくの】
 
 
*CD『てとてをつなごう』の申し込みは
つながりあそび・うた研究所
電話 090-3090-1431
メール tunagari@cello.ocn.ne.jp   tunagariasobi@gmail.com
2000円(税込み)送料別
 
【収録曲】
 
1.てとてをつなごう(まっちゃん)…CDのテーマソング。つながりの原点をもう一度。
2.ねずみ ねずみ(まっちゃん)…♬・・・ただいまおかえり 抱っこでぎゅー♬
3.そーっと・そーっと(まっちゃん)…鬼ごっこあそび
4.わたしのありがとう…先生から子どもたちへのありがとうは?
5.ニンニンにんじゃ~ダンスでござる~(まっちゃん)…今年はダンスになっていますよ。
6.ぽっかぽか(大吉つぁん)…かわいいダンスですよ。
7.だいじな(大吉つぁん)…抱っこしながらくすぐりあそび。
8.おりひめとひこぼし…すでに各園で実践されている指遊び?
9.「おはよう!」(ピカリン)…療育の子どもが励ましてくれて創作したあいさつうた。
10.テイクオフ(ピカリン)…2・3歳児さんが飛行機になって走り回るだけのダンス?
11.くっついた(家族Ver)(ピカリン)…指遊びです。♬家族でみんなくっつた♬
12.くっついた(からだVer)(ピカリン)…今度はからだで友だちとくっつきます。
13.おいらカエルやめる(ピカリン)…昨年、話題の絵本と迷曲です。
14.あのやまこえてどこいくの(ピカリン)…大好きな絵本の曲です。ペープサートで。
15.うし(ピカリン)…大好きな内田麟太郎さんの詩です。絵本もいいよ。
16.リボン(まっちゃん)…卒園シーズンにぴったりの曲です。聞いて泣いた人も。
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抱っこ通信1117号 CD『てとてをつなごう』はフェイスブックに遊び方が

2020年05月29日 | 抱っこ通信
 今週(5月25日~30日)のフェイスブック(FB)は昨年、つながりあそび・うた研究所で制作・発行したCD『てとてをつなごう』の中から、私の作品を紹介しています。
CDを制作するにあたっては町田浩志(まっちゃん)さんに中心になってもらいました。そのまっちゃんの「ごあいさつ」です。
 
 今回のCD「てとてをつなごう」はつながりあそび・うた研究所所長ピカリンこと二本松はじめ、そしていつも元気いっぱいだいきっつぁんこと長尾高明、そして僕の3人によるつながりあそび・うた作品集となりました。
どんなに時代が変わって社会が便利になっても、その真ん中にいるのはやはり人なのですよねぇ。
 私らしく、私のままでこどもたちや仲間たちと一緒に泣いたり笑ったりできることの楽しさを新しい時代の中でも大切にしたいなぁと思っています
そんな思いや願いが込められた作品たちが集まりました
次はあなた自身の思いや願いもここにある作品たちに重ねながらこどもたちや仲間たちへ届けてほしい、そしてなによりもあなた自身が楽しんで欲しいなぁと思っています
 あなたの元気や勇気に、そして笑顔になれる一曲一曲になれたらうれしいです。
 
                つながりあそび・うた研究所 町田浩志
 
 
『おはよう』(25日FB投稿)
 私がつながりあそび・うたを創作するときは、ほとんど子どもたちと遊ぶときです。この『おはよう』も一昨年、奄美の龍郷町にある児童発達支援事業所「聖隷かがやき」(昨年移転し児童発達支援センターとなる)に遊び行ったときに、あそびが始まる前に、「おはよう」の挨拶を歌にできないかなと、あれやこれやと考えていました。
 そして、本番です。いつものように口から出まかせで歌ってみたのがこの『おはよう』でした。そうしたら、参加者の中で一番年上と言っても、年長さんのAちゃんが毎回「おはよう」を元気よく叫んでくれたのです。それが嬉しくて、嬉しくて。ほんとうに♬おなかの底から おはよう♬と歌えました。
 
♪1・2・3♪の部分は、指で1と2と3を出してもいいし、両手で拍手3回でもいいし、膝を3回たたいてもいいし、床を3回たたいてもいいですよ。子どもに合わせてね。
 
【歌詞】(自由につくろう)
1.手をたたこう 手をたたこう おなかの底から おはよう おはよう!
2.のびのびしよう
3.足踏みならそう
4.こちょこちよしよう
5.手をつなごう
6.手をたたこう
 
 
『くっついた』(家族Ver・指遊びVer)(26日FB投稿)
 
 絵本『くっついた』(三浦太郎著・こぐま社発行)のタイトルからヒントをもらって指遊びをつくりました。おとうさん指から5本指全部を順々に登場させますが、おねえさん指を最後にしています。難しいからです。
または、おとうさん指、おかあさん指、赤ちゃん指の順番でも良いのです。全部登場させなくても。
 指遊びですから、うさぎ、きつね、ぞう、ちょうちょ、とりなどの動物だって良いし、♬グーさんとグーさんがくっついた 1・2・3・4 おだんご♬とかいろいろ遊べます。
 
 
『くっついた』(ペープサートVer・からだくっつきVer)(27日FB投稿)
 絵本の絵をそのままに金魚、アヒル、ゾウ、サル、ぼくとお母さんとお父さんのペープサートをつくって遊びます。その他、ペープサートで果物でも、動物でも、キャラクターでも、子どもたちが喜ぶものを子どもたちとつくってください。
 フェイスブックでは、丹波のいっぽの会主催の「ピカリンとみやちゃんとあーそぼ‼」から、「くっついた」の歌を使っての創作ごっこ「カレーライス」を紹介しています。その他、お皿の上のサラダ編、お弁当箱編、ネコと魚など動物とその動物の好きな食べ物編、絵本編などいろいろ創作してくれました、勉強になりました。やはり、先生たちは創造の宝島で子どもたちと育ちあっているのです。
 
 
『うし』(歌)(28日FB投稿)

 私の大好きな絵本『うし』(内田麟太郎・詩 高畠純・絵 アリス館出版)を歌っています。いつもは絵本を見てもらいながら歌っていますので、みんなの視線は絵本です。今回は、歌のみでしたので、キャラを強めました。恥ずかしい。
 
 CD化にあたっては、出版社に著作物利用許可申請書を提出して、許諾を受けていますので、動画で絵本の展開も可能だったかもしれません。でも、許諾の問題と同じくらい、絵本を動画で投稿するのには若干疑問を持っています。
 
 動画だと絵本の魅力が半減するように思います。絵本とアニメとは違います。アニメはアニメとして制作されています。動きがあり、セリフがあり、音楽があり、絵本とは全く違うものです。絵本は、読み手を聞きて(見て)が同じ空気を感じて、同じ熱量を感じて、同じ空間、時間を共有して初めて成り立つのかなと思っています。それが動画になったら伝わらないのではと思います。
 
 子どもたちの前では絵本の普通?な読み聞かせはしていません。絵本を使って遊んでいます。そのひとつに絵本歌あそびがあります。例えば『はらぺこあおむし』とか『のせてのせて』のように1曲で絵本を展開しながら遊んだり、『11ぴきのねこ ふくろのなか』のように数曲で絵本を展開したり、『めっきらもっきら どおんどん』のように絵本を一句一字違わないように語ったり、歌ったりして絵本を展開しながら遊んだりしています。
 
 『うし』の場合は、詩に曲をつけて歌って、絵本を展開していますが、子どもたち笑い声はページを捲るたびに大きくなっていきます。中には絵本の牛を指さす子どもや、牛の頭数を数え始める子どもや、♬うしがいた♬の部分を一緒に歌いだす子どもやおもしろいです。
 
 絵本を展開する前に、子どもたちに話しかけます。
「イヌはなんて泣く?(ワンワン)、ネコは?(ニャーン)、ライオンは?(ガォー)、じゃあウシは?(モー)。そうなんだ、じゃあ笑ってるウシはどうやって泣く?(モー)、泣いてるウシは?(モー)、怒ったウシは?(モー)、あ、それはお母さんだね。モーしか泣かないんだ、今日は『うし』という絵本です。絵本の最後で一緒にモーって泣いてね」
 
 絵本を読み終わった後の話です。
「みんな後ろを振り返ってごらん。だれがいる?」。
ある親子遊びの時です。この「みんな後ろを振り返ってごらん。だれがいる?」に対する子どもたちの答えがすごかった「うし」・・・。ほんとうは「お母さん」と答えてほしかったんだけどね。
 
 
『おいらカエルやめる』(29日FB投稿)

