つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信889号 先生、たくさん遊んで

2018年04月20日 | 抱っこ通信
一昨日(18日)は板橋区教研児童文化部4月例会。2001年から続いています。
私としては学校の先生方の研修会で続いているのは珍しいです。
2000年代に入って、先生方の研修会はだんだん少なくなってきました。
私はこの児童文化部例会を毎年楽しみにしています。

この日は、約60人の先生方が疲れた表情で集まってきました。新採さんも10人くらいいましたよ。新学期が始まったばかりですから、疲れているのは当たり前ですが、それだけではないようです。学校だけでなく、保育園も、幼稚園も、こども園も先生の忙しさが増すばかりです。子どもと一緒にいる時間が少なくなっているようですね。 


会場の小学校が区の端に関係もあって、開始時間には人数がなかなか揃いません。
ですから、大体の人数が揃うまでは歌2曲。

手話ソングで『きみの手のひらと』。参加者が自然と手をつなげるように導入しました。
2曲目は『誕生日って』。今年度の誕生会に活用できたらという提案と、自然と肩組みができたらという提案です。

正直、歌も覚えなきゃならない、同時に手話や動作も覚えなきゃならないというのは先生方でも大変です。
ましてや子どもたちには難しいです。
その子どもたちの大変な思いも経験してほしいという願いもあります。

また、手をつなげられない自分を、肩を組めない自分を見つめてほしいという思いもあります。
そして、たくさん遊んで、最後の復習の時間で、自然に手つなぎ、肩組みをしている自分にも気付いてほしいという願いがあります。

次は、4月ということで、自己紹介を兼ねた『アウト・セーフ』。
「私は4人兄弟です。うそかほんとうか?アウトかセーフか?セーノ!」。
前に座っていた4人の先生には、問題を出す側にもまわってもらいました。
先生自身が子どもの中に入ってね、という願いです。

次は、イスをもって『かたつむり』を歌いながら引っ越しゲーム(イス取りゲーム)の準備です。
体が動かなければ心は動きません。

『引っ越しゲーム』の歌は、レジュメにあった『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』。
ルールは簡単ですから、この遊びの楽しさをつくりだすためのポイントを、遊びながら短い休憩というか間でおしゃべりしながら楽しんでいきます。

「空いているよ!」「ドンマイ!」「リーダーは君だ!」「セーノ!」「チェンジ!」などなどの言葉がけ以外に、先生たち(子どもたち)がいろいろ叫びだしたらしめたものです。表情もだんだん明るくなってきますからね。

でも、なかには、面倒くさそうに、重たそうに、しかたなさそうに、イヤイヤ遊んでいるというか動いている先生もいます。

体調が悪いのか、学校の中で何かがあるのか、個人的に何かあるのか、例会の内容が自分の考えていたものと違っていたのか、いろいろ考えてしまいますが、ともかくマークをしておきます。
その先生が約2時間の例会でどう変わるかを楽しみにしています。

仲間をもっと意識するために、ペアで『引っ越しゲーム』。『ジャンケンイス取りゲーム』。

次は、イスををなくして『イス取りゲーム(キャッチ)』(ゲーム名が決まっていない)。
「これは梅雨にはいい」と男先生。
運動量が多いあそびです。応用すれば、考えればたくさん遊べるのです。

次の『引っ越しゲーム』は遊びながら作っていたのですが、まとめの時間の時に、「覚えなくてもいいです」なんて言ってしまいました。
我ながら無責任。

2人から4人に仲間を増やしていって、最後は2グループに分かれてのあそびを展開。『ネコが来た!』『化け比べ』『ジャンケンキャッチ!』であそびは終了。
最後は、まとめの時間。楽しんだ歌やゲームをもう一度復習しました。


さて、先に「ルールは簡単ですから、この遊びの楽しさをつくりだすためのポイントを遊びながら短い休憩というか間でおしゃべりしながら楽しんでいきます。」と書きましたが、まとめの時間では、「遊びの楽しさ」の私なりの答えの話をしません。
先生自身が、あそびの楽しさを経験して考えてほしいからです。

遊びの楽しさは仲間と遊ぶ楽しさ(時間、空間)?
仲間の存在の楽しさ?
自分が受け止めてもらえる楽しさであり、自分が仲間を受け入れる楽しさ?
いろいろ考えられますね。
一つの学級文化として、その遊びを子どもたちと楽しもうとする、先生自身の考えが大事ですね。