絵本『オレ、カエルやめるや』(テヴ・ペティ/文 マイク・ボルト/絵 こばやしけんたろう/訳 マイクロマガジン社発行)を一昨年の初夏、たまたま本屋で絵本『オレ、カエルやめるや』を見つけました。発売されて1年も経っていませんでした。
ひとりで一回読み終わったらあまりおもしろくありません。どうしてかなと考えてみたら、父子の会話で物語が出来ているのに気がつきました。読み聞かせというと一人で、という相場が決まっています。そこで、みやちゃんが子カエルになって、私が親カエルになって読んでみたら、初めはつっかいつっかいだけどとなんだかおもしろい。それぞれ読んでいるうちにキャラが決まってきておもしろい。
そのうちメロディが浮かんできました。でも、この歌を絵本の読み聞かせのどこにいれるかで悩みました。二人であーだこうだと話し合いましたが結論は出ません。ともかく、絵本の読み聞かせの主人公である聞き手の反応を見ながらということで、2018年7月28日、大阪のぬくぬくつながりの会主催の「絵本の中へ飛び込んじゃおう」で初演。聞き手が大阪のおばちゃんやお姉ちゃんですから、反応の素晴らしいこと、素晴らしいこと、大受けでした。でも、私としては歌をどこに入れるかが課題として残りました。「大阪だったら関西弁がいいとちやう(違う)」とかのご意見もいただきました。ありがとうです。
参考までに今、歌をどこに入れているか紹介します(企業秘密です。冗談がや・・・)。1回目前セルフ(カバーの子カエルのセリフ)後。
2回目「だからといって、カエルはネコにはなれないんだよ」後。
3回目「たしかにな。でも、カエルはウサギにはなれないよ。」後。
4回目「…カエルは豚にはなれないんだよ」後。
5回目「でも、だからといってカエルはやめられないよ。」後。
6回目「じゃあオレ、かえるになることにするや!あっムシだ!」後。
 
 絵本を展開する前に、子どもたちに話しかけます。
「もし、自分が動物だったらなにになりたい?」。子どもたちは手を挙げて応えてくれます。うさぎ(可愛いから。女子多し)、ネコ(可愛いから。女子多し)、ライオン(強いから。男子多し)、チーター(脚が速いから。男子多し)。ナマケモノ(なんにもしないでいいから。先生)・・・。「なれたらいいね。今日はカエルの話だよ。一緒に歌って♬おいらカエルやめる カエルやめるやめる おいらカエルやめるや・・・・(みんなが歌えるまで繰り返す」」
 
 絵本を読み終わった後の話です。
「一つ約束してほしいことがあるんだけどいい?この『おいらカエルやめる』の歌をこのホール(部屋)を出たら、絶対に歌わないでほしいのです。勿論、家に帰っても絶対に歌っちゃだめだよ。なぜかって・・・、だって、おひるごはんやお昼寝の時に歌う子どもが必ずいるからです。そしてね、家の人から先生のところに苦情が来るんです。ご飯を食べながら歌ったり、うんこしながら歌ったりしているのを聞いて、『うちの子はそんな恥ずかしい子ではありません』とね。だから絶対にホール以外では絶対に歌わないでください。約束で~す」と。
 
 
『テイクオフ』(29日FB投稿)
 一昨年、奄美の「のぞみ園」放課後等デイの仲間たちと遊んだ時に、ぶっつけ本番、口から出まかせで創作したつながりあそび・うたです。
療育の子どもだけとは限りませんが、子どもは良く走り回っています。その場でくるくるとまわっています。そんな姿を見て、応援歌をつくりたいと願っていたのです。
ただ、飛行機になり切って走って止まるだけのあそび?です。
♬準備はいいか!(ゴー!ゴー!ゴー!)
 出発だ!(ゴー!ゴー!ゴー!)
 5・4・3・2・1・0・テイクオフ!♬
「着陸!」の声がかかるまでひたすら走るだけです。
着陸態勢は片膝を床につけて、両手を広げて飛行機になって待っています。
 
 テイクオフする前に子どもたちに飛行機に乗ってどこに行きたいかを聞きます。
子どもの答え「羽田」=「ディズニーランド」「温泉」「鹿児島」(奄美大島の子ども)他。
先生の答え「沖縄」「北海道」「韓国」「フランス」他。海外が多い。
のぞみ園放課後等デイの時は「アメリカ」に行きたいという子どもが多かったです。ダパンプの「USA」が流行っていたのでした。
 
 
『あのやまこえて どこいくの』(30日FB投稿)

 絵本『あのやまこえて どこいくの』(ひろかわさえこ/作 アリス館/発行)
CD化にあたっては、出版社に著作物利用許可申請書を提出して、許諾を受けています。
 この絵本を制作している時に、作者のひろかわさえこさんはきっと口ずさみながら文(詩)を描いていたり、絵を描いていたのではないかと思います。文にテンポがあるのです。ですから私が初めて絵本を手にした時からメロディができあがりました。いつか、ひろかわさんとメロディの合わせをしてみたいと思っています。ぷくちゃんシリーズやぽかぽか絵本シリーズとかすぐにメロディが付けられます。
 
 絵本をたくさん読み聞かせしたら歌ってみてください。そして、ペープサートで遊んでみてください。フェイスブックで紹介したのは、堺のつながりあそび仲間つながり隊のみなさんにつくってもらったものですありがとうです。
 
⁂各譜面は明日の抱っこ通信次号に掲載します
 絵本は園で借りるか、図書館で借りるか、友だちに借りるか、本屋さんで購入して、1冊持っているといつまでも楽しめるね。無理しないでね。
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抱っこ通信1117号 CD『てとてをつなごう』はフェイスブックに遊び方が

2020年05月29日 | 抱っこ通信

 今週(5月25日~30日)のフェイスブック(FB)は昨年、つながりあそび・うた研究所で制作・発行したCD『てとてをつなごう』の中から、私の作品を紹介しています。
CDを制作するにあたっては町田浩志(まっちゃん)さんに中心になってもらいました。そのまっちゃんの「ごあいさつ」です。
 
 今回のCD「てとてをつなごう」はつながりあそび・うた研究所所長ピカリンこと二本松はじめ、そしていつも元気いっぱいだいきっつぁんこと長尾高明、そして僕の3人によるつながりあそび・うた作品集となりました。
どんなに時代が変わって社会が便利になっても、その真ん中にいるのはやはり人なのですよねぇ。
 私らしく、私のままでこどもたちや仲間たちと一緒に泣いたり笑ったりできることの楽しさを新しい時代の中でも大切にしたいなぁと思っています
そんな思いや願いが込められた作品たちが集まりました
次はあなた自身の思いや願いもここにある作品たちに重ねながらこどもたちや仲間たちへ届けてほしい、そしてなによりもあなた自身が楽しんで欲しいなぁと思っています
 あなたの元気や勇気に、そして笑顔になれる一曲一曲になれたらうれしいです。
 
                つながりあそび・うた研究所 町田浩志
 
 
『おはよう』(25日FB投稿)
 私がつながりあそび・うたを創作するときは、ほとんど子どもたちと遊ぶときです。この『おはよう』も一昨年、奄美の龍郷町にある児童発達支援事業所「聖隷かがやき」(昨年移転し児童発達支援センターとなる)に遊び行ったときに、あそびが始まる前に、「おはよう」の挨拶を歌にできないかなと、あれやこれやと考えていました。
 そして、本番です。いつものように口から出まかせで歌ってみたのがこの『おはよう』でした。そうしたら、参加者の中で一番年上と言っても、年長さんのAちゃんが毎回「おはよう」を元気よく叫んでくれたのです。それが嬉しくて、嬉しくて。ほんとうに♬おなかの底から おはよう♬と歌えました。
 
♪1・2・3♪の部分は、指で1と2と3を出してもいいし、両手で拍手3回でもいいし、膝を3回たたいてもいいし、床を3回たたいてもいいですよ。子どもに合わせてね。
 
【歌詞】(自由につくろう)
1.手をたたこう 手をたたこう おなかの底から おはよう おはよう!
2.のびのびしよう
3.足踏みならそう
4.こちょこちよしよう
5.手をつなごう
6.手をたたこう
 
 
『くっついた』(家族Ver・指遊びVer)(26日FB投稿)
 
 絵本『くっついた』(三浦太郎著・こぐま社発行)のタイトルからヒントをもらって指遊びをつくりました。おとうさん指から5本指全部を順々に登場させますが、おねえさん指を最後にしています。難しいからです。
または、おとうさん指、おかあさん指、赤ちゃん指の順番でも良いのです。全部登場させなくても。
 指遊びですから、うさぎ、きつね、ぞう、ちょうちょ、とりなどの動物だって良いし、♬グーさんとグーさんがくっついた 1・2・3・4 おだんご♬とかいろいろ遊べます。
 
 
『くっついた』(ペープサートVer・からだくっつきVer)(27日FB投稿)
 絵本の絵をそのままに金魚、アヒル、ゾウ、サル、ぼくとお母さんとお父さんのペープサートをつくって遊びます。その他、ペープサートで果物でも、動物でも、キャラクターでも、子どもたちが喜ぶものを子どもたちとつくってください。
 フェイスブックでは、丹波のいっぽの会主催の「ピカリンとみやちゃんとあーそぼ‼」から、「くっついた」の歌を使っての創作ごっこ「カレーライス」を紹介しています。その他、お皿の上のサラダ編、お弁当箱編、ネコと魚など動物とその動物の好きな食べ物編、絵本編などいろいろ創作してくれました、勉強になりました。やはり、先生たちは創造の宝島で子どもたちと育ちあっているのです。
 
 
『うし』(歌)(28日FB投稿)

 私の大好きな絵本『うし』(内田麟太郎・詩 高畠純・絵 アリス館出版)を歌っています。いつもは絵本を見てもらいながら歌っていますので、みんなの視線は絵本です。今回は、歌のみでしたので、キャラを強めました。恥ずかしい。
 
 CD化にあたっては、出版社に著作物利用許可申請書を提出して、許諾を受けていますので、動画で絵本の展開も可能だったかもしれません。でも、許諾の問題と同じくらい、絵本を動画で投稿するのには若干疑問を持っています。
 
 動画だと絵本の魅力が半減するように思います。絵本とアニメとは違います。アニメはアニメとして制作されています。動きがあり、セリフがあり、音楽があり、絵本とは全く違うものです。絵本は、読み手を聞きて(見て)が同じ空気を感じて、同じ熱量を感じて、同じ空間、時間を共有して初めて成り立つのかなと思っています。それが動画になったら伝わらないのではと思います。
 
 子どもたちの前では絵本の普通?な読み聞かせはしていません。絵本を使って遊んでいます。そのひとつに絵本歌あそびがあります。例えば『はらぺこあおむし』とか『のせてのせて』のように1曲で絵本を展開しながら遊んだり、『11ぴきのねこ ふくろのなか』のように数曲で絵本を展開したり、『めっきらもっきら どおんどん』のように絵本を一句一字違わないように語ったり、歌ったりして絵本を展開しながら遊んだりしています。
 
 『うし』の場合は、詩に曲をつけて歌って、絵本を展開していますが、子どもたち笑い声はページを捲るたびに大きくなっていきます。中には絵本の牛を指さす子どもや、牛の頭数を数え始める子どもや、♬うしがいた♬の部分を一緒に歌いだす子どもやおもしろいです。
 
 絵本を展開する前に、子どもたちに話しかけます。
「イヌはなんて泣く?(ワンワン)、ネコは?(ニャーン)、ライオンは?(ガォー)、じゃあウシは?(モー)。そうなんだ、じゃあ笑ってるウシはどうやって泣く?(モー)、泣いてるウシは?(モー)、怒ったウシは?(モー)、あ、それはお母さんだね。モーしか泣かないんだ、今日は『うし』という絵本です。絵本の最後で一緒にモーって泣いてね」
 
 絵本を読み終わった後の話です。
「みんな後ろを振り返ってごらん。だれがいる?」。
ある親子遊びの時です。この「みんな後ろを振り返ってごらん。だれがいる?」に対する子どもたちの答えがすごかった「うし」・・・。ほんとうは「お母さん」と答えてほしかったんだけどね。
 
 
『おいらカエルやめる』(29日FB投稿)

絵本『オレ、カエルやめるや』(テヴ・ペティ/文 マイク・ボルト/絵 こばやしけんたろう/訳 マイクロマガジン社発行)を一昨年の初夏、たまたま本屋で絵本『オレ、カエルやめるや』を見つけました。発売されて1年も経っていませんでした。
ひとりで一回読み終わったらあまりおもしろくありません。どうしてかなと考えてみたら、父子の会話で物語が出来ているのに気がつきました。読み聞かせというと一人で、という相場が決まっています。そこで、みやちゃんが子カエルになって、私が親カエルになって読んでみたら、初めはつっかいつっかいだけどとなんだかおもしろい。それぞれ読んでいるうちにキャラが決まってきておもしろい。
そのうちメロディが浮かんできました。でも、この歌を絵本の読み聞かせのどこにいれるかで悩みました。二人であーだこうだと話し合いましたが結論は出ません。ともかく、絵本の読み聞かせの主人公である聞き手の反応を見ながらということで、2018年7月28日、大阪のぬくぬくつながりの会主催の「絵本の中へ飛び込んじゃおう」で初演。聞き手が大阪のおばちゃんやお姉ちゃんですから、反応の素晴らしいこと、素晴らしいこと、大受けでした。でも、私としては歌をどこに入れるかが課題として残りました。「大阪だったら関西弁がいいとちやう(違う)」とかのご意見もいただきました。ありがとうです。
参考までに今、歌をどこに入れているか紹介します(企業秘密です。冗談がや・・・)。1回目前セルフ(カバーの子カエルのセリフ)後。
2回目「だからといって、カエルはネコにはなれないんだよ」後。
3回目「たしかにな。でも、カエルはウサギにはなれないよ。」後。
4回目「…カエルは豚にはなれないんだよ」後。
5回目「でも、だからといってカエルはやめられないよ。」後。
6回目「じゃあオレ、かえるになることにするや!あっムシだ!」後。
 
 絵本を展開する前に、子どもたちに話しかけます。
「もし、自分が動物だったらなにになりたい?」。子どもたちは手を挙げて応えてくれます。うさぎ(可愛いから。女子多し)、ネコ(可愛いから。女子多し)、ライオン(強いから。男子多し)、チーター(脚が速いから。男子多し)。ナマケモノ(なんにもしないでいいから。先生)・・・。「なれたらいいね。今日はカエルの話だよ。一緒に歌って♬おいらカエルやめる カエルやめるやめる おいらカエルやめるや・・・・(みんなが歌えるまで繰り返す」」
 
 絵本を読み終わった後の話です。
「一つ約束してほしいことがあるんだけどいい?この『おいらカエルやめる』の歌をこのホール(部屋)を出たら、絶対に歌わないでほしいのです。勿論、家に帰っても絶対に歌っちゃだめだよ。なぜかって・・・、だって、おひるごはんやお昼寝の時に歌う子どもが必ずいるからです。そしてね、家の人から先生のところに苦情が来るんです。ご飯を食べながら歌ったり、うんこしながら歌ったりしているのを聞いて、『うちの子はそんな恥ずかしい子ではありません』とね。だから絶対にホール以外では絶対に歌わないでください。約束で~す」と。
 
 
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 一昨年、奄美の「のぞみ園」放課後等デイの仲間たちと遊んだ時に、ぶっつけ本番、口から出まかせで創作したつながりあそび・うたです。
療育の子どもだけとは限りませんが、子どもは良く走り回っています。その場でくるくるとまわっています。そんな姿を見て、応援歌をつくりたいと願っていたのです。
ただ、飛行機になり切って走って止まるだけのあそび?です。
♬準備はいいか!(ゴー!ゴー!ゴー!)
 出発だ!(ゴー!ゴー!ゴー!)
 5・4・3・2・1・0・テイクオフ!♬
「着陸!」の声がかかるまでひたすら走るだけです。
着陸態勢は片膝を床につけて、両手を広げて飛行機になって待っています。
 
 テイクオフする前に子どもたちに飛行機に乗ってどこに行きたいかを聞きます。
子どもの答え「羽田」=「ディズニーランド」「温泉」「鹿児島」(奄美大島の子ども)他。
先生の答え「沖縄」「北海道」「韓国」「フランス」他。海外が多い。
のぞみ園放課後等デイの時は「アメリカ」に行きたいという子どもが多かったです。ダパンプの「USA」が流行っていたのでした。
 
 
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 絵本『あのやまこえて どこいくの』(ひろかわさえこ/作 アリス館/発行)
CD化にあたっては、出版社に著作物利用許可申請書を提出して、許諾を受けています。
 この絵本を制作している時に、作者のひろかわさえこさんはきっと口ずさみながら文(詩)を描いていたり、絵を描いていたのではないかと思います。文にテンポがあるのです。ですから私が初めて絵本を手にした時からメロディができあがりました。いつか、ひろかわさんとメロディの合わせをしてみたいと思っています。ぷくちゃんシリーズやぽかぽか絵本シリーズとかすぐにメロディが付けられます。
 