『化け比べ』の最初の対決の時に、勝負が終わったところで、ある先生が一言「今までの歌はなんだ」と。

『化け比べ』は、
♬キツネとタヌキ どっちがうまいかな 化けるのうまいかな 
キキキキキキキキキツネ タタタタタタタタタヌキ 
キキキツネ タタタヌキ キキキツネ タタタヌキ
どっちかな♪
と動作をつけながら歌って、最後はジャンケンで勝負を決める遊びです。
確かに、ジャンケンの勝負だけだったら歌は必要ないもかも・・・。


今年も板橋区教研児童文化部例会を楽しんでしまいました。
先輩先生たちがとてもイイ味を出してくれています。その雰囲気が新採さんも巻き込んでくれています。
子どもたちも先生たちもたくさん遊んでほしいです。
楽しんで遊ぶ中でたくさんの発見があると思います。
先生としてだけでなく、一人の人間としてもね。
すぐに授業で使えるあそびも大事だけど、体と心を遊ばせるあそびがいいな。
全レクのレクリエーション学校、つながりのさまー・カレッジ、お待ちしています。

「昨年の『カレーライスジャンケン』を学校に帰って、すぐの子どもたちと遊びました。子どもたちが良い表情で楽しんでいました」と、最後の児童文化部の先生の挨拶でした。


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抱っこ通信888号 『夢わかば』に思う

2018年04月17日 | 抱っこ通信
昨日、稲沢市の図書館で読み聞かせのボランティアをしている方に、速達で紙芝居『夢わかば』を送りました。
時々、紙芝居の在庫がありますかという問い合わせがあります。

一度、紙芝居は絶版になったものの、東日本大震災にあった子どもたちへの応援のために、岩手、宮城、福島のすべての保育園に紙芝居を贈ろうと夢わかばプロジェクトを立ち上げたときに、音楽センターさんが快く賛同してくれて4000部再販していただきました。残りはごくわずかですがあります。

絵本も好評です。音楽センターで扱っています。
音源をつけたらもっと広められるのにと言ってくれる方もいます。
周南市の幼稚園では、園長先生が先頭になって保護者にすすめてくれています。
卒園記念品として扱ってくれる園もあります。

夢わかばプロジェクトとして、昨年からは夢わかばカレンダーを製作しています。今年も東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨で被災した保育園、幼稚園、こども園、支援学校等に贈りました。

『夢わかば』のうたも多くの子どもたちや仲間たちが歌ってくれています。
ところが残念なことに、いま、私は原調であるト長調で歌えないのです。なんとかヘ長調では歌えていますが、原調で歌えるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。

今日、レジュを印刷しましたが、レジュメの一枚目には必ず『夢わかば』を入れてありますので、印刷しながら、あれこれおを考えていました。そして、たまたま昔の抱っこ通信を読んでいたら、『夢わかば』に関して面白い文章がありましたので、自分自身が復習する意味でも再掲します。

2003年12月29日付の抱っこ通信です

・・・・
今年一番うたった歌は「夢わかば」でした。昨年発売されたCD『ドンドンドコドンマイ』(音楽センター出版)に収録している歌です。

小さな種(子どもたち)がどんな木(人間)に育って、どんな花(人生・歴史)を咲かせてくれるのか、それは子どもたち自身で決めていきなさいとうたった歌です。

あまりこんなことをしたら興ざめかもしれませんが、年末特集として?歌詞への思い、対応を書いてみると
「大地の栄養(大人たちの愛情)や楽しい小枝(仲間たち)の中で育ち,おひさまあびてあめあびて(社会のあたたかさや厳しさ)、それでもしっかり立って(一人の人間として自立して)、どんな花を咲かすのか、それはぼくらが決めてゆく(自分たちの人生・社会・歴史は仲間と共につくっていく)。ぼくらは生まれてよかったよ、ぼくらを生んでくれてありがとう(ぼくたちは生まれてよかった、生んでくれてありがとうと言える人生をつくっていくよ、そういう人間になるよ、だって、ぼくたちは幸せになるために生まれてきたし、人を幸せにするためも生まれてきたのだから)」という歌です。

2000年の創作「元気で行こうソヤソヤ」から続く、なんのために子ども(いのち)を生み、育てるのか、のひとつの答えです。

 すごく良い内容でしょ。自分で誉めてどうする。
もちろんうたってくれる人によって聞いてくれる人によって、この歌に対する思いは違っていいのです。
嬉しいことに卒園式での実践が増えてきました。看護学校の学生に広まっていたり、小学校・養護学校でもうたわれていたり、また、うたうだけでなく、ワンシートシアターやペプサート、大型絵画や紙芝居など表現も多彩です。
その広がりに驚いていると同時に感謝、感謝です。ありがとう!

 この秋、私は保育園でのコンサートでは鹿児島県出水市の養護学校の先生がつくってくれた紙芝居をしながらうたっています。この紙芝居がとても好評で,来年は紙芝居も音楽センターから出版してもらう予定です。

 私が、1991年にこのつながりあそび・うた研究所を始めた時、創作した歌は「あなたの夢は」でした。「咲かそう花 咲かそう夢 精いっぱい 愛いっぱい」と歌いました。
「夢をもって生きている動物、それは人間だけ」という話をしながらです。それから今日までずっとうたい続けてきたのが、「夢」だったような気がします。

「夢を春風にのせて」、「約束しよう」、「元気に行こうソヤソヤ」等など。そして、たどりついたのが「夢わかば」でした。

そして、まだ続きます「夢」は。来年の出版予定のCDの中には「ありがとう夢たち」という曲が入ります。「昨日は変えることできないけど 明日はつくることできるんだ さよなら 旅立ち あなたは私の希望 さよなら ありがとう あなたは私の夢」という繰り返しがある歌です。
卒園式の時に先生たちから子どもたちへ歌ってほしいなあと思って創作しました。期待していてください。

 今年、この「夢わかば」を歌いながらもう一つ伝えたかったことがあります。それは夢を持てぬまま死んでいった子どもたち、夢をもちながらも死んでいった子どもたちが、この地球上にいま、たくさんいるのだよということです。
そして、それをなくすことも私たち人間にはできるんだよということです。

 だれも死にたいと思って生まれてきた子どもはいません。でも、いま地球上では3秒間で一人、一日30,500人の子どもたちが死んでいるといわれています。
それもほとんどだれにも気づかれないままです。

 でも今年は、だれの目にも、耳にも記されたことがありました。それはイラクでの「戦争」によってたくさんの子どもたちが死んでいったことです。その実数はわかりませんが、あとから明らかになったら、きっと私たちの想像を超える数の子どもたちが「戦争」の犠牲になっていると思います。

死んでいった子どもたちだけでないのです。親や兄弟姉妹など家族や親戚を奪われた子どもたち、友だちを奪われた子どもたち、保育所や学校、地域を奪われた子どもたちの数はどれくらいになるのでしょうか。人が生まれ、育つ土台であるつながりあいが奪われてきたのです。

 米英軍のイラク攻撃にはじまり、憲法を踏み躙る自衛隊派兵まで今年一年「戦争」をめぐり、さまざまな報道や情報が流されてきましたが、あまりにも「子ども」(私たちの夢)に関する報道・情報は、その量も質も少なかったです。これもきっと意図的に少なくされているのでしょう。

子どもたちは誰も気づかれないままでなく、明らかに「戦争」という人間がつくりだしたものの犠牲になっているのです。その実態が明らかになったとき、もしかしたら「戦争」が終わる方向にも動き出すかもしれません。

死んでいった「子どもたち」には、生きている「子どもたち」にはそれだけの力が宿っているのです。私たち人間には、それだけ子どもたちにたいして「夢」を重ねているからです。子どもそのものが夢なんです、希望なんです。誰も夢を奪うことはできないのです。だからこそ「夢わかば」をうたいたかったのです。


地球上のあらゆる戦争には反対です。
戦争は人間がつくりだしているものだから
人間に止めることはできるはずです。
イラクへの自衛隊派遣には反対です。
憲法に反しているだけでなく、
国際世論に反しているだけでなく、
人間の夢に反しているからです。
2004年こそ平和な地球をつくりだしましょう。
夢たちに手わたすだけでなく
夢たちと一緒につくりだしましょう!