 絵本をたくさん読み聞かせしたら歌ってみてください。そして、ペープサートで遊んでみてください。フェイスブックで紹介したのは、堺のつながりあそび仲間つながり隊のみなさんにつくってもらったものですありがとうです。
 
⁂各譜面は明日の抱っこ通信次号に掲載します
 絵本は園で借りるか、図書館で借りるか、友だちに借りるか、本屋さんで購入して、1冊持っているといつまでも楽しめるね。無理しないでね。
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抱っこ通信1116号 保育に活かそうつながりあそび・うた②

2020年05月23日 | 抱っこ通信
 今週は月曜日から土曜日まで毎日、フェイスブックで『ゴシゴシゴシゴシ』の遊び方を動画で6回に分けて、紹介しました。見ていただきましたか?
 抱っこ通信1115号と1116号とコラボしています。
 
 動画にチャレンジして4回目で、6回にわたる連載になりました。やってて難しかったですがおもしろかったです。仲間たちからの反応もあって嬉しくもあり、楽しかったです。
 
 きっと、つながりあそびやあそびうたを保育に活かす原点は、このおもしろさ、楽しさかなと思います。
 サマー・カレッジをはじめ、いろいろな研修会で出会ったり、保育雑誌で見たり、先輩の子どもたちとあそんでいる姿から、おもしろい、楽しそうと感じたものを、自分も子どもたちと楽しんでみたいと実践するのでしょうね。
 
 「子どもたちへの前に、まずは先生自身が楽しさを経験しよう」がサマー・カレッジの一番目の願いです。サマー・カレッジのスタート時から変わっていません。サマー・カレッジスタ―ト当時の他の研修会で、「楽しもう」なんていうことが研修目的や研修の願いに掲げられていた研修会はなかったと思います。
 
 講師や音響さんや実行委員会の仲間たち、そして参加した仲間と共に、みんなでからだに汗して心を動かして、心がつながってつながりあそび・うたを楽しみます。私はひとつの研修会をみんなでつくっていくという心構えです。
 その結果、参加syの仲間たちは、サマー・カレッジのスタート時とエンディング時での自分の変化にみなさん驚いています。自分が楽しめたと、変わったと。
 
 そして、即、現場で実践したくなります。子どもに早く会いたくなります。
 しかし、現実は、子どもと楽しんでルンルン気分の仲間もいれば、なかなか遊びたくても遊べない仲間もいます。そういう仲間の方が多いようです。
 つながりあそび・うたが難しいとか、先生個人の力量がないとか、そういう問題でないところにいろいろな問題があります。
 
 「楽しさを経験しよう」が最初の願いです。
 私はこの願いの中に、例えば、「保育を楽しんでいますか」とか、「職場の人間関係、楽しいですか」とか、「生きていること楽しいですか」とかの問いをつけています。
 
 一つ一つのつながりあそび・うたやあそびうたや集団遊びなど、きっと本来は楽しいものでしょう。でも、楽しもうとする自分が、職場が、暮らしが楽しめないようになっているのですね。ここをなんとかしたですね。
 
 「楽しいを経験」する中で、楽しめなくなっている現実を見つめることから出発です。小さいことでも、まずは、おもいきりつながりあそび・うたを楽しむことです。自分が楽しめた、変われたのですから、その楽しさを子どもたちへ、仲間たちへ保育の中で伝えることです。それが難しいだけどね。
 
 今週の『ゴシゴシゴシゴシ』だって、子ども同士が両手をつないで引っ張り合ったり、ジャンプしたり、まわったりというあそび方だけに目を向けないで、散歩から帰って手足を洗う時や、泥んこ遊びの後に全身を洗う時や、おひるやおやつ前に机を拭く時や、ぞうきんを絞る時やナンチャカンチャラ(大阪のみなさ~ん、使い方違っている?)、いろいろ口ずさむことからスタートです。そんな楽しそうにしている先生の姿がおもしろくて嬉しくて子どもたちも口ずさんでいくように思います。ここにあそびのスタートラインがあります。
決して、「ミュージックスタート」からつながりあそび・うたは始まりません。


 
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抱っこ通信1115号 つながりあそび・うたを「保育」に活かそう

2020年05月19日 | 抱っこ通信
 先週末、「今年の地域活動をどうするか」の相談がありました。
 コロナウイルス感染拡大の中で、子どもの登園数も減り、子どもたちが楽しみにし、保育の中でも大事な取り組みも中止となり、保育を、そして地域活動もどうするかが話し合われているそうです。
 電話をくれた先生と話していて元気をもらえました。何しろ、こういう状況だから、「子どもにとって」を一番に「保育をしたい」という思いがビンビン伝わってきたからです。
 その中の一つ。もちろん、消毒や換気などの安全・衛生管理はもちろんですが、「子どもたちはいつも通りあそんでいますよ。子どもだも~ん」だって。
 「タイミングが合えば遊びに行くよ」と返事をしました。
 
 
 さて、つながりあそび研修会では、一つのつながりあそび・うたでいろいろなあそび方を楽しみます。
 例としては『ゴシゴシゴシゴシ』を紹介します。
 
①触れ合いあそび。二人で向かい合って、一人が先生役(親)、もう一人が子ども役になり、『ゴシゴシゴシゴシ』を歌いながら、先生役が子どもの顔を見ながら、子どもの手を洗ったり、足、頭、ひざの上に子どもを寝かせて、全身・・・。洗った後の子どもへの言葉がけを大事します。時々、歌い終わったら、子どもをくすぐってあげてもいいですね。0歳から楽しめます。
 役割交代して、後ろから子どもを膝の上に座らせて、背中や頭やおしりなどを洗います。
 
②揺さぶりあそび。次に子どもを後ろから抱っこして、『ゴシゴシゴシゴシ』をうたいながら左右に小さく揺れます。次は大きく、さらに小さく、さらに大きく揺れます。最後は抱っこしたまま、ぐるぐるまわります。0歳児から楽しめます。
 
③二人組で向かい合い、両手をつなぎ『ゴシゴシゴシゴシ』を歌いながら、片方ずつ交互に前後に引っ張り合います。歌い終わったら相手をくすぐります(別にしなくても良い)。次には歌詞を♬バッシャバッシャ♬に変えて、二人同時にジャンプ。歌詞を♬グルグルグルグル♬に変えて、二人で手をつないだまま、その場で回ります。
 二人組から、4人組、4に組から8人組と手をつなぐ人数が増えて、最後は全員で手をつないで、手を振ったり、ジャンプしたり、ぐるぐる回ります。2歳児くらいから楽しめます。
 
 
 
 研修会では以上のように形で10分間以上、体を動かして遊びます。研修会の最後のまとめ(研修会の総復習)の時間には、現場では『ゴシゴシゴシゴシ』をどうやって楽しんでいるかをおしゃべりしています。
 
 
 まずは、現場では①~③をクラスごとに遊んだり、運動会の時に親子遊びで取り組んだりしている例を紹介しますが、保育の中でつながりあそび・うた『ゴシゴシゴシゴシ』を活かしている実践例を紹介します。
 
例1。お昼前やおやつ前や、外遊びの後に子どもたちが手を洗う時にうたってあげたり、子どもたちも歌いながら手を洗っています。歌詞は♬ジャブジャブジャブジャブ♬
 
例2.散歩で帰ってきたら、水場で手や足を洗いながら歌っています。
 
例3.プールあそびの時に、足をバシャバシャさせながら歌っています(騒いでいます)
 
例4.2歳児さんが部屋にいるぬいぐるみやマイ人形を、なんだかわからなけれど、『ゴシゴシゴシゴシ』らしき歌をうたいながら洗ってあげている姿が見られ可愛いです。
 
例5.歯ブラシ指導の時に歌います。(支援学校の先生より)
 
例6.先生が根菜類や動物のペープサート(裏は影絵のように真っ黒)をつかって、土の中(袋)から引っ張り出して(♬ウントコショドッコショ♬と歌う)当てっこあそびを楽しんでいます。
 
例7.お風呂ごっこの時に、みんなでまわるくなって、前の人の背中を流しっこしています。
 
 まだまだ実践している例があります。こうやって保育の中で、あそびだけでなく、子どもに合わせて、状況に合わせてつながりあそび・うた『ゴシゴシゴシゴシ』が活かされていることが嬉しいです。
 
あなたの実践例を教えてね。
 
二本松フェイスブックでは『ゴシゴシゴシゴシ』のいくつかの遊び方の動画を紹介します。
      
 
『ゴシゴシゴシゴシ』
作詞・作曲 二本松はじめ   
1.ゴシゴシゴシゴシ 洗って ゴシゴシゴシゴシ 洗って
   ゴシゴシゴシゴシ 洗って きれいになった ダイコンさん
   
2.ジャブジャブジャブジャブ 洗って ジャブジャブジャブジャブ 洗って
   ジャブジャブジャブジャブ 洗って きれいになった ニンジンさん
 
3.バシャバシャバシャバシャ 洗って バシャバシャバシャバシャ 洗って
   バシャバシャバシャバシャ 洗って きれいになった レンコンさん
 
4.ゴロゴロゴロゴロ 洗って ゴロゴロゴロゴロ 洗って
 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ 洗って きれいになった おイモさん
 
5.ゴシゴシゴシゴシ 洗って ゴシゴシゴシゴシ 洗って
   ゴシゴシゴシゴシ 洗って きれいになった ゴボウさん
 
【あそび方A―二人組からクラス全体までのくすぐりっこ】
1.①「ゴシゴシゴシゴシ・・・」二人組で両手をつなぎ、うたいながら引き合う。
②「きれいになった」お互い近づいて、拍手2回。
③「だいこんさ~ん」お互いにくすぐりあう。
「ジャブジャブジャブジャブ」は、左右に揺さぶる。
「バシャバシャバシャバシャ」は、ジャンプ。
「ゴロゴロゴロゴロ」はその場をまわる。
 
【あそび方B-親子(乳児)】
① 子どもをその場に仰向けに寝かせ大根に見立てて、歌に合わせてこすってあげる。最後はくすぐる。
 
【ピカリンメール】
この一曲でどれだけ子どもたちとあそべるのでしょうか? 赤ちゃんの抱っこでの揺れあそびからはじまって、乳児のくすぐりあそび、幼児のくすぐりっこあそびなどなど対象も広いです。また、親子でもいいし、子ども同士の二人組や、数人でも、クラス全体でも楽しいし、あそべる人数もさまざまです。「洗って」と歌詞にありますから、野菜を洗うイメージだけでなく、洗濯機やお風呂もイメージできます。いろいろな野菜が出てきますからペプサートやパネルシアーター、絵本や紙芝居まで楽しめそうです。子どもたちと一緒に、一曲からたくさんあそびをつくってくださいね、楽しんでくださいね。
 
(ピカリンベスト つながりあそび・うた4『どっこいしょ どっこいしょ -押してもだめならー』より。音楽センター発行)

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抱っこ通信1114号 な~んこ なんこ

2020年05月17日 | 抱っこ通信
 先日、芋焼酎が宮崎から届きました。
 今年の前半は、コロナウイルスの関係で九州での仕事がキャンセルになったので、いつも焼酎を購入する都城の酒屋さんに電話して、焼酎を6本送ってもらいました。この酒屋さんは宮崎県内の蔵元の焼酎が中心においてあり、あまり東京ではお目にかかれない焼酎がたくさんあります。東京で買うより、ネットで買うより安価なものをあります。
 
 都城のお店に行ったときは、お薦めの焼酎を聞いたり、焼酎のいろいろな話を聞くのが楽しみです。今年の11月末から12月末にかけて、毎年の九州ツアーを予定していますから、その時には買い出しに行く予定です。
 
 
 さて、つながりあそびのコンサートや研修会で指宿市に泊る宿は、20年来、いつも砂むし温泉近くのGという旅館です。少々宿泊費は高めですがゆったりできます。女将が元幼稚園教諭というのも嬉しいです。
 そこで今、飲んでいるのが「利八」です。口に合うのです。「利右衛門」とか「薩摩の誉」とか「桐野」とか飲みましたが、最後に落ちついたのが「利八」です。
 
 その旅館では「なんこ」というお酒の席での経験コーナーがありました。「なんこ」は鹿児島や宮崎南部で遊ばれているそうです。
 二人向か合って、各々3本ずつ持ったなんこ玉(棒)の合計を当てっこする遊びです。負けたら焼酎を飲まなければなりません。「薩摩拳」とも呼ばれ、高知の「箸拳」と源流だそうです。
 
 
 というわけで、今号もジャンケンの話ですが、「ケン」は「けん」でも、三すくみのジャンケンとは違って、「なんこ」のような数拳(数を当てる)についてとその広がりについてです。
 
 
 小学校の休み時間に、二人で向かい合って、両手グーから親指を立てたり立てなかったりして、二人の立った親指の数を当てっこしてあそびませんでしたか?そんな感じのあそびが数拳です。「いっせーのせ」とか「チッチノチ」なんて言っていました。
 
 
 数拳の拳は、中国語の拳から来ていて、拳あそびは江戸時代に日本に入ってきたそうです。当時、中国の人とお酒を飲める機会がある人は限られていました。そういう特権階級の社会で数拳は楽しまれていたのでしょうね。
 
 時代が進むと同時、ある意味、特権階級の酒席でのあそびは、そこに出入りする大人たちにも広がって、いつしか形は違いますが、子どもたちの社会にも届いていたのでしょうね。子どもの社会に届いたのは江戸時代だったのか、明治、大正、昭和だったのか興味がありますね。
 
 社会が変わる中で、生活も大きく変わり、当然、文化(あそび)も変わっていきます。「なんこ」という酒席でのあそびが今でも残っているということは珍しいことです。
 
 社会が変わればその社会に相応しい文化(あそび)も生まれ広まり、逆に文化(あそび)が変わることで社会も変えることにもつながるように思います。特に、一緒に楽しむ仲間たちとのつながりあいや、文化(あそび)の質とか思想性などが、あそびを楽しむ人の人間性や生きざまに大きな影響を与えます。なによりも文化の担い手が国民(主人公)であることが大事なように思います。そういう意味でも、あそびに携わるものとして、つながりあそび(文化)は自分と仲間を育て、社会を変革する事業でもあると自覚しなければならないと思います。子どもたちに、どういう未来をつくるのか、どういう社会をつくるのか問われ続けています。保育もね。
 
 例として、かつて、コント55号の出演するテレビでお座敷遊びから始まった「野球拳」をやっていましたが、女性蔑視、差別だという、視聴者の抗議の声で中止になりました。
 「8時だよ 全員集合」での志村けんさんと仲本工事さんのコントにも虐待、いじめにつながるとの抗議が多く寄せられました。
 
 
 
今号のあそびは子どもが楽しむ「な~んこ なんこ」(何個?いくつ?)です。
 
1.二人で向かい合います。
2.それぞれお宝(ペットボトルの蓋)を2個ずつ持ちます。
3.♬な~んこ なんこ♬と言ったら、片手にお宝をいくつか持って(持たなくても 良い)前に出します。
3.その時に、二人が持っているお宝の数を予想して数を言います。
4.数が当たった人にポイントです。両者とも当たったり、外れた場合は引き分けです。
5.早く5ポイントを獲得できた人が勝ちです。
 
*1.お宝は、ペットボトルの蓋、碁石、オセロゲームのチップ、おはじき、小石など。
*2.二人で持つた合計数は、0・1・2・3・4です。
*3.お宝の数を一人3個でも大丈夫です。その場合、合計数は、0・1・2・3・4・5・6になります。
*4.3人~4人でも遊べます。その場合のお宝の数は3個が良いようです。
*遊んでいるうちに体が熱くなってきました。
 
 二本松はじめのフェイスブックに動画をあげておきます。そのうちにユーチューブにも動画を載せる挑戦をします。


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抱っこ通信1113号 早くみんなとつながりあそび・うたで密になりたい

2020年05月15日 | 抱っこ通信
 今日、嬉しいレポートが届きました。大阪のぬくぬくつながりの会の仲間たちからです。
 「大阪の保育状況 & 大学と学生さんの状況」と題したレポートです。A4の用紙19ページもある学生さんも含めて30人のレポートです。CD-ROMも入っていました。
 
 新型コロナウイルス蔓延の中で、つながりの仲間たちが元気なのか、大変だろう職場の状況を知りたい、つながりあそび・うたは楽しめているかなど、町田美幸さんに電話で聞いていたところ、仲間たちの状況をまとめてくれたのです。ありがとうです。
 そうそう、つながりぬくぬくの会の仲間たちにはマスクも送ってもらっています。遅くなりましたが、ありがとうです。助かっています。
 
CD-ROMを焼き増しして各地のサマー・カレッジ実行委員会に送ろうと計画を立てています。つながりあそび・うたをなかなか実践できない現場の状況の中でも、悩みながらも子どもたちと一緒に前を向こうとしている仲間たちがいることを交流する中で、「ひとりじゃない」を確かめ合いながら、みんなで密になれるその時まで励まし合っていきたいと思います。
 各地の状況を教えてください。
 