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抱っこ通信887号 「むかしむかし」

2018年04月16日 | 抱っこ通信
なんだかわからないけれど忙しい。
先週は4日間病院へ。
1日はボイストレーニング。そして、ボイストレーニングの日程を間違って1日。
1日はレコーディングの打ち合わせと、大事な仲間の退職ご苦労さん会。
1日は二つの研修会のレジュメづくり、なかなか新しい作品がつくれない。
参加したい集会もあったのに・・・。

それでも毎晩、焼酎を飲む。
今は「むかしむかし」(写真)。鹿児島県志布志市の小さな蔵元の焼酎。
東京ではなかなか手に入らない。地元で買うと安い。
焼酎の肴には鰹といきたいけれど、今年も鰹は小さく、脂もいまいちというところか。

鰹と言えば、数年前までは、毎日鰹というときもあった。
魚屋さんのおじさんが「今日は良いのが入った」と勧めてくれるのです。
鰹が大きい時は、刺身で、野菜サラダで、塩タタキで、翌日にづけにしたものを焼いたり。
良い魚が入っていないときは、「今日はなにもないよ」と。
残念ながら後継ぎの問題などでお店をたたんでしまいました。

先日の情報だと、居酒屋さん、料理屋さんなどが買いに行くような魚屋さんが、隣市にあると聞いたので、今度、行ってみたいと思っています。楽しみです。肴は毎日食べたいです。


実は、私が生まれた家の隣が魚屋さん。
我が家の賄は、明治生まれのおばあちゃんがやってくれていたので、子どもの頃は毎日、魚を食べていたような気がします。肉を食べたというほとんど記憶はありません。


鯛の煮つけを食べ終わった後に、お湯を入れて飲むと、これが美味しかった。
亡くなった姉とそんなことを話すのが楽しみだった。
姉に言わせると、「あれは鯛じゃない」と言っていましたが・・・。

中学生の頃、電車通学をしていたのですが、弁当箱にご飯だけを入れ、帰りに魚屋さんに寄って、弁当箱のふたいっぱいマグロのぶつを買って、お店で食べたのを思い出します。量をおまけしてくれていました。ともかく新鮮でした。うまかったなぁ。

ということで、いま、挑戦中の絵本あそびは、
大好きな内田麟太郎作『くじらのー たーめならー えんやこーら』。


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抱っこ通信886号 「戦争知る人へ13歳からのお願い」

2018年04月13日 | 抱っこ通信
4月4日の朝日新聞に中学生金子桃夏さん「戦争知る人へ13歳からのお願い」(別掲)が投稿されていました。

彼女たちの願いに応える意味でも、いま、製作中のCDは、新アレンジの音楽構成『わたしがちいさかったときに』をメインに、今までに音源化されている『炎の海…1945年3月10日』『ヒロシマの空』『ほんの少しだけ』などの音楽構成と、新アレンジ『名前が翼になって』、新録音『帰れ 帰れ』『アオゾラ』と、音源化されている『九ちゃん音頭』をはじめとする平和を願う曲で構成する予定です。

被爆体験者、戦争体験者が、そして、その体験を語り継ぐ人が少なくなっている現実の中で、私が、彼らの綴った詩や文章に曲をつけてうたうということが、子どもたちや若い世代への平和への私からのメッセージであり、憲法と同じ年の私の一つの生かされているものとしての役割と考えています。

その役割の一つとして、多くの仲間のみなさんのご支援で自主製作・自主出版を続けてきました。
今回はその総集編のつもりです。
6月大阪サマー・カレッジで発売予定です。

私のもう一つのメインの仕事であるつながりあそび・うたシリーズは音楽センターさんが制作・出版をしていただいています。ありがとうです。

自主製作いち
1987年『生きて生きて生きて』
1999年『青空この街』(音楽センター出版)
2003年『母になった娘へ』(音楽センター出版)
2005年『母・・・それは憲法』(音楽センター出版)
2007年『君からもらった宝物』
2009年『ワッショイワッショイひとりじゃないさ』
2010年『おてんとうさんが』
2011年『キラキラ輝け』
2013年『Hand & Heart』
2015年『笑う門には福来る』
2016年『笑って笑って笑って』
2018年『わたしがちいさかったときに』(仮)




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抱っこ通信885号 ♬帰れ 帰れ♬

2018年04月12日 | 抱っこ通信
今日(12日)は、ボイストレーニングの日。
東久留米市からあきる野市にお住いの峯崎先生のご自宅にお邪魔するには、在日米軍横田基地の横を通過して行きます。

この横田基地に5日、5機のオスプレイが誰も頼んでいないのに飛んできました。
今年の10月以降に配備かと言われていたのにです。
政府には3月16日に通告があったにも関わらず、国民には知らせていませんでした。