 私自身は、つながりあそびを紹介する動画の発信にチャレンジするとともに、今までのつながりあそび・うたの作品などを振り返ると共に、保育の中での(つながり)あそびの質と保育文化などについて考えて発信していきます。仲間のみなさんの実践を、声を聞かせてください。



 
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抱っこ通信1112号 なにかな なにかな

2020年05月14日 | 抱っこ通信
今号もジャンケンについてです。
  抱っこ通信1109号で「相手がいるからに学び続けて」というレポートの中に、学生さんたちのジャンケンのイメージがありましたが、どうもマイナスイメージが多いようです。このことはレポートの中の学生さんだけに限ったことではないようです。
 
 負けるのが怖いとか、負けると嫌な役回りがくるとか、ともかくジャンケンで勝ち負けだけでなにかをさせられるということしか経験していなかったのでしょうか。
 
 他人と競争させられて、評価され、その結果、格差も生じ、自己責任をも問われ続ける中で、自分自身や他人を信じられない、好きになれないような社会では、勝ち負けや、順位をつけられるようなあそびは心から楽しいと思えないのでしょう。
 
 また、そういう楽しめる、いろいろ発見できるあそびに出会っていないのでしょうね。レポートの中でも、つながりあそび『相手がいるから』などを楽しんだ後の学生さんたちの感想の中にもジャンケンを「嫌いだったが好きになれた」「なんて奥が深くすばらしいあそびだろう」等の感想が多かった。
 
 そして大事にしたいことは、「久しぶりにジャンケンってすごく楽しい!」を通して、「ぐーちょきぱーな人間関係」についてや「子どもに何をつたえていくのか」「あそびの質を考えていきたい」「遊びの中で育つものが少し見えた」「遊びについて考えていくことが大切なのだということに気づけたことが嬉しい」などなどの発見があることです。それは、頭金さんが保育学生に伝えたいことなのでしょうね。(もう一度、抱っこ通信1109号を読み返してみて)
 
 
 さて、今号の『なにかな なにかな』は、かれこれ40年前位に、公立保育園の「生活あそび」研修会で創作したあそびです。ジャンケンあそびだけではないのですが、子どもだけでなく、先生自身の方が遊ぶ中で勝ち負けや順位にこだわっているように感じていたのです。
 
 そこでグー・チョキ・パーの形を勝ち負けのあそび(道具)ではなく、一つの形(ポーズ?フォーム?ジェスチャー?)として遊んでみたらどうだろうかと考えました。ほとんどその場で、口から出まかせでしたが・・・。
 
 勝ち負けだけのルールだったら年長さんしか遊べないだろうし、乳児さんも参加出来て楽しめるためを考えました。
 もう一つ、「先生といっしょが嬉しい」「○○ちゃんといっしょが嬉しい」という子どもの心に寄り添えるかなと思いました。
 
 遊び方は簡単。最後のじゃんけんでリーダーとおなじもの(「あいこ」)が出たらポイントを獲得できるだけです。4~5回戦で、何ポイントを獲得できたかを発表し合うだけです。
 
 同じくジャンケンを形として捉えて『このゆびとまれ』(ジャンケンをして、同じ形で集まる。例えば、グーはグー同士で集まる)なども後からつくりました。
 
 また、形(ポーズ)を出すだけのあそびですから、ジャンケンの形(ポーズ)にこだわることはないのです。当時は♬ビーシュワッチ!♬なんて叫びながら『ウルトラマンジャンケン』(同じポーズだったらポイント)が流行っていましたし、♬じゃんがいも にんじん 豚肉入れて カレーライス♬と『カレーライスジャンケン』(同じポーズだったらポイント)をつくって遊んでいました。2~3歳児は『カレーライスジャンケン』の振りだけを楽しんでいました。
 
 さて、今年は新型コロナウイルスの関係で中止になってしまいましたが、毎年、桜花学園大学保育学部新入生セミナーに参加していて、この『なにかななにかな』を楽しみます。リーダーには先生たち全員になってもらいます。一回ごとに先生たちが相談して出すジャンケンを決めます。その間、学生たちも近くの友だちとジャンケンの何を出すかを相談します。
 
 時間の関係で3回繰り返しますが、最初はグーが多いようです。2回目はチョキが多いかな? 別に統計は取っていませんが・・・一期生からのお付き合いですから。
3回目の前に途中経過を確認します。「1回だけ先生たちと同じだった人?」(私は手を挙げながらです)。「2回先生たちと同じだった人?」。「まだ、1回も同じじゃなかった人?」。
 「最初はなんだったっけ? 2回目は?」「最初はグー、2回目チョキ。最初はグー、2回目チョキ。最初はグー、2回目チョキ、3回目は?」。学生たちはニヤニヤしながら「パー!」と元気よく答えてくれる人もいます。
 いよいよ3回目です。「いくぞ!オー!いくぞ!オー!いくぞ!オー! ♬なにかななにかな なにかな グーかな チョキかな パーかな グーチョキパー グーチョキパー グーチョキパーでジャンケンポン♬」。ほとんどの人がパーです。勿論、先生たちも。
 
 「良かった。きっと君たちの大学の先生は素敵な先生なんだよ。ちゃんと学生たちの期待に応えてパーを出してくれた。これがパーじゃなかったらどうしようかなと思ったよ。きっと大学生活も、先生たちは君の期待に応えてくれるよ。楽しみだな」なんて冗談ではなく、本音を言ったりします。
 
 子どもだって1回は「先生といっしょ」になりたいのです。本当は全部ですけど。『なにか なにかな』をあそび始めた頃ですが、子どもが次は何がでるかを気がつかなければ、先生に気がついてほしいです。子どもはどんな気持ちで遊んでいるかをです。子どもが先生に近づいてこなければ、先生が子どもに近づいていけばいいだけの話です。ま、そう保育は、現場は単純ではないと思いますが、そんな気持ちが大事だと考えます。
先生が子どもの期待に応えてくるかな、大人が期待を裏切らないから子どもは安心してあそびを楽しめるのでしょうか。子どもが遊べるためには、そして子どもたちが生きていくには安心の世界が必要です。そんなことも楽しめる『なにかな なにかな』です。

(イラストは全レク一座の大ちゃんです)


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抱っこ通信1111号 ジャンケン兄弟

2020年05月13日 | 抱っこ通信
 またまたジャンケンの話です。
 前々号ではなぜ、ジャンケンをするときに「最初はグー!」だったのか? 前号では、ジャンケンの楽しさは「相手がいるから」、今号では三すくみのジャンケンの魅力というか、ジャンケンの楽しさを通して伝えたいことの話です。
 
 まずは、CDのタイトルにもなっているのに、ライブでは1回も歌っていない『ジャンケン兄弟』の歌詞を読んでみてください。
 残念ながらCDは、1996年に音楽センターから出版されましたが、今は、絶版になっています。
 曲調は一応、ラップ調。ま、私がその気になって歌っていますが、音頭調というか口説きというか、いつ聞いても笑ってしまいます。
 
 また、ダンスの振り付けもありました。
 ほとんど振り付けは自由なのですが、ダンスビデオも出版されていました。
 ビデオで踊ってくれた仲間たちも当時は若かったですが、今ではみな可愛いおばあちゃんになっています。
 
 
ジャンケン兄弟
  作詞・作曲 二本松はじめ
 
ジャンケン ジャンケン ジャンケン兄弟 グーチョキパーでジャンケン兄弟
ジャンケン・グー ジャンケン・チョキ ジャンケン・パーでジャンケン兄弟
グーがいなけりゃ始まらない チョキがいなけりゃ始まらない
パーがいなけりゃ始まらない あんたがいなけりゃ始まらない
ジャンケン ジャンケン ジャンケン兄弟
  (ジャンケン ジャンケン ジャンケン兄弟)
 
グー(グー) チョキ(チョキ) パ-(パ-)
グー(グー)チョキ(チョキ)パ-(パ-) グーチョキパー
おいらの名前はジャンケン・グー なんて言ったって一番強い
チョキさんなんかじゃ歯が立たない おいらは元気な石のグー
クマさんグリグリグリングリン グリコでグングン力持ち
石は固くてハサミにゃ負けない なんて言ったって一番強い
ジャンケン ジャンケン ジャンケン・グー
 
グー(グー) チョキ(チョキ) パ-(パ-)
グー(グー)チョキ(チョキ)パ-(パ-) グーチョキパー
パットパットなにをおっしゃる カメさんみたいなグーさんよ
グーさんやさしく包みます おいらはカミカミカミサマパー
ちょうちょもヒラヒラパリンパリン パイナップルでアッカンベー
紙は広くて石にゃ負けない なんて言ったって一番強い
ジャンケン ジャンケン ジャンケン・パー
 
グー(グー) チョキ(チョキ) パ-(パ-)
グー(グー)チョキ(チョキ)パ-(パ-) グーチョキパー
チョットチョット寝ぼけちゃいけない アヒルさんみたいなパーさんよ
パーさんザクザク切ってしまう あたしはサミサミハサミのチョキ
カニさんチョキチョキチョキリンチョキリン チョコレートでパピプペポ
ハサミは鋭く紙にゃ負けない なんて言ったって一番強い
ジャンケン ジャンケン ジャンケン・チョキ
 
グー(グー) チョキ(チョキ) パ-(パ-)
グー(グー)チョキ(チョキ)パ-(パ-) グーチョキパー
グーチョキグーチョキグーチョキパー
  (グーチョキグーチョキグーチョキパー)
チョキパーチョキパ―チョキパーグー
  (チョキパーチョキパ―チョキパーグー)
パーグーパーグーパーグーチョキ
  (パーグーパーグーパーグーチョキ)
グーチョキパー グーチョキパー グーチョキパーでジャンケン兄弟
ジャンケン ジャンケン ジャンケン兄弟 
ジャンケン ジャンケン ジャンケン兄弟 グーチョキパーでジャンケン兄弟
ジャンケン・グー ジャンケン・チョキ ジャンケン・パーで ジャンケン兄弟
グーがいなけりゃ始まらない チョキがいなけりゃ始まらない
パーがいなけりゃ始まらない あんたがいなけりゃ始まらない
ジャンケン ジャンケン ジャンケン兄弟
 
グー(グー) チョキ(チョキ) パ-(パ-)
グー(グー)チョキ(チョキ)パ-(パ-) グーチョキパー
グー(グー) チョキ(チョキ) パ-(パ-)
グー(グー)チョキ(チョキ)パ-(パ-) グーチョキパー
あんたがいなけりゃ!
 
 
 歌詞を読んでも「なんのこっちゃ」わからなでしょうね。
 歌いたかったことは二つ。ちょっと理屈っぽいですが。
 一つは、勝ったり負けたりする関係であっても、利害が反する関係であって、敵味方の関係でも、その相手とその関係を受け容れることが楽しいということです。
 
 それこそ、地球上の生命が20億年以上もかけて、敵対する生命(単細胞)を自分の中に受け入れることから、また、敵対する生命(単細胞)に受け入れられて、はじめて出発したということから考えた時に、今、どんなあいてであっても、どんな関係であっても、まずは相手を受け容れる、その関係をまずは受け容れることが大事なのかなと思います。
 ジャンケンだって、勝ち負けだけにこだわらず、ジャンケンする相手のことや、ジャンケンしているそのものが楽しくなっていきます。
 
 二つ目は、最後の♬あんたがいなけりゃ♬です。私にとってあなたが大事です。あなたはあなた自身の主人公です。私は私自身の主人公です。自分が生きるためにも、一人ひとりが生かされるためにも「あなた」を大事できる人になりたいです。
 
 
 
 さて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が、今月末まで延長される中で、保育、教育現場の状況はいかがですか。つながり仲間には電話でやり取りして、現状を聞いたりしています。
 まだ、入園式すらできていない園や、一度も登園していない子どもがいたり、この空白期間は子どもの成長・発達に大きな影響を与えそうです。現場の先生たちはみながんばっています。いろいろ考えさせられます。
 鹿児島の養護学校の先生からのメールを紹介します。
 
 学校は、現在三密を避けるために、登校日をずらしながら学習を始めています。今週小学部は、月、水、金曜日登校で、中学部は、火、木、登校で、来週はその逆です。なかなか1週間のリズムをとることが難しいですが、子ども達の笑顔に救われながら、頑張っています。1日も早く終息してほしいですが、先の見えない敵と戦っている感じです。




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抱っこ通信1110号 相手がいるから

2020年05月12日 | 抱っこ通信

 昨日は暑くて、今年初めてのTシャツ姿。3歳のUtaちゃん、じっーと私の方を見ていて一言。「おじちゃんのおなか大きい・・・」。
コロナンひまでひまんです。体を、頭を、心を動かしましょう。


 今号は、保育園で見つけたジャンケンの楽しさについて、私の見方を紹介しますね。これも、音楽センター出版の「二本松はじめつながりあそび・うたシリーズ あそべやあそべ みなあそべ』(2004年出版)テキストの中の『相手がいるから』(作詞・作曲 二本松はじめ)に簡単に書いてありますので紹介します。譜面は最後です。

相手がいるから
   作詞・作曲 二本松はじめ
ジャンケンジャンケン ジャンケンポン
相手がいるから ジャンケンポン!

(遊び方…くすぐりあそび編/乳児も・親子も)
1.ジャンケンの結果は関係ないです。真似っこあそびです。
2.♬ジャンケンジャンケン ジャンケンポン!♬…ジャンケンをする真似をします。
3.♬相手がいるから ジャンケンポン!♬…二人で両手合わせ4回とジャンケン。
4.ジャンケンの後、保育者は子どもをくすぐってやったり、ツンツンしたり、ギュッと抱っこしたりします。
5.歌のテンポやジャンケンのテンポはゆっくりです。子どもに合わせましょう。

(遊び方…ジャンケン勝負編)
1.二人組であそびます。
2.♬ジャンケンジャンケン ジャンケンポン!♬…拍手4回とジャンケン。この時のジャンケンは形だけです。
3.♬相手がいるから ジャンケンポン!♬…二人で両手合わせ4回とジャンケン。
4.2回目のジャンケンの後、負けた人は、勝った人のまわりをひとまわりする。
  あいこだったら、二人で右腕同士をかけて一回転する。

✉ピカリンメール✉
 またまたジャンケンの話です。質問ですよ。ジャンケンの楽しさってなんでしょう?もちろん人によってその楽しさは違っていいんですけどね。勝つことや勝負そのものが楽しいという人もいるでしょう。勝ったあとの権利を獲得できることが楽しい(ちょっと難しい言い方になってしまったけど、勝ったら相手から肩をたたいてもらえるとか、一番最初におもちゃで遊べるとか・・・)という人もいるでしょう。

 でも、これはジャンケンの勝ち負けが理解できる人ですよ。年長さんくらいでしょうか。でも、ジャンケンって2歳くらいから真似しませんか。どうもこの子達を見ているとジャンケンの勝ち負けを楽しんでいるとは思いませんよね。むろんお兄ちゃんにお姉ちゃんにあこがれて、そのつもりを楽しんでいるかも知れません。 

 どちらにしても大切なことはジャンケンをする相手がいることが楽しいことなんです。「ジャンケンポン」のジャンケンを合わそうとすることなど、この相手がいることが大事なんです。一人でジャンケン楽しいですか。


 つながりあそび・うた『相手がいるから』は今も現役?です。特に、親子遊びの時に多く楽しんでいます。最初は親子だけで遊びます。6~7回繰り返して親子楽しんだ後は、家族対抗(二組)で楽しみます。子どもは子ども同士、親は親同士で遊んだり、ジャンケンを親子で相談したりしながら楽しんでいます。同じ家族とは3回戦くらい遊んだら、相対する家族を替えます。子どもたちも楽しそうですが、親の方が倍以上楽しんでいます。日常的にジャンケンなんてしていませんからね。
 親子で遊べていない親子を見つけられます。ま、いろいろあります。
 家族対抗でもなかなか相対する家族を見つけられない親子もいます。いろいろあります。
 それでも、「家に帰ってから『相手がいるから』を親子や兄弟で楽しんでいるようです」なんていう先生からのメールが嬉しいです。


 全国のつながりあそびの仲間たちは、サマー・カレッジ(つながりあそび・うたの実技研修会)と、もう一つ、ウインター・カレッジという名前で実践交流会も開いていました。各地で実践交流会を、という方針?やら、会場等の都合もあり2012年でお休みしています。今年度はコロナウイルス感染拡大を避けるためにサマー・カレッジは中止しましたが、ウインター・カレッジは是非とも開催したいと私は思っています。

 そのウインター・カレッジで、「『相手がいるから』から学び続けて」というレポートがありました。レジュメだけでは詳細は伝わらないかもしれませんが、参考になると思いますので紹介します。

 