翌日の6日には、横田基地の前の公園で、「オスプレイ飛来・配備反対緊急抗議集会緊急集会」がもたれ、集会の中で『帰れ 帰れ』を東京のうたごえの大熊さんを中心に、参加者のみなさんで歌っていたと先生にお聞きました。


『帰れ 帰れ』の創作は、ベトナム戦争の最中の1968年、自分の記憶では、最初に歌ったときは、♪エンタープライズはいらない♪と歌ったような気がしているのです。

1968年1月19日、米国第7艦隊所属の世界で初の原子力空母エンタープライズが長崎・佐世保港に入港しました。
当時、艦載機がベトナム戦争の空爆に参加しており、ベトナム戦争への加担や、核持ち込み疑惑などを問題になっており、入港を反対する学生、労働者らのデモを連日展開していました。

当時、大学生だった私は、私なりに反対の意思を表すために創作し、歌っていたのかなと思います。
残念ながら、譜面を書くこともできなかったので、譜面も歌詞などの記録が残っていません。
譜面を書くようになったのは、社会人となってからです。


『帰れ 帰れ』を昨年の三多摩メーデーで久しぶりに歌いました。歌詞を紹介します。

帰れ 帰れ(2017年メーデーバージョン)

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ 横田にオスプレイはいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国にオスプレイはいらない
   保育所や学校の頭の上に オスプレイを飛ばさせてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ 辺野古に新基地はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に米軍はいらない
   青い空 青い海 青い心を 黒い雲で覆われてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に安倍政治はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に安保はいらない
   密約で 不平等で 従属で 子どもの未来を奪われてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ 72年前に 平和を誓った心に
帰れ 帰れ 今こそ叫ぼう 憲法9条を守れと
   戦争で儲けるあいつらに みんなの思いを 怒りをつきつけろ
帰れ 帰れ 今こそ叫ぼう この国に戦争はいらない


集会等で、みんなで歌う歌を、私は集会ソングと名付けて楽しんでいます。
だれでもが、すぐにでも、一部でもよいから、仲間と一緒に歌える、口ずさめて、
集会に参加した自分の思いや、仲間の思いを、一つにする、確かめあう、伝えるものになる歌でありたいと願ってつくっています。

その時、その時の思いを歌詞にしますから、
その場で即興で作りながら歌ってしまうなんていうこともあります。
 

ちなみに2005年の三多摩メーデーでも歌っていますので歌詞を紹介します

帰れ 帰れ(2005年メーデーバージョン)

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ 沖縄に米軍(海兵隊)ははいらない
帰れ 帰れ 今すぐ帰れ この国に基地はいらない
   保育所や学校の頭の上に ヘリやジェット機を飛ばさせてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ 徳之島(この国)に米軍はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に核はいらない
   青い空 青い海 青い心を 黒い雲 黒い雨で汚されてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に米軍はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に安保はいらない
   密約で 不平等で 従属で 子どもの笑顔を奪われてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ 60数年前に 平和を誓った心に
帰れ 帰れ 今こそ叫ぼう この国に憲法九条
   戦争で儲けるあいつらに みんなの叫びをつきつけろ
帰れ 帰れ 今こそ叫ぼう この国に戦争はいらない

   帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に米軍はいらない
   帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に核はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に安保はいらない
   帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に憲法九条


いま、手元にある『帰れ 帰れ』の一番古い譜面は、1981年6月付けとなっています。
歌詞を紹介します。


帰れ 帰れ(1981年初夏バージョン)

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国にトマホークはいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない
   40数年前の過ちを今 再びくり返してはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に核はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない
   夫や息子や恋人に 人殺しをさせてはならない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に安保はいらない
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない
   青い空を黒いジェット機で覆い 青い海を黒い軍艦で覆う
帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない

帰れ 帰れ 40年前に 平和を誓った心に
帰れ 帰れ 今こそ叫ぼう この国に平和と自由を
   戦争で儲けるヤツらに 俺たちのうたをつきつけろ
帰れ 帰れ 今こそ叫ぼう この国に戦争はいらない

   帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない
   帰れ 帰れ アメリカへ帰れ この国に戦争はいらない



歌詞が少しずつ違っているのがおもしろいです。
当時の情勢が目にみえます。
是非ともブログを読んでくれたあなた自身が歌詞をつくって歌ってください。
仲間たちで共有出来たらいいですよね。
譜面も載せておきます。
あまり音符にとらわれず、思いっきり思いのたけを。


写真は、昨年の三多摩メーデーで『帰れ帰れ』を歌う高杉さんとカメさんと私







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抱っこ通信884号 年度も変わり、夢わかばカレンダーもかけかえ 

2018年04月11日 | 抱っこ通信
新年度が始まって、夢わかばカレンダーも新しいものに変わりました。
少々、スケジュールを書き込むには、日付の欄の余白部分が少ないですが、病院に行く予定だけはしっかりと入れられます。
「病院に行く予定」というところが悲しいですが・・・。
購入していただいたみなさんには可愛いと好評です。

一部、二部と広げてくれた仲間たちや、すでに200部を完売してくれた仲間たちもいますが、まだ在庫を抱えている仲間もいると思います。
つながりあそび・うた研究所事務所にもあと30部弱が残っていますので、もうひとまわり宣伝をしてください。
もし、希望者がいましたらご連絡ください。
4月始まりのカレンダーですので、4月中が広げる最後の?チャンスです。


さて、仙台市(連絡待ち)を除いた被災した保育園等には、夢わかばカレンダーを送ることが出来ています。
4月中には、熊本市には熊本保育連絡会の仲間たちが、福島県には福島保育連絡会の仲間たちによって配布していただく予定です。


各園等に夢わかばカレンダーを配布するときには、夢わかばプロジェクト、つながりあそび・うた研究所の名前で、次のような文章を同封しています。


・・・・・・・・・・

『夢わかばカレンダー』の贈呈について

2011年3月11日の東日本大震災の復旧・復興支援につながりあそび・うた研究所として何ができるかを考え、その一つとして、全国のつながりの仲間たちからの思いを、紙芝居『夢わかば』と応援メッセージに込めて、岩手県・宮城県・福島県のすべての保育所(園)・特別支援学校、及び一部の幼稚園に贈る夢わかばプロジェクトを行ってきました。
 
昨年度に引き続き、つながりあそび・うた研究所、夢わかばプロジェクトは、夢わかばカレンダーを制作し、熊本地震、九州北部豪雨の復旧と復興、そして、子どもたちを応援するために、熊本県内の被災した保育所(保育園)、幼稚園、こども園、特別支援学校に、及び、東北に被災地に贈る活動を行います。
これらの基金は、夢わかばプロジェクトに賛同していただき、夢わかばカレンダーを購入してくれた仲間たちからの賛同金などで賄っています。

子どもたちや先生たちが、夢わかばカレンダーを見て元気をもらい、♪ぼくらは生まれて良かった 産んでくれてありがとう♪と歌い切れる季節が来ることを信じて、笑顔で育ちあうことにつながれば嬉しいです。

つながりあそび・うた研究所とは
「人のつながりあいって楽しいよ」「生きているってひとりじゃない」という実感と共感を、つながりあそび・うたを通して、子どもたちや先生たちに伝える研修会やコンサート活動を展開しています。1991年4月設立。

・・・・・・・・・・


陸前高田市にある横田保育園や岩手県保育連絡会などからは、お礼のメールやはがきが届いています。
どういうわけか岩手県の保育園からのお礼状などが多いのですが、これは毎年、岩手県保育連絡会の仲間と共に、被災地の保育園まわりをしている関係でしょうね。
顔が見えているということです。


岩手県と言えば、4月1日からこども園になった釜石市立上中島こども園(旧上中島保育所)の歌の創作を、昨年10月の夢わかばプロジェクト岩手ツアーの時に頼まれて、この1月に創作し、送りました。

先生たちの子どもたちや、保育や、地域などへの思いを文章にしてもらって、その思いに応えようとできた歌の曲名は「はがねのこころ」。

釜石は海の町、漁業の町というだけでなく、1300メートル級の山もそびえる自然豊かな町です。
なによりも近代製鉄発祥の地です。

東日本大震災でも大きな被害を受けましたが、それに立ち向かう力は「はがねのこころ」から生まれたのかなと思います。

先日、旧保育所の卒園式の写真と共、子どもたちが歌っている映像が送られてきました。
0歳さんも含めて保育所みんなで歌う姿がかわいかったですし、歌詞もしっかりと伝わってきて嬉しかったです。