『相手がいるから』から学び続けて
        親子共室ぬくぬくだっこらんど  頭金 多絵


1.この一言から・・・2歳児クラスのクラスだより
*じゃんけんのルールも理解していない1~2歳児がじゃんけん好き!?
  大きな子が楽しそうにじゃんけんあそびをしている姿へのあこがれ?
  「必ずこっちを見て相手をしてくれるからじゃないの~」(二本松)

* そうか、ダンスだけじゃなく、じゃんけんあそびだって「乳児向き・・・」という考え方にこだわらなくていいんだ。相手がいる心地良さが大切。

* 2歳児クラスだよりのタイトルを「ぐーちょきぱー」に!
 「『じゃんけんぽん』『あいこでしょ』『かった~』。グーが勝てるのはパーがいてくれるから・・・チョキ勝てるのはパーのおか げ・・・そしてグーがいるからこそパーが勝てる・・・。
 そんなふうにお互いを生かし合い、成長しあっていかれるようなクラスをつくりたいと担任3人で話し合いました。具体的に保育を進める担任同士の関係はもちろんですが、子どもと保護者と職員の三者も、お互いを認め合い、活かしあい成長し合っていかれる関係をつくれるように仲良くなりたいと思っています。
 その橋渡しとなるようなクラスだよりを発行していきたい言う思いを込めて『ぐーちょきぱー』と名前をつけまして。
さあ!家族のみなさん、子どもたちと私たちと一緒にぐーちょきぱーなクラスをつくりましょう――――!!」(「ぐーちょきぱー」第1号より)

* あえて、こう書いてスタートしたのは、ぐーちょきぱーな関係がまだまだできていなかったから。それでも「必ずこっち見て相手してくるから」を子どもにも大人にも当てはめていけば、きっと認め合って仲良くなれる!と思えたから。


* 「いらない人なんていない」と口ではたやすく言えたけど、つい悪口を言ったり、誰かのせいにしたり、責めたりしていた前年度の初めの頃は、けしてうまくはつながれていなかった。


* やっと認め合えて、受け入れ合えた時には少しずつ変わり始めた。


♬相手がいるから♬・・・だっこらんどで
「じゃんけん じゃんけん じゃんけんぽん あいてがいるからじゃんけんぽん」
* じゃんけんの一番の楽しさ。それは相手がいること(二本松)

* たった4小節のあそびうたと、たったひとことのコメントに、つながりあそびにかけるなんとも大きな夢が込められている。
* じゃんけん
勝ち、負け、だけど「あいこ」もある。
ぐーちょきぱーな関係と、そして「石」「ハサミ」「紙」のそれぞれの役割

* 〈相手がいるから♪~〉の歌詞の部分に子どもの名前を入れて遊んでいたら「〈なっちゃんもいるから〉ってやって!」寂しげに催促。でも安心感が持てるようになると「なっちゃんもいるよ!」と飛び込んできて大人も抱っこしてくれる。


* 心臓病で生後間もない時から手術を何度でも繰り返している子、重い病気にかかり、たった1歳で点滴をつけっぱなしで長期に入院した子、ひどいアレルギーで母子ともにストレスを持ちながらがんばっている親子、二人目を妊娠したら切迫早産でまだ2歳の長女をおいて長期入院になった母、リンパの病気をもって生まれ、産後すぐから検査を繰り返している子・・・たった20組くらいの「だっこらんど」には様々な困難を抱えている家族がいるけれど、互いを見つめ、認める努力をみんながしてくれるから「相手がいるから」を実感でき、苦しい時も泣きながらだけど頑張れる。


『相手がいる』ってどんなこと
 見ていてくれる人がいる・・・見守ってくれる人がいる・・・愛す人がいる・・・愛してくれる人がいる・・・かけがえのあなた・・・かけがえのないわたし・・・
あなたがいるから安心…抱っこし合える人がいる・・・etc・・・

* 相手がいる安心感、心地よさを一番教えてくれたのは「我が子」
  「目の中に入れても痛くないほど可愛い」と昔から表現されるほど、強いを言われている我が子に対する親の愛情。
 でも、親に対する幼い子どもたちの愛情より、大きな愛情はあるだろうか?
 虐待されても求めてくれる親への愛情、買収作戦にも揺るがない親への愛情
 子どもたちに生かされ愛され育てられ・・・なによりも幸せは笑顔であると教えられながら親になる。「ありがとう、子どもたち」 


* 子どもの姿にもっと学びながら「相手がいるから」の思いをきちんと未来につないで生きるのが親の役割。


学生たちとあそぶ『相手がいるから』(S短大保育科での授業より)

【あそぶ前の「じゃんけん」に対する学生たちのイメージ】
* じゃんけんはある意味すごい。自分の運命を決めてしまうこともあるから。たとえばレポート発表者とか、順番とか、選択授業とかグループ分け・・・
* 特になにも考えずにじゃんけんをしてきた。
* 勝ち負けを決めるあそび。
* 勝ち負けだけのゲームであまり良い思い出はない。
* 自分が勝っても、負けた相手が悲しむから好きではない。
* 幼児の時は自分が負ける時があるから嫌いだった。今では発表者等、嫌な仕事を負けた人が担当するためのじゃんけんがあるから嫌い。
* 身近なあそび。
* 私たちの今使っているじゃんけんは、みんなが嫌がっていることを誰にするか決めるなどマイナス面が多いからあまりやりたくない。
* 負けるのが怖いというイメージ。
* 負けると叩かれたりつねられたり。

【あそんだ後の感想】
* 3種類しかないのにいろいろなあそび方で盛り上がれて楽しい。協力したり作戦を考えたりチームワークもつくれた。
* 実際に楽しく遊びながら「ぐー・ちょき・ぱー」の一つでも欠けたら成り立たないことが実感できた。いろんなところでジャンケンのような関係をつくっていきたい。
* じゃんけんについてもっと調べたくなった。そして一つ一つの大切さを具体的な形で見せてくれているように、遊びのいう視点だけでなく、社会の巾の道徳性のようなものから読み取ってみたい。
* 「ぐーちょきぱーな関係」「いらない人ななんていない」などということは今まで全く 結び付けずにじゃんけんをしてきた。考えてみるとなんて奥が深いのだろうと思った。相手がいる・・・ひとりひとりのこどもとむかいあうとはどんなことか、をこんごのあそびのなかなかもっとさぐってみたい。
* 勝ち負けだけにこだわることはないのだ!こんな楽しいのだ!とわかった。
* じゃんけんに対するマイナスのイメージが消えて、なんて奥が深く素晴らしいあそびだろうと感じた。
* 「相手がいるから」だけでこんなにバリエーション豊富に遊べることにおどろいた。
* じゃんけんについていろいろと再認識できた。嫌いだったが好きになり、早く子どもた
ちと一緒に楽しんでみたいと思った。その中で子どもたちと「ぐーちょきぱーな人間関係」をつくっていけるようになりたい。
* 全部初めて体験するあそび方だった。勝ち負けにこだわらず「負けたら嫌だな」などとは思わず最後まで楽しめた。あそびの中で子どもたちに何を伝えていくのか、遊びの質を考えていきたいと思えるキッカケになった。
* せっかく相手がいるからこそ成り立つあそびなんだから、嫌なもの決めるだけでに使うなんてもったいない。これからは大いに楽しんで人間関係を深めたい。
* 特に「相談じゃんけん」は個人戦と違って、ちからを合せて勝とうとしたり、とられた仲間を取り返そうとしたり・・・必死になる自分を感じることで「遊びの中で育つもの」が少し見えた気がした。
* じゃんけんが人間関係にも例えられて、奥が深いと感じた。そんな視点から様々なあそびを検証したいと思った。
* 「相手がいるから」という題名の通り、仲間がいて相談したり作戦を立てたり、笑い合いながら遊びながらどんどん楽しさが増した。
* 相談じゃんけんの中で、相手の意見を受け入れることや、また自分の意見を受け入れてもらうことを体験できることを実感した。そんなことをくり返し体験しながら遊ぶことで大切なものが育っていくのだろうと思った。
* 相手がいるから成り立つ人と人の関係がじゃんけんの中にしっかり入っているんだなあと感動した。
* 「相手がいるから」は初めてやったが、こんなじゃんけんは初めてだった。歌もシンプルで覚えやすく、それに大切なことがいっぱい含まれていてすごいと思った。
* 一人ではじゃんけんはできないし、サザエさんがいくらエンディングでじゃんけんをしてくれても、それは自分に対してしてくれているのではなく、1対1で気持ちが伝わりあっていないわけだから、やっぱり相手がいて顔を見合わせてのじゃんけんは良いなあ、と思った。そういうふうに遊びについて考えていくことが大切なのだということに気づけたことが嬉しい。


コメント
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