今年も夢わかばプロジェクトで岩手の保育園まわる予定です




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抱っこ通信883号 年度の初めは名短&桜花

2018年04月10日 | 抱っこ通信
2018年度の初めの仕事は、毎年、名古屋短期大学保育科セミナー(5日)と桜花学園大学新入生セミナー(6日)です。
名古屋短期大学は1995年からですし、桜花学園大学は保育学部が設立された2002年からですから、毎年楽しみにしています。

「あしたはどんな花を=あなたの夢に向かって~」と題して、歌あり、あそびあり、おしゃべりありの90分です。
一応、同じレジュメを用意しています。

担当の先生(教授)からは「・・・新入生セミナーの二本松先生のステージは一番の目玉です。やはり、あの時間で学生たちは心を解放させて、仲間と共に保育の学びをスタートさせるのです。その時間を本当に大切にしたいと思っています。」と言ってもらえています。

また、昨年の癌の手術のこととその後の経過をブログなどで知っておられ「無理しないでください。私たちが大きな声で歌いますから」と言ってくれています。ありがたいです。


学生は毎年違っていますから、うたもあそびもおしゃべりも毎年同じでよいのかもしれませんが、そこはライブですから、学生たちと楽しい90分を一緒につくっていく感覚で進めています。

もちろん、気候や天気、セミナーでの前後のプログラム、担当する時間帯等々、様々な要因によって毎年同じものはつくれません。
私自身の体調やら臨む気持ち、それ以上に一番は主役である学生たちの思い、期待などによって変わります。


今年は『元気いっぱい』『満月仮面』であいさつできること、子どもになりきれること、友だちに関われること、笑えることなど良い先生になれるよと褒めて、『誕生日って』と進み、「いのちのつながり」「生まれてきたに感謝できる人になりたいし、そういう子どもを育てることが保育」なんて話をしました。


次に『カレーライスジャンケン』を先生たちと遊びますが、その前に、先生たちに自己紹介をしてもらいます。
氏名と専門科目と学生時代、仲間からなんて呼ばれていたかを紹介してもらいます。
この時の先生たちの自己紹介がとても楽しくて、私自身が毎年楽しみにしています。
各先生にはゼミの学生たちから声援も飛びます。2日が入学式だったのですが、学生と先生との間に、すでにそういう関係性が生まれているのが嬉しいです。

『カレーライスジャンケン』のあそびを通して、「あなたたちの期待にきっと応えてくれる先生だよ」「学生のことが大好きな先生だよ、あなたたちもきっと好きになる先生だよ」と紹介します。
例年は『なにかななにかな』を先生に遊んでもらいますが、先生たちにとっては、今年のあそびは課題を少し上げました。


次に『紅い花は紅く』を一緒に歌ってもらいました。
♪紅い花は紅く 白い花は白く ぼくはぼくらしく きみはきみらしく♪と。
♪自分の弱さに気づけばいい 弱い自分を見つめながらそこから一歩 歩きだしたい♪と。
そして♪どこかでどこかで待っている人がいる どこかでどこかで見ている人がいる♪と歌いました。

ここで、少し時間をとって話をします。
昨年はなぜ私がつながりあそびをしているかという話でした。
20億年の時間をかけて、地球上のすべての生命の出発点が敵対する二つの個性を持った生命が、相手を受け入れて、また、相手に受け入れてもらって、自分も相手も生きることができるようになったこと。

この相手を受け入れる、相手に受け入れてもらうこと、イコールつながる、つながりあうとは簡単に言えないだろうと思いますが、そこにつながりあそびの出発点も考えたいと話しました。つながりあそびの中で、その心地よさや楽しさをたっぷり経験したいと思っていますと。
殺したくなるような相手さえもを受け入れる、受け入れてもらえるような生き方をしたいなとずっと考えています。難しいです。一生かかってもできないかもしれません。自分のことさえも受け入れられない自分もいますしね。

このような話は、自分自身が自分自身の思いを整理したかったのかもしれません。癌の告知を受けた後だったからかもしれませんね。

今年は、この癌の手術をした後の、今の自分の思いについて話をしていました。「していました」とはずいぶん失礼というか、無責任な話ですが、正直、どんな話をするかは決めてセミナーに臨んでいたわけでもありませんから、つい、学生たちと向かい合っていて、そんな話が出てきたのだと思います。

術後、声が出なかったこと、今でも高いキーの声がでないこと、活動が出来なかったこと。それでも、できることから始めたこと、そして、ボイストレーニングを受けていること、現実を受け入れつつ、自分の可能性に挑戦すること、前を向いて生きていきたいこと。それが人類として、人として生きてきた歩みだったのではないかということ等々を、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしながら話をするというより、おしゃべりをしていました。

蛇足ですが、ある先生が公演&トーク終了後、「自分が年を取ったのかもしれないが、今年の話は胸にストンと落ちました」と伝えてくれました。

受験という重しから解放され、保育を学ぶという期待が弾けて、からだじゅうで遊んでいる時の学生から、私に正面から向き合い、真剣に耳を傾けてくれていた学生たちの視線が痛かったですし、嬉しかったです。


この後、名古屋短期大学では『あなたの夢は』『夢わかば』『手と手と手と』と一緒に歌って、90分でした。
会場を動き回ってのあそびはできなかったです。

♪咲かそう花 咲かそう夢 精いっぱい 愛いっぱい♪「自分から」「夢は逃げない」と。
♪ぼくらは生まれてよかったよ ぼくらを産んでくれてありがとう♪と「すべての子ども(人)がそういう歌いきれる社会を」「18歳、選挙権もあるのだから社会とつながって」と。
♪手と手と手と・・・仲間がいっぱい♪「自分の花を咲かすためにも、仲間とつながって」と。
なんていう思いをおしゃべりではからではなく、つながりあそび・うたで楽しんで、感じてほしいのです。

桜花学園大学では、先生たちとの『カレーライスジャンケン』後に、保育実習の時に子どもたちが喜ぶつながりあそびを知ってほしいと、みやちゃんと一緒に『グッパー』を楽しみました。みやちゃんのパワーにビックリするやら嬉しいやらで大騒ぎ。
『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』『トンネルトンネル』で会場いっぱいに動き回った後に、『紅い花は紅く』『あなた夢は』『夢わかば』と進めて90分でした。


若いということは財産です。自分の年齢になるとしみじみそう思います。
その財産を使いきれないというか、埋もれさせてしまうような環境がこの国ではあるような気がします。
でも、毎年、学生たちと出会うと、からだいっぱいに仲間たちと楽しさを表現している姿は、保育応援団として、心強く思えるし、保育のこれからが楽しみになってきます。
私自身が元気と勇気をもらえるセミナーです。彼女たちが現場に出た時に、また出会えることが楽しみです。







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二本松はじめスケジュール(4~9月)

2018年04月10日 | スケジュール
二本松はじめスケジュール(4月1日現在)
5日(木)pm名古屋短期大学保育科セミナーin豊橋市
6日(金)am桜花学園大学新入生セミナーin 羽島市
12日(木)amボイストレーニング
18日(水)pm板橋区教研児童文化部
19日(木)pmボイストレーニング
22日(土)am奈良レクリエーション学校in奈良市
24~29日 レコーディング

【2018年5月】
1日(火)am三多摩メーデー
8日(火)amボイストレーニング
9日(水)am中央市児童館まつりin中央市
11日(金)鹿児島療育ツアー
12日(土)鹿児島療育ツアー
13日(日)鹿児島療育ツアーフレッシュ・リフレッシュセミナー№2
14日(月)鹿児島療育ツアー
15日(火)鹿児島療育ツアー
16日(水)鹿児島療育ツアー
18日(金)大阪府立障害児学校教職員組合フレッシュ・リフレッシュセミナー
22日(火)amボイストレーニング
27日(日)関東サマカレプレ企画

【2018年6月】
2日(土)埼玉県杉戸町保育所職員研修会in埼玉県杉戸町
10日(日)全国合研プレ集会in八尾市
16~17日★大阪サマー・カレッジ
21日(木)徳山中央幼稚園
23~24日★神戸サマー・カレッジ
30~1日★福岡サマー・カレッジ

【2018年7月】
14~15日★愛知サマー・カレッジ
22~23日★京都サマー・カレッジ
28~29日★静岡サマー・カレッジ(調整中)


【2018年8月】
4~6日★第50回全国保育団体合同研究集会in大阪
4日★合研50周年交流会
5日★親子講座
11~12日★東京サマー・カレッジ
19日(日)コピスみよし音楽の日つながりあそびコンサート
25~26日★福井サマー・カレッジ

【2018年9月】
2日(日)★愛と平和と笑顔と古希コンサートin東久留米
5日(水)am御殿場幼稚園
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